2022(令和4)年2月 硬式野球部活動報告(卒業生送別会)

2月28日(月)、卒業する3年生の送別会が行われました。

本来であれば卒業式当日に開催するイベントですが、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて在校生は参列できないため、今年は卒業式の前日に当たる本日、部員たちだけでささやかに開催することとなりました。

会の始めに、在校生と保護者会からの記念品を贈呈した後、3年生が一人ずつ、挨拶をしました。

「毎日の練習で後悔を残さないようにやり切ってほしい」

「3年生になって進路決定の時期が来るまでは自分が思っている以上に早いので、志望校について調べることや勉強は早く進めていくほうが良い」

「城南高校野球部史上初、というような戦績を目指してほしい」

など、3年間の高校野球で得たことや、もっとやっておけばよかったという後悔、これからのチームの躍進に対する思いなど卒業生が様々な角度から話した言葉のすべてが非常に深く、心に響くものでした。

3年生の挨拶の後は、監督、部長、副部長がそれぞれ餞の言葉を贈り、最後に記念撮影を行いました。

3年生は修学旅行をはじめとした学校行事も多く中止となっただけでなく、野球では2年生のときに夏の選手権大会が中止になるなど、終始新型コロナウィルスの猛威に翻弄され続けた高校生活を余儀なくされました。このような厳しい状況においても、野球に取り組めることへの感謝の思いを常に持ち続け、様々な困難をしなやかにクリアし、チームスローガンである「一球一心 ~ 心はひとつ ~ 」を体現した彼らは私たちの誇りです。

校誌「渦の音」に仲野恵平主将が投稿した記事にもありますが、彼らとともに戦った最後の公式戦となった、第103回全国高等学校野球選手権徳島大会1回戦の名西高校戦は3年生にとって最高の試合となりました。スタッフとしては勝利に結びつかず、最終学年の年度を未勝利で終わったことが悔しいというのが正直な気持ちですが、生徒たちのやり切ったという表情が今でも印象に残っています。

3年生は全員、大学に進学することが決まっていますが、大学でも引き続き野球部に入部する者もそうでない者も、様々な形で野球と関わる人生にしていきたいと考えているようです。この3年間で身につけた強さと素晴らしい人間性をベースに、人生の勝利者となることを信じています。

卒業する彼らにとって、城南高校のグラウンドは一生、ホームグラウンドです。卒業後も様々なことがあろうと思いますが、苦しいとき、何かいいことがあったとき、単純に体を動かしたいとき、ぜひ未来絵の活力を注入するために足を運んでほしいと思います。共に戦った仲間がグラウンドに来てくれることをチーム一同、歓迎します。

改めて3年生の皆さん、卒業おめでとう!今後の活躍をチーム一同期待、祈念しています。

《文責》尾形