会議・研修 応用数理科3年 高大連携講座

 6/23(火)午後、応用数理科3年生はクラスを進路や興味関心によって化学・物理の2班に分け、2人の先生方に出張講義をしていただきました。
(1)「色の変化を考えよう!~様々な無機イオンの反応を学ぼう!~」
  徳島大学総合科学部教授 三好德和先生
 遷移元素の沈殿反応やイオンの呈色等に関する“高校化学で重要な反応”について、オリジナルの資料と大学から持ってきていただいた試薬セットを用いて、あらかじめ班分けしたグループごとに実際に実験しながら学びました。授業では教卓での演示や解説に留まっていた実験もあり、実際に自らやってみることで理解が大いに深まったようです。今後の学習や大学入試にも寄与する内容でした。また1年次の12月に行われた課題研究研修会以来、いろいろな場面で三好先生と面識のある生徒も多く、和気藹々とした雰囲気での研修でした。
(2)「ニュートリノの不思議と宇宙暗黒物質探索」
  徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部教授 伏見賢一先生
 素粒子物理学と伏見先生が取り組む先端研究に関するお話でした。前半は素粒子およびニュートリノに関する解説、そして物理学の大きな謎の一つ「ニュートリノの正確な質量」の測定に挑戦する「CANDLES実験」に関する内容、後半は物理学そして宇宙の成り立ちに関する最大の謎の一つ、宇宙暗黒物質(ダークマター)探索について、世界中で進められている発見競争の現状と「KamLAND-PICO計画」に関する内容で、実験に携わる伏見先生自ら撮影された、開発中の実験施設や装置の写真が多用され、研究最前線の一端を知ることができました。また研究者になるにはなど、進路を考える材料となるお話もいただきました。