J-Linkツアーin関西 企業・大学研修107HR
応用数理科1年生は8月7日に、午前中は新日鐵住金広畑製鐵所、午後は甲南大学フロンティアサイエンス学部にて県外研修を行いました。
☆新日鐵住金株式会社広畑製鐵所(姫路市)
鉄スクラップなどの冷鉄源からSMP法で鋼材を作り出す製鋼所や、様々な用途の高品質薄板鋼板を作り出す工場群、また環境省と共同開発した施設で、日本国内で年間約百万トン発生する古タイヤを溶解炉の熱源や鉄源にしたり、熱分解してガスや油、鉄ワイヤーなどに分離して再資源化するタイヤガス化リサイクル施設などを有する会社です。
見学センターで広畑製鐵所に関する概況説明とビデオ上映のあと、作業服・ヘルメット・軍手を着用して、バスで製鐵所敷地と熱延ライン、タイヤガス化リサイクル施設の見学に行きました。非常に広大な敷地には工場だけでなく、線路・道路・橋・港湾施設などがありました。熱延ラインは点検中で1200℃に熱せられた鋼材(スラブ)が高速で移動する様子は見られませんでしたが、点検修理中の作業員との比較で、機械の巨大さを実感しました。また車窓からでしたが、タイヤガス化リサイクル施設の中心である外熱式ロータリーキルンが稼働する様子や工場内の火力発電所等を見学しました。(広報センター以外は写真撮影等禁止でした。)
ご説明・ご案内いただきました広畑製鐵所OBの生原さん・中村さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
☆甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科(神戸市中央区)
甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科では、発生生物学・分子生物学・細胞生物学がご専門の西方敬人先生(徳島県ご出身)と、4人の院生・学部生TAの皆さんのご指導の下、「生命の単位・細胞を調べる」というテーマで、3~4人一班で自分の口腔粘膜上皮細胞を染色して観察する一連の実験実習を行いました。最初に実験内容と操作に関する説明をお聞きした後、実験実習に取りかかりました。今回の研修で、マイクロピペット・双眼生物顕微鏡・遠心分離器の基本操作、メイグリンワルド染色液とリン酸緩衝液を用いた細胞染色法を学ぶことができました。また同時に、細胞を調べるとどんなことが分かり何に役立つのかといった内容や、高校と大学の学びの違いや高校教科書と本物の違い、大学での学問とはどういうものか(西方先生流学部生の鍛え方)など多岐にわたる興味深いお話を聞くこともできました。
ご指導くださった西方先生を初め、お世話をいただいた学生や事務室の皆さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。