平成24年度
徳島県立博物館現地研修
応用数理科108HRは1月23日(水)に本校の近くにある徳島県立博物館で現地研修を行いました。
今回の研修では部門展示「ミニ鉱物展」と常設展示を見学させていただき、学芸員の中尾賢一先生からお話を伺い、質疑応答にお答えいただきました。
「ミニ鉱物展」では、館蔵標本に県内個人所蔵の標本を加えて展示が行われており、鉱物の多様性や不思議さ、あるいは身近さを知ることができました。その後、ラプラタ記念ホールで南米産の大型ほ乳類化石を見学し、常設展示では、入り口にある県南の実物大漣痕模型に始まり、縞状鉄鉱層から化石人類に至る、地球史に沿った展示を見学し、中尾先生からレクチャーを受けました。
その後、自由時間を取り、化石人類以降の考古学的民俗学的内容や、現在の徳島の自然環境・生態系に関する内容など含めて、各自で興味のあるところを見学してもらいました。中尾先生には「ミニ鉱物展」展示室で待機していただき、生徒の質問にお答えいただきました。参加した生徒は、興味はあるが普段接することの少ない、鉱物・岩石・化石・地質内容の研修ということで、熱心に研修に取り組んでいました。
なお、この見学に際して、中尾先生から様々なご教授を賜り、また授業での利用ということで博物館より観覧料の免除を賜りました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
SSH通信掲載
中学生体験入学に配布しました、SSH通信を掲載します。
SSH通信号外【PDF:874KB】
平成25年度 学校案内に掲載しました、卒業生からのメッセージを掲載します。
卒業生からのメッセージ(学校案内から)【PDF:354KB】
活断層と地震」講義および現地研修
10月に徳島大学の村田明広先生を講師にお招きして「活断層と地震」と題した講義と現地研修を実施しました。
まず2日(火)に行われた出張講義では、東日本大震災について、先生ご自身が現地入りして調査を行った時の写真を用いて、巨大地震と大津波の被害状況等に関するお話をお聞きしました。そして喫緊の課題である南海地震について、発生のメカニズムや地震および津波の被害予想を、さらに中央構造線活断層および兵庫県南部地震について詳しくお話しいただきました。
翌週9日(火)には、応用数理科2年生全員で貸し切りバスで淡路島まで行き、野島断層保存館等で校外研修を行いました。行きのバスの中では中央構造線や淡路島の活断層地形などについて、村田先生がphotoshopで作成されたアナグリフ立体画像を用いて、また北淡震災記念公園では、活断層露頭や震災に遭った住宅などを実地見学しながら先生にご説明をいただきました。そして明石海峡大橋の下では、断層運動によって巨大な橋脚が1m以上ずれたというお話しをお聞きしました。
化石採集フィールドワーク
実施日:2012年8月10日(金)
採集地:香川県香南町(三豊層群・新生代第四紀更新世)
応用数理科では1年生の夏休み中に、徳島化石研究会会長の鎌田誠一先生を講師にお招きして、化石採集のフィールドワークを実施しています。今年は初めて県外に行きました。といってもお隣の香川県の県境に近いところなので、徳島市から県南部の山奥に行くのと時間はそれほど変わりませんでした。
高松空港近くの香東川の河岸に三豊層群の露頭が見えており、はっきりした砂層やシルト層、泥炭層が順序よく地層をつくっています。地層中からはヒメバラモミやトガサワラ、ハシバミ等の球果化石や材化石が採集できます。ヒメバラモミは現在は八ヶ岳や南アルプスの高地にわずかに生き残っているだけですが、およそ100万~200万年前の寒く乾燥した氷期の気候の下では、四国を含め日本の広い範囲で針葉樹林を形成していたそうです。
この日は猛暑で湿度も高く、野外でのフィールドワークは大変でしたが、3時間ほどの活動で全員が球果化石を手にすることができました 猛暑の中、現地で熱心にご指導いただいた鎌田先生に厚く御礼申し上げます。
※鎌田誠一古代ロマン博物館
ヒメバラモミ球果の産状 | 地層中のヒメバラモミ球果は圧力で押し潰されている |
イバラの棘(帰路で折れてしまいました) | ブナ科の果実(いわゆるドングリ) |
平成24年度応用数理科2年県外研修
実施日 8月9日(木)
参加者 応用数理科2年生32名
日程
7:30 城南高校出発
10:00 防災科学技術研究所・兵庫耐震工学研究センター(E-Defense)見学
最大1200tの物体に阪神淡路大震災を上回る地震動を加えることができ、この種の施設としては世界最大です。計測制御棟1階玄関ホールで施設に関するレクチャーを受けた後、震動台と加振機のある実験棟、加振機に油圧を送る油圧源棟などを見学しました。見学時、震動台には実験用のパイプラインが設置されていました。石油コンビナートや発電所などには複雑な配管が敷設されていますが、その耐震性や破壊の状況を確かめるのが目的だそうです。ただし加振実験は午後からだったのが残念でした。
12:30 神戸大学に到着
百年記念館に移動後、各自で昼食・キャンパス見学等
13:30 工学部オープンキャンパス
14:00 農学部オープンキャンパス
16:40 最後の学科の行事終了
19:10 城南高校帰校
バスの駐車場の正門から、六甲第2キャンパスのランドマークである百年記念館まで下ったあと、各自で大学のカフェテリア等で食事をしてから、工学部や農学部のオープンキャンパスに参加しました。大学の先生方による各学部学科の取り組みについてのプレゼンや模擬講義、進学相談会もありましたが、学部生や大学院生が、工学部では実験指導を行ったり、農学部では各学科がブース形式で研究内容を訪れた高校生に説明するなど、大学祭のような活気あふれる雰囲気でした。今回の経験を今後の課題研究への取り組みにぜひ生かして欲しいですね。
平成24年度応用数理科1年県外研修
平成24年度応用数理科1年生県外研修
日時 8月7日(火曜日)
参加者:応用数理科1年生36名, 引率:岩本 教諭,山村教頭
日程
6:30 城南高校出発
10:20 大阪ガス泉北製造所ガス科学館到着
10:30~11:30 大阪ガス科学館館長補佐 井上 一男氏より説明と施設見学をおこなう。
LNGの輸送,LNGは,-160℃による冷熱利用による空気液化分離や天然ガスによる
発電効率が57%と非常に高い発電システムは,この製造工場内で110万kW
(原子力発電1基分に相当)を生産
生徒からは,海底にあるメタンハイドレートの利用や大阪ガス所有のタンカーについて質問
12:30大阪教育大学に到着
学生食堂にて昼食 ビッフェスタイルのランチで,おかずは好きな物を取り100g130円です。
13:30~16:00 6月に本校で講演をしていただいた,福江 純先生による天文実習を含む
講義を受けた。
テーマは 1.ブラックホール活動天体入門
2.天文台見学
3.天体分光学入門
充実した研修であった。
大阪ガスでは,今後,天然ガスの有効利用について,理解できたのが大きかった。
大阪教育大学では,施設見学を含め,大学の雰囲気を味わえた。
福江先生には,フルアテンドしていただき,感謝します。
大阪ガス科学館にて説明を受ける。 | LNGの-160℃の世界を実験 |
輻射熱の実験 | 大阪ガス所有のLNG輸送タンカーの模型 |
ジミー大西氏によるデザインのタンカー | 現在の地球の様子を地球儀に投影 |
地球環境について考える。 | 大阪教育大学 福江先生の講義 |
パソコンを使って演習 | 天文台のある福江先生の研究室にて 生徒も興味深そうに見学 |
51㎝反射式望遠鏡の操作 | 今は,昼なので,天体観測はできない。 |
パソコンでの研修に夢中 | 福江先生,お世話になりました! |
高大連携講座徳島大学工学部に訪問
SSH(スーパーサイエンスハイスクール)としての取り組みのひとつに高大連携講座があります。
県内では,徳島大学や鳴門教育大学さらに徳島文理大学などの研究室に訪問して,
講義を聴いたり,高校では扱わない実験をします。
今回は,208HRの生徒10名で徳島大学工学部建設工学科を訪問しました。
日 時 平成24年6月15日(金)14:00~17:00
場 所 徳島大学工学部建設工学科
日程 13:50 建設工学科棟玄関集合
14:00~15:00 講義「なぜ構造物は地震により壊れるのか?」
徳島大学工学部建設工学科 成行 義文 教授
15:00~15:30 建設工学科の説明
15:30~16:00 建設工学科風工学研究室訪問
風洞実験と説明を聴く。大鳴門橋の渦の道の模型による説明
16:00~16:30 建設工学科河川・水文研究室訪問
ダムの模型に実際に」水を流して流水速度の特徴について知る。
速度を弱める工夫や津波の実験も行った。
16:30~17:00 建設工学科コンクリート工学研究室訪問
新しい素材を用いたコンクリートの開発について説明
またコンクリートの強度について一人ひとりが測定した。
17:00 大学にて解散
成行教授による講義 | 風工学研究室 風洞実験 |
風工学研究室 | 河川・水文研究室での実験 |
コンクリート工学研究室展示パネル | コンクリートの強度測定実験 |
コンクリート工学研究室 |