平成28年度
平成28年度 科学の甲子園徳島県大会の結果
開催日時 2016年11月12日(土)9:30~
開催場所 徳島県立総合教育センター
出場生徒 応用数理科1年
アルファチーム:炭田・松尾・善本・佐竹・藤田・林里沙・森岡
ベータチーム :一宮・三浦・稲垣・日出・山城・森・吉田
科学の甲子園徳島県大会に応用数理科1年生の2チームが参加しました。
今年の徳島県大会は9校22チーム162名と、全てにおいて過去最多の激戦となりました。筆記競技は、1年生のためまだ授業で学習していない分野が多く、他校の2年生チームに比べるとかなり不利なところがありましたが、ベータチームが部門別表彰・実験競技1で奨励賞を獲得することができました。参加生徒は手応えを感じるとともに、悔しい思いもしたようです。今年の経験を来年にぜひ生かしてほしいですね。
※筆記競技と実験競技2は非公開のため、記事・写真ともありません。
高校・高専「気象観測機器コンテスト」 最終審査に進出
応用数理科2年生で気象に関連する課題研究を行っていた2つの研究班は、財団法人WNI気象文化創造センター主催の「第5回高校・高専『気象観測機器コンテスト』」にエントリーしておりました。そして第二次審査の結果、一昨年、昨年の先輩に引き続き、両班とも千葉県船橋市の港に係留されている元南極観測船SHIRASE(退役した先代の「しらせ」)で行われる最終審査(ポスターと実機によるプレゼン審査)に行くことになりました。頑張ってきます!
第5回高校・高専気象観測機器コンテストの開催予定
■日時:11月19日(土)10時00分~16時00分にかけて
■場所:元南極観測船SHIRASE5002
京葉食品コンビナート南岸壁、サッポロビール千葉工場隣り
■当日のスケジュール:
10時00分:開場ならびにセッション開始
12時30分~14時00分(交代で昼食ならびに船内の見学)
15時00分~16時00分:表彰式の実施
16時00分頃:閉会
*当日はSHIRASEにおいて チャレンジングSHIRASE2016第5回 というイベントを同時開催しており、多くの一般の方が来場します。
【参加者】
「藍染めによる紫外線強度の計測とその表現」 西浦歩里 寺山依里奈
「音響湿度計の製作」 市川裕一朗 早瀬智章 平岡大空 黒崎七穂
日本学生科学賞徳島県審査の結果
第60回日本学生科学賞徳島県審査
(読売新聞社主催:11/1徳島県立総合教育センターにて審査)
◇最優秀賞(知事賞)1点 →中央予備審査へ
「橋の耐震性」
応用数理科3年 青木 亮憲・筑後 聡一朗・佐々木 咲佳
◇優秀賞(教育長賞)4点
「空中電位の測定による降雨予想」
応用数理科3年 豊田 めぐみ・三木 綾夏
「効率が良い風力発電のプロペラ」
応用数理科3年 青木 馨右・足立 遼太郎・安田 宗一郎・田中 くおれ
「ブルーボトル反応における溶液劣化の研究」
応用数理科3年 川添 慧・篠原 史也
「チンゲンサイの初期段階の成長における身近な飲料水が及ぼす影響」
応用数理科3年 堀江 奈々・矢部 美萌・若林 いずみ
◇入賞 5点
「オオミジンコによる環境調査」
応用数理科3年 林 和泉・船越 茉由
「塩化リチウムがプラナリアの頭部再生に及ぼす影響について」
応用数理科3年 中村 真悠・西内 日菜・蓬莱 紫苑
「クラフト飛行機の飛距離の変化」
応用数理科3年 中井 康平・新居 正義・福永 喬介
「ブロッコリースプラウトの成長と匂い物質の関係性」
応用数理科3年 川崎 七海・露口 風花・鶴岡 佳苗・村上 朋可
「簡易吸光度計の製作と利用」
応用数理科3年 勢井 春香・清家 湖子・十川 彩乃
第73回科学経験発表会の結果
10月30日に徳島県教育会館にて開催された第73回科学経験発表会・高等学校の部に、現在課題研究に取り組んでいる本校の応用数理科2年生から3つの研究班が参加しました。応用数理科ではこの発表会を“課題研究中間発表”そして“県新人戦”的な位置づけで出場しています。
【発表会の結果】
特選/最優秀賞 「音響湿度計の製作」
応用数理科2年 市川裕一朗 早瀬智章 平岡大空 黒崎七穂
特選 「防波堤による津波被害の軽減」
応用数理科2年 吉田裕哉 竹田晴香 永尾拓都 吉田陸矢 向井伸吾
入選 「茶の品質劣化を防ぐ研究」
応用数理科2年 酒井喬介 土居義典 盛裕貴
なお“湿度計”班は、WNI気象文化創造センター「第5回 高校・高専『気象観測機器コンテスト』」の第2次審査に進出しています(→選出されれば11月に千葉県での最終審査に出場)。また“防波堤”班は来年3月開催の「京都大学サイエンスフェスティバル」に徳島県代表として、“茶の品質”班は来年3月開催の「第10回 希少糖甲子園」(香川県三木町)に出場します。
今回の発表で貴重な発表経験を積むことができ、審査委員や引率の先生方から様々な質疑やアドバイスをいただくことができました。ぜひ今後の研究や発表会に生かしていきたいと思います。
SSH研究成果発表会の開催
日時 平成28年9月22日(木・祝)12:00~16:30
場所 本校大会議室および多目的ホール
主な内容
(1)実践及び成果報告(SSH事務局)
SSHアメリカ研修報告(口頭:参加生徒代表)
(2)生徒課題研究口頭発表(3年生:物化生地各分野計4件)
(3)生徒課題研究ポスター発表(3年生:13件)
生徒課題研究ポスター中間発表(2年生:12件)
SSHアメリカ研修ポスター発表(参加生徒代表2グループ)
(4)指導講評(参加者による協議・意見交換など)
今年度のSSH研究成果発表会は、昨年に引き続き休日に実施しました。応用数理科2,3年生が様々な発表を行い、1年生も今後の課題研究の参考に参加しました。また本校SSH運営指導委員の先生方、徳島県教育委員会や徳島県立総合教育センターの方々、県内中学高校教育関係者、中学生、応用数理科生徒保護者、本校普通科の参加希望生徒および保護者も対象として幅広くご案内し、生徒の司会・運営でSSHの取組について発表しました。
参加した応用数理科の生徒にとって、発表そのもの、あるいは発表会運営について貴重な経験となりました。そして保護者の方々や中学生の皆さんに自分たちの取組を紹介する好機ともなりました。3年生は対外的に口頭・ポスター発表を行うのはこれが最後となります。ご苦労様でした。
また、ご指導の先生方や参加された方々からは、生徒の課題研究(特に2年生の中間発表に対して)や本校のSSH事業全般について、様々なご質問、ご意見やご助言を賜りました。いただいたご意見・ご助言は今後の課題研究やSSH事業にぜひ生かしていきたいと思います。お越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。
The first class of Science EnglishⅡ
Science EnglishⅡは、同じく学校設定科目である課題研究(Science Research)とクロスカリキュラムの形態を取っています。Matt先生は既にコミュニケーション英語の授業には参加されていますが、SEⅡの授業は初めてでした。そこで各研究班から、研究テーマと内容について、主にMatt先生に対して英語で簡単なself-introductionを行いました。Matt先生は大学で生物学を学び、最近まで科学分野のプレゼンや論文に取り組んでいらっしゃったので、そのご経験を生かしていろいろアドバイスをいただけそうです。またTravis先生は先任者として、SEの授業についてMatt先生にご説明しつつ、生徒へのアドバイスもいただきました。
徳島県企業局トークイベント参加
7月30日(土)の午後、川内町の大塚ヴェガホールにて、徳島県企業局60周年記念トークイベント「愛のあるアートの未来~人を動かす力とは~」が開催され、本校から2年西浦さん、1年佐竹君、松尾君、大島君、秋成さんの5名が参加しました。
日本科学未来館キュレーターの内田まほろさんをモデレーター(進行役)に、TVでもおなじみとなった、チームラボ代表の猪子寿之さんと大阪大学教授・ロボット学者の石黒浩さんのお二人を講師に招いたトークショーでした。
本校参加生徒のうち、応用数理科1年生の佐竹君が代表質問者に指定されており、私たちのグループは最前列の指定席で間近にトークショーを拝聴することができました。すぐ近くには飯泉徳島県知事もご着席で、飯泉知事の開会挨拶や徳島県企業局の歩みのビデオ上映のあと、トークショーが始まりました。
実は、事前に参加生徒からの質問集を担当者に送り、その中から一つが指定され、当日に内田さんから質問内容が読み上げられ、「この質問者は徳島県立城南高校の佐竹君です」と紹介され、佐竹君が起立して礼をするという、かなり厳重な進行でした。また「会場での撮影・録音」「敷地内で撮影した写真等のSNS等への投稿」は厳禁ということで、この記事には写真が掲載できません。トークや質疑の内容掲載もここでは控えさせていただきますが、お二人とも「少しエキセントリックだが、並の人とは思考や発想、ひらめきが違う」と強く感じさせられる、面白くて興味深いトーク内容でした。
なお、トークイベントのようすは、県内ケーブルテレビにて放送予定とのことです。
化石採集フィールドワーク
実施日:2016年8月4日(木)
採集地:香川県香南町香東川河畔(三豊層群・新生代第四紀更新世)
応用数理科では1年生の夏休み中に、徳島化石研究会会長の鎌田誠一先生を講師にお招きして、希望者を対象に化石採集のフィールドワークを実施しています。今年の参加者は応用数理科1年生19名+同2年生1名の計20名でした。
昨年同様、今年も高温注意情報が出るほどの猛暑で、熱中症に注意しながらの活動でした。昨年は植物球果など目標とする化石があまり採れませんでしたが、今年はヒメバラモミ球果やハシバミの実の化石がそれなりに採れて良かったです。一人で複数の化石を採集した生徒もいました。猛暑の中、現地で熱心にご指導いただいた鎌田先生に厚く御礼申し上げます。なお、鎌田先生から採れなかった生徒にヒメバラモミ球果化石、全員にモロッコ産のサメの歯と国内産のハスノハカシパンウニの化石をお土産にいただきました。
J-Linkツアーin関西(応用数理科1年生)
応用数理科1年生は8月2日(火)に県外研修を行いました。今年は全て神戸ポートアイランドで研修を実施しました。
☆理化学研究所多細胞システム形成研究センター(CBD)
生命科学に関する最先端研究を行っており、様々な研究分野の研究者が国内外から集まっています。
事前に「カドヘリン」及び「幹細胞」についてのレポートと2つ以上の質問の事前提出が義務付けられており、参加者は事前研修をして見学に参加しました。CBDサイエンス・コミュニケーターの泉さんから、最初に「多細胞システム」「CBDのミッション」「発生」「遺伝子」そして事前学習してきた「カドヘリン」と「幹細胞」についてのお話があり、それから「iPS細胞」に関するお話、CBDの最近の研究成果、事前にお送りした質問内容へのお答えの後、2つの班に分かれて見学者用の広報用模擬実験室(本校ではなじみ深いプラナリアや、線虫、iPS細胞から分化させた網膜細胞なども展示)から、本物のバイオセーフティーレベル3(P3)実験室まで、いろいろ施設見学をさせていただきました。
今年初めての訪問でしたが、生命科学や医学に興味関心をかき立てられる研修でした。
☆理化学研究所 計算科学研究機構(スーパーコンピュータ京)
有名なスーパーコンピュータ「京」を運用している施設です。こちらも今年初めて訪問しました。「京」のある計算機棟に、L字型に接する研究棟の5,6階の間にある階段状の見学者ホールで、建物の耐震構造、計算科学研究機構の役割、スーパーコンピュータとは、「京」の特徴、スパコンが何に利用されるのか、スパコンの進歩とポスト「京」について、「京」でどんな研究が行われているか、といったお話がありました。ご説明の後、正面スクリーンが上がると、筐体がずらっと並んだ「京」本体が姿を現しました。有名な施設を目の当たりにして、みんな興奮気味でした。そして「京」の本体やステータスを示すモニター画面を見ながら質疑応答が行われました。熱心な生徒は出発ぎりぎりの時間まで質問をしていました。
☆神戸空港(昼食)
ポートアイランドの南端近くまで来ていたので、神戸空港まで足を伸ばし、昼食・自由行動の時間を取りました。
☆甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科
甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科では、今春卒業した先輩が3年前にお世話になった藤井敏司先生(生物無機化学・錯体化学)と、5人の院生・学部生TAの皆さんのご指導の下、「ブロッコリーのDNA抽出と電気泳動」というテーマで、2人一組で実験実習を行いました。ちなみにTAの一人は本校OBの吉岡さんでした。最初に実験内容と操作に関する説明をお聞きした後、実験実習に取りかかりました。今回の研修で、マイクロピペットや遠心分離器、DNA抽出から電気泳動に関する基本操作を学ぶことができました。
ご指導くださった藤井先生を初め、お世話をいただいた学生や事務室の皆さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
J-Linkツアーin関西(応用数理科2年生)
応用数理科2年生は8月10日(水)に、午前中は高輝度光科学研究センター、午後は神戸大学で研修を行いました。
☆高輝度光科学研究センター(SPring-8&SACLA):兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
現地に到着すると、まずSACLA(SPring-8 Angstrom Compact free electron LAser)の実験研究棟で、技術者の方から施設の概要をDVDと講義で学びました。それから、点検中の実験ハッチを見学しながらレクチャーを受けました。それから徒歩でSPring-8(Super Photon ring 8 GeV)に移動し、この日は施設が休止中だったため、普段は入れない放射線管理区域内の実験ホールを見学させていただきました。一周1400m超の実験ホールを約4分の1周し、その巨大さを実感しました。
そして光合成触媒タンパク質構造を世界で初めて解析したビームライン(BL)、小惑星イトカワの微粒子分析を行ったBL、和歌山毒物カレー事件のヒ素解析が行われたBL、企業が製品開発のため共同で利用しているBL、愛媛大学の高温高圧発生装置が設置されたBLなど興味深い場所を見学することができました。
☆神戸大学
生徒各自の進路志望等により、理学部・工学部・農学部オープンキャンパス及び吉本先生研究室に分かれて研修を行いました。
・大学院システム情報学研究科教授 吉本雅彦先生 研究室訪問
8名の生徒が、本校の卒業生である吉本先生の研究室を訪問させていただき、「コンピューターの高性能化により社会が変わる」というテーマで講義を拝聴しました。まずコンピュータのアーキテクチャの基本的概要と半導体デバイスの微細化、それに伴う高性能化の推移について教わりました。そしてそれが私たちの社会を今後どう変えていくのかについてのお話がありました。そしてIT技術革新に伴う社会の大変革の時期と、現在の高校生が社会人になる時期が重なること、だから大学合格が最終目標でなく、その先を見据えて自分の進路や人生を考えて欲しいと熱く語ってくださいました。
その後、研究室の学部4回生、大学院生の方々に研究室のことや大学生活、高校時代のことなどについて、親切に質問に答えていただきました。
午前中のオープンキャンパスに引き続き、本校応用数理科生徒のために研修会を開催してくださいました吉本先生をはじめ、研究室の皆様に厚く御礼申し上げます。