第4回電子顕微鏡操作実習

 1月20日(日)9時から15時まで、神戸市立工業高等専門学校において電顕操作実習を行いました。今年度4回目になります。課題研究活動の一環として実施していますが、他の研究班も参加しています。高校では扱うことのできない分析機器を自由に使わせて頂き、大変感謝しております。

 さて、本日のサンプルは砂鉄と玉鋼、そして眉山の鉱物です。走査型電子顕微鏡を用いて元素分析を行い、その結果から対象物の組成を知ることができます。備前長船刀剣博物館の刀匠が自ら採掘してきた砂鉄とたたら製鉄法で作った玉鋼の他、昨年6月の北海道修学旅行で採取した石狩川の砂鉄、8月の全国高文祭に出場したとき鹿児島県薩摩半島で採取した砂鉄、本校のすぐ北側にある眉山で採取した鉱物など12サンプルを測定しました。

 砂鉄では選んだ粒子により成分にばらつきがかなりあります。ほとんどが四酸化三鉄でできている物があれば、ケイ素やアルミニウムを多く含む岩石質の物もあります。そこで、鉄の含有量を合わせるために一定量以上の鉄を含んでいる物だけデータを取りました。少なくとも3回は測定しましたが、中には6回も測定してやっと条件に合うデータを取ることができました。50回以上も測定したので時間がもっとかかると思いましたが、さすがに4回目となるとかなり慣れてきたので6時間くらいで測定を完了しました。これから持ち帰って分析結果から考察するところです。期待と不安が交差しますが楽しみです。