平成27年度

花丸 徳島県SSH生徒研究合同発表会の開催

 3月29日(火)に徳島市立高校あしかびホールにて開催された平成27年度徳島県SSH生徒研究合同発表会に,応用数理科1,2年生が参加しました。昨年に引き続き,本校生徒が発表会運営を務め,2年生は発表,1年生は発表会運営(準備・受付・司会・会場係など)を行いました。本校SSH「地域における科学の中核校」ミッションの一環です。県内8校から47作品が集まりました。
 午前中に開会行事と口頭発表,午後にポスター発表と講演会,表彰式と閉会行事が行われました。審査委員には脇町高校,徳島科学技術高校,本校の各SSH運営指導委員の先生方,徳島県高等学校課題研究および科学部研究研修会の先生方,徳島県および徳島市教育委員会と連携協定を結んでいる京都大学の先生,徳島県高等学校教育研究会理科学会・徳島県教育委員会・徳島県立総合教育センターの先生方の合計25名をお招きしました。また京都大学から大学院生お二人にお越しいただき,「研究者への道のり~未知なる世界に惹かれ続けて~」(山方優子さん),「研究生活の過ごし方~探求の魅力と心構え~」(星野 光さん)という演題でご講演をいただきました。
 参加生徒は,他校の発表に触れ,審査の先生方からアドバイスをいただき,大いに刺激を受けたようです。いただいたアドバイスは研究の最終的なまとめに生かしていきます。徳島市立高校さんには会場をご提供いただき,感謝申し上げます。
 さて今回発表で使用した課題研究ポスターは,早速4月9日(土)に愛媛県立松山南高校で開催される四国地区SSH生徒研究発表会に持参することになります。
 → 0329本校審査結果

お知らせ 英語による課題研究校内発表会の実施

 応用数理科2年生は3月2日(水)午後にScience EnglishⅡevaluation として、英語による課題研究発表会を実施しました。Science EnglishⅡや課題研究の授業中、さらに放課後にも英語科・理科の先生方やCharles先生、Travis先生のご指導を仰ぎながら、13班全てが各班の課題研究の英語での発表にこぎ着けました。時間が限られる中でしたが、みんなよく頑張ったと思います。貴重な経験を普段の英語の授業にも生かして欲しいですね。

お知らせ Science English Ⅰ発表会の実施

 応用数理科1年生は2月26日(金)午後にEnglish oral presentation evaluation test に臨みました。学校設定科目のScience English Ⅰで学んできたことを活用し、各自が興味のある事柄について調べ学習してきた内容を、英語でPowerPointのプレゼンテーションにまとめ、発表を行いました。来年度はScience English Ⅱでさらにプレゼンの能力を高め、課題研究の英語発表等に生かしていきます。

お知らせ 生徒課題研究校内ポスター発表会の開催

 2月15日(月)の午後、本校第2回SSH運営指導委員会を兼ねる形で、応用数理科2年生による課題研究校内ポスター発表会を開催しました。なおポスター発表会の前には、参加者代表1年生による今年1月に行われたSSHアメリカ研修の報告が行われました。ポスター発表では本校SSH運営指導委員の先生方、徳島県教育委員会および徳島県立総合教育センターの先生方にお越しいただき、生徒の課題研究や本校のSSH事業運営全般について、様々なご意見やご助言を賜りました。参加した1年生にもいろいろ参考になったようです。いただいたご意見・ご助言は今後の研究のまとめに生かしていきたいと思います。

お知らせ 生徒課題研究校内口頭発表会の実施

 先日のポスター発表に続き、2月25日(水)午後に応用数理科2年生が課題研究口頭発表会を実施しました。発表の一部は普通科の生徒にも見てもらいました。課題研究も最終段階となり、今後は研究活動と平行してポスターや口頭プレゼン、英語発表、論文など様々な形で研究内容を表現する取組を進めていくことになります。

会議・研修 107HR高大連携講座(香川大学・笠先生・第2回目)

 応用数理科1年生は、2月12日(金)午後、香川大学教育学部の笠先生をお招きして、課題研究に関する2回シリーズ後半の高大連携授業を行いました。「良い科学者になるには/研究倫理について」「実験ノートについて」「観察・仮説・検証の基本」といった内容で、講義と質問、配布されたワークシートを用いたアクティビティ、そしてご用意くださった実験実習を通して、課題研究の基礎となる内容を学びました。応用数理科1年生は、笠先生の6月の講座と今回の講座、徳島大学での研修など、様々な経験を積んできました。それらを糧に、今年度中には各自で課題研究のテーマや目的・計画などを決定し、2年次には本格的に課題研究に取り組んでいくことになります。

花丸 「SSH『国際化』発表会」で優秀賞をいただきました

 先日、岡山県の金光学園中学・高等学校で開催された、SSH交流会支援事業「SSHにおける『国際化』の取組についての発表会」の英語課題研究ポスター発表会に、本校から2チームがエントリーしていましたが、「Effect of Turbine Blade Number and Angle on Wind Generator Efficiency」のポスターが、参加者からの評価用紙の集計をもとにした上位16グループに与えられる優秀賞をいただきました。ご指導くださった理科・英語科・Wood先生・Travis先生に感謝申し上げます。

会議・研修 物理チャレンジ講習会参加

日時 2016年2月21日(日)10:00~16:00
場所 徳島大学総合科学部(総合科学部3号館共通教育実験室)
「物理チャレンジ」「国際物理オリンピック」挑戦者のための講習会が徳島大学総合科学部で実施され、県下から31名の生徒が集まりました。本校からは応用数理科・科学部より希望者3名が参加し、午前は久田旭彦先生から「物理学入門」と題して、運動方程式を中心とする講義・演習をしていただきました。午後は小山晋之先生から「実験課題レポートのまとめ方」と題して、斜面上での加速度測定実験をご指導いただき、実験データの取り方やまとめ方を学びました。ご教授いただきました先生方やお手伝いいただい徳島大学の学生の皆さんにこの場を借りてお礼申し上げます。

ひらめき 第2回徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会の開催

第2回研修
日時 2016年2月20日(土)13:00~17:00
場所 徳島大学総合科学部(総合科学部3号館東スタジオ)
 本校SSHではミッションの一つとして「地域における科学の中核校」を掲げており、その一環として徳島県の課題研究のレベル向上を図るべく、徳島大学総合科学部の全面的なご協力と、徳島県立総合教育センターや徳島県教育委員会のご助力を得て「徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会」を実施しております。
 昨年11月に引き続き第2回目の研修を企画しましたところ、徳島市立高校理数科1年生1クラス12研究班のご参加をいただき、本校13班と合わせて25の研究班が集結しました。事前に参加25班が課題研究計画書を作成して徳島大学に送付し、当日はPowerPointによる簡単なプレゼンを行いました。計画書に対するコメントと合わせて、当日発表の各班プレゼンに対して、大学の先生方から質疑や有益な助言をいただくことができました。概ね計画書の方向で大丈夫そうな班から、根幹部分から見直しが必要な班まで様々でした。ほとんどの生徒は、大学の先生や他の生徒の前で発表を行うのは初めてで、良い経験になったようです。質疑の中で、研究目的や調べようとするデータ(変数)の定義が不明瞭だったり、予備実験や先行研究調査が不十分など、問題点が浮き彫りになった班は、指摘された問題点を解消して、今後の研究に生かして欲しいところです。
 研修会の後、希望する生徒に対して、久田先生がマイスナー効果など物理系の実験をいろいろ披露してくださいました。
 最後となりましたが、ご協力いただきました徳島大学の先生方・学生さん、県教委・県総教センターの皆様、引率の先生方に心から感謝申し上げます。

高大連携講座(数学)

今年度も平成27年12月11日(金)に鳴門教育大学の成川公昭先生,松岡隆先生が講師として来校してくださり,数学の高大連携講座を開催しました。 

 応用数理科2年生は成川先生により「IsoperimetricproblemとIsoparametric problem」の講義を受けました。Isoperimetric problemとは等周問題を意味しています。「周が一定の領域で面積が最大になる図形」について,具体例を交えて考察し,円であることに気づかされました。図形に対する直感的な見方だけでなく論理的に考察することの大切さに触れることができ,生徒たちは意欲的な姿勢で内容の理解に努めました。また,Isoparametric problemとは等周・等積問題(造語)を意味しています。「周の長さが同じ,面積が同じになる図形」について,既習図形の求積公式と等積変形の考えをもとに生徒同士が意見を交わす姿が見られました。長方形と二等辺三角形や長方形と扇型など見つけることが出来,数学的な活動の面白さを体験できました。

 応用数理科1年生は松岡先生による「図形の対称性と立体万華鏡」と題し,正多面体が見える立体万華鏡作りに挑戦しました。具体的には,対称性と立体万華鏡の仕組みについての講義を受けた後,正二十面体が見える立体万華鏡の制作に取りかかりました。難しい内容でしたが,生徒は積極的に取り組みました。はじめの説明ではわからなかったことも,制作を通じて数学的な見方や考え方ができるようになり,数学を楽しむことができました。また,正二十面体以外の正多面体が見える立体万華鏡のサンプルには好奇心をかき立てられたようでした。

  成川先生,松岡先生,そしてお手伝いいただいた鳴門教育大学の院生の方,本当にありがとうございました。

講義の様子「図形の対称性と立体万華鏡」

会議・研修 「SSHにおける『国際化』の取組についての発表会」参加

主催/会場 金光学園中学・高等学校(岡山県浅口市)
参加生徒 応用数理科2年 青木馨 足立 安田 田中 中村 西内
 2月11日に岡山県の金光学園中学・高等学校で開催された、SSH交流会支援事業「SSHにおける『国際化』の取組についての発表会」の英語課題研究ポスター発表会に、本校生徒6名が物理分野「Effect of Turbine Blade Number and Angle on Wind Generator Efficiency」と生物分野「The Influence of LiCl on Planaria」で参加しました。この発表会は「校内に外国を再現する」というコンセプトで、30名を超える全国各地の大学や企業の研究者・有識者に加えて、20カ国80名を超える外国人留学生が助言者として招かれ、ポスターや生徒の口頭説明はもちろん、生徒の司会進行、学校長挨拶、講評なども含めてほとんどAll English で行われました。参加校は会場校に加えて中四国・九州までの8校で、49本の発表がありました。
 参加生徒は理科教員だけでなく、Wood先生やTravis先生からも指導を受け、ポスターや発表原稿等を作成し、発表に臨みました。また今回はWood先生にご同行いただき、現地でぎりぎりまでご指導いただきました。発表会では30分×2コマで多数の皆さんにEnglish presentation をお聞きいただき、質疑応答や英語発表及び課題研究内容について様々なアドバイスをいただきました。参加生徒にとっては大変貴重な経験となったようです。Wood先生も非常に面白い行事だったとおっしゃっていました。

会議・研修 Science Dialogueの開催

 サイエンス・ダイアログとは、(独)日本学術振興会JSPSのフェローシップ制度により来日している外国人研究者(JSPSフェロー)有志が、近隣の高等学校等において、英語で研究に関するレクチャーを行う機会を提供するプログラムです。
 今年のサイエンスダイアログは、愛媛大学からDavid Muranyi博士(ハンガリー)が講師としてご来校くださり、応用数理科2年生に対して講義をしていただきました。(ハンガリー+英会話の組み合わせは、映画「My Fair Lady」を連想させますね。)
 Muranyi先生はハンガリー自然史博物館(Hungarian Natural History Museum)の河川生態学がご専門の学芸員です。現在は昆虫のカワゲラ/stonefly/Plecoptera(水生である幼虫は1年夏の「園瀬川総合科学調査」での水質指標生物でおなじみ)の系統分布を研究されており、「日本産河川昆虫カワゲラの種多様性の系統発生学的再評価:DNAと形態に基づく種分類」の研究のために来日されているそうです。今回が初徳島で、これで四国四県全てご訪問となったそうです。(ご講演前に眉山山頂をご案内した際は、生物学者らしく土壌やコケを採集されていました。)
 事前に、ご講演のAbstractやkey words 、当日ご使用の5つのPowerPointファイルを全てお送りいただいていたので、生徒配付資料として印刷するとともに、英語科及びWood,Travis両先生のご指導をいただき、Science English Ⅱの時間を用いて、グループワークによる事前学習を行いました。
 ご講演は「Taxonomy, the biological discipline that has a single question: what is it?」と題して(1)ハンガリーの歴史文化等(2)ハンガリー自然史博物館について(3)カワゲラ類の謎-分類学的研究プロジェクト(4)形態分類学の仕事(5)現在の研究内容 の5部構成でした。生徒にとって、All Englishのご講演はやや難解でしたが、事前学習と、図や写真を多用したビジュアルなプレゼンのおかげで、それなりに理解できたようです。
 生徒からは「英語プレゼンテーションの良いお手本となった」「スライドがとても見やすくて分かりやすかった」「昆虫に興味があるので、興味を持って聞くことができた」「内容よりも英語そのものが難しかった」「英語を聞き取るのは難しかったけど楽しかった」「違う言語に触れつつ、Scienceを学べて良かった」「もっと英語を勉強してからもう一度聞きたい」といった感想が寄せられました。
 Muranyi先生、愛媛大学大学院の渡辺先生、そして機会を与えてくださったJSPSに感謝いたします。

ひらめき 三学期最初のScience Introduction

 応用数理科1年生は、昨年11月28日に行われた第1回目の徳島県SSH高校課題研究および科学部研究研修会の内容を踏まえて、Science Introductionの時間に校内でブレインストーミング+KJ法によるアクティビティを行い、課題研究のテーマ決めと研究班編成に着手しました。
 既に生徒自らの興味のある研究内容や方向性をもとに、班編制と研究テーマ決定ができた生徒もいます。今後の予定では、2月20日に開催予定の第2回研修会で、徳島大学の先生方の前で、研究テーマ・研究動機・仮説・方法・予想などを発表し、アドバイスをいただきます。その際にテーマ再検討となる場合もありますが、この研修会を経て各班で研究テーマを最終決定し、来年にかけて課題研究に取り組んでいくことになります。

星 日本学生科学賞徳島県審査表彰式

12月25日に徳島県教育会館にて、第59回日本学生科学賞徳島県審査の表彰式があり、最優秀賞の代表生徒1名が参加しました。審査結果は以下の通りです(再掲)。

最優秀賞(知事賞)「レーザー雨量計MARKⅡ」 
 応用数理科3年 嶋田大地 長谷原康介 西本允郁 府殿崚冬
優秀賞(教育長賞)「広石谷川に生息するコケ類および藻類と重金属の関係」
 応用数理科3年 片岡あい 杉内脩太郎 松岡菜奈
優秀賞(教育長賞)「希少糖が再生中のプラナリアに及ぼす影響」
 応用数理科3年 倉良詩夢 髙橋恵里 平間太雅
優秀賞(教育長賞)「ソフトテニスボールの回転運動」
 応用数理科3年 朝倉大智 太田匠 林太功磨 吉成翼
入賞「Kイオンによるアマガエルの体色変化」 
 応用数理科3年 株田亜美 池渕澄玲 小川早輝 北原優良
入賞「竹とんぼの形状と飛行に関する研究」
 応用数理科3年 井上創太 森前凌介
入賞「オセロにおける盤面と勝敗の関係性」
 応用数理科3年 天羽日々輝 井内啓介 河野晴太

花丸 高校・高専「気象観測機器コンテスト」 最終審査の結果

行事名 「第4回 高校・高専『気象観測機器コンテスト』」
場  所 元南極観測船SHIRASE5002(千葉県船橋港)
参加者 応用数理科2年 豊田 三木
日  時 平成27年12月20日(日)
     10時00分:開場ならびにセッション開始。
     12時30分~14時00分(昼食ならびに船内の見学)  
     14時00分~15時00分:セッションの実施  
            ~16時00分:表彰式の実施  
     16時00分頃:閉会  
  応用数理科2年生は全員が課題研究に取り組んでおります。そのうち気象に関する研究を行っていた2名は、財団法人WNI気象文化創造センター主催の「第4回高校・高専『気象観測機器コンテスト』」にエントリーしておりました。そして11月の事前審査の結果、千葉県船橋市の港に係留されている元南極観測船「しらせ」内部のオーロラドーム(元のヘリコプター格納庫)で行われる最終審査(ポスターと実機によるプレゼン審査)に行くことになり、「テザードローンによる空中電位測定」という発表テーマで参加しました。
 この日はウェザーニューズ社の「チャレンジングSHIRASE2015」というイベントも行われており、大学・企業など様々な専門家の方のみならず、一般の観覧客も訪れており、専門的な質問から子供達の素朴な質問まで様々な問いが寄せられ、貴重な経験をすることができました。
 まだ中間発表的な内容でしたが、ご来場の皆様から支持を集めることができ、「観客賞」を獲得することができました。参加生徒も、いただいたアドバイスを生かし、今後さらにデータを集めて研究を完成させたいと意欲を見せていました。

帰路は、SSH冬の情報交換会

(法政大学市ヶ谷キャンパス)

に参加されていた岩代校長先生と同じ便でした。

会議・研修 京都大学サイエンスフェスティバル参加報告

行事名 京都大学 高大連携事業「京都大学サイエンスフェスティバル」
日時  11月28日(土)9:30~16:00
場所  京都大学百周年記念ホール
参加者 「塩化リチウムがプラナリアの頭部再生に及ぼす影響について」研究班
     応用数理科2年 中村・西内・蓬莱 (観覧:川添・筑後・川崎・田中・村上)
     
 京都大学は、文部科学省のスーパーグローバル大学(タイプA:トップ型)、また科学技術振興機構の次世代人材育成事業「スーパーグローバルサイエンスキャンパス」に採択されています。そしてその中で、高大接続科学教育を研究開発するため、“科学体系と創造性がクロスする知的卓越人材育成プログラム「ELCAS」”と名付けた取り組みを行っています。そして徳島県教育委員会は、京都大学と連携協定を締結し、本校を含めて徳島県内の数校が連携校として「ELCAS」に参加しています。
 そうした取り組みの一環として、11月28日(土)に、京都大学吉田キャンパスにて「京都大学サイエンスフェスティバル」が開催されました。山極壽一総長の基調講演の後、京都大学と連携協定を結ぶ13の府県・市から代表校11本の発表が行われ、徳島県からは本校が県代表校として口頭発表に臨みました。他県の優れた研究に触れ、発表した生徒や観覧した生徒には大いに刺激となったようです。貴重な機会を与えてくださった京都大学の皆様、そして今回の参加でご支援くださった徳島県教育委員会、徳島県立総合教育センターの皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。

ひらめき 徳島県SSH高校課題研究および科学部研究研修会の開催

第一回研修
日時 2015年11月28日(土)13:00~17:00
場所 徳島大学総合科学部(総合科学部3号館東スタジオ)
 本校SSHではミッションの一つとして「地域における科学の中核校」を掲げており、その一環として徳島県の課題研究のレベル向上を図るべく、徳島大学総合科学部の全面的なご協力と、徳島県立総合教育センターや徳島県教育委員会のご助力を得て「徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会」を実施しております。他校にも呼びかけたところ、本校以外に2校の参加があり、当日は80名の生徒が総合科学部に集結しました。
 集まった生徒は12の班に分かれ、物化生地4分野5名の先生方と、徳大生のTAの皆さんに各班に付いてご指導いただきながら、「研究テーマの選び方と研究のすすめ方」について、ブレインストーミングとKJ法によってアイデアをまとめていくという手法を体験的に学びました。研修は3つのパートに分かれ、①研究対象の設定(何について調べるのか)、②研究目的(何のために調べるのか)、③実験方法の設定(どうやって調べるのか)という各テーマについて班ごとに活発な話し合いが行われました
 なお2月20日(土)午後の第2回研修では、各校各研究班で課題研究テーマ・仮説・研究方法・予想される結果などをまとめ、事前提出レポート1枚と当日10分程度のプレゼンにまとめて発表し、大学の先生方からアドバイスをいただくという内容で行う予定です。第1回に参加できなかった学校も参加可能です。この企画が本校だけでなく、県内高校の課題研究の向上に少しでも役立てば幸いです。
 ちなみに本校応用数理科1年生は、3学期に課題研究の研究班とテーマを決める話し合いを行い、第2回研修を経て予備実験を開始し、2年次に本格的に研究を進めていく予定です。 
 最後となりましたが、ご協力いただきました徳島大学の先生方・学生の皆さん、県総教センターの先生方、各校引率の先生方に心から感謝申し上げます。

会議・研修 国際科学オリンピック講習会(地学)参加

「地学オリンピック」挑戦者のための講習会が、徳島大学総合科学部を会場に開催され、応用数理科・科学部の希望者が参加しました。ご教授いただきました先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。

◇「地学オリンピック」講習会 11月21日(土)
午前 
・高校地学入門・気象海洋分野(総合教育センター班長 元山茂樹先生)
午後 
・天文宇宙分野(徳島大学総合科学部教授 伏見賢一先生)
・固体地球分野(徳島大学総合科学部教授 村田明広先生)

花丸 応用数理科・科学部11月上旬各種発表会等の結果

☆第72回科学経験発表会
(11/1 徳島県教育会館にて口頭プレゼン)

徳島県最優秀賞/特選「簡易比色計の制作による分光学の理解」
 普通科1年 倉良時央 竹林滉平
特選「空中電位の測定」
 応用数理科2年 豊田めぐみ 三木綾夏
入選「塩化リチウムがプラナリアの頭部再生に及ぼす影響について」
 応用数理科2年 西内日菜 中村真悠 蓬莱紫苑 永田あずさ
入選「植物の生長と匂い物質の関係性」
 応用数理科2年 露口風花 村上朋可 鶴岡佳苗 川﨑七海
入選「高分子化合物について」
 応用数理科1年 瀧口らな 竹田晴香

☆第59回日本学生科学賞徳島県審査
(読売新聞社主催:11/4徳島県立総合教育センター)

最優秀賞(知事賞)「レーザー雨量計MARKⅡ」 
 応用数理科3年 嶋田大地 長谷原康介 西本允郁 府殿崚冬
優秀賞(教育長賞)「広石谷川に生息するコケ類および藻類と重金属の関係」
 応用数理科3年 片岡あい 杉内脩太郎 松岡菜奈
優秀賞(教育長賞)「希少糖が再生中のプラナリアに及ぼす影響」
 応用数理科3年 倉良詩夢 髙橋恵里 平間太雅
優秀賞(教育長賞)「ソフトテニスボールの回転運動」
 応用数理科3年 朝倉大智 太田匠 林太功磨 吉成翼
入賞「Kイオンによるアマガエルの体色変化」 
 応用数理科3年 株田亜美 池渕澄玲 小川早輝 北原優良
入賞「竹とんぼの形状と飛行に関する研究」
 応用数理科3年 井上創太 森前凌介
入賞「オセロにおける盤面と勝敗の関係性」
 応用数理科3年 天羽日々輝 井内啓介 河野晴太

☆第4回高校・高専「気象観測機器コンテスト」第2次審査
(WNI気象文化創造センター主催:11/4締切書類審査)
最終審査進出「テザードローンによる空中電位の測定」
 応用数理科2年 豊田めぐみ 三木綾夏
※12/20(日)に元・南極観測船『SHIRASE 5002』内 オーロラホール (千葉県船橋港)にて,
実機とパネルによるポスターセッションを行う

会議・研修 「活断層と地震」講義および現地研修

 10月に徳島大学総合科学部教授の村田明広先生を講師にお招きして「活断層と地震」と題した講義と現地研修を実施しました。まず10月7日(水)に行われた出張講義では、1.東日本大震災、2.南海地震の再来、3.兵庫県南部地震と野島断層、4.徳島県の中央構造線断層帯、という4つの項目を中心に、豊富な写真や図を用いて、様々な内容をわかりやすくレクチャーしてくださいました。
 10月21日(水)には、応用数理科2年生全員で貸し切りバスで淡路島まで行き、野島断層保存館等で現地研修を行いました。行きのバスの中では中央構造線や淡路島の活断層地形などについて村田先生が作成された立体画像を用いて、また現地では活断層露頭や震災に遭った住宅などを実地見学しながら先生にご説明をいただきました。
 震災体験館がリニューアルされており、定員10名の震動台では、リビングのTVから緊急地震速報や緊急ニュースが流れる演出、東日本大震災の地震データによる揺れの再現などが新たに加わり、よりリアルな疑似体験ができました。
 その後、明石海峡大橋の松帆アンカレイジへ移動し、震源地の明石海峡を見ながらお話しをお聞きしました。
 研修を通して、地震災害と防災に関する知識と意識を高めることが出来ました。