令和5年度活動内容

令和5年度 徳島県SSH生徒研究合同発表会について

3月16日(土)に徳島県SSH生徒研究合同発表会が教育会館にて行われました。5年ぶりの参集開催であり、県内SSH校を中心に、9校285名が一堂に会し実施されました。午前中は13グループの口頭発表、午後からは59グループのポスター発表が行われました。また、今年度は本校が幹事校であり、司会や運営等本校生徒がしっかりと務めてくれました。

本校からの参加は、応用数理科の全員28人、9グループで、2グループが口頭発表、7グループがポスター発表を行いました。

結果は、口頭発表の部では「バネを用いた振り子の動きについて」が最優秀賞、ポスター発表の部では「魚類消化管内に存在するプラスチックの検出方法とその結果」が優良賞に選出されました。

今回参加したすべての発表が面白く、SSH校を中心に、年々レベルが上がっていると感じました。今後、県内各校でますます課題研究への取り組みが促進され、探究的な学習が発展していくことを期待します。本校でも歩みを止めず、研究への取り組みを進めていきたいと思います。

 

 

 

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課題研究最終発表会

応用数理科208HRが、1年間理数探究の授業で取り組んできた課題研究の最終発表会が2月21日(水)5限目~7限目に行われました。9グループ28人が、1年間の成果を発表しました。どの班も上手くまとめられており、3時間が一瞬で過ぎるほど、とても面白い発表ばかりでした。さすが城南高校 応用数理科です。1年生も発表見学を行い、積極的に質問を行っていたことが印象に残っています。2年生は来年度、AdvanceScienceの時間で追実験を行い、論文にまとめていく作業に入ります。1年生は、いよいよ理数探究の授業で、課題研究を行っていきます。目の前の現象に課題を見つけ、検証実験を考え、考察に至る。ぜひ、深い学びを行ってほしいと思います。

発表のタイトルは次の通りです。

1 海部刀の原料はどこから来たかⅡ(化学分野)
2 電磁誘導を用いた波高観測装置の開発(地学分野)
3 空気砲で輪を遠くまで飛ばすためには(物理分野)
4 シリコンに物をくっつける(化学分野)
5 ゼブラフィッシュの不安行動の定量化とその個体の割合(生物分野)
6 魚類の消化管に存在するマイクロプラスチックの検出方法とその結果(生物分野)
7 ばねを用いた振り子の動きについて(物理分野)
8 レンズフードを用いた場所と時間による光害の影響の観測(地学分野)
9 プラナリアが咽頭伸長を行うための条件(生物分野)

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第二回徳島県SSH高等学校課題研究及び科学部研修会について

2月10日(土)の午後,第二回徳島県SSH高等学校課題研究及び科学部研修会が徳島大学総合科学部3号館で開催されました。この会は第一回の課題研究のテーマ決めの研修会の後、各校で実際決めてきた課題研究のテーマ並びにその検証方法についてポスターセッションの形で実施し、大学の先生や高校の先生に意見をいただくと共に、生徒同士でお互いの内容を確認・意見交換をし、刺激をもらう会となっています。今回は、本校含め3校(城南・富岡西・海部)の参加があり、発表数は27グループ、72名が参加・発表しました。発表は3交代で4回発表を行い、発表4分、質疑9分で質疑の時間を多くとり、実施しました。どのポスター発表に対しても、活発な質疑が起きており、生徒達は熱心に教員の意見を聞き、メモをとっていました。閉会に際しての講評は,よくできていたという評価をいただいた一方で,よい研究をまとめるには,関連する研究について過去の論文等をきちんと検証し,自らでしっかりと実験計画を立て、検証実験を行い,議論することが大切であると,重要なご助言をいただきました。終了後,希望するグループには個別相談の時間を設定し,研究方法などを熱心に質問して追加の助言をもらっているグループが数班あったことが印象的でした。今後も大学とつながりを大切にしながら県内各校で課題研究を進めてもらいたいと思います。

生徒達、大学・高校教員 活発な意見交換が行われいます 会が終わってから大学教授からアドバイスをもらっています

 

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第2回小・中学生対象地域フィールドワークin勝浦

 2月11日(日)に勝浦町立川で、小・中学生とその保護者・家族を対象とする地域フィールドワークを開催しました。1回目は鉱物や岩石採集が目的でしたが、今回は勝浦町で産出する化石です。徳島化石の会から化石産地の地権者をご紹介頂き、何度か出向いて打ち合わせを行い、今日の開催にこぎ着けました。本来は11月に実施予定でしたが、そのときは大雨による土砂崩れが発生して道が不通となりました。ようやく活動できると思えば感無量です。

 さて、当日は9時に道の駅に集合し、そこから各自の車で現地まで移動しました。途中の急坂道でタイヤが滑って難儀しましたが、何とか敷地内に駐車できました。ターゲットはアンモナイトとシダ植物です。最初のポイントでは、川原から引き上げてきた岩石を広場に無造作に置いていました。表面をよく見ると炭化して黒くなった植物の茎や葉がびっしりとくっついています。クラドフレビスというシダの仲間です。正月の注連飾りに用いるウラジロのような葉っぱが形良く残っていました。また、ソテツの仲間のニルソニアも見つかりました。

 家族一同で参加されている方も多く、未就学の小さい子もいました。皆さんが一心不乱にハンマーをふるい、次々と化石を見つけていました。持ち上げるのがやっとというくらいの大きい石に、植物化石が所狭しと並んでいる標本もありました。これは割らずにそのまま持ち帰った方が良いでしょう。そうアドバイスをすると、両手に抱えて駐車場まで運ぶ人もいました。ここまでの悪路を車で来たかいがありました。

 次のポイントでは、斜面を重機で切り開いて地層を露出させていました。タマネギ状に石片が離れるノジュールが多く含まれ、それを割ると中からアンモナイトなどの化石が出てきます。下見のときは余り見つからなかったので、30名を超える人のうちせいぜい数人程度しか化石が見つからないだろうと思っていました。先に採っていたサンプルを見せて、どのような岩石を探すべきか、どのように割るべきかをレクチャーしました。

 開始してからしばらくは何も成果がありませんでした。ところが、直径2cmくらいの小さいアンモナイトが見つかったのを皮切りに次々と化石が見つかり始めました。子どもたちは必死です。斜面から転がってきたノジュールを拾っては、片っ端からどんどん割っていきました。また、保護者の方も童心に返ってお子さんと一緒になって探しました。本校の高校生は、子どもたちが危ない場所に行かないよう周囲に気を配りながら、石を割って断面を観察していました。

 化石採りに皆さんが熱中して、終了予定時刻を大幅に超えてしまいました。しかし、成果はとても大きく全員がクラドフレビスの化石を持ち帰ることができました。また、アンモナイトが断片的な化石を含めて30個も見つかり、異常巻きと言われるレアなアンモナイトもありました。こうして大盛況のうちに全員無事に下山しました。記念品として三葉虫の化石をお渡しして全日程を終了しました。

 令和6年度もこうしたフィールドワークを行う予定です。詳しくは各小・中学校にメールで連絡します。また、本校HPにも掲載します。ときどきご覧になって下さい。皆様にまたお目にかかれるのを楽しみにしています。

 採集場所を提供して下さった地権者の皆様、誠にありがとうございました。おかげで充分学習できて楽しめました。もしもまた別の機会がありましたらよろしくお願いいたします。

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「Jonan Science Lab」の実施について

2月4日(日)9:00~13:00城南高校生物室にて徳島県の高校生が集まり発展的な実験を行う「Jonan Science Lab」が実施されました。本校含む県内8校37人の生徒、4校5名の教員に参加していただきました。今回は、かずさDNA研究所と連携し、高校では行えない分子生物学の実験「ALDH2遺伝子の多型解析~お酒に強い遺伝子を持つかしらべよう」を行いました。実はお酒に強いかどうかは、DNAの1つの塩基の違いによるものなんです。

実験は①口内上皮から細胞を取り、②細胞分解溶で処理しDNAを取り出し、③2種類のプライマーを用いたPCR反応を行い、④電気泳動を用いて解析し、⑤トランスイルミネーターで確認するという内容でした。PCRや電気泳動の待ち時間には、PCR反応についての説明や今後のゲノム解析の利用法など、実験の説明はもちろん、ゲノムについての興味深いお話しをしていただきました。流れるような実験で4時間があっという間でした。実験では、すべての人のサンプルについて結果が確認でき、すべての人の実験が成功しました。事後アンケートでは、満足度が非常に高かったです。交流プログラムも合わせて実施できればとの意見があったので、次年度は課題研究のショート発表を行うなどの交流プログラムも合わせて計画したいと考えます。

 県内8校37人の生徒に参加してもらいました     細胞溶解液等の処理をしています

サーマルサイクラーでPCRを実施しています    電気泳動を行うため、サンプルをアプライしています

(35サイクル)

トランスイルミネーターで電気泳動の結果を見ています  4人分結果です。すべての人できれいな結果が出ています

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課題研究英語発表(ScienceEnglishⅡ)

1月31日(水)5限目~7限目にScienceEnglishⅡの授業で、課題研究の英語最終発表が行われました。今までScienceEnglishⅡで、課題研究の実験手法や結果などの英語発表を行ってきましたが、今回はすべての内容について英語発表を行いました。今年度は海外研修が実施され、台湾の竹南高級中学校で課題研究の英語発表を行っていた効果もあり、昨年度と比べて、分かりやすく、堂々と自身の英語で発表することが出来ていました。また、生徒同士の積極的な英語での質疑応答が行われ、科学英語の利用が充分に行われていると感じました。次は、最終発表会です。是非1年間のまとめを行ってほしいと思います。

Title of reseach presentation 

1  Observation of the effects of light pollution

2  For  the ring fly farther with the air cannon

3 Microplastics in Oceana~Microplastics in fish stomach ~

4 The relationship between Zebrafish personality and fight dominance

5   The development a device that measures wave height with electromagnetic induction

6   Attaching to Silicon

7   Pendulum with spring

8   Where did the Kaifu sword material come from?

9   Pharyngeal elongation of planaria

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第4回電子顕微鏡操作実習

 1月20日(日)9時から15時まで、神戸市立工業高等専門学校において電顕操作実習を行いました。今年度4回目になります。課題研究活動の一環として実施していますが、他の研究班も参加しています。高校では扱うことのできない分析機器を自由に使わせて頂き、大変感謝しております。

 さて、本日のサンプルは砂鉄と玉鋼、そして眉山の鉱物です。走査型電子顕微鏡を用いて元素分析を行い、その結果から対象物の組成を知ることができます。備前長船刀剣博物館の刀匠が自ら採掘してきた砂鉄とたたら製鉄法で作った玉鋼の他、昨年6月の北海道修学旅行で採取した石狩川の砂鉄、8月の全国高文祭に出場したとき鹿児島県薩摩半島で採取した砂鉄、本校のすぐ北側にある眉山で採取した鉱物など12サンプルを測定しました。

 砂鉄では選んだ粒子により成分にばらつきがかなりあります。ほとんどが四酸化三鉄でできている物があれば、ケイ素やアルミニウムを多く含む岩石質の物もあります。そこで、鉄の含有量を合わせるために一定量以上の鉄を含んでいる物だけデータを取りました。少なくとも3回は測定しましたが、中には6回も測定してやっと条件に合うデータを取ることができました。50回以上も測定したので時間がもっとかかると思いましたが、さすがに4回目となるとかなり慣れてきたので6時間くらいで測定を完了しました。これから持ち帰って分析結果から考察するところです。期待と不安が交差しますが楽しみです。

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応用数理科1年生 高大連携講座「課題研究へのアプローチ」

令和6年1月26日(金)の午後,香川大学教育学部の笠先生をお招きして,応用数理科1年生を対象に,課題研究に関する高大連携授業を行いました。導入では,理科の授業と探究活動の違いを考え,証拠を示すことの重要性、さらに「変数(variable)」を意識することで、探究活動がより楽になるとの説明をしていただきました。そこから、「変数とは何か」と問いかけて,様々な種類の本から変数を見つける活動や、様々な図形の中の変数とその値を考え、さらに複数の変数の間における関連性を考える活動を行いました。その後、「パイプが出す音の高さは何によって決まるのか」「浮力は何によって決まるのか」の実験を計画する活動を行いました。比較する2つを決め、なぜその2つの比較をするのかワークシートに理由を記入、発表させることで根拠に基づいた実験計画を立てることを求めました。生徒は実際のパイプやおもりで実験を行い、楽しみながら、思考と理解を深めることができました。アクティブラーニング型授業であり、課題研究等で養われるゆっくりとした思考(スローシンキング)を求める授業でありました。じっくり考えることでより深い思考を体験し、科学技術人材に必要な思考力を高めて欲しいと思います。

   複数の本なかから変数を見つけます   図形の中から変数を見つけ、変数同士の関係について考えます

 ボトルの大きさと重さの関係について知るために   大きさ、重さ、形と浮力の関係について、どのような

 どのような比較をすればいいか考えています     比較実験をすればいいか計画し、実験しています

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応用数理科107HR(SI)高大連携講座

1月12日(金)応用数理科 107HRを対象に徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所から、加藤 遼 先生にお越しいただき、高大連携講座を実施しました。加藤先生は、様々な光計測を駆使したバイオセンシング・バイオイメージングを行い、病気の早期発見・早期治療への貢献を目指されており、医工融合分野でご活躍されている先生です。今回は「光ピンセット」を用いた実験を行っていただきました。

初めは、先生が研究者になられた経緯と研究の概要についてお話いただきました。加藤先生から「高校での学習は将来チャレンジする力に大きくつながる」とのメッセージをいただき、日々の学習へのモチベーションになったのではないでしょうか。

次に「光ピンセット」の実験を行いました。最初、光ピンセットの原理を説明していただいた後、実際「光ピンセット」を使い、数μmのポリマーを移動させました。持ってきていただいた、「光ピンセット」の機械の仕組みについて改めて理解すると共に、数μmのポリマーを光を使い、つかんで移動させていることに感動していました。また、実験の待ち時間には、「光ピンセット」についての課題をいただき、グループで考えました。私たち教員も生徒達のグループに入り、一緒に考え、理解を深めました。

最後に、「光ピンセット」の利用法や、その他現在行っている研究についての説明をしていただきました。

今回の高大連携講座を実施により、最先端の研究やその装置に触れ、科学技術についての興味関心が高まったと共に、学問分野の横断(医工融合)により、新たな技術が創造されることを理解できたのではないでしょうか。現在学んでいる学問がどのように応用され、活用されていくのかイメージをつかみ、将来の科学技術人材として必要な資質・能力を身に付けていって欲しいと思います。

 

  光の可能性について説明していただきました      光ピンセットをつかって、ポリマーをつかんでいます

   

 光ピンセットに関する課題について議論しています     医療への応用についてお話しいただきました

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令和5年度野島断層フィールドワーク講義&現地実習

 11月17日(金)と12月19日(火)に、淡路島の野島断層に関する講義と現地実習を行いました。これは応用数理科の1年生を対象に毎年実施している行事で、地学への興味関心を高め防災減災の意識を持たせるとともに、現地調査の意義を知ってもらうことを目的にしています。徳島大学名誉教授の村田明広先生を講師としてお招きして、107HR生徒全員で現地へ行きました。

 1995年1月17日午前5時46分に発生した阪神淡路大震災で、史上初の震度7が記録されました。そのとき動いたのが淡路島北部を南西から北東に走る野島断層でした。その一部が野島断層記念館に保存されています。生徒たちにとっては生まれる前のことなので余り実感がないようですが、館内で村田先生の説明を受けそのパネルから垣間見える惨状に言葉を失っていました。引率教員にも体験者がいて、自宅2階の床がフラフープのように回転したり、サツマイモ畑から砂が吹き出したりといった生々しい話も聞けました。

 断層の説明を受けた後、被災した住宅内部を見学しました。当時は断層のすぐ横にあった家屋で、柱がずれて傾いたり台所に食器が散乱したりしていました。外周でもコンクリの塀が割れていたり、生け垣がずれていたりしたそうです。再び館内に戻って、過去の地震災害や地震が起こるモデルなどを見学しました。災害がいつ起こるかわからない。だからこそこうした研修が必要だと実感しました。

 続いて、明石大橋の淡路島側のアンカレッジまで移動しました。大震災のときに橋脚(橋を支える柱)が動いて、橋長が1mも伸びました。その様子はここからではわかりませんが、橋桁ができる前だったので計算をやり直して建造し開通したそうです。また、途中で震災公園も車窓見学しました。ちょうど防波堤の継ぎ目から断層が海峡に沈んでいました。災害発生のメカニズムを知ることで防災減災の施策につなげていくことの大切さを知りました。有意義なフィールドワークでした。

 その後、1月1日午後4時10分に石川県能登半島を中心とする大地震が発生しました。震度7が再び記録され、大勢の方々が自宅で被災して現在も避難所で生活されています。建物や道路の被害も大きく、港湾では水底が隆起して陸になっているのをニュースで見て、生徒たちもかなり気になっているようでした。本県でも南海トラフによる大地震の懸念が高まっています。いざというときのためにどういった準備をしておくべきか、そのときはどのように行動すれば良いのか、自分で考えて行動することが求められています。

 

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徳島生物学会発表(中高生の部)

1月6日(土)午後 徳島文理大学薬学部で行われました徳島生物学会で「魚類の消化管に存在するマイクロプラスチックの検出方法とその結果」の発表してきました。中高生の発表では、本校の発表の他、鳴門教育大学ジュニアドクター発掘・養成講座から「DNAバーコード法による昆虫の種類名の同定と系統樹の作成」、脇町高校から「サワガニの体色と分布について」の発表が行われました。また、一般発表として8つの研究発表が行われました。どの発表も様々な観点から研究が行われており、非常に興味深かったです。本校の発表も堂々とした発表で、自信を持って発表並びに質疑応答ができていたと思います。いただいたアドバイスを基に、最終発表への検証実験、まとめを行って欲しいと思います。

 

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日本金属学会「若手フォーラム」に参加して

 12月23日(土)に徳島大学にて、「若手フォーラム」が開催されました。これは日本金属学会と日本鉄鋼協会中国四国支部が主催するもので、高校生や専門学校生、大学生など若人を対象とする研究成果の発表会です。当日の午後には20くらいの個人・グループが集まり、ポスターを貼ったり説明内容の最終確認をしていました。本校からは海部刀を研究しているチーム(通称海部刀班)が参加し、「SEMを用いた元素分析が刀剣の原料となる砂鉄産地の特定につながる可能性について」と題してポスターセッションを行いました。

 海部刀班は最初の発表者となりました。参加者が多かったので、わずか3~4分程度の持ち時間でショットガンプレゼンテーションをしました。それでも1時間半ほどかかりました。その後休憩を挟んでフリーディスカッションとなり、互いに説明したり質問を受けたりして活発に交流しました。最後に講評を頂いて認定証が授与されました。公の場での発表は2回目になるので、受け答えもかなり堂々としていました。今後も一層の活躍をして欲しいです。

 ※海部刀 室町時代から徳島県南部の海部川流域で作られていた日本刀で、海部氏吉(かいふうじよし)を祖とする。

      刃の反りが大きく重厚なため、刀剣としてだけでなく日常的にナタやカマとして用いられた。

      1600年の関ヶ原の戦いでは、阿波藩蜂須賀(はちすか)家で戦闘用に使われた。

      この原料となる砂鉄の産地が未だにはっきりわかっていないため、分析用に古刀期の海部刀を探している。

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第3回天体観測会in城南

 12月22日(金)終業式を迎えた日の夕方、本校の北側駐車場にて天体観測会を実施しました。昼過ぎまでは曇天で雲が厚く垂れ込めたり小雨が降ったりでしたが、日没の頃に少しずつ雲が切れて、南空の高い位置に半月を少し過ぎた月が昇っていました。風はほとんどありませんが、気温が急下降して寒くなりました。そこで、まずは校内にて本日見える星座や天体の説明、太陽系の惑星の話などをしました。一方で、その間に本校生たちが望遠鏡のセッティングをしました。

 しばらくして準備が整ったので観測を始めました。冷え冷えとした感じの月面にはクレーターが見えました。「海」と呼ばれる暗くて平坦な部分との境目に、大きな穴ぼこがいくつも重なっています。カタリナ・キリウス・テオフィルスと名付けられています。ティコというクレーターから光条という光の筋が少し見えていました。

 木星も見頃でした。イオ・エウロパ・ガニメデ・カリストのガリレオ衛星4個がうまく離れて見えました。何となく赤っぽいイオは、木星の潮汐力で地殻がひずむため摩擦熱で融解した硫黄が噴出しています。地球以外で活火山が見つかった初めての例です。逆に白っぽいエウロパは表面が氷で覆われていますが、内部には融解した水つまり海が広がっているのではないかと考えられています。生命がいるかもしれません。そういう思いをはせながら、いつの間にか時間が経っていました。

 参加された小学生や中学生、保護者の方々も次々と望遠鏡をのぞいていました。スマホで画像を撮っている人もいました。木星のリングが見えないかと聞かれましたが、すみませんがこの望遠鏡の倍率では無理ですと笑っていました。冬空はとても澄んでいて夏よりも星がよく見えます。東空にオリオン座が昇ってきました。爆発するかもと話題になったベテルギウスや青白いリゲル、オリオンのベルトの位置にある小三つ星の下に、ボォ~と光るオリオン大星雲などが見えました。

 しかし、残念ながら観測会はここまでです。手がかじかんで戸外にいられるのも限界です。名残惜しくありましたが、これでお開きと致しました。参加された皆様方、ありがとうございました。スタッフの生徒諸君もご苦労様でした。アンケートでは良かった、また観測会をして欲しいといった要望が多く寄せられました。また機会を設けるので楽しみに待っていて下さい。

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SSH台湾海外研修5日目

SSH台湾海外研修5日目です。無事に研修をやり遂げ、帰路につくこととなりました。これまで多くの研修に関わってくれた人々に感謝いたします。バスで桃園国際空港に移動し、無事に出国手続きを終え、関西国際空港に到着しました。離陸が遅れた関係で、遅くなってしまい、学校に着いたのは22時過ぎでしたが、多くの先生方が待っていて下さり、解団式を行いました。解団式では、竹南高級中学でいただいた交流証書を一人ずつ手渡した後、校長先生や教頭先生から、最後の挨拶をいただきました。多くの見聞や交流を通じて、文化や言語が異なる人々を受容し、コミュニケーションをとる力が向上したと共に、世界中で英語や科学に対して学習に励んでいる人たちがいることを知り、英語学習はもちろん、その他の学習へのモチベーションになったのでないでしょうか。今回初めて台湾への海外研修を行い、現地のことが分からないままの研修計画を進めていきましたが、多くの人たちのおかげで良い研修になったと感じます。事後アンケートでは研修への満足度は100%であり、生徒達は満足のいく研修であったのではないでしょうか。今後、改善するべきところは改善し、より海外研修を発展させていきたいと思います。

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第12回高校・高専気象観測機器コンテスト最終選考会へ行ってきました。

12/16(土)に千葉県船橋市で行われた、「第12回高校・高専気象観測機器コンテスト」の最終選考会に参加してきました。
会場は船橋港に係留されている「SHIRASE5002」(退役した南極観測船初代しらせ)のオーロラホール(元ヘリ格納庫)です。
参加したのは「電磁誘導を用いた波高観測装置の開発」と「レンズフードを用いた場所と時間による光害の影響の観測」をテーマにしている2班です。
残念ながら入賞とはいきませんでしたが、県外の高校・高専生が取り組んでいる内容に驚きながらもたくさん交流ができました。
この最終審査で色々な先生方からアドバイス等をいただいたので、今後に生かしてほしいです。

第12回「高校・高専気象観測機器コンテスト」最終選考会パンフ_.pdf
第12回「高校・高専気象観測機器コンテスト」最終選考会_Youtube
※1:52:30頃より城南高校2チームのショートプレゼン

 

  

  

  

                      

 

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SSH台湾海外研修4日目

SSH台湾海外研修4日目です。本日は午前中に国立故宮博物院で研修、午後から金瓜石周辺のフィールドワーク並びに黄金博物館での研修です。

故宮博物院では中国4000年の歴史を感じることができる歴代皇帝の至宝が収蔵されています。歴史を体感すると共に、象牙や翡翠を用いて詳細な加工がなされている作品を見ると、物作りにおける技術の素晴らしさを感じることができます。また、身近に利用されていた青銅器や釉薬により装飾を施された陶磁器の美しさに見惚れてしまいます。音声ガイドの解説のもと、研修を行いました。

午後からは場所を移し、金瓜石周辺にやってきました。金瓜石周辺は北東からの強い季節風と開鉱、土壌の性質変化の影響により一部植生が破壊されておりながら、亜熱帯性多雨林とともに温帯の植生を持つ特徴的な場所になります。また、台湾はフィリピン海プレートとユーラシアプレートが複雑に衝突するところに位置し、多くの鉱床が存在し、金や銅の採掘が盛んであった場所です。初めに、植生が破壊された場合、どのような植生になるのかや、亜熱帯多雨林に特徴的な着生植物の説明を行いました。その後、黄金博物館で台湾の特徴的な地形や鉱床や鉱石の説明を行いました。

 

その後、夕食は九份周辺でとり、幻想的な夜の雰囲気を楽しみながら本日の研修を終えました。研修は本日にて終了です。無事に4日間の研修を終え、体調不良者もなく無事に研修を進めることができてホッとしています。何事もなく、無事に明日帰りたいと思います。

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SSH台湾海外研修3日目

いよいよ台湾研修3日目です。本日は午前中は私立君毅高級中学校との交流、午後は国立陽明交通大学での授業です。

8:30に私立君毅高級中学に到着しました。到着後、君毅高級中学の教員生徒に家長會(保護者会)代表者も加わった歓迎会が行われました。歓迎会では君毅高級中学の校長先生と本校の秋山教頭先生が挨拶し、お土産の交換等を行い、生徒同士交流しました。

 その後、ダンス教室に移動し、課題解決型ワークショップ(ペーパータワーを作る)を行いました。最初はアイスブレーキングを行い、城南高校と竹南高級中学の生徒同士でグループを作りました。このワークショップはA4用紙20枚でどれだけ高いタワーを作れるかのワークショップです。まず、グループで5分のミーティングを行い、5分間でタワーを作りました。その後、再びより高いタワーを作るにはどうするか5分のミーティングを行い、5分間でタワーを作りました。文化や言語や違う生徒同士どうすればコミュニケーションを取り、PDCAサイクルを回せるか、創意工夫しながら取り組んでいました。

 

次はロボット教室に移動し、ロボット工学に関する授業を英語で受講しました。ロボット工学の授業を担当したいただいた林玉潔先生は、アメリカでロボット工学を学ばれ、ロボット工学と英語に精通されております。また、君毅高級中学校のロボットコースはロボット相撲の世界大会で入賞している実力の持ち主です。初めに、虎のロボットを見せてもらい、その後ボールを入れるロボットを動かしました。ロボットのプログラミング等説明していただき、最後にロボット相撲を行いました。林玉潔先生の英語が非常に分かりやすくロボット工学についての理解が進みました。また、君毅高級中学校の生徒のロボット工学についての学習が進んでいることに驚きました。

 

午後からは、国立陽明交通大学に移動しました。国立陽明交通大学は台湾のトップ大学の1つです。藪下篤先生の講義を英語で受講しました。藪下篤先生は東京大学で博士課程を終えられ、その後国立陽明交通大学で研究を続けられています。初めは、先生がどのように研究者としての道を歩んでこられたかのお話をしていただき、グローバルに活躍する研究者に必要な資質能力について理解しました。その後「パルス波を用いたタンパク質の構造解析」について、説明していただきました。事前にキーワードをいただいており、事前学習していたこともあり、理解が進みやすかったです。波長の長い光を用いることで非常に短いパルス波を作り出すことができ、それにより、タンパク質の構造変化が時系列に分析できるとの内容でした。今後発展していく光を用いた分析についての内容であり、非常に興味深かったです。その後、藪下先生の研究室の大学院生と話をしました。女性の研究者であり、「台湾は半導体産業など理系の就職先が多く、理解分野に進む女性が多い」との話が印象に残っています。国を上げて、理系分野の産業を発展させていると思いました。

 

夜には夕食を兼ねて、致理科技大学日本語学科の学生さん達と一緒に「国定古跡」龍山寺とその近くの夜市に出かけました。見るものすべてが面白く、生徒達は現地大学生との交流を行い、非常に有意義な時間になったのではないでしょうか。

いよいよ研修も明日で最終日となります。海外での有意義な学びとなるよう、サポートしていきたいと思います。

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SSH台湾海外研修2日目

12月12日、いよいよ台湾研修2日目です。本日から3日間の研修が始まります。本日は国立竹南高級中学校との交流です。朝食を済ませ、8時30分に国立竹南高級中学校に到着し、校長先生始め多くの先生方や今回交流していただく205HRの生徒40人からお迎えを受けました。

まず、図書館2階に移動して、歓迎会が行われました。2人の生徒がしっかりとした日本語で司会進行をしてくれました。歓迎会では、竹南高級中学の呂淑美校長先生と城南高校の秋山教頭先生がそれぞれ挨拶をし、お土産の交換を行いました。最後は生徒同士、自由に交流を行いました。竹南高級中学の素晴らしいおもてなしに感動しました。

 

その後2つの教室に分かれて、本校生徒主体の英語での理科実験(Science Experiment)を行いました。内容は「逆さ振り子(inverted pendulum)による共振と長周期地震動のモデル」と「ギムネマ茶とミラクルフルーツを使った味覚の不思議実験(How tastes works)」を行いました。パワーポイントを使い英語で説明しながら、丁寧に実験を進めることができました。

 

その後、休憩を挟み、課題研究の英語発表を行いました。分かりやすく発表できるよう十分に準備してきました。生徒達はしっかりと発表し、英語での質疑応答にも丁寧に対応していました。この課題研究の英語発表に対し、応用数理科はどのように発表すれば内容が伝わるのか、難しい内容をどのように簡単に伝えることができるか工夫してきました。普通科ではこの発表の機会を通じて、すべての班で追加の検証実験を行い、考察まで進めました。応用数理科、普通科共に、英語力の向上のみならず、表現する力や探究する力の向上にとって、非常によい機会になったと感じました。

 

昼食は生徒同士一緒に取り、食後は一緒にグランドにて遊ぶ姿が見られました。スムーズにコミュニケーションがとれていると感じ、嬉しくなりました。教員達は、国立竹南高級中学内を案内していただき、理科実験棟などを見学させていただきました。次年度は合同実験等ができればと思いました。

 

午後からは交流が行われ、英語での手紙の交換を行ったり、呂淑美校長先生がサインしていただいた交流証書をいただいたりしました。その後、古い町並みが保存されている蘆竹湳を竹南高級中学生徒と一緒に訪れ、町並みを見ると共に、白黒写真の現像を一緒に行いました。明日交流する君毅高級中学校の先生と生徒も来てくれており、明日の交流も楽しみになりました。

なお、今回の竹南高級中学との交流は「海を越えた交流」というタイトルで、台湾版Yahoo!NEWSに掲載されました。多くのおもてなしに感謝します。

https://ynews.page.link/WhJTQ?soc_src=community&soc_trk=

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SSH台湾海外研修1日目

参加生徒31名 教員3名で4泊5日の台湾研修に出発します。事前学習や事前交流を行い、良い研修になるように取り組んできました。いよいよ出発です。

まず、8時30分に本校大会議室に集合し、結団式を行いました。始めに、三幷校長先生から「多くのことを経験し、見聞を広げて欲しい」との挨拶をしていただきました。また、208HR西口舞さんが代表で、「自ら学ぶ姿勢を持ち、何事にも主体的に取り組んできます」との宣言をしてくれました。

結団式の後、バスで関西国際空港まで移動し、無事出国、予定通り桃園国際空港に到着しました。苗栗市のホテルに到着したのは現地時間の18時30分(日本時間19時30分)。長距離の移動で少し疲労がありますが、いよいよ明日は竹南高級中学校との交流、英語での課題研究の発表並びに理科実験があります。準備してきた成果が出せるように頑張りたいと思います。

西口舞さんが代表で挨拶してくれました     いよいよ出国します      苗栗市のホテルはとてもきれいです

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Science Introduction(SI) 【基礎実験(物理)】

【基礎実験(物理・地学)】11月10日(金)11月24日(金)5限目

【物理分野】自由落下による加速度の測定

 

物理分野の2回目では、自由落下による加速度の測定を行いました。はじめに加速度や速度について復習し、何を測定すれば加速度を計算することができるのかを学びました。実験では、磁気テープに取り付けたおもりを自由落下させ、運動の様子を記録タイマーで記録しました。おもりを落とす前には、どのように落とせばうまく自由落下するのかを考えるようすも見受けられました。測定したデータは、一度、電卓を使用して生徒自身が加速度の計算を行いました。その後、表計算ソフトを用いた解析を行い、計算結果との比較も行いました。実験の結果は、実際の重力加速度の数値と大きく離れた班もありましたが、違いは何が原因なのかやどのように実験をすれば実際の数値に近づくのかなど、考察をするよい機会になったと感じています。

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