バス J-Linkツアーin関西 研究所・大学研修208HR

 応用数理科2年生は8月11日に、午前中は高輝度光科学研究センター、午後は神戸大学で研修を行いました。
☆高輝度光科学研究センター(SPring-8&SACLA):兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
 現地に到着すると、まずSACLA(SPring-8 Angstrom Compact free electron LAser)の実験研究棟で、技術者の方から施設の概要をDVDと講義で学びました。それから、点検中の実験ハッチを見学しながらレクチャーを受けました。それからバスでSPring-8(Super Photon ring 8 GeV)の中央管理棟に移動し、幸いこの日は施設が休止中だったため、普段は入れない放射線管理区域内の実験ホールを見学させていただきました。一周1400m超の実験ホールを約4分の1周し、様々な装置を見ることができました。そこから再びSACLAの実験研究棟に戻り、タンパク質の研究を行っている理化学研究所の研究員の方、施設の運営管理を行っている事務職員の方からお話を伺いました。技術者(工学系)・研究者(理学系)・事務職員という異なる立場からのお話をお聞きして理解が深まりました。生徒からは日本の技術力に感心したという意見や、将来この施設を活用するような研究者を目指したいといった意見が寄せられました。お世話になった皆様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

☆神戸大学
 生徒各自の進路志望等により、工学部・農学部オープンキャンパス及び吉本先生研究室に分かれて研修を行いました。
・大学院システム情報学研究科教授 吉本雅彦先生 研究室訪問
 7名の生徒が、本校の卒業生である吉本先生の研究室を訪問させていただき、「コンピューターの高性能化により社会が変わる」というテーマで講義を拝聴しました。まずコンピュータのアーキテクチャの基本的概要と半導体デバイスの微細化、それに伴う高性能化の推移について教わりました。そしてそれが私たちの社会をどう変えていくのか(Cyber Physical SystemによるSmarter World)、そして先生が予測する2020~2045年に起こるIT技術革新のお話がありました。そしてIT技術革新に伴う社会の大変革の時期と、現在の高校生が社会人になる時期が重なること、だから大学合格が最終目標でなく、その先を見据えて自分の進路や人生を考えて欲しいと熱く語ってくださいました。
 その後、助教の和泉先生、研究室の学部4回生、大学院生の方々に研究室のことやご自分の研究内容のデモ、大学生活などについて、親切に質問に答えていただきました。
 午前中のオープンキャンパスに引き続き、本校応用数理科生徒のために研修会を開催してくださいました吉本先生をはじめ、研究室の皆様に厚く御礼申し上げます。