硬式野球部バスの状況について
日頃は本校硬式野球部の活動に対するご理解、ご支援をいただき、誠にありがとうございます。
例年であれば、3月になると日本高野連が定めるオフシーズン期間が終了し、対外練習試合が解禁され、高校野球関係者にとっては球春到来を実感する期間です。
しかし、今年の徳島県は3月現在、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、部活動の練習も公式大会を直近に控えている部以外は原則活動禁止という厳しい状況です。硬式野球部は、大会を直前に控えている部活動のみ短時間で実施可能という特例の恩恵を受け、感染防止対策ガイドラインに則って限られた時間の中で精力的に自分の課題と向き合い、練習に取り組んでおります。その一方で予定していた練習試合が中止を余儀なくされ、球春到来はまだ先です。
さて、本校硬式野球部の重要な戦力として活躍している、バスの状況について報告と御礼を申し上げたいと思い、この記事を書くに至りました。
現在使用しているバスは2011(平成23)年の第83回選抜高等学校野球大会出場に当たって硬式野球部OB会、特別後援会によって贈られた「甲子園バス」です。
ナンバープレートは「1898」。本校硬式野球部の源流である旧制徳島中学校に野球部が創設された年の西暦が刻まれており、このバスで甲子園に行った後も「もう一度、このバスで甲子園に行くぞ」という部員、本校硬式野球部関係者の熱い思いを一緒に運んできました。
しかし、導入から11年を経過し、少しずつメンテナンスが必要な箇所が増えてきました。
今年度になって、乗降口ドアの調子が悪く、発車前にドアが閉まりにくい、停車中に自然にドアが開くという現象が発生していました。いままで走行時にドアが開くことこそ無かったものの、この状況を放置しておけば安全運行に支障が出かねないといってもおかしくありませんでした。また、最近になって荷室のドアも接続部品が劣化し、こちらは閉まりやすくなっていることから道具の搬出入に危険な状態となっていました。
現在は部員数も少なく、費用の捻出にも非常に苦しい状況でしたが、その窮地を救うために立ち上がってくれたのが頼れる先輩たち、硬式野球部OB会でした。
シーズンイン直前の2月中に、硬式野球部OB会全面バックアップのもと、修理が必要な箇所をすべて整備し、現在はシーズン中を通して安全運行ができる万全の状態となっています。
まさに現役のチームとOBの気持ちも「 一球一心 ~心はひとつ~ 」。
おかげさまで、バスは甲子園に向かうためのコンディションが整いました。
あとはチームも、バスも共に快走するのみです。
まずは春季大会。この冬にやってきたことを十分に発揮し、頂点を目指して一戦ずつ戦い抜きます。その姿こそが、先輩方への恩返しです。
最後に、改めて硬式野球部OB会の皆様の温かいご支援に感謝を申し上げます。
もう一度、このバスで甲子園へ!!
《文責》尾形