平成28年度

花丸 徳島県SSH生徒研究合同発表会の開催

 3月28日(火)にあわぎんホールにて開催された平成28年度徳島県SSH生徒研究合同発表会に,応用数理科1,2年生が参加し,2年生は12の研究班全てが課題研究発表に臨みました。今年は県内5校から39作品が集まりました。あわぎんホールでの開催は一昨年以来で,その時あわぎんホールで発表を行った,現在大学1年生の応用数理科OBたちが会場まで応援に来てくれました。
 午前中に1F大ホールにて開会行事と口頭発表,午後に3F大展示室にてポスター発表,そして1F大ホールにて講演会,表彰式と閉会行事が行われました。なお、ポスター発表会場の本校ブース近くで「世界津波の日 高校生サミット」の報告展示も行いました。審査委員には徳島科学技術高校,脇町高校,本校の各SSH運営指導委員の先生方,徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会の先生方,徳島県高等学校教育研究会理科学会・徳島県教育委員会・徳島県立総合教育センターの先生方の合計25名をお招きしました。また徳島大学大学院医科学教育研究部からお二人にお越しいただき,「RNA研究に魅せられて」(西條早希さん),「科学の道を選ぶということ」(大塚愛理さん)という演題でご講演をいただきました。
 参加生徒は,他校の発表に触れ,審査の先生方からアドバイスをいただき,大いに刺激を受けたようです。またご講演は改めて進路について考える機会となりました。いただいたアドバイスは研究の最終的なまとめに生かしていきます
 さて今回発表で使用した課題研究ポスターは,修正や追加実験を経て,4月8日(土)に高松市立高松第一高校で開催される四国地区SSH生徒研究発表会に持参して研究発表を行います。

0328本校審査結果

理科・実験 応用数理科1年 高大連携講座 (徳島大学常三島キャンパス)

◇理工学研究部 教授 安澤幹人 先生 ・ 助教 倉科昌 先生
 総合科学研究部 南川慶二 先生
 3/21(火)午後、応用数理科1年生は化学・生物の2分野に分かれて高大連携講座に参加しました。化学の生徒は徳島大学常三島キャンパスにお邪魔して実験実習をさせていただきました。
 「高分子凝集剤を用いた水質浄化」「超親水性・超撥水性表面」「プラスチックの性質」の3つの内容での実験実習でした。身近なところに潜む化学の不思議さや身の回りで利用されている化学反応や化学素材に気づき、興味関心を高めるとともに、楽しみながら化学に対する理解を深めることができました。
 長時間にわたり熱心にご指導いただいた先生方に深く感謝申し上げます。

会議・研修 応用数理科1年 高大連携講座 (徳島大学大学院総合科学研究部)

◇総合科学研究部 教授 大橋眞 先生 ・ 渡部稔 先生
 3/21(火)午後、応用数理科1年生は化学・生物の2分野に分かれて高大連携講座に参加しました。生物の生徒は徳島大学から先生方をお招きして本校生物教室にて「マウスの解剖」実習を行いました。
 大橋先生のレクチャーの後、実際にペアワークでマウスの解剖を行い、実践的にその技能を学ぶとともに哺乳類の身体の構造について理解を深めました。過去の実習では実習前にギブアップした生徒もいましたが、今年の18名は生物への高い興味関心や、医学部等医療系および獣医師などへの進路希望を持っている生徒が多く、ちょっと涙目の女子を男子がペアとなってフォローする場面もありましたが、お互いに協力して全員が実習・観察・スケッチに最後までとりくむことができました。
 生徒からは「教科書や図表だけではわからなかったことが理解できた」「マウスが99%人間と同じだということを知って驚いた」「大切な命を無駄にしてはいけないと思い、積極的に多くを学ぼうと思った」「命が失われることに悲しさを感じたが、今の医学の進歩は動物たちの命のおかげだということを改めて実感した」など、新たなことを知った驚きや命について考える機会となったといった旨の感想が寄せられました。
 熱心にご指導いただいた大橋先生、渡部先生、実習に一緒にご参加くださりアドバイスをいただいた栗原先生、村本先生、パオ先生に感謝申し上げます。

会議・研修 京都大学サイエンスフェスティバル2016報告

行事名 京都大学 高大連携事業「京都大学サイエンスフェスティバル2016」
日時  3月18日(土)10:00~17:30
場所  京都大学百周年記念ホール
参加者 「防波堤の形状による津波の高さの減少効果についての研究」班
     応用数理科2年 永尾・向井・吉田裕・吉田陸・竹田
     (観覧:応用数理科2年 福壽・山本・寺内・披田 / 応用数理科1年 沖野・炭田・林里・森)
     
 京都大学は、文部科学省のスーパーグローバル大学、また科学技術振興機構の次世代人材育成事業「スーパーグローバルサイエンスキャンパス」に採択されています。そして高大接続科学教育を研究開発するための取り組みの一環として、京都大学吉田キャンパスにて「京都大学サイエンスフェスティバル2016」が開催されました。
 最初に山極壽一総長の基調講演があり、高校と大学の学びの違いや科学の発展のプロセス、ご自身の霊長類研究を基にした研究することの意義や研究者としての心構えなど、わかりやすく情熱的にお話しくださいました。そして基調講演の後、京都大学と連携協定を結ぶ13の都府県・市から代表校12本(徳島は徳島県と徳島市で1枠)の発表が行われ、徳島県からは本校が代表校として15分間の口頭発表+京大の先生方の講評および京大の先生方や会場からの質疑応答に臨みました。現在、京都大学在学中の応用数理科OB、片岡さんも観覧・応援に駆けつけてくれました。ありがとうございました。本校発表に対しては、京都大学理学部海洋物理学研究室の根田昌典先生がご講評くださるなど、12本の発表内容に対応した先生方がご講評・ご助言にお越しくださっていました。
 京大の先生方のご助言、そして他県の優れた研究に触れ、発表した生徒や観覧した生徒には大いに刺激となったようです。貴重な機会を与えてくださった京都大学の皆様、そして今回の参加でご支援くださった徳島県教育委員会の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。

会議・研修 第2回徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会の開催

日時 2017年2月18日(土)13:00~17:00
場所 徳島大学総合科学部(総合科学部3号館東スタジオ)
 本校SSHではミッションの一つとして「地域における科学の中核校」を掲げており、その一環として徳島県の課題研究のレベル向上を図るべく、徳島大学総合科学部の全面的なご協力と、徳島県立総合教育センターや徳島県教育委員会のご助力を得て「徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会」を実施しております。
 昨年11月に引き続き第2回目の研修を企画しましたところ、本校と合わせて3校23の研究班が集結しました。事前に参加班が課題研究計画書を作成して徳島大学に送付し、当日にコメントやアドバイスを記入した冊子をいただきました。
 今年の発表は、昨年までの一班ずつPowerPointを用いた簡単なプレゼンを披露し、会場から質疑応答・助言等をいただく、という方式から、ポスターセッション形式に大幅変更しました。参加班をA,B,Cグループに分け、1時間弱のAの発表時にはB,Cの生徒が聴衆となり、平行して大学の先生方は2グループに分かれて順に発表ブースを回っていき、その後B,Cと発表を交替していく、というやり方です。
 例年までの形式では大学の先生の質疑・アドバイスが中心となり、大学の先生や発表者への遠慮の為か生徒からの質問は少なかったのですが、今回コンパクトなポスター発表にした結果、生徒同士の質疑応答の応酬が活発になりました。また大学の先生方には休みなく全ての班を回ってアドバイスいただきました。ご助言の先生方にはご負担をお掛けしましたが、おかげさまで非常に活発な研修会となりました。今回いただいたアドバイスを今後の課題研究に是非生かしたいと思います。
 ご協力いただきました徳島大学の先生方・学生さん、県教委・県総教センターの皆様、引率の先生方に心から感謝申し上げます。

今回、物・化・生・地・数各分野7名の先生方がご参加くださいました。 その他、県総教センター、県教委の先生方もご助言くださいました。

会議・研修 防災避難訓練時の生徒発表

 平成29年2月16日(木)午後、防災避難訓練(地震・津波)を行いました。校舎4階への避難を行った後、体育館2階アリーナに移動し、校長先生の訓練講評の後、「世界津波の日 高校生サミット」報告会を、参加した生徒6名(応用数理科2年:市川,平岡大空,木原,竹田,冨本, 披田)と引率教員による座談会形式で行いました。報告中には、現地で行った英語プレゼンも披露しました。
 こういう機会を与えてくださった環境防災課、座談会をお聞きくださった皆さんに感謝申し上げます。校内の防災意識向上に役立てば幸いです。

会議・研修 課題研究等生徒発表会(口頭・ポスター)

 平成29年2月15日(水)午後、本校SSH運営指導委員の先生方、科学技術振興機構(JST)から宮﨑主任調査員様、徳島県教育委員会および徳島県立総合教育センターの先生方をお招きして、本校の第2回SSH運営指導委員会を開催しました。
 今年度の取組・成果・課題や今後の計画等についての説明と協議・助言に先立ち、生徒による課題研究等の発表会を行いました。
☆生徒発表
(1)口頭発表:課題研究(応用数理科2年生:4件),SSHアメリカ研修報告(応用数理科1年生)
(2)ポスター発表:課題研究(応用数理科2年生:12件),SSHアメリカ研修報告(応用数理科1年生)
※(2)には普通科2年生3クラスも観覧者として参加→普通科の皆さんにも応用数理科課題研究について知っていただく好機となりました。
 ご参加いただいた皆様のご意見・ご助言は今後の課題研究の進展向上やSSHの取組にぜひ生かしていきたいと思います。ありがとうございました。

花丸 四県対抗しこクイズ

日時 2017年2月3日(金)19:30~20:43
場所 NHK松山放送局

 2月3日(金)19:30~20:43、四県対抗「しこクイズ」がNHK松山放送局で開催されました。今回は「科学系高校対決」で四国からスーパーサイエンスハイスクール4校が集まって対戦でした。本校からは応用数理科2年生8名(永尾・向井・山本・吉田陸・木原・披田・土居・古田)が参加し、司会はフルーツポンチのお二人、城南高校の団長はじゅんいちダビッドソンさんです。16:30からリハーサルが始まりましたが、生放送ということで生徒たちは大変緊張している様子でした。いよいよ19:30から生放送、クイズの内容は、各県の科学技術に関するもの、出場校にまつわるもの、でんじろうさんからの科学実験などです。生徒たちも協力しながら正答を導き出し、城南高校を応援する視聴者の正答率にも後押しされ優勝争いを繰り広げましたが、最後の早押しクイズで一問及ばす第3位という結果となりました。このような貴重な機会を与えていただきましたNHK松山放送局のみなさんに感謝申し上げます。城南高校を応援してくださったみなさん、ありがとうございました。なお、再放送は(来日していたマティス国防長官の記者会見のため)2月11日(土)10:05~11:18に変更になっています。

会議・研修 物理チャレンジ講習会

日時 2017年1月29日(日)10:00~16:00
場所 徳島県立総合教育センター(310研修室)

「物理チャレンジ」「国際物理オリンピック」挑戦者のための講習会が徳島県立総合教育センター310研修室で実施され、県下から23名の生徒が集まりました。本校からは応用数理科・科学部より希望者3名が参加し、午前は物理オリンピック日本委員会の原田勲先生から「物理チャレンジと国際物理オリンピック」「物理への誘い」「実験レポートの書き方」と題して、物理チャレンジの実験課題や科学オリンピック参加の意義、身近な物理現象を用いたクイズ、良い実験レポートの書き方や実験レポートの評価の観点などについて講義・演習をしていただきました。午後は物理オリンピック日本委員会味野道信先生から「光の波動性に関する実験」と題してご指導をいただきました。光の性質についての説明をお聞きした後、生徒たちは物理チャレンジ2010実験問題について精度を高める工夫をしながら、実験に取り組みました。ご教授いただきました先生方やお手伝いいただい研修センターの皆さんにこの場を借りてお礼申し上げます。

会議・研修 英語による課題研究校内中間発表会の実施

  応用数理科2年生は1月18日(水)午後にScience EnglishⅡの一環として、英語による課題研究の中間発表会を実施しました。行事日程の関係で昨年より一ヶ月以上早い実施、そして先週は、2月3日(金)夜に放送予定のNHK「四県対抗 しこクイズ~『スーパーサイエンスハイスクール』対決」の事前取材もあり、かなり時間的に厳しい中、英語科・理科の先生方やTravis先生、Matt先生のご指導を仰ぎながら、12班全てが各班の課題研究の英語での発表にこぎ着けました。みんなよく頑張ったと思います。貴重な経験を普段の英語の授業にも生かして欲しいですね。なお今後のSEⅡの授業は、課題研究の進展と平行して、まずは論文の英語Abstractの作成に移行します。

会議・研修 「活断層と地震」講義および現地研修

 昨年11月に徳島大学総合科学部教授の村田明広先生を講師にお招きして「活断層と地震」と題した講義と現地研修を実施しました。まず11月16日(水)に行われた出張講義では、熊本地震の解説を組み込んで講義内容を考えてくださり、1.熊本地震を引き起こした布田川・日奈久断層帯、 2.徳島県の中央構造線断層帯、3.兵庫県南部地震と野島断層、4.東日本大震災、5.南海トラフ地震の再来、という5つの項目で、豊富な写真や図を用いて、様々な内容をわかりやすくレクチャーしてくださいました。
 11月30日(水)には、応用数理科2年生全員で貸し切りバスで淡路島まで行き、野島断層保存館等で現地研修を行いました。行きのバスの中では中央構造線や淡路島の活断層地形などについて村田先生が作成された立体画像を用いて、また現地では活断層露頭や震災に遭った住宅などを実地見学しながら先生にご説明をいただきました。震災体験館では震動台に交代で搭乗しリアルな疑似地震体験を行いました。その後、明石海峡大橋の松帆アンカレイジへ移動し、震源地の明石海峡を見ながらお話しをお聞きしました。
 研修を通して、地震災害と防災に関する知識と意識を高めることが出来ました。

ノート・レポート 日本学生科学賞徳島県審査表彰式

12月27日に徳島県教育会館にて,第60回日本学生科学賞徳島県審査の表彰式があり,最優秀賞の代表制と1名が参加しました。審査結果は以下の通りです。
最優秀賞(知事賞)「橋の耐震性」
優秀賞「教育長賞)「空中電位の測定による降雨予測ーテザードローンを使用してー」
優秀賞「教育長賞)「効率が良い風力発電のプロペラ」
優秀賞「教育長賞)「ブルーボトル反応における溶液劣化の研究」
優秀賞「教育長賞)「飲料水が及ぼすチンゲンサイへの影響」
入賞「オオミジンコによる環境調査」
入賞「塩化リチウムとプラナリアの頭部再生」
入賞「クラフト飛行機の飛距離の変化」
入賞「ブロッコリースプラウトの成長と匂い物質の関連性」
入賞「簡易吸光度計の制作と利用」

お知らせ 「世界津波の日 高校生サミット」報告 その6 3日目・「黒潮宣言」他

黒潮宣言_日本語版.pdf
黒潮宣言_英語版.pdf


 6:40~ 7:10 朝食
            施設清掃・片付け
 9:00~      退所→バスでJR土佐入野駅へ
 9:31~      南風12号で高知へ
            ・町長さんをはじめ町の人たちの見送り
 ※帰路のJRは阿波池田駅で特急乗り継ぎが接続していないため、高速バス利用で帰りました。

☆3日目は朝から断続的にやや強い雨が降るあいにくの天気でした。本校を含む土佐入野駅9:31発の南風12号利用組は最後の退所で、生徒達は玄関で先に退所する同室メンバーと別れを惜しんでいました。天候と相まって寂しさもひとしおでした。
 南風12号利用組が土佐入野駅で列車を待っていると、大西町長さんをはじめ、住民の皆様がわざわざ雨の中見送りのためにお越しくださいました。そしてホーム~線路沿いに並んで見送ってくださいました。
 高知駅では、高速バスの出発まで時間があったため、ひろめ市場まで路面電車で移動し、ささやかながら昼食兼打ち上げをしました。本校以外にも何校かひろめ市場でお目にかかりました。
 最後となりましたが「世界津波の日 高校生サミット」では本校参加に当たり、本当に多くの皆様にお世話になりました。サミット参加の機会を与えていただいたことを光栄に思うとともに、今回の経験を今後の防災・減災の取り組みに生かしていきたいと思います。この場を借りて全ての皆様に心から感謝申し上げます。

同室だった和歌山県立日高高校の皆さんと宿舎ロビーにて 土佐入野駅にて待機中
黒潮町の皆様、本当にお世話になりました。 ひろめ市場にて。ものすごく混んでいました。

◎今後の取組(参加の成果等)
 本校の課題研究の取り組みの蓄積や学校設定科目Science English の指導の成果を生かして、国内外への他校への情報発信をすることができました。本校の参加したB-1分科会はかなり先進的な高校が集まっており、今後の本校取組に大いに参考になる情報が得られました。特に韓国の発表は、日本の高校ではまだほとんど見たことがないPreziを使ったプレゼンで、流体力学的な研究内容も高度で驚かされました(ただしPreziを利用するには、Wi-Fi環境が整った会場でないと使えない、国内の発表会はほとんどの場合PowerPoint使用が指定されているといった問題はあります)。
 今後は英語プレゼンの向上に努めるとともに、校内外の様々な場面で「黒潮宣言」の内容や経験したことを通して、地域の津波リスクや防災の啓発のための情報発信を積極的に行っていきたいと思います。校内では3学期の全校防災訓練で報告会を行う予定で、機会を捉えてサミットの成果をみんなに伝えていきたいです。
 
◎生徒や引率教員の感想
☆生徒
・サミットで学んだことを友達と共有し、地域に発信したい。
・防災の先進国である日本の高校生として世界に向けてアピールできた。国内外のレベルの高い発表を聞いて、自分たちも南海トラフ巨大地震に備えてもっと取り組まねば、と刺激を受けた。
・準備は大変だったが、他国や他校の生徒と同じ問題について話し合い、交流したことは素晴らしい経験だった。この経験をぜひ将来に生かしていきたい。
・アメリカ研修に参加したときも感じたことだが、さらに英語のコミュニケーション能力を高めたい。
☆引率教員
・サミットの趣旨等は理解していたが、それでも予想外の規模の大会で驚くとともに、思い切って参加して本当に良かったと思う。他国の発表を聞く機会は、SSH生徒研究発表会等で多少はあるが、一つの課題について直接小規模の分科会で発表し合い、意見交換するような機会は極めて珍しい。貴重な経験をすることができたと考える。
 それから幡多青少年の家では他校の先生方と同室となり、各校の状況や様々な取り組みについて意見交換することができた。今回の参加校はSSHまたはSGH指定校がほとんどで、そうした点でも得ることが多かった。

お知らせ 「世界津波の日 高校生サミット」報告 その5 サミット2日目午後

 13:10~      バス移動→大方あかつき館
 13:35~      記念植樹(本校からも代表1名参加)・全体写真撮影
☆昼食後、再び大方あかつき館へ移動しました。そこで、海外各国の招聘校代表者1名と日本の各校代表者1名のペアで記念植樹を行いました。その後、大方あかつき館の巨大な外階段を使って全体記念写真撮影を行いました。やはりたくさんのマスコミ関係者が撮影していました。

大方あかつき館南の空き地に記念植樹 本校は「韓国」の記念樹担当
協力して植樹 この土地で木々が根付きますように
クレーン車上のカメラマンにチーズ 大方あかつき館の外階段にて

 14:10~      バス移動→体育館
 15:00~15:05 総会開会宣言(高校生議長)
 15:05~15:25 主催者(高知県知事)挨拶
             来賓挨拶
             ・安倍総理大臣ビデオメッセージ
             ・潘 基文国連事務総長ビデオメッセージ
             ・松本 純 内閣府防災担当大臣挨拶
             ・二階 俊博 自民党幹事長挨拶
☆挨拶の顔触れを見て、改めて大会規模の大きさを実感しました。ちなみに会場近くにお住まいの本校生徒の祖父母が観覧にお越しくださいましたが、政府要人の出席ということで、一般観覧者に対するセキュリティチェックがかなり厳重だったそうです。
 15:27~15:52 東日本大震災被災地からの報告
             ・高校生の「震災の語り部」
 16:05~      分科会報告(12分科会)
 17:05~17:10 「黒潮宣言」採択
 17:10~17:20 閉会宣言(高校生議長)
☆宮城県石巻高校の雁部さん、津田さん、石巻西高校の相澤さんから、それぞれの震災体験を拝聴しました。そして「被災地」から、「災間」そして「未災地」に生きる私たちへのメッセージを受け取りました。
 各分科会発表からは、「1自然災害を知る」「2自然災害への備え」「3自然災害からの復興」の分科会テーマに沿った様々な話し合いの様子を知ることができました。
 そして、高校生サミットの趣旨、参加各校が事前提出していた調査研究やアクションプラン、分科会討議を集約した「黒潮宣言」を全会一致で採択しました。こうしたプロセスに微力ながら参加することができて本当に光栄でした。
 この後、参加者はフェアウェルパーティー会場へ移動しましたが、高校生議長など代表者は記者会見を行っていました

まもなく開会 開会宣言
安倍総理大臣ビデオメッセージ 潘 基文国連事務総長ビデオメッセージ
尾﨑高知県知事挨拶 松本内閣府防災担当大臣挨拶
二階自民党幹事長挨拶 震災の語り部
分科会報告代表者 B-1分科会のChangseok君
高校生議長より「黒潮宣言」の提案 全会一致で採択

 17:20~      バス移動→新ロイヤルホテル四万十
 18:40~20:10 フェアウェルパーティー
             ・小田原外務大臣政務官挨拶
 
 20:30~      宿舎移動(幡多青少年の家)
※外務省報告
☆サミット日程の最後は外務省主催のフェアウェルパーティーが開催されました。開会挨拶までは会場内にマスコミ席が設置され、多数のテレビ局カメラや新聞記者が会場の様子を撮影していました。二階幹事長や各国大使館関係者もご出席で、会場はもとより、外のロビーも外務省の担当者等でごったがえしていました。
☆各分科会ごとに円卓3程度で座ることになりましたが、引率者の方で生徒が同じ学校で固まらないよう席を誘導し、交流が進むようにしました。生徒同士で活発な交流が行われました。フェアウェルパーティーでの交流はサミットをさらに思い出深いものにしてくれました。なお、パーティー会場を出る頃には小雨が降り始めていました。天候にも恵まれた行事でした。

最後の晩餐 小田原外務大臣政務官挨拶
伝統的なよさこい節披露 B-1分科会メンバーと(写真はミャンマー・韓国の生徒)
みなさんもご一緒に 現代のよさこい踊り披露
日本の高校生の呼びかけでみんなでPPAP チリ代表によるパーティーの締めの言葉
B-1分科会メンバーと B-1分科会メンバーと(横浜サイエンスフロンティア高校)

その6に続く

お知らせ 「世界津波の日 高校生サミット」報告 その4 サミット2日目午前中

サミットtimetable.pdf

 2日目午前中~昼食までのプログラムは、分科会AグループとBグループに分かれて同じ内容を交代で実施しました。我々の属するBグループは、午前中は早朝からフィールドワークや避難訓練などのアクティビティ、その後に分科会が実施されました。屋外の活動が多かったので、天候に恵まれたのは本当に幸いでした。各会場には既に多数の報道関係者が詰めかけていました。
 6:40~ 7:10 朝食
 7:20~ 8:05 バス移動 大方あかつき館駐車場へ
 8:05~ 8:35 津波避難タワー、安政津波の碑 見学
☆まず複合文化施設である大方あかつき館に隣接する津波避難タワーに登り、その後近くの賀茂神社境内にある安政津波の碑を見学しました。安政津波では(東日本大震災と同様に)小規模な津波を伴う前震があったこと、津波は7回襲来し、第4波が最大だったことなどが克明に記され、後世に警告を伝えようとする先人の強い意志が伝わってきました。

宿舎から見た日の出前の太平洋 大方あかつき館前集合
まもなく移動開始 津波避難タワー見学
津波避難タワーの解説 大方あかつき館経由で賀茂神社へ
黒潮町の安政の津波碑 津波碑についての解説

 8:35~ 8:55 体育館へバス移動
            国土交通省津波モデル実験ブース見学
 9:15~10:25 フィールドワーク 高台避難訓練
☆体育館前の国土交通省のブースでは、水槽模型実験装置で3千トンクラスの防潮堤でも大津波で流されるというシミュレーションを体験しました。
 それから地元で普段から防災訓練を行っている黒潮町立田ノ口小学校の先生方と小4~6年生の皆さんのご指導で、最寄りのコウジン山避難場所へ逃げる防災訓練体験を行いました。地元の住民の皆様の声援を受けながらみんなで息を切らせて山を駆け上がりました。
 避難場所についての説明の後、分科会ごとに海に向かって大声で呼びかける「海への雄叫び」を行い、様々な恵みをもたらしてくれる海への感謝と津波に負けないという意識をみんなで共有しました。

メイン会場前にて 待機中にKum Ho 高校の皆さんとお話
国土交通省の津波水槽モデル実験ブース Kum Ho 高校引率の鄭校長先生も参加
田ノ口小学校の取組および避難訓練の説明 緊急地震速報の訓練用警報音で防御姿勢
コウジン山避難場所へ。最短津波到達予想時間はわずか8分。 民家の間の路地を抜けて正面の丘の上へ
10分ほどかかってしまいました B-1分科会の「海への雄叫び」 眼下に会場の体育館
下から見た避難場所 戻ったところで横浜サイエンスフロンティア高校の皆さんと

  10:25~12:25 分科会
☆私たちは特にこの分科会のために準備を重ねてきました。各校8分間の英語発表とその後で質疑応答を行い、分科会報告の総会報告のためのまとめ・意見集約、総会で採択する「黒潮宣言」に対する分科会検討を行いました。
 本校は何とか準備してきた発表を行い、質疑応答、話し合いなども、英語に悪戦苦闘しながらではありましたがこなすことができました。

B-1分科会会場の様子 宮城県古川黎明中学・高校
横浜サイエンスフロンティア高校 徳島県立城南高校
Hainan Overseas Chinese Middle School 錦湖(Kum ho)高校
Basic Education High School 質疑応答・討議
質疑応答・討議 質疑応答・討議
質疑応答・討議 質疑応答・討議
質疑応答・討議 質疑応答・討議

12:25~13:10 昼食
☆活動中のインタビュー取材は自粛することになっていたので、分科会後~昼食中にマスコミ取材がありました。また昼食を取りながら分科会メンバー同士の交流を深めることができました。

テレビインタビュー取材 テレビインタビュー取材
Hainan Overseas Chinese Middle School のメンバーと Hainan Overseas Chinese Middle School のメンバーと

その5に続く

お知らせ 「世界津波の日 高校生サミット」報告 その3 サミット1日目

参加生徒:応用数理科2年 市川 平岡大空 木原 竹田 冨本 披田
 徳島~黒潮町はJR接続が限られているため、9:03徳島駅発の徳島線・特急剣山3号阿波池田行と10:20阿波池田発の土讃線・南風3号中村行(アンパンマン列車)を乗り継いで高知入りしました。阿波池田からは神戸大学附属中等教育学校さん他とご一緒になりました。

剣山3号にて発表原稿等確認中 男子は車窓を堪能
阿波池田駅で南風3号に乗り継ぎ アンパンマン列車でした
大歩危駅停車 高知駅停車中。まだまだです。
もうすぐ到着。太平洋の青い大海原。 約4時間半で土佐入野駅到着。でも徳島からは最短時間。

 土佐入野駅からは黒潮町のバスで会場までお送りいただき、14時前にはメイン会場の高知県立土佐西南大規模公園体育館に到着しました。受付・会場準備に奔走する大勢の黒潮町や高知県の職員、政府関係の皆様、そして多数のマスコミ関係者の出迎えを受け、少し圧倒されました。
 私たちが概ね一番乗りだったため、早速新聞やテレビの取材を受けました。高知放送が日テレ系列だったためか、全国ニュースでも本校生徒の映像が流れたようです。
16:20~16:30 オープニング映像
16:30~16:35 開会宣言(高校生議長)※地元の大方高校生徒
16:35~16:45 主催者挨拶(黒潮町町長)
16:45~17:00 プログラム説明
17:00~17:30 OECD東北スクール発表 
            元スクールメンバー 同志社大学 釣巻洋子さん
17:30~18:15 各分科会ブリーフィング
            ・自己紹介、参加者交流
            ・総会での分科会報告代表者選出→韓国 Changseok君
            ・分科会進行打合せ
            ・分科会集合写真撮影
※本校の参加したB-1分科会は、本校以外に、宮城県古川黎明中学校・高等学校、横浜サイエンスフロンティア高等学校、錦湖(Kum ho)高等学校(韓国・光州市)、Hainan Overseas Chinese Middle School(中国・海南省)、Basic Education High School(ミャンマー:6校代表者)で構成
☆分科会ブリーフィングでは、横浜サイエンスフロンティア高等学校さんの司会で、分科会進行の打合せや代表報告者の選出が話し合われました。また各国全員の自己紹介や学校紹介を行いました。さらに各国でお互いに歌を披露し合うことになり、ミャンマーは民族舞踊、中国は伝統民謡、日本は他国からのリクエストで話題の"PPAP"、韓国は我々からのリクエストで"カンナムスタイル"を披露しました。生徒達は何とか英語(一部韓国語)を駆使してコミュニケーションを取り、写真を撮り合ったり、メルアド・SNSの交換をしていました。

国際会議らしく参加国の国旗がずらりと並んでいます。 早速高知放送の取材
高知新聞と朝日新聞の取材 参加者数は全国高校総体競技別開会式とそう変わらない感じ・・・
でも見たことのない人数のマスコミ関係者が取材していました 高校生議長による開会宣言
主催者挨拶:黒潮町の大西町長さんの英語スピーチ OECD東北スクール報告
分科会ブリーフィング B-1分科会集合写真
分科会メンバー自己紹介タイム ミャンマーチームは民族舞踊
中国チームは伝統民謡 韓国チームはGangnam Style
中国チームの民芸品紹介 ミャンマーの生徒と
古川黎明&韓国の生徒と。眼鏡 と髪型(←校則)のため皆似ている? サミットの演台にて

18:15~      宿舎移動(幡多青少年の家)
            夕食・入浴・就寝
☆日本の高校生(と引率教員)は2段ベッド8人部屋での合宿となりました。本当は海外の生徒と一緒に泊まることができればさらによかったのですが、30分交代での大浴場使用や豚肉を使った食事提供など、文化的にも宗教的にも無理でした(海外の生徒は中村市内のホテル泊)。それでも他県の生徒と相部屋だったので、いろいろ情報交換・交流ができて、参加生徒は面白かったようです(引率教員も同様)。本校ではずっと前に集団宿泊研修が廃止されていたこともあり、生徒にとっては新鮮な、引率者にとっては懐かしい経験でした。

ベッドの位置決めから交流が始まる 夕食はトンカツ。ハラルフードまでは準備できません。

その4 に続く

お知らせ 「世界津波の日 高校生サミット」報告 その2 サミット開催前

 2016年11月25日~26日に、高知県の黒潮町にて世界の高校生が一堂に会して、各国共通の脅威である地震津波をはじめとする自然災害と防災・復興等について話し合う「世界津波の日 高校生サミット」が開催されることとなり、本校では参加に向けて様々な準備を進めてきました。
 サミットの分科会では『分野1:自然災害を知る』(「津波から命を守るために身につけておくべきこと」「自分の住む地域の災害リスク」「災害教訓の伝承」「世界津波の日の普及」等)」『分野2:自然災害への備え』(減災のために学校や地域・家庭でできる取組の提案等)『分野3:自然災害からの復興』(持続可能なボランティア活動の取組など、学生が果たす役割)の3分野があり、本校は分野1“Understanding of the risks of natural disasters”に参加することにしました。そして、高大連携授業での地震・津波災害・防災に関する学習、過去の課題研究内容(本校地下の地質サンプルから津波堆積物を検証する等)をベースに、また英語発表に関しては、SSH学校設定科目で、課題研究の英語プレゼンテーションや英語論文作成に特化した「Science English」で学んだことを生かし、“A Study of Tsunami Risk~Using Geological Samples and Historical Documents”というタイトルで、地域の津波リスクを検証した結果を3つの内容で発表することにしました。
 まずは、学校周辺の電柱等に示された地盤の海抜等を調べ、徳島市地震・津波防災マップ(ハザードマップ)と照らし合わせて、学校周辺でどのような浸水状況になるか視覚的に示しました(最大浸水深2~3m)。なお本校は今年9/20の台風16号で学校周辺が冠水しており、冠水時の写真も使って地盤の低さからくる浸水リスクを説明することとしました。
 それから本校体育館建設時の地下土壌サンプルを用いた過去の先輩の課題研究を再検証し、地下13m付近の約7,300年前の地層(同時に産出した鬼界アカホヤ火山灰から推定)と、地下5m付近(恐らく平安時代)の地層から浅海性~汽水性の貝化石を複数種検出した事を示し、津田の海岸線から約4km、眉山の麓にあって普段は全く海の気配を感じない本校周辺ですが、土地の成り立ちに(津波堆積物かどうかまではわかりませんでしたが)海の痕跡が刻まれており、山の麓でも油断はできないということを示すことにしました。
 そして、災害の歴史的資料の豊富さは日本や徳島の特徴であると考え、昭和南海地震70年事業「津波減災フィールドワーク~先人の教訓・叡智に学ぶ~」や、徳島県立文書館特別企画展 「記録資料に見る南海地震」などの取材を行い、南海トラフ巨大地震と津波災害の周期性と、石碑等から読み取れる先人の思いなどを紹介することとしました。
 英語プレゼンテーションについては、英語科の石井先生やTravis先生、Matt先生などからプレゼンや発表要約の作成、発表練習などのご指導をいただき、サミットに臨みました。
 発表前の11月16日に徳島新聞社の取材(→11月22日朝刊掲載)、11月21日にはNHK徳島放送局の映像取材(→翌11月22日朝のNHKローカルで放送予定→22日早朝の福島沖津波地震でローカルカット→12時台と18時台、20時台のローカルで放送)、さらに11月22日には読売新聞社徳島支局の緊急依頼で、サミットと朝の津波地震を絡めた取材(→11月23日朝刊掲載)をいただきました。

お知らせ 「世界津波の日 高校生サミット」報告 その1 サミット概要

行事名 「世界津波の日 高校生サミット in 黒潮」
     High School Students Summit on “World Tsunami Awareness Day” in Kuroshio
日 時 2016年11月25日(金)~11月26日(土)
場 所 高知県立土佐西南大規模公園体育館 他
宿 泊 幡多青少年の家(日本の高校生・引率)
主 催 高知県、高知県教育委員会、黒潮町、黒潮町教育委員会
共 催 国連国際防災戦略事務局(UNISDR)駐日事務所
後 援 国土強靱化推進本部,内閣府(防災担当),外務省,文部科学省,経済協力開発機構(OECD)
参加者              
○海外29カ国(ポルトガル・ギリシャ・トルコ・ケニア・インド・スリランカ・モルディブ・中国〈福建省・海南省〉・ミャンマー・タイ・カンボジア・ラオス・ベトナム・マレーシア・シンガポール・韓国・フィリピン・インドネシア・ブルネイ・パプアニューギニア・パラオ・ミクロネシア・マーシャル・フィジー・トンガ・サモア・アメリカ〈ハワイ〉・ペルー・チリ):高校生240名・引率36名
○日本35校:高校生105名・引率37名 →徳島県からは本校応用数理科2年生6名1班が参加

【開催趣旨】
 津波の脅威と対策への国際的な意識向上を目的に、日本が提唱し日本を含む世界142カ国が共同提案を行った、11 月5 日を国連の共通記念日である「世界津波の日」とすることについて、2015 年12 月、国連総会委員会において全会一致で採択されました。
 日本では、すでに11 月5 日を「津波防災の日」として定めています。
 これは、1854 年旧暦11 月5 日に起きた安政南海地震の際、和歌山県広川町の庄屋だった浜口梧陵(はまぐちごりょう)が、稲わらに火をつけ、村人を高台に導いて大津波から命を救った逸話「稲むらの火」に由来しています。
 このたび、「世界津波の日」の啓発イベントとして、青少年による国際会議「世界津波の日」高校生サミットを、高知県黒潮町において開催します。
 高知県黒潮町は、南海トラフ地震による国の被害想定において、津波高34 メートルという国内一の想定を受けた町です。その想定後黒潮町では、地震津波で一人の犠牲者も出さないことを理念に、防災インフラ整備、防災教育、防災産業の創出など、様々な取り組みを進めています。
 地震津波は多くの人命を奪い、甚大な被害をもたらす各国共通の課題です。
 今回の高校生サミットは、防災の知見と地震津波の脅威を伝え、必要な防災、減災、迅速な復旧復興、国際連携に資する施策を総合的かつ計画的に実行することで、地震津波から国民の生命、身体、財産の保護、国民生活及び国民経済に及ぼす影響を最小化できる、国土強靱化を担う将来のリーダーを育成することを目的に開催します。

 

 

会議・研修 高校・高専「気象観測機器コンテスト」最終審査に参加しました

行事名 「第5回 高校・高専『気象観測機器コンテスト』」
場  所  元南極観測船SHIRASE5002オーロラホール(千葉県船橋港)
参加者 応用数理科2年 

寺山・西浦「藍染めによる紫外線強度の計測とその表現」

市川・早瀬・平岡・黒崎「音響湿度計」
日  時 平成28年11月19日  

 9時00分:JR新習志野駅着、送迎バスで移動

       到着・発表準備

10時00分:開場ならびにセッション開始
         14時00分:セッションおよびSHIRASE船内ツアー
         15時00分:表彰式の実施  
         16時00分頃:閉会  

応用数理科2年生で気象に関連する課題研究を行っていた2つの研究班6名が、財団法人WNI気象文化創造センター主催の「第5回高校・高専『気象観測機器コンテスト』」最終審査(ポスターと実機によるプレゼン審査)に、18日金曜夕方から現地入りして参加しました。今年は北海道から鹿児島県まで初参加校も含む22校35チームが最終審査に臨みました。
 この日はウェザーニューズ社の「チャレンジングSHIRASE2016」というイベントも行われており、大学・企業など専門家の方のみならず、一般の観覧客も訪れており、専門的な質疑助言から素朴な疑問まで様々な問いが寄せられました。
 今年は残念ながら賞の獲得はなりませんでしたが、生徒にとっては、貴重な経験となりました。また、他校の優れた研究を見ることができたことも生徒にとっては良い刺激となったようで、さらに研究を深めたいという意欲を見せていました。
 WNI気象文化創造センター事務局長の三枝様、本校OBの折野様をはじめ、お世話いただいた皆様に心から感謝申し上げます。


☆最終審査・ポスター/実機セッションの様子

☆SHIRASE船内ツアー ※元乗組員の方のご案内。ちなみに退役でスクラップにされるところだった南極観測船/海上自衛隊砕氷艦「しらせ」(初代)を、ウェザーニューズ社が「SHIRASE」として購入し、首都圏の気象観測や情報発信の拠点として、その航行能力とともに維持管理しています。

 

会議・研修 108HR高大連携講座(香川大学・笠先生 第2回目)

 応用数理科1年生は一学期に引き続き、11月11日(金)午後、香川大学教育学部の笠先生をお招きして、課題研究に関する高大連携授業を行いました。
 今回は実験ノートに関するレクチャー、探究活動の目的とテーマ設定についてのレクチャー、そして科学者の倫理について考えるアクティビティを行いました。
 応用数理科1年生は、笠先生の高大連携講座、そして本校と徳島大学が共同開催する、課題研究のテーマ設定を主要な目的とする徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会で学んだことを活用し、自分たちで研究班を形成し課題研究テーマや実験計画などを決めていき、1年生3学期~2年生当初から課題研究を本格的にスタートさせることになります。
 なお課題研究にご関心のある川島高校の先生方からの依頼を受け、高大連携講座後、本校にて笠先生から課題研究に関するアドバイスをいただく場をご用意しました。科学の中核校として他校へ成果普及を行うことは、本校SSHの大切なミッションの一つとなっています。