第77回徳島県高等学校野球秋季大会2回戦

~  反省点は多くても、試合の目的を達成し3年ぶりのベスト8進出! ~

9月23日(月)、徳島市のむつみスタジアム(蔵本球場)で第77回徳島県高等学校野球秋季大会2回戦が行われました。

対戦相手はこの3年で公式戦での対戦成績2勝1敗、対戦するたび激戦となる名西高校です。

《バッテリー》(城南)十川、池田-宮本明 (名西)新見、井内-井上

《長打》▽三塁打 挾谷(城南)▽二塁打 山本(城南) 井上(名西)

《試合の概要》1回表の攻撃は1番牧本、2番挾谷の連続安打と3番十川のバント安打でさっそく無死満塁のチャンス。4番宮本明の遊ゴロの間に牧本が生還し1点を先制します。なおもチャンスが続き、5番三次も安打を放ちますが後続が断たれ得点は1点止まりでした。

城南の先発はエース十川。1回裏に四球と盗塁、安打で無死一・三塁。3番打者を三ゴロに打ち取ったあと、一塁はセーフとなりますが、二塁走者が三塁付近で大きくオーバーランし、挟殺プレーに持ち込んだところで失策が生じ、1点を返され同点とされますが、この日は予定通り5回までを投げ抜き2失点に抑え、勝ち越しを許しませんでした。

5回表、この試合からスタメンに復帰した9番山本が四球で出塁した後、犠打とさらに2四球で一死満塁。4番宮本明が右前に運び(一塁走者のスタートが遅れたため、二塁でフォースアウトになったため記録は右ゴロ)、その間に山本が生還して再びリードを奪います。しかし、簡単に流れを渡してくれないのが名西の強さ。5回裏に安打2本で再び同点とし、そのまま後半戦に突入します。

前半戦は安打7本、2得点、失策3。何をやってもうまくいかない試合展開に苦しみながらも、後半勝負に持ち込みたい。6回表は二死から下位打線2人が出塁しながらも無得点と、前半から続く良くない流れが続き、苦しい戦いを強いられます。

6回裏から、城南の投手は池田に交代しますが、一死から5番、6番各打者の連打でついにこの試合で初めて名西に勝ち越しを許します。

このままではズルズルと負けかねない。しかし、こんなところで負けられない。7回表は先頭の2番挾谷が左越の三塁打を放ち、続く3番十川が四球で出塁し無死一・三塁。4番宮本明が左翼方向へ安打を放ち同点に追いつきます。その後、牽制球が逸れる間に1点を勝ち越し、逆転に成功しました。

7回裏は3者凡退に打ち取り、この試合で初めてリードを守り切ります。その後、池田は8・9回を無安打に抑え、遊撃山本、三塁三次らが野手陣も体を張って守り抜きます。最終的には4対3で勝利し、3年ぶりのベスト8進出を果たしました。

《試合の総括》打線も10安打で4得点とサインミスが目立ち、打線もつながりを欠く悪い流れ。守備では3失策。内容的には決して良くない試合でしたが、最後まで勝利に対する執念を切らさず戦い抜き、勝利という結果をつかんだことが大きかったように思います。

しかし、公認野球規則の1.05には「各チームは、相手チームより多くの得点を記録して、勝つことを目的とする。」という文があり、勝利という結果は私たちが試合の目的を達成したという事実そのものです。

攻守にわたって反省点の目立つ試合ではありましたが、秋季大会の良いところは試合間隔が大きく開くため、戦いながら強くなれることです。次戦まで約2週間ありますので、この試合の反省をしっかり活かして練習に取り組み、より強くなって準々決勝に臨みます。

準々決勝は10月5日(土)13時から徳島市のむつみスタジアム(蔵本球場)で行われる第2試合で、鳴門渦潮高校と対戦します。今年の選手権準決勝の再戦となりますが、同じ相手に二度までも負けるわけにはいきません。躍進に向けての大一番。ここからの戦いも「一球一心 ~ 心はひとつ ~ 」のチームスローガンのもと、一戦必勝の意識で戦い抜きます。 

皆様、本日もそれぞれの場所から応援いただき誠にありがとうございました。

ここからの戦いも全力応援でよろしくお願い致します!

 《文責》尾形