野球部活動報告

第75回徳島県高等学校野球春季大会2回戦

3月28日(月)、鳴門オロナミンC球場で第75回徳島県高等学校野球春季大会2回戦が行われ、城北高校と対戦しました。

概要については以下の通りです。

 
 7回コールド
 バッテリー(城北)飯田-大浦 (城南)木内-大西
 ▽二塁打 (城南)西川珠

 

攻守に冬の鍛錬の成果を発揮し、春季大会では6年ぶりのベスト8進出を果たす!!

1回戦を前に故障したバスの代走は、城西高校野球部の厚意で貸していただいたバスです。

このバスは甲子園出場を機に購入された現在のバス以前に城南高校硬式野球部のバスとして活躍したものであり、平成19年の春季四国大会では高知県の明徳義塾高校をはじめとした強豪校を次々に撃破し、準優勝した先輩方をはじめ、たくさんの熱戦を共にしてきた歴史を持っている車両です。

貸していただいた城西高校野球部の皆様への感謝の思いを持ち、先輩方の築いてきた歴史に触れながら、久しぶりに城南高校の部員たちの思いを運ぶバスで球場に乗り込みました。

雨天順延に伴う日程変更の関係で、本日は徳島県の高校音楽界に誇る吹奏楽部の定期演奏会と日程が重なり、本校関係者の応援が難しい状況となりました。本校関係者からは「定演も野球も両方見たい!!」という声も聞こえる中、生徒たちはその期待に応えるようなめざましい猛攻で7回コールドで城北高校に勝利し、ベスト4に進出した2016(平成28)年以来6年ぶりのベスト8進出を果たしました。

試合は3回に動きました。木内、坂東の連続安打で一死一・三塁とし、この日4安打4打点と活躍する西川壮の右翼への大きな犠牲フライで先制。この間に坂東が二塁へのタッチアップで進塁し、西川珠の左翼への二塁打、大西の右翼への安打で3点を先取しました。

以降、着実に加点しましたが、1回戦とは違い再三にわたるピンチを迎え走者を背負う場面もありました。しかし、その度全員で守り抜き、要所はエース木内の気迫の投球でピンチも最少失点に抑えました。特に、6回裏は二死満塁の場面がありましたが、この場面を最少失点に抑えたことが非常に大きなポイントとなりました。

その直後、7回表。神戸の忍耐力が勝ち取った四球を皮切りに炭谷、大村の連続安打で一死満塁。この場面で上原の打球は三塁へのゴロとなり、併殺をも覚悟する場面でしたが、三塁手が送球をミスした間に走者2人が生還し2点を追加。「持っている」2年生4人でリードをさらに広げ、最後は西川壮の右翼への安打で11点目。四球や失策でもらったチャンスをつかみ、取れる点は取り切る13安打の猛攻を展開しました。

今大会無失策の守備でエース木内の投球を盛り立て、さらには秋季大会で課題となった左腕投手の攻略を打撃、走塁で実現できたこと。チーム一同、この冬に取り組んできたことの成果が発揮されてきています。

次戦は準々決勝。3月29日(火)14時30分から、鳴門オロナミンC球場で生光学園高校と対戦します。

連戦での生光学園との対戦は、優勝した新人ブロック大会の決勝以来となります。さらに秋季大会2回戦でも対戦しており、ここまで城南の2勝0敗ですが、強力なチームであり絶対負けられないという覚悟を持ってぶつかってくるものと思われます。

私たちはあくまで平常心、「一球一心 ~心はひとつ~ 」のチームスローガンのもと、しっかり戦い抜くのみです。

「2度あることは3度ある」という格言のごとく、チーム一同、総力を結集して準々決勝も全力で勝利をつかみます。

皆様、応援よろしくお願いします。

《文責》尾形

第75回徳島県高等学校野球春季大会1回戦

3月25日(金)、鳴門オロナミンC球場で第75回徳島県高等学校野球春季大会の1回戦が行われました。

バッテリー(城南)木内-大西 (つるぎ)新居、近藤-高橋
▽二塁打 (城)木内、上原、大西

 

つかんだチャンスで一気に勝負を決めた!

エースの快投、春も健在!!

春季大会を目前に、新型コロナウィルス感染拡大に伴う活動時間の短縮措置に見舞われただけでなく、本来であれば3月に解禁されるはずの対外練習試合も禁止されたため、この試合が今年初めての試合となりました。

さらにこの日は球場への移動時にバスが故障するなど、試合当日に至るまで不測の事態が連発しました。ドア等の修理を終え「快走」するはずだったバスが、修理工場へ「回送」され早々に戦線を離脱。下手をすると試合への影響が出かねない非常に厳しい滑り出しでした。

しかし、私としては故障したバスがチームの厄をすべて被ってくれたのではないか、と信じています。

そして、選手10人という少人数は、試合を戦う上では一人でも欠けると厳しい状況ではありますが、逆に活動時間が短縮されても個々の練習量が確保されたことでレベルアップにつながった、という観点から見ると返ってプラスに働いたのではないか、と選手たちの成長から実感します。

さて、この試合の前半は、試合前のアクシデントから続く微妙に良くないムードで流れをつかむのに時間がかかりましたが、それを断ち切ったのはエースで生徒会長の木内が放った右翼への先制のタイムリー2塁打でした。その後、流れをつかみ切れず、あと1本が出ない場面も見られましたが、5回以降は打線が本領発揮。5回には一死からの四球を起点に西川壮の安打や敵失で3点を先取。以降6回には炭谷の安打から大村の犠打、上原のタイムリー二塁打、坂東のタイムリー安打で2点を追加、7回にも大村のタイムリー安打と敵失でさらに2点を追加して9対0と突き放しました。

投げては木内が2安打無失点に抑える快投に、守備も安定した攻守で支え、7回コールドで2回戦進出を決めました。

後半にかけて、この冬に取り組んできたことが発揮される展開となりました。惜しくも準々決勝で敗れた秋の悔しさを、まずは春に結果を出すことで乗り越える、という生徒たちの思いがチームに勝利を呼び込みました。

逆境をもチャンスに変える力。日頃、自主自立の校風のもと、文武両道を掲げ、学校生活すべての局面において勝負しているからこそ身についた強さであり、ここからの戦いでより活かされるものと信じております。

年度替わりの平日という多忙な時期にもかかわらず、球場まで応援に来てくださった皆様、誠にありがとうございました。

2回戦は 3月28日(月)12時から、鳴門オロナミンC球場で城北高校と対戦します。

この試合も「一球一心 ~ 心はひとつ ~ 」一戦必勝で戦い抜きます。これからも応援よろしくお願いします。

《文責》尾形

第75回徳島県高等学校野球春季大会 日程の変更について

3月20日(日)から、第75回徳島県高等学校野球春季大会が始まりましたが、同日付で徳島県高野連より日程の一部変更が発表されました。

本校に関係する日程で、一部変更が発生しておりますので、新しいトーナメント表を以下の通り掲載します。

R4_第75回県春季組合せ0320変更.pdf

3月25日(金)に行われる本校の初戦は、当初より30分開始時刻が繰り上げられ、12時開始となります。

なお、会場は変更なく鳴門オロナミンC球場です。

平日かつ年度替わりの忙しい時期ではありますが、球場へ観戦に来ていただける方におかれましては新型コロナウィルス対策を十分に徹底した上で応援していただければと思います。

また、応援に来ることができない方におかれましては、球場に足を運べる日まで勝利を信じ、それぞれの場所から応援いただければと思います。

チーム一同、「一球一心 ~心はひとつ~」のチームスローガンのもと、全員で戦い、一戦必勝で勝利を積み重ねます。

皆様、応援よろしくお願いします。

 

《文責》尾形

硬式野球部バスの状況について

日頃は本校硬式野球部の活動に対するご理解、ご支援をいただき、誠にありがとうございます。

例年であれば、3月になると日本高野連が定めるオフシーズン期間が終了し、対外練習試合が解禁され、高校野球関係者にとっては球春到来を実感する期間です。

しかし、今年の徳島県は3月現在、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、部活動の練習も公式大会を直近に控えている部以外は原則活動禁止という厳しい状況です。硬式野球部は、大会を直前に控えている部活動のみ短時間で実施可能という特例の恩恵を受け、感染防止対策ガイドラインに則って限られた時間の中で精力的に自分の課題と向き合い、練習に取り組んでおります。その一方で予定していた練習試合が中止を余儀なくされ、球春到来はまだ先です。

さて、本校硬式野球部の重要な戦力として活躍している、バスの状況について報告と御礼を申し上げたいと思い、この記事を書くに至りました。

現在使用しているバスは2011(平成23)年の第83回選抜高等学校野球大会出場に当たって硬式野球部OB会、特別後援会によって贈られた「甲子園バス」です。

ナンバープレートは「1898」。本校硬式野球部の源流である旧制徳島中学校に野球部が創設された年の西暦が刻まれており、このバスで甲子園に行った後も「もう一度、このバスで甲子園に行くぞ」という部員、本校硬式野球部関係者の熱い思いを一緒に運んできました。

しかし、導入から11年を経過し、少しずつメンテナンスが必要な箇所が増えてきました。

今年度になって、乗降口ドアの調子が悪く、発車前にドアが閉まりにくい、停車中に自然にドアが開くという現象が発生していました。いままで走行時にドアが開くことこそ無かったものの、この状況を放置しておけば安全運行に支障が出かねないといってもおかしくありませんでした。また、最近になって荷室のドアも接続部品が劣化し、こちらは閉まりやすくなっていることから道具の搬出入に危険な状態となっていました。

現在は部員数も少なく、費用の捻出にも非常に苦しい状況でしたが、その窮地を救うために立ち上がってくれたのが頼れる先輩たち、硬式野球部OB会でした。

シーズンイン直前の2月中に、硬式野球部OB会全面バックアップのもと、修理が必要な箇所をすべて整備し、現在はシーズン中を通して安全運行ができる万全の状態となっています。

まさに現役のチームとOBの気持ちも「 一球一心 ~心はひとつ~ 」。

おかげさまで、バスは甲子園に向かうためのコンディションが整いました。

あとはチームも、バスも共に快走するのみです。

まずは春季大会。この冬にやってきたことを十分に発揮し、頂点を目指して一戦ずつ戦い抜きます。その姿こそが、先輩方への恩返しです。

最後に、改めて硬式野球部OB会の皆様の温かいご支援に感謝を申し上げます。

もう一度、このバスで甲子園へ!!

《文責》尾形

2022(令和4)年2月 硬式野球部活動報告(卒業生送別会)

2月28日(月)、卒業する3年生の送別会が行われました。

本来であれば卒業式当日に開催するイベントですが、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて在校生は参列できないため、今年は卒業式の前日に当たる本日、部員たちだけでささやかに開催することとなりました。

会の始めに、在校生と保護者会からの記念品を贈呈した後、3年生が一人ずつ、挨拶をしました。

「毎日の練習で後悔を残さないようにやり切ってほしい」

「3年生になって進路決定の時期が来るまでは自分が思っている以上に早いので、志望校について調べることや勉強は早く進めていくほうが良い」

「城南高校野球部史上初、というような戦績を目指してほしい」

など、3年間の高校野球で得たことや、もっとやっておけばよかったという後悔、これからのチームの躍進に対する思いなど卒業生が様々な角度から話した言葉のすべてが非常に深く、心に響くものでした。

3年生の挨拶の後は、監督、部長、副部長がそれぞれ餞の言葉を贈り、最後に記念撮影を行いました。

3年生は修学旅行をはじめとした学校行事も多く中止となっただけでなく、野球では2年生のときに夏の選手権大会が中止になるなど、終始新型コロナウィルスの猛威に翻弄され続けた高校生活を余儀なくされました。このような厳しい状況においても、野球に取り組めることへの感謝の思いを常に持ち続け、様々な困難をしなやかにクリアし、チームスローガンである「一球一心 ~ 心はひとつ ~ 」を体現した彼らは私たちの誇りです。

校誌「渦の音」に仲野恵平主将が投稿した記事にもありますが、彼らとともに戦った最後の公式戦となった、第103回全国高等学校野球選手権徳島大会1回戦の名西高校戦は3年生にとって最高の試合となりました。スタッフとしては勝利に結びつかず、最終学年の年度を未勝利で終わったことが悔しいというのが正直な気持ちですが、生徒たちのやり切ったという表情が今でも印象に残っています。

3年生は全員、大学に進学することが決まっていますが、大学でも引き続き野球部に入部する者もそうでない者も、様々な形で野球と関わる人生にしていきたいと考えているようです。この3年間で身につけた強さと素晴らしい人間性をベースに、人生の勝利者となることを信じています。

卒業する彼らにとって、城南高校のグラウンドは一生、ホームグラウンドです。卒業後も様々なことがあろうと思いますが、苦しいとき、何かいいことがあったとき、単純に体を動かしたいとき、ぜひ未来絵の活力を注入するために足を運んでほしいと思います。共に戦った仲間がグラウンドに来てくれることをチーム一同、歓迎します。

改めて3年生の皆さん、卒業おめでとう!今後の活躍をチーム一同期待、祈念しています。

《文責》尾形