2016年8月の記事一覧
徳島県企業局トークイベント参加
7月30日(土)の午後、川内町の大塚ヴェガホールにて、徳島県企業局60周年記念トークイベント「愛のあるアートの未来~人を動かす力とは~」が開催され、本校から2年西浦さん、1年佐竹君、松尾君、大島君、秋成さんの5名が参加しました。
日本科学未来館キュレーターの内田まほろさんをモデレーター(進行役)に、TVでもおなじみとなった、チームラボ代表の猪子寿之さんと大阪大学教授・ロボット学者の石黒浩さんのお二人を講師に招いたトークショーでした。
本校参加生徒のうち、応用数理科1年生の佐竹君が代表質問者に指定されており、私たちのグループは最前列の指定席で間近にトークショーを拝聴することができました。すぐ近くには飯泉徳島県知事もご着席で、飯泉知事の開会挨拶や徳島県企業局の歩みのビデオ上映のあと、トークショーが始まりました。
実は、事前に参加生徒からの質問集を担当者に送り、その中から一つが指定され、当日に内田さんから質問内容が読み上げられ、「この質問者は徳島県立城南高校の佐竹君です」と紹介され、佐竹君が起立して礼をするという、かなり厳重な進行でした。また「会場での撮影・録音」「敷地内で撮影した写真等のSNS等への投稿」は厳禁ということで、この記事には写真が掲載できません。トークや質疑の内容掲載もここでは控えさせていただきますが、お二人とも「少しエキセントリックだが、並の人とは思考や発想、ひらめきが違う」と強く感じさせられる、面白くて興味深いトーク内容でした。
なお、トークイベントのようすは、県内ケーブルテレビにて放送予定とのことです。
化石採集フィールドワーク
実施日:2016年8月4日(木)
採集地:香川県香南町香東川河畔(三豊層群・新生代第四紀更新世)
応用数理科では1年生の夏休み中に、徳島化石研究会会長の鎌田誠一先生を講師にお招きして、希望者を対象に化石採集のフィールドワークを実施しています。今年の参加者は応用数理科1年生19名+同2年生1名の計20名でした。
昨年同様、今年も高温注意情報が出るほどの猛暑で、熱中症に注意しながらの活動でした。昨年は植物球果など目標とする化石があまり採れませんでしたが、今年はヒメバラモミ球果やハシバミの実の化石がそれなりに採れて良かったです。一人で複数の化石を採集した生徒もいました。猛暑の中、現地で熱心にご指導いただいた鎌田先生に厚く御礼申し上げます。なお、鎌田先生から採れなかった生徒にヒメバラモミ球果化石、全員にモロッコ産のサメの歯と国内産のハスノハカシパンウニの化石をお土産にいただきました。
J-Linkツアーin関西(応用数理科1年生)
応用数理科1年生は8月2日(火)に県外研修を行いました。今年は全て神戸ポートアイランドで研修を実施しました。
☆理化学研究所多細胞システム形成研究センター(CBD)
生命科学に関する最先端研究を行っており、様々な研究分野の研究者が国内外から集まっています。
事前に「カドヘリン」及び「幹細胞」についてのレポートと2つ以上の質問の事前提出が義務付けられており、参加者は事前研修をして見学に参加しました。CBDサイエンス・コミュニケーターの泉さんから、最初に「多細胞システム」「CBDのミッション」「発生」「遺伝子」そして事前学習してきた「カドヘリン」と「幹細胞」についてのお話があり、それから「iPS細胞」に関するお話、CBDの最近の研究成果、事前にお送りした質問内容へのお答えの後、2つの班に分かれて見学者用の広報用模擬実験室(本校ではなじみ深いプラナリアや、線虫、iPS細胞から分化させた網膜細胞なども展示)から、本物のバイオセーフティーレベル3(P3)実験室まで、いろいろ施設見学をさせていただきました。
今年初めての訪問でしたが、生命科学や医学に興味関心をかき立てられる研修でした。
☆理化学研究所 計算科学研究機構(スーパーコンピュータ京)
有名なスーパーコンピュータ「京」を運用している施設です。こちらも今年初めて訪問しました。「京」のある計算機棟に、L字型に接する研究棟の5,6階の間にある階段状の見学者ホールで、建物の耐震構造、計算科学研究機構の役割、スーパーコンピュータとは、「京」の特徴、スパコンが何に利用されるのか、スパコンの進歩とポスト「京」について、「京」でどんな研究が行われているか、といったお話がありました。ご説明の後、正面スクリーンが上がると、筐体がずらっと並んだ「京」本体が姿を現しました。有名な施設を目の当たりにして、みんな興奮気味でした。そして「京」の本体やステータスを示すモニター画面を見ながら質疑応答が行われました。熱心な生徒は出発ぎりぎりの時間まで質問をしていました。
☆神戸空港(昼食)
ポートアイランドの南端近くまで来ていたので、神戸空港まで足を伸ばし、昼食・自由行動の時間を取りました。
☆甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科
甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科では、今春卒業した先輩が3年前にお世話になった藤井敏司先生(生物無機化学・錯体化学)と、5人の院生・学部生TAの皆さんのご指導の下、「ブロッコリーのDNA抽出と電気泳動」というテーマで、2人一組で実験実習を行いました。ちなみにTAの一人は本校OBの吉岡さんでした。最初に実験内容と操作に関する説明をお聞きした後、実験実習に取りかかりました。今回の研修で、マイクロピペットや遠心分離器、DNA抽出から電気泳動に関する基本操作を学ぶことができました。
ご指導くださった藤井先生を初め、お世話をいただいた学生や事務室の皆さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
J-Linkツアーin関西(応用数理科2年生)
応用数理科2年生は8月10日(水)に、午前中は高輝度光科学研究センター、午後は神戸大学で研修を行いました。
☆高輝度光科学研究センター(SPring-8&SACLA):兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
現地に到着すると、まずSACLA(SPring-8 Angstrom Compact free electron LAser)の実験研究棟で、技術者の方から施設の概要をDVDと講義で学びました。それから、点検中の実験ハッチを見学しながらレクチャーを受けました。それから徒歩でSPring-8(Super Photon ring 8 GeV)に移動し、この日は施設が休止中だったため、普段は入れない放射線管理区域内の実験ホールを見学させていただきました。一周1400m超の実験ホールを約4分の1周し、その巨大さを実感しました。
そして光合成触媒タンパク質構造を世界で初めて解析したビームライン(BL)、小惑星イトカワの微粒子分析を行ったBL、和歌山毒物カレー事件のヒ素解析が行われたBL、企業が製品開発のため共同で利用しているBL、愛媛大学の高温高圧発生装置が設置されたBLなど興味深い場所を見学することができました。
☆神戸大学
生徒各自の進路志望等により、理学部・工学部・農学部オープンキャンパス及び吉本先生研究室に分かれて研修を行いました。
・大学院システム情報学研究科教授 吉本雅彦先生 研究室訪問
8名の生徒が、本校の卒業生である吉本先生の研究室を訪問させていただき、「コンピューターの高性能化により社会が変わる」というテーマで講義を拝聴しました。まずコンピュータのアーキテクチャの基本的概要と半導体デバイスの微細化、それに伴う高性能化の推移について教わりました。そしてそれが私たちの社会を今後どう変えていくのかについてのお話がありました。そしてIT技術革新に伴う社会の大変革の時期と、現在の高校生が社会人になる時期が重なること、だから大学合格が最終目標でなく、その先を見据えて自分の進路や人生を考えて欲しいと熱く語ってくださいました。
その後、研究室の学部4回生、大学院生の方々に研究室のことや大学生活、高校時代のことなどについて、親切に質問に答えていただきました。
午前中のオープンキャンパスに引き続き、本校応用数理科生徒のために研修会を開催してくださいました吉本先生をはじめ、研究室の皆様に厚く御礼申し上げます。
中四国九州地区理数科高校課題研究発表大会の運営・参加
日時 平成28年7月28日(木) 10:30~15:30 ステージ発表リハーサル
12:30~14:00 ポスター発表準備
14:00~17:00 ポスター発表Ⅰ(審査)
17:30~18:30 生徒交流会
平成28年7月29日(金) 9:00~ 9:20 受付
9:20~16:30 開会行事,ステージ発表, 閉会行事
14:50~15:45 ポスター発表Ⅱ
先月末、あわぎんホールにて、中国、四国、九州地区の理数科校38校約600名が集まり、「第18回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会(徳島大会)」が開催されました。徳島県内の5校が大会運営に関わり、本校はステージ発表リハーサルと、大会の要となる発表本番の運営全般を任され、応用数理科1,2年生と3年生有志でステージ設営、司会、プロジェクタ操作、発表者誘導、会場質疑応答マイク係などの仕事を行いました。また応用数理科1,2年生全員でポスター発表とステージ発表を見学しました。
ステージ発表およびポスター発表では、本校代表として両部門に応用数理科3年生川添君と篠原君が「ブルーボトル反応における溶液劣化の研究」で発表に臨みました。各県の発表は非常にハイレベルで、中には昨年末の某コンテストで既に上位入賞を果たしていたチームもありました。本校の発表は優良賞の獲得に留まりましたが、現時点で最高のパフォーマンスだったと思います。先輩や他県の発表を目の当たりにした1,2年生が、その経験を今後の研究に生かしてくれることを期待します。