高大連携講座(数学)

今年度も平成27年12月11日(金)に鳴門教育大学の成川公昭先生,松岡隆先生が講師として来校してくださり,数学の高大連携講座を開催しました。 

 応用数理科2年生は成川先生により「IsoperimetricproblemとIsoparametric problem」の講義を受けました。Isoperimetric problemとは等周問題を意味しています。「周が一定の領域で面積が最大になる図形」について,具体例を交えて考察し,円であることに気づかされました。図形に対する直感的な見方だけでなく論理的に考察することの大切さに触れることができ,生徒たちは意欲的な姿勢で内容の理解に努めました。また,Isoparametric problemとは等周・等積問題(造語)を意味しています。「周の長さが同じ,面積が同じになる図形」について,既習図形の求積公式と等積変形の考えをもとに生徒同士が意見を交わす姿が見られました。長方形と二等辺三角形や長方形と扇型など見つけることが出来,数学的な活動の面白さを体験できました。

 応用数理科1年生は松岡先生による「図形の対称性と立体万華鏡」と題し,正多面体が見える立体万華鏡作りに挑戦しました。具体的には,対称性と立体万華鏡の仕組みについての講義を受けた後,正二十面体が見える立体万華鏡の制作に取りかかりました。難しい内容でしたが,生徒は積極的に取り組みました。はじめの説明ではわからなかったことも,制作を通じて数学的な見方や考え方ができるようになり,数学を楽しむことができました。また,正二十面体以外の正多面体が見える立体万華鏡のサンプルには好奇心をかき立てられたようでした。

  成川先生,松岡先生,そしてお手伝いいただいた鳴門教育大学の院生の方,本当にありがとうございました。

講義の様子「図形の対称性と立体万華鏡」