お知らせ 「世界津波の日 高校生サミット」報告 その6 3日目・「黒潮宣言」他

黒潮宣言_日本語版.pdf
黒潮宣言_英語版.pdf


 6:40~ 7:10 朝食
            施設清掃・片付け
 9:00~      退所→バスでJR土佐入野駅へ
 9:31~      南風12号で高知へ
            ・町長さんをはじめ町の人たちの見送り
 ※帰路のJRは阿波池田駅で特急乗り継ぎが接続していないため、高速バス利用で帰りました。

☆3日目は朝から断続的にやや強い雨が降るあいにくの天気でした。本校を含む土佐入野駅9:31発の南風12号利用組は最後の退所で、生徒達は玄関で先に退所する同室メンバーと別れを惜しんでいました。天候と相まって寂しさもひとしおでした。
 南風12号利用組が土佐入野駅で列車を待っていると、大西町長さんをはじめ、住民の皆様がわざわざ雨の中見送りのためにお越しくださいました。そしてホーム~線路沿いに並んで見送ってくださいました。
 高知駅では、高速バスの出発まで時間があったため、ひろめ市場まで路面電車で移動し、ささやかながら昼食兼打ち上げをしました。本校以外にも何校かひろめ市場でお目にかかりました。
 最後となりましたが「世界津波の日 高校生サミット」では本校参加に当たり、本当に多くの皆様にお世話になりました。サミット参加の機会を与えていただいたことを光栄に思うとともに、今回の経験を今後の防災・減災の取り組みに生かしていきたいと思います。この場を借りて全ての皆様に心から感謝申し上げます。

同室だった和歌山県立日高高校の皆さんと宿舎ロビーにて 土佐入野駅にて待機中
黒潮町の皆様、本当にお世話になりました。 ひろめ市場にて。ものすごく混んでいました。

◎今後の取組(参加の成果等)
 本校の課題研究の取り組みの蓄積や学校設定科目Science English の指導の成果を生かして、国内外への他校への情報発信をすることができました。本校の参加したB-1分科会はかなり先進的な高校が集まっており、今後の本校取組に大いに参考になる情報が得られました。特に韓国の発表は、日本の高校ではまだほとんど見たことがないPreziを使ったプレゼンで、流体力学的な研究内容も高度で驚かされました(ただしPreziを利用するには、Wi-Fi環境が整った会場でないと使えない、国内の発表会はほとんどの場合PowerPoint使用が指定されているといった問題はあります)。
 今後は英語プレゼンの向上に努めるとともに、校内外の様々な場面で「黒潮宣言」の内容や経験したことを通して、地域の津波リスクや防災の啓発のための情報発信を積極的に行っていきたいと思います。校内では3学期の全校防災訓練で報告会を行う予定で、機会を捉えてサミットの成果をみんなに伝えていきたいです。
 
◎生徒や引率教員の感想
☆生徒
・サミットで学んだことを友達と共有し、地域に発信したい。
・防災の先進国である日本の高校生として世界に向けてアピールできた。国内外のレベルの高い発表を聞いて、自分たちも南海トラフ巨大地震に備えてもっと取り組まねば、と刺激を受けた。
・準備は大変だったが、他国や他校の生徒と同じ問題について話し合い、交流したことは素晴らしい経験だった。この経験をぜひ将来に生かしていきたい。
・アメリカ研修に参加したときも感じたことだが、さらに英語のコミュニケーション能力を高めたい。
☆引率教員
・サミットの趣旨等は理解していたが、それでも予想外の規模の大会で驚くとともに、思い切って参加して本当に良かったと思う。他国の発表を聞く機会は、SSH生徒研究発表会等で多少はあるが、一つの課題について直接小規模の分科会で発表し合い、意見交換するような機会は極めて珍しい。貴重な経験をすることができたと考える。
 それから幡多青少年の家では他校の先生方と同室となり、各校の状況や様々な取り組みについて意見交換することができた。今回の参加校はSSHまたはSGH指定校がほとんどで、そうした点でも得ることが多かった。