野球部活動報告
2024(令和6)年7~9月 硬式野球部活動報告(練習試合)
~ 勝負の厳しさを知り、「YES」を求めてより高いレベルの「共創」を!! ~
日頃は本校硬式野球部の活動にご理解・ご協力いただき誠にありがとうございます。
選手権準決勝で敗れた翌日より、新チームでの活動がスタートしました。メンバーもほとんどが入れ替わり、戦力的にも未知数という中で、全員で声を出し、全力プレーで野球を愉しんでおります。
秋季大会はベスト8進出を果たしましたが、まだまだこれからの成長が楽しみなチームです。ここからは新チーム始動以降、9月までに行われました練習試合の結果について、結果と概要をお知らせします。
7月31日(水)
城南 ● 3 - 5 小松島
城南 ● 4 - 9 小松島
8月3日(土)
城南 ● 1 - 4 岡山城東(岡山)
城南 ● 6 - 8 興譲館(岡山)
8月5日(月)
城南 ● 7 - 10 小松(愛媛)
城南 ○ 5 - 1 今治西(愛媛)
8月11日(日)
城南 ● 3 - 4 城東
8月12日(月)
城南 ● 5 - 10 徳島北
城南 ○ 7 - 3 徳島北
8月18日(日)
城南 ○ 2 - 0 高瀬(香川)
城南 ○ 14 - 12 高瀬
8月24日(土)
城南 ● 3 - 5 尽誠学園(香川)
城南 ● 6 - 15 尽誠学園
8月25日(日)
城南 ● 2 - 3 松山聖陵(愛媛)
城南 ● 2 - 4 松山聖陵(愛媛)
9月1日(日)
城南 ● 2 - 5 藤井(香川)
城南 ○ 6 - 2 藤井(香川)
9月9日(月)
城南 ● 7 - 12 高松北(香川)
城南 ○ 5 - 2 高松北
9月10日(火)
城南 ○ 9 - 0 丸亀(香川)
城南 ○ 7 - 0 徳島北
9月29日(日)
城南 ● 3 - 4 川島
下級生のときからレギュラーとして活躍してきたメンバーが多く、実力・経験ともに豊富で練習試合での勝率が非常に高かった前チームとは違い、大会への出場経験の浅いメンバーが多く、新チームへの移行の難しさと勝負の厳しさを実感させられる試合が続きました。その中でも2年生を中心に最後まで諦めない、執念に満ちた戦いを展開し、今までのチームの強さとはまた違った新しい強さを身につけたことが、秋季大会での躍進につながったと思います。人格者の集まりである2年生がムードを形成し、勢いのある1年生がのびのびとプレーして共創を展開する空気感が、チームを上昇気流に乗せています。
まだまだベンチワークという面では未熟な部分が多々見られ、そこが改善されるとより強くなるのではないかと思われます。バット引き、グラブや飲料の受け渡し、捕手の防具装着補助…ベンチ入りメンバーは試合に出ていなくとも、チームを勝利に導くための重要な戦力ですから、人数だけは多いけどそのクオリティが低い、というのは論外です。ベンチ入りメンバー全員が機能し、人数相応のクオリティを発揮してこそ強いチームになるのであり、小中学生への模範を示すものになると考えられます。いかに全員が試合にのめり込むように参加し、出場しているという意識で試合に参加するかが大切です。「全員野球」というスローガンを掲げるチームは全国に何百とあろうと思いますが、本当の意味でそれを体現しているチームはそんなにないと思います。私たちのチームスローガンはそれより壮大な「一球一心 ~ 心はひとつ ~ 」。試合に出場している選手もそうで内戦手も、さらにはマネージャーも1球に対する執念を持ち、心を一つにして戦うのが城南の野球です。
10月からは毎年恒例となっておりますリーグ戦「Liga徳島」に参戦します。並行して11月末までは練習試合も組まれており、2024年シーズンも最後まで成長と躍進のチャンスがあります。後期も引き続き、硬式野球部員は生徒会長を筆頭に、学校を引っ張る中核となります。グラウンドだけでなく、学校や日常生活全体を通じて強さを引き出す取り組みで、まさに360度全方向で勝負できる、上から見ても横から見ても下から見ても良いチームでありたいものです。
毎試合、熱心に応援・サポートしていただいております保護者や御家族の皆様、練習試合で対戦していただいたチームの皆様、大変お世話になりました。今シーズンも最後までよろしくお願い致します。
《文責》尾形
第77回徳島県高等学校野球秋季大会準々決勝
~ 2024年シーズンの終戦 この冬は本物の「YES」を求め強くなる!! ~
10月5日(土)、徳島市のむつみスタジアム(蔵本球場)で第77回徳島県高等学校野球秋季大会準々決勝が行われました。
対戦相手は夏の選手権準決勝の再戦となる鳴門渦潮高校です。
《バッテリー》(城南)十川、池田-宮本明(鳴門渦潮)大城-倉橋
《長打》▽二塁打 宮本明、牧本(城) 長嶋、西丸、石本2(渦)
《試合の概要》今大会は一貫して先攻を取って戦い続けてきた城南は、選手権のリベンジを期して戦ったこの試合も3連打による先制攻撃でリズムを作ります。1回表、2番挾谷、3番十川の安打と4番宮本明の中越二塁打によって先制点を挙げます。
しかし1回裏、鳴門渦潮も3安打で1点を返し同点とされます。3回裏に1番打者の二塁打と犠打や失策、連続安打で勝ち越しを許し追加点を挙げられ、1対3となった時点で投手を十川から池田にスイッチします。池田は二死を落ち着いて取り、いったん試合を落ち着かせます。
城南は3回表には先頭の1番牧本、4回表にも一死から6番橋本が安打で出塁しますが、いずれも得点には結びつきません。逆に鳴門渦潮は、5回裏にも3安打で1点を追加し、1対4の3点差で後半戦に入ります。
6回表には先頭打者の3番十川が安打で出塁し、今大会絶好調の4番宮本明に犠打で送らせ、一死三塁のチャンスを作りますが、あえなく牽制でアウトになりチャンスを活かし切ることができません。逆に鳴門渦潮はこの回も安打を積み重ね、2点をさらに追加し1対6とします。
本塁は遠いが、このまま突き放されっぱなしで終わるわけにはいかない。7回表、城南は一死から8番池田が四球で出塁し、犠打で二塁まで進んだ後、1番牧本が左翼方向への二塁打を放ち、再び点差を4点に縮めます。
7回裏の守備では失点で切り抜け、8回表の攻撃。城南は3番十川、4番宮本明の連続安打で無死一・二塁とします。この回に少しでも点差を縮めるため、犠打で走者を進める作戦に出ますが、2者連続で相手投手の好フィールディングに阻まれ走者を進めることができず、ここでも得点には結びつきませんでした。
試合全体で9安打を打ちながらも点差を詰めることができず、大量失点だけは避けたかった8回裏。ここで一死から集中打が飛び出し、3点を追加されたところでコールドゲームが成立し、残念ながら秋はここで終戦となりました。
《試合の総括》先輩方のリベンジを期して戦ったこの試合は、先制点を奪いながらも鳴門渦潮打線の「低く強い打球」という甲子園に結びつけた意識に裏打ちされた18本の安打に、終始圧倒される展開となりました。見事としか言いようのない攻撃は、見習うべきものであり、走塁の向上と合わせて実践できるように力をつけていきたいと思います。この試合では、攻守において記録に残らないミスも出るなど、さらに勝ち上がるためにはまだ力が足りないということが実証され、改めて勝ち続けることの難しさを実感する厳しい試合となりました。
もちろん、試合に負けて選抜への挑戦権を失った、2度までも同じ学校の校歌を聴かされたという結果と事実は本気で悔しいのですが、秋季大会における戦いぶりを総括したときに、チーム事情を知る者としては賞賛すべき、とも感じています。夏の選手権でベスト4に進出したため新チームの始動が遅れ、練習試合でもなかなか勝つことができない苦しい思いをし続け、最初の公式戦である新人中央ブロック大会では1回戦負けという屈辱的な結果に終わりました。秋季大会でも1回戦から難敵との対戦が続きましたが、ここまで勝ち上がり3試合戦うことができたのは大きな成果です。
学校では今週から中間考査が始まり、文武両道の部員たちはこちらの勝負でも全力を尽くして戦います。中間考査が終われば、11月までは練習試合の日程が組まれておりますので、戦う中で冬に鍛えて強くなるための課題を明確にしていきます。
徳島県は、全加盟校が単独チームで参加したとしても30校。つまり、選手権で甲子園に出場できる確率は30分の1であり、そのチャンスは平等に与えられています。部員たちが野球人生において、甲子園を目指すチャンスは2年生にとってはあと1回、1年生にとってもあと3回しかありません。長いように見えて短い高校野球でその夢を実現するためには、各個人がいかに後悔を残さずに取り組むかが重要です。この大会で出場機会のなかった選手も、控えに成り下がっている場合ではありませんし、レギュラーとして出場してきた選手も安泰ではありません。この冬はよりレベルの高い競争を展開し、充実した戦力で戦うための準備期間にしてもらいたいものです。
「萌えいづる春も冬あらばこそ」まずは来年の春季大会では満開となった眉山の桜のもとで躍動し、2025年シーズン最初の主役となれるよう、今年も最後まで「YES」を追求し、文武両道で取り組んでいきますので応援よろしくお願い致します。
皆様、秋の戦いも「全力応援」誠にありがとうございました!!
《文責》尾形
第77回徳島県高等学校野球秋季大会2回戦
~ 反省点は多くても、試合の目的を達成し3年ぶりのベスト8進出! ~
9月23日(月)、徳島市のむつみスタジアム(蔵本球場)で第77回徳島県高等学校野球秋季大会2回戦が行われました。
対戦相手はこの3年で公式戦での対戦成績2勝1敗、対戦するたび激戦となる名西高校です。
《バッテリー》(城南)十川、池田-宮本明 (名西)新見、井内-井上
《長打》▽三塁打 挾谷(城南)▽二塁打 山本(城南) 井上(名西)
《試合の概要》1回表の攻撃は1番牧本、2番挾谷の連続安打と3番十川のバント安打でさっそく無死満塁のチャンス。4番宮本明の遊ゴロの間に牧本が生還し1点を先制します。なおもチャンスが続き、5番三次も安打を放ちますが後続が断たれ得点は1点止まりでした。
城南の先発はエース十川。1回裏に四球と盗塁、安打で無死一・三塁。3番打者を三ゴロに打ち取ったあと、一塁はセーフとなりますが、二塁走者が三塁付近で大きくオーバーランし、挟殺プレーに持ち込んだところで失策が生じ、1点を返され同点とされますが、この日は予定通り5回までを投げ抜き2失点に抑え、勝ち越しを許しませんでした。
5回表、この試合からスタメンに復帰した9番山本が四球で出塁した後、犠打とさらに2四球で一死満塁。4番宮本明が右前に運び(一塁走者のスタートが遅れたため、二塁でフォースアウトになったため記録は右ゴロ)、その間に山本が生還して再びリードを奪います。しかし、簡単に流れを渡してくれないのが名西の強さ。5回裏に安打2本で再び同点とし、そのまま後半戦に突入します。
前半戦は安打7本、2得点、失策3。何をやってもうまくいかない試合展開に苦しみながらも、後半勝負に持ち込みたい。6回表は二死から下位打線2人が出塁しながらも無得点と、前半から続く良くない流れが続き、苦しい戦いを強いられます。
6回裏から、城南の投手は池田に交代しますが、一死から5番、6番各打者の連打でついにこの試合で初めて名西に勝ち越しを許します。
このままではズルズルと負けかねない。しかし、こんなところで負けられない。7回表は先頭の2番挾谷が左越の三塁打を放ち、続く3番十川が四球で出塁し無死一・三塁。4番宮本明が左翼方向へ安打を放ち同点に追いつきます。その後、牽制球が逸れる間に1点を勝ち越し、逆転に成功しました。
7回裏は3者凡退に打ち取り、この試合で初めてリードを守り切ります。その後、池田は8・9回を無安打に抑え、遊撃山本、三塁三次らが野手陣も体を張って守り抜きます。最終的には4対3で勝利し、3年ぶりのベスト8進出を果たしました。
《試合の総括》打線も10安打で4得点とサインミスが目立ち、打線もつながりを欠く悪い流れ。守備では3失策。内容的には決して良くない試合でしたが、最後まで勝利に対する執念を切らさず戦い抜き、勝利という結果をつかんだことが大きかったように思います。
しかし、公認野球規則の1.05には「各チームは、相手チームより多くの得点を記録して、勝つことを目的とする。」という文があり、勝利という結果は私たちが試合の目的を達成したという事実そのものです。
攻守にわたって反省点の目立つ試合ではありましたが、秋季大会の良いところは試合間隔が大きく開くため、戦いながら強くなれることです。次戦まで約2週間ありますので、この試合の反省をしっかり活かして練習に取り組み、より強くなって準々決勝に臨みます。
準々決勝は10月5日(土)13時から徳島市のむつみスタジアム(蔵本球場)で行われる第2試合で、鳴門渦潮高校と対戦します。今年の選手権準決勝の再戦となりますが、同じ相手に二度までも負けるわけにはいきません。躍進に向けての大一番。ここからの戦いも「一球一心 ~ 心はひとつ ~ 」のチームスローガンのもと、一戦必勝の意識で戦い抜きます。
皆様、本日もそれぞれの場所から応援いただき誠にありがとうございました。
ここからの戦いも全力応援でよろしくお願い致します!
《文責》尾形
第77回徳島県高等学校野球秋季大会 日程変更について
日頃は、本校硬式野球部の活動にご理解・ご協力いただき誠にありがとうございます。
さて、現在開催されております第77回徳島県高等学校野球秋季大会の日程についてですが、9月22日(日)の試合が順延になったため、以下の通り変更となります。
2回戦の日程は9月23日(月)、徳島市のむつみスタジアム(蔵本球場)で12時から行われる第2試合に変更となりました。
2回戦の会場や、準々決勝以降の日程も大幅に変更となっております。ここからの戦いも「一球一心 ~心はひとつ~ 」のチームスローガンのもと、一戦必勝の意識で戦い抜きます。
皆様、応援よろしくお願い致します。
《文責》尾形
第77回徳島県高等学校野球秋季大会1回戦
~ 新しいYESへの第一歩! ダブルエースと長打攻勢で4年連続の初戦突破 ~
9月14日(土)、阿南市のアグリあなんスタジアムで第77回徳島県高等学校野球秋季大会1回戦が行われました。
本校の対戦相手は選手権の主力選手が多く残り、新人南部ブロック大会準優勝と実力を発揮し勢いのある実力校、海部高校です。
《バッテリー》(城南)十川、池田-宮本明 (海部)吉田、黒川-内藤、谷本
《長打》三塁打(城南)牧本、十川、橋本
《試合の概要》城南の先発は、公式戦初登板となる主将の十川。高校入学以来、初めてエースナンバーを獲得した喜びを前面に出すような粘り強い投球を見せ、四死球を出しながらもピンチをしのぎ、3回までを無失点にしのぎます。
試合が動いたのは3回表。城南は二死から1番牧本が左中間への三塁打を放ち、続く2番挾谷の放った右翼方向へのライナーを相手野手が落球し、先制します。さらに3番十川が中越えの三塁打を放ち、リードを2点に広げます。
4回表には先頭打者の6番橋本が右越えの三塁打を放ち、続く7番鈴木の右前安打で1点を追加したところで、海部は投手を交代します。交代直後の対戦となった8番久米が安打で出塁し、二死とはなったものの1番牧本の右前安打でさらに二者生還、リードを5点とさらに広げます。
4回裏、海部は先頭の4番打者が内野安打で出塁し、四球と暴投で一死二・三塁。7番打者を一塁へのファウルフライを久米が好捕しますが、三塁走者がタッチアップという好判断・好走塁で生還し、1点を返されます。二死二塁から死球を与えたところで、ここまで足をつりながらも好投してきた十川は中堅に回り、池田がマウンドに上がります。
エースナンバーの十川がチームの主将なら、「投げる生徒会長」池田は学校の主将。背番号10は少年野球や中学野球では主将の背番号ですが、1の下に0が下についてもその責任感を十分に、このピンチを投ゴロに打ち取り最少失点でしのぎます。
しかし、簡単に勝たせてくれないのが大会の怖さです。5回表、6回表の淡泊な攻撃で三者凡退に打ち取られた流れが、海部を勢いづかせます。6回裏、海部は先頭の4番打者が内野安打で出塁し、5番打者が内野手の失策で出塁・進塁し無死二・三塁とします。右飛を挟んで代打に起用された選手の中前安打、さらにバント処理のミスなどで3点を返され1点差まで詰め寄られますが、最後は牽制でアウトを取り、なんとかリードを守り切ります。
このまま相手のペースに持ち込まれないように、何が何でも1点が必要な7回表。先頭の1番牧本が失策で出塁し、2番挾谷の右前安打と3番十川の送りバントで一死二・三塁。4番宮本明の遊ゴロ間に牧本が生還し、1点を追加します。9回表にも牧本、十川の安打で1点を取り、リードを最終的には3点に広げます。
池田は7回以降を無失点に抑える力投を見せ、野手陣も5失策とミスは目立ったものの要所をしっかり締め、4年連続の初戦突破となりました。
《総括》新人ブロック大会では1回戦敗退という厳しい結果となり、公式戦勝利に「NO」を叩きつけられたわけですが、その悔しさを胸に取り組んできた練習の成果が発揮され「全員で勝つ」という執念がしっかり伝わる好ゲームでした。十川、池田がダブルエースとしての機能をしっかり果たし、厳しい局面をしっかり乗り切ったことが集中打を生み出しました。長打攻勢は低い打球で野手の間を抜き、全力疾走との相乗効果で生まれるものです。
そして、このチームの本当の強さはチームワークであることが証明されました。この日は主力選手2名が体調不良のために欠場し、1年生の武市が緊急出場しましたが、その役を見事にこなす好守を随所に見せました。この背景に、実戦経験の浅い選手が出場してもプレーしやすいよう、全員で盛り上げる姿が見えるとともに、「来週は全員で、このグラウンドで勝つ」という執念も見られました。主力メンバーが入れ替わりで体調不良による離脱、という厳しい状況になった前チームの春季大会でも「ここにいないメンバーのためにも絶対に勝とう」と声を掛け合う光景は見られましたが、その伝統もしっかり継承しているところに心強さを感じます。会場が学校から遠い上に、3年生が模試と重なったため生徒の応援は非常に少なかったのですが、1年生マネージャー4名がベンチにいても分かるほどの大きな声を出し、応援を引っ張る姿は圧巻でした。
逆境にはめっぽう強く、むしろ自分たちの勝つ流れと捉えて戦えるのが進学校。部員たちはグラウンドでの練習だけでなく、学校生活の中では質の高い授業や学校行事、質と量が充実した学習課題など、様々な試練と全力で戦っていますから、逆境こそむしろチャンスなのです。例えば試合の途中、中断や継続試合も覚悟するような降雨の時間帯がありましたが、そこでも集中力を切ることなく戦い抜くことができました。失策5という数字はこれからの戦いにおいては大きな課題ですが、次戦までに1週間の猶予が与えられ、戦いながら戦力を整備できるのが秋季大会の良さです。そこをチャンスとして捉え、ここからも戦うごとに強くなるチームを目指していきます。
さらに、先代からテーマとされてきた「イレギュラーへの対応」。この日は球場の放送機器の不具合が原因とみられますが、勝利した後の校歌の演奏が流れませんでした。そこで審判団に促され、演奏なしで校歌を歌いましたが、非常に一体感のある歌唱と声量で球場中を魅了しました。1年生にとっては校歌が課題曲に指定さえ、クラスメイトとともに歌ってきた合唱コンクール、全学年にとっては体育祭の結びの恒例行事として、校歌を全校生徒で肩を組んで歌ってきた成果が現れた瞬間でもありました。指導者3名にとっても、野球人生の中で忘れられない校歌だったように思います。まさに生徒会長の池田がスローガンとして掲げ、目標とする「YES!城南」の1歩目にふさわしい、ナイスゲームを展開しました。
雨天による大会2日目の全日程順延に伴い、次戦は9月23日(月)に阿南市のアグリあなんスタジアムで行われる第1試合、名西高校との対戦が決まりました。
まだ秋の戦いは始まったばかり。ここからの戦いも「一球一心 ~心はひとつ~ 」のチームスローガンのもと、一戦必勝の意識で戦い抜きますので、応援よろしくお願い致します。
~ ここからも、このチームのYESを追求し続けるチームに、全力応援で力を貸してください!! ~
《文責》尾形