野球部活動報告

2023(令和5)年1月 硬式野球部活動報告(初詣・練習始め)

~ 伝統の、その先へ…125年目の幕開け ~

皆様、明けましておめでとうございます。

2023(令和5)年は城南高校硬式野球部にとって創部125年目となります。

今年も先輩方が築き上げてきた徳島県の野球文化をさらに発展させるべく、「一球一心 ~心はひとつ~ 」のチームスローガンのもと、日々の活動に全力で取り組んで参ります。

チームは12月30日から1月3日まで、正月休みが5日ありましたが、再開を待ちきれず自主練習に取り組み続けた野球小僧なメンバー、久しぶりのまとまった休日でしっかりリフレッシュできた部員、ここぞとばかりに冬休み課題を一気にこなし、学習時間を確保して実力テストでの躍進を狙う文武両道の部員...様々な過ごし方を楽しみ、本日1月4日(水)は清々しい表情で全員が集合しました。練習始めに先立って、チーム全員で学校の近くにある忌部神社へ初詣に行きました。

現在は新型コロナウィルス感染拡大の第8波といわれ、徳島県内も昨年末にかけて感染者が1,000人を超える日があるなど非常に厳しい状況にあります。こうした状況の中、欠席者もなく全員が健康にこの日を迎え、新年の活動がスタートできたことはしっかりした自己管理ができたことの証明であり、「うさぎ年」にふさわしい、非常に良いスタートであるといえます。

この日は練習始めに先立って、チーム全員で学校の近くにある忌部神社へ初詣に行きました。忌部神社への参拝と階段ダッシュを終えて学校に戻り、アップ・キャッチボールの後、スタッフ3人による「新春初打ち」となるノックや、正月にたくさん補充した栄養を身体能力に変換するためのスイングやウェイトトレーニングなどに取り組み、ケガもなく良い流れを作るのにふさわしい新年の初練習となりました。

冬休みも残り少なくなり、いよいよ3学期がスタートします。2年生にとっては「3年0学期」とも称される大事な時期となり、各学年ともに正念場となります。引退した3年生もこれから勝負の者もいれば、すでに受験戦争を終え次のステージを見据え自分を磨いている者もいます。すべての生徒にとって、この冬が強く成長できる季節となり、満開になる眉山の桜とともに、部員たちが実力を発揮して躍動する春が待ち遠しいと強く感じます。

今年も硬式野球部の活動について、記事を通して積極的に発信していきます。今後も良い報告ができるよう、チーム一同強い覚悟を持って取り組んでいきますので、応援よろしくお願いします。

《文責》尾形

第14回徳島県高等学校野球体力・技術向上研修会

硬式野球部のアスリートたちが、今年も阿南の秋を駆け抜ける!

11月26日(土)、阿南市のアグリあなんスタジアムで第14回徳島県高等学校野球体力・技術向上研修会が開催されました。

この研修会は、沖縄県で行われていた取り組みを参考に2009(平成21)年から開催されており、オフシーズンにおける能力強化へのモチベーションを高めることを目的としています。本校関係では昨年度、西川珠生君が遠投部門で5位入賞、2020(令和2)年度のロングティー部門では川邊碧海君が歴代最高記録をマークするなど、毎年、高い身体能力を発揮した活躍が見られます。

今年度は、部内の練習の一環で行われた記録会で各部門3位以内の記録をマークした6名の選手が、この記録会に乗り込みました。ここでは入賞した記録について紹介します。

《ベースランニング部門》

 第1位 大村  豪 記録:14秒30

 第8位 炭谷 敦也 記録:14秒51

《ロングティー部門》

 第9位 神戸  潤 記録:95.28メートル

今年度はベースランニング部門を制し、「徳島最速の主将」となった大村をはじめ、2年生3名が入賞を果たすなど出場選手全員が好記録をマークし、日頃の練習の成果を存分に発揮できました。

2年生の選手は5名という少人数ですが、個々の能力は高く、昨年度から全員がレギュラーとして活躍してきました。この研修会で得た自信をさらなる成長につなげていけるよう、冬の取り組みが重要となります。また、今回入賞を果たした選手たちをはじめ、他校からも警戒されるようになると思いますが、警戒されても遙かに圧倒する力を発揮して活躍できるよう、さらに強化を目指して努力していこうというモチベーションの向上が見られました。

惜しくもこの研修会への出場権を逃した選手たちは、この日は走り込みを中心とした厳しい練習に取り組み、残留組の1年生は絶対に来年こそ出場したいというモチベーションを持って取り組んでいたようです。

「萌えいづる春も、冬あらばこそ」

 春には選手10名でベスト4進出を果たした今年の成績を上回り、夏の甲子園初出場へとつながるよう、この冬も全員がチーム力向上を目指した個々の能力向上をテーマに「一球一心 ~心はひとつ~ 」のチームスローガンのもと、日々の練習に取り組んでいきます。

この研修会の運営に携わっていただいた関係者の皆様、寒い中応援に来ていただいた皆様、大変お世話になりました。

《文責》尾形

2022(令和4)年11月 硬式野球部活動報告(練習試合)

グラウンドでは、先輩も後輩もない!

熾烈な各種争奪戦、絶賛展開中!!

 

日頃は、本校硬式野球部の活動にご理解、ご協力いただき誠にありがとうございます。

今回は、11月に実施されました練習試合について報告させていただきます。

日本高野連の規定により、12月から3月第1週にかけて対外練習試合を行うことができなくなるため、11月は他校との実戦経験を積み、冬の強化に向けて課題を明確にする今年最後のチャンスとなりますが、すべての試合がチームとして学びの多い試合となりました。

11月 6日(日)

 城南  〇 5 ー 4 長田(兵庫)

 城南  △ 5 ー 5 神戸(兵庫)

11月12日(土)

 城南  △ 2   ー 2 徳島北

 城南   ●  6   ー 8 徳島北

11月19日(土)

   城南     ● 2 ー   3 未来富山(富山)

 城南   ● 6 ー 8 未来富山

11月20日(日) 

    城南  〇 6 ー 4 阿波

  城南  〇  16 ー 0 川島

11月27日(日) 

     城南 〇  14 ー 6 富岡西

昨年度は選手10名ということで、競争の概念はなく自立(自律)が養われた期間でしたが、選手が15名に増えた今年はエース争奪戦、レギュラー争奪戦といった激しい各種争奪戦が展開されています。

 

 

普段は徳島県で最も仲が良いのではないかとまで思わせるチームですが、グラウンドの中では全員が先輩、後輩に関係なく、忖度なしで競争しています。

 

良く言えば人材豊富ですが、言い換えると昨年度のバッテリーに代表されるような絶対的存在が少ないということであり、学年・ポジションに関係なく15名の選手全員にレギュラー抜擢、投手陣にはエースナンバー奪取のチャンスがあります。

お互いの強みを認め合いつつも、自分は何を武器にこの競争を勝ち抜くのかを常に考えながら、この期間の練習試合で見つけた課題を克服し、また自分の強みを最大限に伸ばす。このような取り組みの積み重ねで、より層の厚いチームとなるように一人ひとりが取り組んでいます。

冬を越したときに誰がレギュラーを獲得し、エースナンバーを背負うのか。

普段の生活から生徒たちの姿を見ていると、すべての部員がぜひレギュラーを取ってほしい、レギュラーで活躍する姿を見てみたいと応援したくなる存在です。

また、本校で開催される試合においては、マネージャーが試合進行時にアナウンスを行います。こちらは当日のじゃんけんで担当が決定しますが、意欲的に取り組んでいるマネージャー全員にとって、記録員と並ぶ人気業務として定着し、当日のアナウンサー争奪戦も展開されています。

阿波弁と標準語のアクセントの違いや、多くの選手交代が発生したときの整理の難しさに悪戦苦闘しながらも、試合をこなすごとに上達し、アナウンス技術と同時に国語力も向上している、と内外から好評です。こちらにはレギュラー定着はありませんが、自分の出番の時にはうまく務めたい、という前向きなエネルギーが全員から見られます。

 

本校での開催ゲームでは、バックネット裏での観戦も可能となり、保護者等の関係者はもとより、たくさんの方に試合を観戦していただきました。私たちは多くの方に応援されていることを実感し、徳島県の野球文化をリードする存在として、グラウンドはもとより日々の学校生活を大切にしていかなければならないと改めて自覚しました。

12月からは練習試合ができなくなり、トレーニング中心となるだけでなく、期末考査も始まるということで、生徒たちにとって学力・体力ともに力を付ける季節が到来します。

2年生にとって、甲子園出場を目指せるのはあと1回。そして、大学入試共通テストをはじめとした各種試験まであと1年となりました。もう二度と戻ってこない、この冬の取り組みに後悔を残さないという意識を大切に日々の学校生活に取り組んでほしいと思います。

また、各学年ともこの冬に自分と戦い、限界に挑戦することによって、今年届かなかったあと一歩、あとひと伸びを手に入れ、春にはその成長を実感できるようになってほしいと願っております。

皆様、今年も城南高校硬式野球部の試合に足を運んでいただき、誠にありがとうございました。

創部125年目の来年、さらに飛躍することを目指し、この冬に力をつけていますので、今後とも応援よろしくお願い申し上げます。

《文責》尾形

2022(令和4)年度 Liga徳島・三本松

~ 高校野球の「新時代」を切り拓く、今年も熱い秋の戦い ~

10月から11月にかけて、徳島科学技術高校第二グラウンドを主会場に開催された「Liga徳島・三本松」に参加しました。

このリーグの位置づけは、春夏秋に行われるトーナメントの大会とは別に、全国各地で行われている『選手たちの未来にフォーカスした』リーグ戦形式の取組み「Liga Agresiva(リーガ アグレシーバ)」の一角をなすものであり、徳島県でも本校をはじめ、趣旨に賛同した11チームが参加しております。徳島県では昨年度まで「オータムリーグ」と呼ばれておりましたが、今年度から地理的に近い香川県の三本松高校が参戦し、名称も「Liga徳島・三本松」と装いも新たになりました。

試合は特別ルールを適用して行われました。

特別ルールの一例として

 ・ 1試合7イニング制で延長戦なし、5回5点差でコールドゲーム成立

   ※ クライマックスシリーズのみ無死満塁からのタイブレーク適用

 ・ 打者は低反発バット(木とカーボンの複合)もしくは木製バットを使用

 ・ バントは禁止

 ・ 投手は変化球の投球禁止(ただし、クライマックスシリーズでは2ストライクから投球可)

 ・ ストライクの見逃しは1球目でもアウト(見逃し三振扱い)

 などが挙げられます。

審判やボールボーイなどは試合をしていないチームが行い、生徒が主体となって運営にあたります。

ここからは、本校関係の試合結果について報告いたします。

(リーグ戦)

 10月1日(土) 

     城南 〇 1 - 0 ● 徳島科学技術

     城南 〇 2 - 0 ● つるぎ 

 10月2日(日) 

     城南 〇 4 - 0 ● 徳島科学技術

     城南 〇 4 - 1 ● つるぎ

 10月9日(日) 

     城南 〇 8 - 0 ● 小松島西B

 10月15日(土) 

     城南 ● 2 - 3 〇 吉野川・池田辻

   城南 〇 4 - 2 ● 脇町

 10月22日(土) 

     城南 〇 6 - 1 ● 名西

   城南 〇 2 - 0 ● 小松島西A

 10月23日(日) 

     城南 △ 0 - 0 △ 小松島西A

   城南 〇 6 - 7 ● 小松島西B

 10月30日(日) 

     城南 〇 3 - 1 ● 三本松(香川)

   城南 ● 1 - 4 〇 徳島科学技術

          計  9勝 3敗 1分け(リーグ2位)

 今年のリーグ戦は、開始直後から昨年度のリーグ王者らしい戦いを展開し、白星を重ねてきましたが、最終節で逆転され2位となり、残念ながら連覇を逃しました。

(クライマックスシリーズ)

 11月3日(木) 

  準決勝 城南 〇 7 - 0 ● つるぎ(5回コールド)

  決 勝 城南 〇 5 ー 1 ● 名西

 

~ 昨シーズンの忘れ物を取り戻す、悲願のCS初制覇!! ~       

リーグ連覇を逃した悔しさを晴らし、昨年度タイブレークの末に敗れたクライマックスシリーズの借りを返したい。チーム全員が強い思いを持って迎えた準決勝では、見事な攻撃力を発揮してつるぎ高校にコールド勝ちし、2年連続の決勝進出を果たしました。

決勝戦は、秋季大会1回戦で激闘を展開し、城南にサヨナラ負けを喫したリベンジを期する難敵・名西高校との対戦となりました。

試合は1回表に先制を許して以降、先発國平は最少失点でしのぎますが、攻撃が不発で6回裏まで0-1とリードされる苦しい展開が続きました。しかし、この回先頭の代打蔭山が右翼手の頭上を遙かに超える三塁打を放ったことを皮切りに、頼れる2年生の連打で見事、逆転に成功。最終回は炭谷が無失点に抑え試合終了。1,2年生の戦力が見事に機能し、悲願の初優勝を果たしたことによって、今後のチームの躍進につながる大きな自信を得ることができました。

~戦いの先にある、高校野球と球児の「未来」~

トーナメント方式とは違い、多くの選手に出場・活躍のチャンスがあるリーグ戦では、新戦力の発掘という視点を冷静に持つことができます。

今年度であれば、ストレートのみという制限がありながら、41イニングを投げ抜く力投で最多勝投手になった馬詰や、主に先発投手としてそれに続く31イニングを投げてきた大川といった投手陣、攻撃面ではここまで公式戦未出場ながらチーム内で打率トップの活躍を見せた遠藤やチーム最多安打を放った中山と大野、捕手として守備率と盗塁阻止率でトップとなった上原を筆頭に、多くの選手が攻守に自信を付けたように思います。

また、現在の高校1年生が3年生になる2024(令和6)年の春から、硬式金属バットは飛びすぎないように規格変更することが決まっています。打席に立つことにより、そこへの移行をスムーズにできるだけでなく、木製バットを使用する大学・社会人・プロといった上のカテゴリーで通用するスキルを身につけることができます。

リーグ戦で試合を戦う中で、部員一人ひとりが未来における日本の野球界のあり方と、それぞれの夢へと続く道をいかに進むのか。これらについて考える良い機会であったように思います。

普段は限られたスペースでの活動を余儀なくされている本校にとって、この時期に多くの実戦経験を積むことができたことは意識の向上につながりました。リーグの運営に携わっていただいた事務局をはじめとする皆様への感謝を申し上げるとともに、本校を含め県内はもとより全国すべてのリーグ参加チームが熱い秋の戦いを活かし、今後活躍することを期待しております。

《文責》尾形

2022(令和4)年10月 硬式野球部活動報告(練習試合)

日頃は、本校硬式野球部の活動にご理解、ご協力いただき、誠にありがとうございます。

9月、10月に行われました練習試合につきまして、報告させていただきます。

 

 9月  7日(水)  城南 ●  4 - 8 ○ 徳島北

 9月10日(土)  城南 ●  6 - 8 ○ 川島

 9月11日(日)    城南 ○  4 ー 3 ● 板野

10月 8日(土)  城南 ○  9 ー 2 ● 東灘(兵庫)

        城南 ○  1 ー 0 ● 東灘 ※3回まで

10月16日(日)   城南 ○  3 ー 0 ● 洲本実(兵庫)

          城南  ○ 10   ー 4  ● 洲本実

10月29日(土) 城南 ○  7 ー 6 ● 穴吹

 

~課題は強くなるために、強くなる資格を持った者だけに与えられる~

9月前半の練習試合は、新人ブロック大会の辞退以降続いていた悪い流れが切れず、投手陣を中心に故障者が相次いだことも相乗して非常に内容の悪い試合が続きました。練習試合で苦しんだことが秋季大会1回戦を勝つことにつながったと言えばプラスですが、まだまだ課題が多いと感じさせられました。

10月の主戦場は「Liga 徳島・三本松」ということもあり、通常の形式での練習試合はあまり行われていません。10月の練習試合は結果でいえば全勝ですが、まだまだ春から勝ち上がるためには課題も多いと感じさせられるものであり、秋の深まりとともに下がる気温のごとく、寒い展開になる試合もありました。

この時期に求められるのは、新戦力の台頭とレギュラー陣の課題克服の両面から見たチーム力の底上げです。能力的にも15名の選手全員にレギュラー獲得のチャンスがあり、いかに強みを活かして競争を勝ち抜くのかを見守っている段階で、今後の成長が求められます。

10月からは本格的に、技術練習と並行してトレーニングが行われており、特にまだ身体が未成熟でパワー不足感が否めなかった1年生にとっては厳しい表情を浮かべる日々が続いています。とはいえ、2年生はより厳しい選手10名の状況から成長を遂げたことを考えると、仲間が1.5倍に増えた今年は必ず全員で乗り越えることができると信じています。

11月で練習試合は終わり、いよいよ冬を迎えます。今年のうちに練習試合を通じて課題を明確にし、この冬は課題意識を持って鍛え抜くことにより、春・夏には素晴らしいパフォーマンスを発揮できるよう取り組んでいきます。

《文責》尾形