平成27年度
SSH研究成果発表会の開催
日時 平成27年9月20日(日)12:00~16:30
場所 本校大会議室および多目的ホール
主な内容
(1)実践及び成果報告(SSH事務局)
SSHアメリカ研修報告(口頭:参加生徒代表)
(2)生徒課題研究口頭発表(3年生:日本語4件・英語1件)
(3)生徒課題研究ポスター発表(3年生:日本語14件)
生徒課題研究中間ポスター発表(2年生:日本語13件)
SSHアメリカ研修報告(ポスター:参加生徒代表2グループ)
(4)本年度の取組概要及び成果と課題および
指導講評(参加者による協議・意見交換など)
本校では最近は、2月の平日に第2回SSH運営指導委員会を兼ねる形で、SSH研究成果発表会を開催してきました。しかし3年生は卒業前の自宅研修期間で不在の上、平日の授業日ということで参加者も限られていました。
そこで今年度は、試験的に9月の休日に発表会を設定し、例年の応用数理科1,2年生に3年生を加え、また科学技術振興機構(JST)関係者、本校SSH運営指導委員の先生方、徳島県教育委員会や徳島県立総合教育センターの方々、県内外SSH校関係者以外に、県内中学高校教育関係者、中学生、応用数理科生徒保護者、本校普通科の参加希望生徒保護者も対象として幅広くご案内し、生徒の司会・運営でSSHの取組について発表しました。
科学技術振興機構(JST)からは、今春新たに地区担当となった理数学習推進部先端学習グループの宮﨑主任調査員様がご参加くださいました。またSSH運営指導委員の先生方、徳島県教育委員会および徳島県立総合教育センターの先生方、県内中高教育関係者の方々、中学生や保護者の皆様にお越しいただきました。
参加した応用数理科の生徒にとって、発表そのもの、あるいは発表会運営について貴重な経験となりました。また保護者の方々や中学生に自分たちの取組を紹介する好機ともなりました。
また、ご指導の先生方や保護者の方々からは、生徒の課題研究や本校のSSH事業全般について、様々なご質問、ご意見やご助言を賜りました。いただいたご意見・ご助言は今後のSSH事業にぜひ生かしていきたいと思います。
全国SSH交流会支援教員研修 報告
筑波大学附属駒場中・高等学校(筑駒)の数学科は、世田谷区の校舎や他県にて教員研修会を開催しています。そして本校数学科教員が筑駒の研修会に参加して交流があったことや、本校がSSH校であったことなどからお声がけいただき、今夏は本校を会場として、県内外の高校現場の先生方をお招きした研修会を共同開催しました。
全国SSH交流会支援教員研修 数学科教員徳島研修会(SSH研究成果発表及び研究協議会)
開催日:平成27年8月26日(水)
主 催:筑波大学附属駒場中・高等学校数学科
共 催:徳島県立城南高等学校
会 場:城南高校大会議室 ※通常の教室では参加者が入りきらないため、研究授業も大会議室で実施
午前中の研修では、本校応用数理科の1,2年生がモデルクラスとして研究授業に参加しました。2年生は筑駒の須田先生による図形と方程式を題材とする授業でした。お客様を迎えた大会議室で、授業者の須田先生と初顔合わせでいきなりの授業ということで、最初はかなり緊張していましたが、よく似たシチュエーションは高大連携授業で経験しているので、だんだんいつもの雰囲気を取り戻していました。1年生は本校の長瀬教諭による2次不等式を題材とする授業でした。こちらは概ねいつもの積極的な様子でした。どちらの授業も、特に筑駒の先生方は授業観察をしながら、結構自由に生徒にアドバイスしてくださるなど、半ばティームティーチングのような生徒との交流場面がありました。参加した生徒にとって数学への興味関心を高める良い機会となったようです。
本校教員にとっても、筑駒数学科の取組や開発した教材の発表、香川県立観音寺第一高等学校の石井先生によるアクティブラーニング型授業の発表など、学ぶことの多い研修でした。そして筑駒の先生方や観一の石井先生ともSSH校同士として教員交流や情報交換を大いに深めることができました。
また本校SSHでは「地域における科学の中核校」をミッションの一つに掲げております。今回の研修が、ご参加いただいた他校の先生方に少しでもお役に立てば幸いです。
配布資料日程抜粋.pdf
J-Linkツアーin関西 研究所・大学研修208HR
応用数理科2年生は8月11日に、午前中は高輝度光科学研究センター、午後は神戸大学で研修を行いました。
☆高輝度光科学研究センター(SPring-8&SACLA):兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
現地に到着すると、まずSACLA(SPring-8 Angstrom Compact free electron LAser)の実験研究棟で、技術者の方から施設の概要をDVDと講義で学びました。それから、点検中の実験ハッチを見学しながらレクチャーを受けました。それからバスでSPring-8(Super Photon ring 8 GeV)の中央管理棟に移動し、幸いこの日は施設が休止中だったため、普段は入れない放射線管理区域内の実験ホールを見学させていただきました。一周1400m超の実験ホールを約4分の1周し、様々な装置を見ることができました。そこから再びSACLAの実験研究棟に戻り、タンパク質の研究を行っている理化学研究所の研究員の方、施設の運営管理を行っている事務職員の方からお話を伺いました。技術者(工学系)・研究者(理学系)・事務職員という異なる立場からのお話をお聞きして理解が深まりました。生徒からは日本の技術力に感心したという意見や、将来この施設を活用するような研究者を目指したいといった意見が寄せられました。お世話になった皆様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
☆神戸大学
生徒各自の進路志望等により、工学部・農学部オープンキャンパス及び吉本先生研究室に分かれて研修を行いました。
・大学院システム情報学研究科教授 吉本雅彦先生 研究室訪問
7名の生徒が、本校の卒業生である吉本先生の研究室を訪問させていただき、「コンピューターの高性能化により社会が変わる」というテーマで講義を拝聴しました。まずコンピュータのアーキテクチャの基本的概要と半導体デバイスの微細化、それに伴う高性能化の推移について教わりました。そしてそれが私たちの社会をどう変えていくのか(Cyber Physical SystemによるSmarter World)、そして先生が予測する2020~2045年に起こるIT技術革新のお話がありました。そしてIT技術革新に伴う社会の大変革の時期と、現在の高校生が社会人になる時期が重なること、だから大学合格が最終目標でなく、その先を見据えて自分の進路や人生を考えて欲しいと熱く語ってくださいました。
その後、助教の和泉先生、研究室の学部4回生、大学院生の方々に研究室のことやご自分の研究内容のデモ、大学生活などについて、親切に質問に答えていただきました。
午前中のオープンキャンパスに引き続き、本校応用数理科生徒のために研修会を開催してくださいました吉本先生をはじめ、研究室の皆様に厚く御礼申し上げます。
J-Linkツアーin関西 企業・大学研修107HR
応用数理科1年生は8月7日に、午前中は新日鐵住金広畑製鐵所、午後は甲南大学フロンティアサイエンス学部にて県外研修を行いました。
☆新日鐵住金株式会社広畑製鐵所(姫路市)
鉄スクラップなどの冷鉄源からSMP法で鋼材を作り出す製鋼所や、様々な用途の高品質薄板鋼板を作り出す工場群、また環境省と共同開発した施設で、日本国内で年間約百万トン発生する古タイヤを溶解炉の熱源や鉄源にしたり、熱分解してガスや油、鉄ワイヤーなどに分離して再資源化するタイヤガス化リサイクル施設などを有する会社です。
見学センターで広畑製鐵所に関する概況説明とビデオ上映のあと、作業服・ヘルメット・軍手を着用して、バスで製鐵所敷地と熱延ライン、タイヤガス化リサイクル施設の見学に行きました。非常に広大な敷地には工場だけでなく、線路・道路・橋・港湾施設などがありました。熱延ラインは点検中で1200℃に熱せられた鋼材(スラブ)が高速で移動する様子は見られませんでしたが、点検修理中の作業員との比較で、機械の巨大さを実感しました。また車窓からでしたが、タイヤガス化リサイクル施設の中心である外熱式ロータリーキルンが稼働する様子や工場内の火力発電所等を見学しました。(広報センター以外は写真撮影等禁止でした。)
ご説明・ご案内いただきました広畑製鐵所OBの生原さん・中村さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
☆甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科(神戸市中央区)
甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科では、発生生物学・分子生物学・細胞生物学がご専門の西方敬人先生(徳島県ご出身)と、4人の院生・学部生TAの皆さんのご指導の下、「生命の単位・細胞を調べる」というテーマで、3~4人一班で自分の口腔粘膜上皮細胞を染色して観察する一連の実験実習を行いました。最初に実験内容と操作に関する説明をお聞きした後、実験実習に取りかかりました。今回の研修で、マイクロピペット・双眼生物顕微鏡・遠心分離器の基本操作、メイグリンワルド染色液とリン酸緩衝液を用いた細胞染色法を学ぶことができました。また同時に、細胞を調べるとどんなことが分かり何に役立つのかといった内容や、高校と大学の学びの違いや高校教科書と本物の違い、大学での学問とはどういうものか(西方先生流学部生の鍛え方)など多岐にわたる興味深いお話を聞くこともできました。
ご指導くださった西方先生を初め、お世話をいただいた学生や事務室の皆さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
化石採集フィールドワーク
実施日:2015年8月4日(火)
採集地:香川県香南町香東川河畔(三豊層群・新生代第四紀更新世)
応用数理科では1年生の夏休み中に、徳島化石研究会会長の鎌田誠一先生を講師にお招きして、希望者を対象に化石採集のフィールドワークを実施しています。昨年夏は台風による増水でやむを得ず中止となりましたが、今年は無事実施することができました。ということで、昨年参加できなかった応用数理科2年生も3名参加しました。
この日は高温注意情報が出るほどの猛暑で、熱中症に注意しながらの活動でした。先日の台風による増水で河畔の崖が削られて新たな露頭が現れていましたが、枝や樹皮などの材化石はたくさん出るものの、目標だったヒメバラモミ球果化石はあまり採れず、ちょっと残念でした。猛暑の中、現地で熱心にご指導いただいた鎌田先生に厚く御礼申し上げます。なお、鎌田先生から産地や地層が異なるものの、全員にヒメバラモミ球果化石をお土産にいただきました。
※鎌田誠一古代ロマン博物館
第39回全国高総文祭(滋賀びわこ総文)自然科学部門参加報告
第39回全国高等学校総合文化祭自然科学部門が7月30日~8月1日まで滋賀県で開催されました。本校生物部門の口頭発表には生徒3名(片岡・松岡・杉内)教員1名が参加しました。発表テーマは「広石谷川に生息するコケ類及び藻類と重金属の関係」です。初日と2日目は開会行事の後、ポスターセッションや物理・化学・生物・地学の各分科会に分かれて口頭発表がありました。理研や企業の展示もありました。記念講演の後の交流会では、琵琶湖の葦について学んだ後、葦笛を製作しました。3日目は琵琶湖を航行する4階建ての客船ビアンカ船上にて、 立体顕微鏡によるプランクトン観察・琵琶湖のDVD視聴・パックテストによる水質検査などの研修を行いました。司会や研修のプレゼンテーション・道案内などの運営等、地元の高校生が大活躍でした。全国の仲間と交流や情報交換ができ、大いに勉強になりました。思い出深い3日間でした。
京都大学「高校生と大学生の探究成果ポスター発表会」参加
応用数理科3年生の課題研究班9名が、8月1日(土)に京都大学人間・環境学研究科大講義室(京都市左京区吉田本町)で開催された「高校生と大学生の探究成果ポスター発表会(主催:京都大学大学院教育学研究科)」に参加し、ポスター発表(6本)を行いました。
会場では京都大学院生12本と各地(京都・岡山・奈良・大阪・兵庫・福井・東京・愛知・徳島)から集まった高校生30本の発表が2交代制で行われました。自然科学系の発表はもちろん、人文社会科学系の発表も比較的多く、普段の発表会とは異なる内容を興味深く聞くことができました。参加生徒にとってはプレゼンテーション能力を試す良い機会となりました。
応用数理科3年 高大連携講座(徳島文理大学・角田先生)
7月14日(火)午後,応用数理科3年生は,3班に分かれて高大連携講座を行いました。そのうち化学系班16名は,徳島文理大学薬学部にお邪魔して,角田鉄人先生,加来裕人先生,堀川美津代先生,薬学部5年生の学生さんのご指導の下,「薬学実験体験ゼミ」を受講しました。
市販のビタミン剤中に含まれるチアミン(ビタミンB1),リボフラビン(ビタミンB2),ピリドキシン(ビタミンB6)それぞれについて,化学変換した後,蛍光発光あるいは色の変化によってその含有を確かめるというもので,日本薬局方に記載されている確認試験法を各自で行いました。それから塩酸ヒドララジン(抗高血圧薬)をアルデヒドで脱水縮合させて沈殿させる実験も行いました。様々な有機化学反応について学ぶことが出来ました。
角田先生からは,“ものづくり”というと機械や製品を思い浮かべる人が多いが,実は“化学”は分子レベルで世の中の役に立つものを作り出すという意義があり,興味関心を持った人はぜひ化学の分野を目指して欲しい,とのお話がありました。
園瀬川総合科学調査
7月13日(月)午後、応用数理科1年生と強い参加希望のあった普通科生徒を加えて、毎年恒例の園瀬川総合科学調査を行いました。園瀬川は本校の校歌で歌われている川です。前日に県南~徳島市内で強い雨が降りましたが、園瀬川上流部では降らなかったので水位の上昇がなく、また降水確率50%という予報でしたが、晴れ間があり、気象庁解析雨量予報の情報でも何とかいけそうだったので、予定通り実施することにしました。
気温・湿度とも高かったのですが、川の流れに足を浸しての調査だったので、それほど暑くは感じませんでした。
参加生徒は上流・中流・下流に分かれ、それぞれの地点でパックテストによる6種類の化学分析(pH、COD、アンモニア、亜硝酸、硝酸、リン酸)、水温や流速の計測、水生生物(水質指標生物)の採集などを行いました。
その後、高解像度降水ナウキャストで局地的に強い降雨予想が示され、上流・中流部は半時間ほど早めに切り上げましたが、学校に戻ると予想はいつの間にか晴天に変わっており拍子抜けしてしまいました。
◇上流
◇中流
◇下流
応用数理科3年 高大連携講座 (徳島大学工学部光応用工学科)
◇ソシオテクノサイエンス研究部 教授 陶山史朗 先生 ・ 講師 水科晴樹 先生
6/30(火)午後、応用数理科3年生は徳島大学工学部にお邪魔して、物理・生物の2班に分かれて高大連携講座に参加しました。物理の生徒は光応用工学科の陶山先生の研究室で研修を行いました。
研修前半では2班に分かれて、2つの研究室にて学生の皆さんから、ご自分が行っている様々な研究内容について、わかりやすくご説明いただきました。応用数理科の3年生は、自らも課題研究に取り組んだ経験がありますので、自分の研究体験を思い起こしながら熱心に取り組んでいました。
後半は共通講義棟に移動し、陶山先生から光応用工学科の研究内容についてお話いただいた後、円形カッターやプラスチックシートなど100円ショップで入手可能な材料を用いた「アーク3D(光の散乱を利用して立体画像を浮かび上がらせるもの)」作成の実習を行い、光と画像について楽しみながら体験的に学びました。
熱心にご指導いただいた陶山先生、水科先生、学生の皆様に感謝申し上げます。
国際科学オリンピック講習会(化学・生物学)参加
「化学グランプリ」「生物オリンピック」挑戦者のための講習会が、徳島大学総合科学部を会場に2週連続で開催され、応用数理科・科学部の希望者が参加しました。ご教授いただきました先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。
◇「化学グランプリ」講習会 6月20日(土)
午前
・高校化学(総合教育センター指導主事 平田義明先生)
午後
・基礎化学・物理化学・無機化学(鳴門教育大学 武田清先生)
・有機化学(徳島大学 三好德和先生)
◇「生物オリンピック」講習会 6月28日(日)
午前
・高校生物(総合教育センター指導主事 森誠一先生)
午後
・遺伝学(徳島大学 松尾義則先生)
・遺伝子工学,発生学(徳島大学 渡部稔先生)
・植物学(鳴門教育大学 米澤義彦先生)
応用数理科3年 高大連携講座
6/23(火)午後、応用数理科3年生はクラスを進路や興味関心によって化学・物理の2班に分け、2人の先生方に出張講義をしていただきました。
(1)「色の変化を考えよう!~様々な無機イオンの反応を学ぼう!~」
徳島大学総合科学部教授 三好德和先生
遷移元素の沈殿反応やイオンの呈色等に関する“高校化学で重要な反応”について、オリジナルの資料と大学から持ってきていただいた試薬セットを用いて、あらかじめ班分けしたグループごとに実際に実験しながら学びました。授業では教卓での演示や解説に留まっていた実験もあり、実際に自らやってみることで理解が大いに深まったようです。今後の学習や大学入試にも寄与する内容でした。また1年次の12月に行われた課題研究研修会以来、いろいろな場面で三好先生と面識のある生徒も多く、和気藹々とした雰囲気での研修でした。
(2)「ニュートリノの不思議と宇宙暗黒物質探索」
徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部教授 伏見賢一先生
素粒子物理学と伏見先生が取り組む先端研究に関するお話でした。前半は素粒子およびニュートリノに関する解説、そして物理学の大きな謎の一つ「ニュートリノの正確な質量」の測定に挑戦する「CANDLES実験」に関する内容、後半は物理学そして宇宙の成り立ちに関する最大の謎の一つ、宇宙暗黒物質(ダークマター)探索について、世界中で進められている発見競争の現状と「KamLAND-PICO計画」に関する内容で、実験に携わる伏見先生自ら撮影された、開発中の実験施設や装置の写真が多用され、研究最前線の一端を知ることができました。また研究者になるにはなど、進路を考える材料となるお話もいただきました。
107HR高大連携講座(香川大学・笠先生)
応用数理科1年生は、6月19日(金)午後、香川大学教育学部の笠先生をお招きして、課題研究に関する高大連携授業を行いました。内容は「課題研究・探究活動とはどんなものか」「データの信頼性と妥当性」「変数とは何か」という3項目でした。講義と質問、配布されたワークシートを用いたアクティビティを通して、課題研究の基本的な内容、目的、テーマ設定の基礎となる内容などを学びました。なお笠先生の講義の続きは秋にも予定されております。応用数理科1年生は、笠先生に教わったことなどを参考に、今年度中には各自で課題研究のテーマや目的などを決定し、3学期~2年次にかけて課題研究に取り組んでいくことになります。
208HR課題研究中間発表Ⅰ
6月17日の午後5~7限目3コマ通しで、応用数理科2年生は課題研究の中間発表(13の研究班)を行いました。現時点でのまとめと、お互いの研究についての情報共有、先生やクラスメートからのアドバイスなどが目的です。また今回は日本語での口頭発表でしたが、研究と平行してScience EnglishⅡで英語による課題研究プレゼンを行うことから、Wood先生やTravis先生、英語科の先生にもご参加いただきました。今回の発表でいただいた質問やアドバイス(ダメ出し)を今後の研究の糧として欲しいものです。
107HR高大連携授業(徳島文理大学薬学部)
応用数理科1年生は、5月15(金)午後、徳島文理大学薬学部薬剤学教室にお邪魔して高大連携授業に参加させていただきました。「錠剤がどのようにつくられるか、その製造過程の一部を学ぶ」という内容で、製剤に関する3つのテーマ(湿式顆粒圧縮法・滑沢剤の至適濃度を決めるための安息角の測定・日本薬局方一般試験法の崩壊試験など)の実験実習を、クラスを3班に分けてローテーションで行いました。実習後にはジェネリック医薬品に関するミニレクチャーもありました。およそ2時間余りの高大連携授業でしたが、みんな楽しく熱心に実験実習に取り組んでいました(ほぼ全員が生薬のセンブリを試しに舐めてみて、その苦さに驚いたり悶絶したりしていました)。私たちのために、貴重な時間を割いてご指導いただきました薬学部教授の櫻井先生をはじめ、研究室の先生方や学生の皆さんに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
SSH学校設定科目Science Introduction
応用数理科1年生では, 週1時間“Science Introduction”があり,クラスを10人ずつ4班に分け,週ごとにローテーションで物化生地各科目の実験実習を行い,実験操作やレポート作成の基礎を学びます。ここで学んだことを,主に2年次に行う課題研究で活用してもらいます。また高大連携講座や校外研修,課題研究の準備などもこの時間を活用して行います。
SSH学校設定科目Science English
応用数理科では,国際的に活躍できる科学技術研究者育成を目標の一つに掲げており,普通科と同じ内容の英語の授業に加えて,学校設定科目の「Science English」を,ネイティブの先生2名と英語科・理科教員で週1時間行います。
1年次のScience EnglishⅠはクラスを20人ずつ2班に分けて“English presentation”の基本的スキルを学ぶ授業を実施します。2年次のScience EnglishⅡでは1年次を踏まえてより本格的な内容を実施します。2年では課題研究班をつくり,物化生地数の各分野に分かれて課題研究を行いますが,自らの課題研究内容をpower pointによる口頭発表,ポスター発表等にまとめていく際に,SEⅡでそれらを英語でも行います。口頭発表やポスター発表を,NHK・E-テレ「スーパープレゼンテーション(TED)」のように英語でプレゼンできるようにするのが目標です。3年次のScience EnglishⅢでは,今まで行ってきた課題研究の英語論文作成を行い,その後は大学入試対策なども行います。
第3回四国地区SSH生徒研究発表会報告
4月11日(土)の午後、高知県立高知小津高校体育館を会場に、第3回四国地区SSH生徒研究発表会が開催され、本校応用数理科3年生がクラスで参加しました。今回の発表会は、四国地区のSSH指定校8校が一堂に会し、互いの課題研究をポスター発表し、生徒同士の意見交換・交流を促進するとともに、高知大学・高知工科大学・企業関係者・高知県教委・高知県教育センター・高知県内高校の校長,教頭,教諭の先生方、各校引率教員のアドバイスをいただき、参加生徒が今後の課題研究に生かすという趣旨で行われました。今後の研究論文のまとめや、夏の発表会に向けて有益なアドバイスをいただくとともに、他校生と交流は生徒にとって良い刺激となりました。
【参加校】 高知県立高知小津高校(幹事校),香川県立観音寺第一高校,高松市立高松第一高校,愛媛県立宇和島東高校,愛媛県立松山南高校,徳島県立徳島科学技術高校,徳島県立脇町高校,徳島県立城南高校