応用数理科107HR(SI)高大連携講座

1月12日(金)応用数理科 107HRを対象に徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所から、加藤 遼 先生にお越しいただき、高大連携講座を実施しました。加藤先生は、様々な光計測を駆使したバイオセンシング・バイオイメージングを行い、病気の早期発見・早期治療への貢献を目指されており、医工融合分野でご活躍されている先生です。今回は「光ピンセット」を用いた実験を行っていただきました。

初めは、先生が研究者になられた経緯と研究の概要についてお話いただきました。加藤先生から「高校での学習は将来チャレンジする力に大きくつながる」とのメッセージをいただき、日々の学習へのモチベーションになったのではないでしょうか。

次に「光ピンセット」の実験を行いました。最初、光ピンセットの原理を説明していただいた後、実際「光ピンセット」を使い、数μmのポリマーを移動させました。持ってきていただいた、「光ピンセット」の機械の仕組みについて改めて理解すると共に、数μmのポリマーを光を使い、つかんで移動させていることに感動していました。また、実験の待ち時間には、「光ピンセット」についての課題をいただき、グループで考えました。私たち教員も生徒達のグループに入り、一緒に考え、理解を深めました。

最後に、「光ピンセット」の利用法や、その他現在行っている研究についての説明をしていただきました。

今回の高大連携講座を実施により、最先端の研究やその装置に触れ、科学技術についての興味関心が高まったと共に、学問分野の横断(医工融合)により、新たな技術が創造されることを理解できたのではないでしょうか。現在学んでいる学問がどのように応用され、活用されていくのかイメージをつかみ、将来の科学技術人材として必要な資質・能力を身に付けていって欲しいと思います。

 

  光の可能性について説明していただきました      光ピンセットをつかって、ポリマーをつかんでいます

   

 光ピンセットに関する課題について議論しています     医療への応用についてお話しいただきました