J-Linkツアーin関西(応用数理科2年生)
応用数理科2年生は8月10日(水)に、午前中は高輝度光科学研究センター、午後は神戸大学で研修を行いました。
☆高輝度光科学研究センター(SPring-8&SACLA):兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
現地に到着すると、まずSACLA(SPring-8 Angstrom Compact free electron LAser)の実験研究棟で、技術者の方から施設の概要をDVDと講義で学びました。それから、点検中の実験ハッチを見学しながらレクチャーを受けました。それから徒歩でSPring-8(Super Photon ring 8 GeV)に移動し、この日は施設が休止中だったため、普段は入れない放射線管理区域内の実験ホールを見学させていただきました。一周1400m超の実験ホールを約4分の1周し、その巨大さを実感しました。
そして光合成触媒タンパク質構造を世界で初めて解析したビームライン(BL)、小惑星イトカワの微粒子分析を行ったBL、和歌山毒物カレー事件のヒ素解析が行われたBL、企業が製品開発のため共同で利用しているBL、愛媛大学の高温高圧発生装置が設置されたBLなど興味深い場所を見学することができました。
☆神戸大学
生徒各自の進路志望等により、理学部・工学部・農学部オープンキャンパス及び吉本先生研究室に分かれて研修を行いました。
・大学院システム情報学研究科教授 吉本雅彦先生 研究室訪問
8名の生徒が、本校の卒業生である吉本先生の研究室を訪問させていただき、「コンピューターの高性能化により社会が変わる」というテーマで講義を拝聴しました。まずコンピュータのアーキテクチャの基本的概要と半導体デバイスの微細化、それに伴う高性能化の推移について教わりました。そしてそれが私たちの社会を今後どう変えていくのかについてのお話がありました。そしてIT技術革新に伴う社会の大変革の時期と、現在の高校生が社会人になる時期が重なること、だから大学合格が最終目標でなく、その先を見据えて自分の進路や人生を考えて欲しいと熱く語ってくださいました。
その後、研究室の学部4回生、大学院生の方々に研究室のことや大学生活、高校時代のことなどについて、親切に質問に答えていただきました。
午前中のオープンキャンパスに引き続き、本校応用数理科生徒のために研修会を開催してくださいました吉本先生をはじめ、研究室の皆様に厚く御礼申し上げます。