平成29年度
徳島県SSH生徒研究合同発表会の開催
3月21日(水)に徳島県総合教育センター(板野町)にて平成29年度徳島県SSH生徒研究合同発表会が開催されました。日程等の都合で例年のあわぎんホールから変更となりましたが,応用数理科1,2年生及び普通科希望者が参加し,2年生は11の研究班全てが課題研究発表に臨みました。今年の発表数は県内6校から44作品です。
午前中に1Fホールにて開会行事と口頭発表,午後に研修室1・大研修室にてポスター発表,その後1Fホールにて講演会,表彰式と閉会行事が行われました。審査委員には徳島科学技術高校,脇町高校,本校の各SSH運営指導委員の先生方,徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会の先生方,徳島県高等学校教育研究会理科学会・徳島県教育委員会・徳島県立総合教育センターの先生方の合計30名です。また,大塚製薬株式会社東京本社総務部部長浜本光生様からは「大塚製薬の理念と実証」という演題でご講演をいただきました。
参加生徒は,他校の発表に触れ,審査の先生方からアドバイスをいただき,大いに刺激を受けたようです。いただいたアドバイスは研究の最終的なまとめに生かしていきます。
さて今回発表で使用した課題研究ポスターは,修正や追加実験を経て,4月8日(日)に本校で開催される四国地区SSH生徒研究発表会に持参して研究発表を行います。
本校審査結果は以下のとおりです。
【口頭発表】
優秀賞 「バドミントンのシャトルの回転が運動に及ぼす影響について」
【ポスター発表】
最優秀賞「レチノイン酸がプラナリアの頭部再生に及ぼす影響について」
優秀賞「牛乳パックの廃棄時に有効な折り目の研究」
優秀賞「レーザー雨量計MARKⅢの製作」
優良賞「ギター弦の基本振動と含まれる倍音の関係」
優良賞「和三盆の製法から学ぶ伝統産業の技術と応用」
京都大学サイエンスフェステバル・ポスターセッション
2018/03/17に京都大学でサイエンスフェステバルとポスターシェッションが同時開催されました。
ポスターセッションは今年度が第1回目となります。
本校から県の代表として応用数理科2年が口頭発表1組が和三盆に関する研究、ポスター発表2組がギターの弾く場所による音の変化の解析、雨量計の自作について発表しました。また、応用数理科や普通科の希望者が参観しました。合計生徒20名の参加でした。
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高大連携授業(マウスの実験)
◇総合科学研究部 教授 大橋眞 先生
3/13(火)午後、応用数理科1年生は化学・生物の2分野に分かれて高大連携講座に参加しました。生物の生徒は徳島大学から先生方をお招きして本校生物教室にて「マウスの解剖」実習を行いました。本年度は、普通科からの希望もつのり、合計31名の生徒が参加しました。
大橋先生のレクチャーの後、実際に班ごとにマウスの解剖を行い、実践的にその技能を学ぶとともに哺乳類の身体の構造について理解を深めました。過去の実習では実習前にギブアップした生徒もいましたが、今年の31名は生物への高い興味関心を持っている生徒が多く、お互いに協力して全員が実習・観察・スケッチに最後までとりくむことができました。
また、1月にすでに徳島大学で開催された実習に参加した生徒には、アドバンスということで、血球についての講義や胸腺や脾臓のスケッチをさせて頂き、さらなる生命への興味をもったようです。
生徒からは「マウスの体内をみることを通して生命の不思議を知った」「大切な命を無駄にしてはいけないと思い、積極的に多くを学ぼうと思った」など、新たなことを知った驚きや命について考える機会となったといった旨の感想が寄せられました。
大橋先生からは、既存の知識を覚えるのではなく、自分で疑問を持ち、行動する姿勢を常に持ち続けてほしいというアドバイスを頂き、生徒たちも真剣に耳を傾けていました。
長時間に渡り熱心にご指導いただいた大橋先生、実習に一緒にご参加くださりアドバイスをいただいた栗原先生、村本先生に感謝申し上げます。
課題研究校内口頭発表会の実施
2月21日(水)午後に応用数理科2年生が課題研究口頭発表会を実施しました。今回は応用数理科1年生も参加し、活発な質疑応答がありました。2年生にとっては課題研究も最終段階となっています。3月21の県SSH発表会、4月8日の四国SSH発表会では更によい発表ができるよう各グループとも最後の追い込みをしています。1年生にとっては、いよいよ課題研究がスタートします。テーマをしっかり決定し、充実した研究が始まることを期待します。
第2回徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会の開催
日時 2018年2月17日(土)13:00~17:00
場所 徳島大学総合科学部(総合科学部3号館東スタジオ)
本校SSHではミッションの一つとして「地域における科学の中核校」を掲げており、その一環として徳島県の課題研究のレベル向上を図るべく、徳島大学理工学部の全面的なご協力と、徳島県立総合教育センターや徳島県教育委員会のご助力を得て「徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会」を実施しております。
今回は昨年11月に引き続き第2回目の開催であり、15の研究班が集まりました。事前に参加班が課題研究計画書を作成して徳島大学に送付し、当日にコメントやアドバイスを記入した冊子をいただき研修がスタートしました。
今年の発表は、昨年度好評であったポスターセッション形式です。参加班をA,B,Cグループに分け、各グループ1時間で5回の発表をします。Aの発表時にはB,Cの生徒が聴衆となり、平行して大学の先生方は2グループに分かれて順に発表ブースを回っていき、その後B,Cと発表を交替していくやり方です。
大学の先生方には全ての班をまわってアドバイスいただきました。また、県教委・県総合教育センター皆様、引率教員・参加生徒も各班発表の質疑に参加し、おかげさまで非常に活発な研修会となりました。終了後「来て良かった」と感想を漏らす生徒もたくさんいました。今回いただいたアドバイスを今後の課題研究に是非生かしていきます。
ご協力いただきました徳島大学の先生方・学生さん、県教委・県総合教育センターの皆様、引率の先生方に心から感謝申し上げます。
第61回日本学生科学賞徳島県審査表彰式
平成29年12月27日徳島県教育会館で第61回日本学生科学賞徳島県審査表彰式が行われました。
最優秀賞(知事賞)は、煎茶の劣化防止を目指して(土居・酒井・盛),優秀賞(教育長賞)は、防波堤の形状による波高減少効果について(吉田・永尾・向井・吉田・竹田)と藍染めによる紫外線強度の測定とその表現(寺山・西浦),入賞(市川・早瀬・平岡・黒崎)(木下・清水・福寿)(冨本・披田・美浦)でした。なお、最優秀賞の研究は全国審査では入選2等(20~30位相当)になりました。応募数は県内は40件の研究から、全国は1万件の研究からということでした。最優秀賞の中学・高校各2件については内容の紹介と講評がありました。早めに着いたので少し準備もお手伝いしました。
夢化学21参加
徳島大学で行われた日本化学会の中国・四国地区の行事である夢化学21「一日大学院」に科学部化学班が参加しました。班に分かれて、実験をしたり研究室を案内していただきました。化学の日の記念バッジやニホニウム入りの周期表のファイルも頂きました。
第6回気象観測機器コンテスト
行事名 「第6回 高校・高専『気象観測機器コンテスト』」
場 所 元南極観測船SHIRASE5002オーロラホール(千葉県船橋港)
参加者 応用数理科2年
林・藤井・真木野「レーザー雨量計~MARKⅢ」
小林・四宮・多田・西村「波高観測機の製作」
日 時 平成29年11月18日
応用数理科2年生で気象に関連する課題研究を行っていた2つの研究班7名が、財団法人WNI気象文化創造センター主催の「第6回高校・高専『気象観測機器コンテスト』」最終審査(ポスターと実機によるプレゼン審査)に、17日金曜夕方から現地入りして参加しました。今年は北海道から鹿児島県まで初参加校も含む17校33チームが最終審査に臨みました。本校は第3回から4年連続で最終審査に進んでいます。
他校の学校の先生方や生徒たちにポスター発表を行い、専門的な質疑助言から素朴な疑問まで様々な問いが寄せられました。
今年は残念ながら賞の獲得はなりませんでしたが、生徒にとっては、貴重な経験となりました。また、他校の優れた研究を見ることができたことも生徒にとっては良い刺激となったようで、さらに研究を深めたいという意欲を見せていました。
WNI気象文化創造センター事務局長の三枝様をはじめ、お世話いただいた皆様に心から感謝申し上げます。
徳島県SSH高等学校課題研究及び科学部研修会
第一回研修
日時 2017年11月18日(土)13:00~17:00
場所 徳島大学総合科学部(総合科学部3号館東スタジオ)
本校SSHではミッションの一つとして「地域における科学の中核校」を掲げており、その一環として徳島県の課題研究のレベル向上を図るべく、徳島大学理工学部の全面的なご協力と、徳島県立総合教育センターや徳島県教育委員会のご助力を得て「徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会」を実施しております。当日は2校66名の生徒参加があり、大学の先生7名、徳大生TA9名、総合教育センター3名、教育委員会2名、引率教員6名が指導に当たりました。
集まった生徒は学校の枠を超え9班に分かれ、TAの皆さんに各班に付いてご指導いただきながら、自己紹介等のアイスブレーキングの後「研究テーマの選び方と研究のすすめ方」について、ブレインストーミングとKJ法によってアイデアをまとめていくという手法を体験的に学びました。研修は3つのパートに分かれ、①当該科目(数学・物理・化学・生物・地学)で興味があること、②分かっていない解明されていないと思われること、③どのようにしたら調べる(明らかにする)ことができるかいう各テーマについて班ごとに活発な話し合いが行われました。
なお2月17日(土)午後の第2回研修では、各校各研究班で課題研究テーマ・仮説・研究方法・予想される結果などをまとめ、事前提出レポート1枚と当日10分程度のプレゼンにまとめて発表し、大学の先生方からアドバイスをいただくという内容で行う予定です。第1回に参加できなかった学校も参加可能です。この企画が本校だけでなく、県内高校の課題研究の向上に少しでも役立てば幸いです
108HR高大連携講座(香川大学・笠先生 第2回)
応用数理科1年生は1学期に引き続き、11月17日(金)午後、香川大学教育学部の笠先生をお招きして、課題研究に関する高大連携授業を行いました。
はじめに「あなたはよい科学者か?」をテーマに科学者の倫理について考えるアクティビティを行いました。生徒からは活発な質問や意見も出て、今後課題研究を進めるに当たっての意識付けができました。その後実験ノートについてのレクチャーがあり、実験ノートの必要性や実験ノートに書くべきことについて学びました。
応用数理科1年生は、笠先生の高大連携講座、そして本校と徳島大学が共同開催する、課題研究のテーマ設定を主要な目的とする徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会で学んだことを活用し、自分たちで研究班を形成し課題研究テーマや実験計画などを決めていき、3学期から課題研究を本格的にスタートさせます。
野島断層見学
11月22日 午後の課題研究の時間を利用して、徳島大学理工学部の村田明広先生を講師に淡路島の野島断層の見学に行きました。高速道路につながる道ではバスの車窓から前週の講義で聴いた鳴門のレンコン畑付近の断層を確認しました。村田先生が用意して下さった赤青の眼鏡で立体視できる地図を見たりしながら淡路島に渡りました。野島断層の記念館に着くと実際の断層を確認したり、ラボ展示で断層の種類や液状化などを確認したり、シミュレーターで地震の揺れの体験をしました。さらにバスで海岸沿いの断層を確認しながら走り、断層が海に至った明石大橋の道の駅で、断層のずれによって距離が変わった橋脚も確認しました。
H29科学体験発表会
今年度は近畿高校総合文化祭のプレ大会として阿波銀ホールで開催されました。2年生の口頭発表・ポスター展示の他に1年生が運営役員として参加しました。
第61回日本学生科学賞徳島県審査の結果
第61回日本学生科学賞徳島県審査
(読売新聞社主催:11/1徳島県立総合教育センターにて審査)
※今年は昨年より受賞数を絞った辛めの審査だったそうです。
◇最優秀賞(知事賞) 1点 →中央予備審査へ
「煎茶の劣化防止を目指して」
応用数理科3年 土居 義典・酒井 喬介・盛 裕貴
※審査得点順位 徳島県第1位
◇優秀賞(教育長賞) 2点
「防波堤の形状による波高減少効果について」
応用数理科3年 吉田 裕哉・永尾 拓都・向井 伸吾・吉田 陸矢・竹田 晴香
「藍染めによる紫外線強度の計測とその表現」
応用数理科3年 寺山 依里奈・西浦 歩里
◇入賞 3点
「音響湿度計の製作」
応用数理科3年 市川 裕一朗・早瀬 智章・平岡 大空・黒崎 七穂
「ソフトテニスボールの汚れ防止」
応用数理科3年 木下 育・清水 桐也・福寿 慶太
「ワカメを用いたアルコール発酵」
応用数理科3年 冨本 春香・披田 壌・美浦 菜月
SSH研究成果発表会開催
日時 平成29年9月24日(日)12:00~16:30
場所 本校大会議室および多目的ホール
主な内容
(1)実践及び成果報告(SSH事務局)
SSHアメリカ研修報告(口頭:参加生徒代表)
(2)生徒課題研究口頭発表(3年生:物化分野計4件)
(3)生徒課題研究ポスター発表(3年生:12件)
生徒課題研究ポスター中間発表(2年生:11件)
SSHアメリカ研修ポスター発表(参加生徒代表2グループ)
(4)指導講評(参加者による協議・意見交換など)
今年度のSSH研究成果発表会は、応用数理科2・3年生が様々な課題研究の発表を行い、1年生も今後の課題研究の参考に参加しました。また本校SSH運営指導委員の先生方、徳島県教育委員会や徳島県立総合教育センターの方々、全国SSH校の先生方、県内中学高校教育関係者、県内中学生・高校生、応用数理科生徒保護者、本校普通科の参加希望生徒および保護者も対象として幅広く案内し、生徒の司会・運営でSSHの取り組みについて発表しました。特に本年度は県外からも多くの参加があり、本校から遠隔地にある先生方にも取り組みを知っていただくことができました。
参加した応用数理科の生徒にとって、発表そのもの、あるいは発表会運営について貴重な経験となりました。そして保護者の方々や中学生の皆さんに自分たちの取組を紹介する好機ともなりました。3年生は対外的に口頭・ポスター発表を行うのはこれが最後となります。この経験が今後に活かされることを期待します。
また、ご指導の先生方や参加された方々からは、生徒の課題研究(特に2年生の中間発表に対して)や本校のSSH事業全般について、様々なご質問、ご意見やご助言を賜りました。いただいたご
J-LINKツアー(2年)
平成29年8月10日(木曜日)に応用数理科2年生が、午前中は理化学研究所の放射光科学総合研究センターを訪問し、午後は神戸大学のオープンキャンパスに合わせた研究室訪問を行いました。
午前は兵庫県佐用郡佐用町光都 一丁目の施設を訪れ、大型放射光施設のSPring-8やX線自由電子レーザーのSACLAについて、職員の方に説明を受けた後、メンテナンスで休止中の内部を見せて頂きました。1年次にアメリカ研修で原子の合成ができる加速器について見学や受講した生徒もおり、比較して理解を深めました。案内の職員の方から日本の磁石が優れていることを実感するため、普段の生活では、磁石に引きつけられないと思われるアルミニウム板を持つ手に磁力を感じる実験をさせて頂きました。さらに、事件解決や工業製品の改良に利用できていることや、世界のトップクラスの日本の技術の粋を集めて作られた設備で有ることを分かりやすく説明をして頂けました。SPring-8の中でもガイダンスが聞けるように全員無線機を着けての見学というのも新鮮だと感じたようでした。全体の記念撮影の後、型に身体を合わせて記念撮影するなど楽しい研修となりました。
午後の神戸大学では、情報工学や情報科学に興味を持ち、工学部の吉本研究室を訪ねる班とオープンキャンパスに参加する班に分かれました。今年度は吉本先生は城南塾という本校での講演にもお越し頂いていたので、生徒も先のお話を踏まえての研究室訪問となりました。他の班も、自らも課題研究をしているため、大学での研究活動の楽しさや大変さをより実感しながら、自らの進路についても考える良い機会となりました。
宮城総文自然科学分野ポスター発表
平成29年8月2日~4日 宮城県石巻市および仙台市で行われた全国高等学校総合文化祭自然科学部門に参加しました。
2日は石巻専修大学で、開会式・交流会に引き続き、ポスター発表を行いました。
ポスター発表の1次審査2次審査もこの日に行われました。
3日は午前中は石巻専修大学でポスター発表、午後は巡検で東北大学理学部を訪れ、生徒は研究室訪問、引率は情報交換会に出席しました。
4日は閉会式と表彰が行われ、残念ながら入賞はできませんでした。
ポスター発表では、入れ替わり立ち替わり多くの聴衆に興味を持ってもらえ、同じ高校生で30分以上質問してくれたり、大学の先生で専門に研究しているからと名刺を渡して質問やアドバイスを頂けたりと有意義な時間を過ごせました。
巡検で訪れた東北大学では、スクリーンを用いた4研究室の内容説明に続いて、生徒は研究室訪問で楽しむことができ、引率教員は大学教員と参加各校との意見交換会で情報交換ができました。
閉会式では、地元高校生が礼儀正しく心を込めて案内や帰りの見送りをして頂けました。
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第19回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表
8月10日(木)11日(金)岡山県岡山市の岡山大学のキャンパスで実施された第19回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表に本校から「紙鉄砲と音の関係」を研究した4名が参加しました。
初日はポスター発表で4分の発表に対して4分間の質疑を行いました。また,他校生との研究を聞いて質疑や評価カードの提出で交流を深めました。ポスター発表終了後は会場を変えて生徒交流会にも参加しました。
11日(金)は9:30~14:45まで創立五十周年記念館・金光ホールでステージ発表がありました。発表10分に対して5分間の質疑を行いました。すべての発表が終わってから講評と成績発表がありました。本校の発表はポスター発表の部で優秀賞を受賞しました。(各分野最優秀1優秀1)賞をいただいたこともうれしかったですが,各県の代表生徒たちが様々な研究を進めていることに大きな刺激を受けました。
SSH生徒研究発表会参加
8月9日(水)・10日(木)、平成29年度SSH生徒研究発表会が神戸国際展示場で国内外231校参加のもと開催されました。本校からは「防波堤の形状における波高減少効果」を研究している応用数理科3年生4名が参加しました。
初日は開会行事に続き、昨年度応用数理科1年生のJ-Linkツアーで訪問した理化学研究所多細胞システム形成センターの網膜再生医療開発プロジェクトリーダーである高橋政代先生から「iPS細胞で明日をつくろう」と題した基調講演がありました。その中では次世代の研究者である高校生に向けて「行きあたりばっちり!」「できると信じるプレーヤに!」とのメッセージをいただきました。その後会場を移動し、ポスター発表を行いました。発表は午前・午後合わせて5時間半あり、多くの方々に自分たちの研究を聞いてもらうことができました。ポスター発表終了後、全体発表校6校の選出と講評があり、1日目を終了しました。
2日目は全体発表校による6本の口頭発表がありました。どの研究も高度な内容で深い考察がなされており、会場からの質問も大変活発で参加生徒も大きな刺激を受けていました。その後1時間のポスター発表の後、表彰式がありました。生徒投票賞12校・ポスター発表賞21校・奨励賞6校・審査委員長賞3校・科学技術振興機構理事長賞2校・文部大臣表彰1校が表彰され、全体講評をもって全日程を終了しました。残念ながら本校は表彰に至りませんでしたが、是非今後の課題研究で表彰を目指してほしいと思います。
科学体験フェスティバルin徳島ブース出展
8月5日(土)・6日(日)、徳島大学において「科学体験フェスティバルin徳島」が開催されました。科学体験フェスティバルとは、次世代を担う青少年の科学する心を育成し、科学に対する関心を高めることをねらいに、毎年徳島大学理工学部において開催されているものです。学校関係や県内企業が50程度のブースを出展し、実験や工作など様々な楽しい催しを行っています。本校科学部も毎年出展しています。今年度の新出展テーマは、「川原の石を使ったオリジナルメモスタンドをつくろう」です。川原の石の断面を磨き結晶を観察した後、オリジナルのメモスタンドを製作するものです。整理券を用いて2日間で300名のお子様と加えてその保護者にも体験してもらうことができ、つくったメモスタンドにも満足されているようでした。
J-Linkツアーin関西(応用数理科1年生)
応用数理科1年生は8月2日(水)に県外研修を行いました。研修地は神戸ポートアイランドです。
☆理化学研究所 計算科学研究機構(スーパーコンピュータ『京』)
有名なスーパーコンピュータ『京』を運用している施設です。前年に好評だった施設で今年が2回目です。はじめに施設1階の展示スペースを見学した後、5,6階の間にある階段状の見学者ホールで、建物の耐震構造、計算科学研究機構の役割、スーパーコンピュータとは、『京』の特徴、スパコンが何に利用されるのか、スパコンの進歩とポスト『京』についてといったお話がありました。ご説明の後、正面スクリーンが上がると、筐体がずらっと並んだ『京』本体が姿を現しました。生徒からは歓声があがり、みんな興奮気味でした。その後『京』本体やモニター画面を見ながら質疑応答が行われました。熱心な生徒は出発ぎりぎりの時間まで質問をしていました。
☆理化学研究所 ライフサイエンス技術基盤研究センター(CLST)
ライフサイエンス技術基盤研究センター(CLST)は、ライフサイエンスの成果を創薬・医療につなげるための技術を研究する施設です。事前に「陽電子放出断層撮影(PET)とはどのような技術か」及び「がんとはどのような病気か」についてのレポートと2つ以上の質問の事前提出が義務付けられており、参加者は事前研修をして講義に参加しました。CLSTサイエンス・コミュニケーターの高橋涼香さんから、がん研究の研究者になった経緯や、がんとはどのような病気であるかのお話があり、その後CLSTで研究されているγ線を放出する目印をつけたPETプローブによって体の中の分子の動きを正確に見ることができる「PETイメージング」の説明を受けました。
今年が初めての訪問でしたが、生命科学や医学に興味関心をかき立てられる研修でした。
☆甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科
甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科では、川内敬子先生と、5人の院生・学部生TAの皆さんのご指導の下、「遺伝子組み換えの方法」というテーマで、2人一組で実験実習を行いました。最初に実験内容と操作に関する説明をお聞きした後、実験実習に取りかかりました。今回の研修で、マイクロピペットや遠心分離器の基本操作、DNA塩基配列や制限酵素が特定のDNA配列の箇所を切断することが理解できました。
また、今回は昼食に施設7階のカフェテリアを利用させていただき、普段の高大連携事業と違った大学の雰囲気も感じることができました。ご指導くださった川内先生を初め、お世話をいただいた学生さんや事務室の皆さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
物理学会中国四国支部「ジュニアセッション」参加
7月29日(土)午後、物理学会中国四国支部「ジュニアセッション」が愛媛大学で開催され、2年生の課題研究物理班から「ギター弦の基本振動に含まれる振動数」の研究をしている1チーム3名が「ランチ懇親会」や「「研究発表」に参加しました。初めての対外的な発表であり、参加者の多くが大学関係者であったことから、生徒たちは非常に緊張していましたが、休憩時間には控え室でリハーサルを繰り返し、自分たち研究を伝えることができました。発表後は多くの先生方からご意見をいただき、大きな刺激を受け今後の研究に対するモチベーションが上がったようです。尚、発表に際して今年3月に卒業した応用数理科の先輩が応援にかけつけてくれました。応用数理科のつながりの深さを感じる一コマでした。
園瀬川総合科学調査
7月13日(木)の午後、応用数理科1年生及び科学部員によって園瀬川総合科学調査を実施しました。実施場所は園瀬川「上流」「中流」「下流」の3カ所です。主な調査内容はつぎのとおりです。
☆化学分野
事前研修では、「滴定について」「酸化還元について」「CODについて」の資料を配布し、本来は滴定などで行う調査をパックテストで確認する事と、川の水の状況を観察し酸素を豊富に含む流水部分と水の動きが少ない部分に分けて、班どうしの話し合いで条件の違う水を分析し、採水場所についても記録しておく事を確認しました。
上流では、まず班ごとでパックテストを行い記録しました。使用済みのパックテストを科学部化学班の生徒が受け取りハサミで切り開いて、持参した簡易比色計でも計測しました。今回は、自作の簡易比色計の評価や手順確認が中心であったので、事前に実験室で計測した標準溶液を持参して、河川での計測との差なども確認しました。結果を持ち寄って、有意な差が観測できたか、化学班で継続的に行うか、更に装置を改良するか等の検討をして、今回比色計の計測を行わなかった中流や下流も計測するかどうかを決めていきます。
☆生物分野
事前研修では、現地の予備観察による写真などを見て、河川の見方、網の使い方と生物の追い出し方、同定の仕方、サンプルの保存法やラベリングについて学習しました。
今年度は、上流の調査場所を少し川上に移動したほか、方形枠を用いた生息密度調査を取り入れました。また、同定について以前から使用しているシートの他に、IT活用としてタブレットタイプのコンピュータを用いた検索なども試みました。教員からセル瓶設置の演示、網の使い方と生物追い出し方の実演、方形枠の設置指導を受けそれぞれの班で協力してデータ収集ができました。
各調査場所の教員の話を総合すると、今年度は、梅雨時期の降水量が少なく、前年度豊富に見られた川虫などが少なかったり苔の状況が違ったりしていたようです。
【上流】
【中流】
【下流】
応用数理科3年 高大連携講座(徳島大学理工学部)
6/27(火)午後、応用数理科3年生はクラスを進路や興味関心によって3班に分かれ,高大連携講座を行いました。そのうち物理系の班では,徳島大学理工学部社会基盤システムコースにお邪魔させていただき,前半は実験施設を3ヶ所見学をしました。後半は,小川宏樹教授による「社会基盤としての建築のあり方~社会基盤デザインコースで何を学ぶか~」という内容で体験授業を行いました。本校の理科室では見ることのできない実験施設を見て,生徒たちはとても興味・関心を持っていました。また,体験授業を経験し,今後の進路選択について考える良い時間になりました。
化学グランプリ講習会参加報告
化学グランプリ講習会について
2017年6月17日(土曜日)に徳島大学常三島キャンパスのスタジオで行われました。
日程は次の通りです。
9:30頃~ 受付
10:00~10:30 高校化学1(徳島県立総合教育センター徳島県立総合教育センター学校経営支援課 研究支援担当班長 平田 義明 先生)
10:40~12:00 有機化学(徳島大 教授 三好徳和 先生)80分
12:00~13:00 昼食
13:00~14:10 高校化学2
14:20~15:40 物理化学(鳴門教育大 教授 武田清 先生)80分
15:50~16:00 アンケート記入
四国総体その他の行事が重なって、参加者数が心配される中、本校は科学部と有志合わせて25名が参加しました。積極的に前の方に座ったため、平田先生の実験の提示にも協力できました。化学グランプリの委員長である徳島大学三好先生や鳴門教育大学の武田先生から直接講義を受けました。まだ習ってない内容も多く含む化学グランプリの問題にどの様に挑むかを過去問題を例に例に丁寧に解説し見た目に負けないようエールも頂きました。1年生は化学関連の授業がまだ無いため、事前に校内で化学班の勉強会も行いました。
108HR高大連携講座(香川大学・笠先生)
応用数理科1年生は、6月23日(金)午後、香川大学教育学部の笠先生をお招きして、課題研究に関する高大連携授業を行いました。
前半は「探求活動とは何か~高校で科学する~」をテーマに、探求活動と普通の授業の違いから始まり、「聴き手」に対して「証拠」を示す、そのために研究の全過程でいつも研究の見直しを心がけることが大切であるとを学びました。
後半は「変数とは何か」をテーマに、「変数(variable)」と「値(value)」について具体例を示しながらお教えいただき、「気柱の振動数を決定するのは何か」について、何をどのように調べるか実験計画を立て、実験を行うアクティビティを体験させていただきました。「アクティブラーニング」のお手本となる授業で、生徒は楽しみながら思考と理解を深め、参加していた教員にも大いに参考となる内容でした。
笠先生の講義の続きは年度後半にも予定されております。応用数理科1年生は、笠先生に教わったことを参考に、夏休みの自由研究、3学期から2年次にかけて課題研究に取り組んでいくことになります。
Science Dialogueの開催
サイエンス・ダイアログとは、(独)日本学術振興会JSPSのフェローシップ制度により来日している外国人研究者(JSPSフェロー)有志が、近隣の高等学校等において、英語で研究に関するレクチャーを行う機会を提供するプログラムです。
本年度は、6月21日(水)の6・7限に応用数理科2年生40名を対象に実施いたしました。講師は神戸大学の Vesna LAVTIZAR 先生(スロベニア)で、環境解析学をご専門とされています。また、講演助手として神戸大学M2の Lin Yingqing 先生(中国)にもお世話になりました。
事前に、ご講演のAbstractやkey words をお送りいただいていたので、生徒配付資料として印刷するとともに、英語科及びALTのMatt先生・Travis先生にもScience English の時間を用いてご指導をいただき、ワークシートによる事前学習を行いました。
レクチャーでは、初めにスロベニアについての説明があり、特に大学授業料無料の話にはすべての生徒が驚いていました。次に研究内容についての説明がありました。船底に生物が付着するのを防ぐため船に塗布する防汚塗料は生物に有毒であり、それら化学物質から人生と環境を守る研究をしているとのことでした。その後研究職に志した理由や研究における英語の重要性についての話がありました。
All English の講義であり、英語の聞き取りに苦しんだ生徒も多くいましたが、ジェスチャーを交えた丁寧な対応とポストドクターである若さと活気を感じる話でもあり、生徒もこの2時間で非常に打ち解けることができました。講演後のアンケートでも、英語のレクチャーはやや難しかったようですが、講義全体の満足度は高いものになりました。
Vesna LAVTIZAR 先生、Lin Yingqing 先生、神戸大学 岡村秀雄 先生、そして機会を与えてくださったJSPSに感謝いたします。
応用数理科3年 高大連携講座 (徳島文理大学薬学部)
細胞の抗体を用いた染色 ―インフルエンザ感染細胞を染めて見てみよう―
徳島文理大学薬学部教授 葛原 隆 先生 と 生化学教室のみなさん
6/20(火)午後,応用数理科3年生のうち,受講を希望した10名の生徒が標記の講座に参加しました。講座の概要説明と,お世話くださるスタッフの皆さんに自己紹介をしていただいた後,実験室へ移動して4つの班に分かれ,各班で操作を進めていきました。
生物は,体内に侵入した病原体や毒素などを異物として認識し,これを排除しようとするはたらきが備わっています。これが,「免疫」とよばれる生体防御機構の一つです。この機構がはたらく過程で,異物側の「抗原」と侵入された側の「抗体」とよばれる物質が結合する「抗原抗体反応」がおこり,その結果,病原体などから体が守られるしくみとなっています。
今回の実験では,すでにインフルエンザウイルスに感染させた後,さらに抗体で処理した細胞を用いました。ウイルスに感染している細胞は,その抗原によって抗体が結合しています。そして,この抗体には「蛍光標識」という仕掛けが施されています。この抗体で処理した細胞をDAPIという蛍光色素で染色して,蛍光顕微鏡という特別な機器で観察します。すると,顕微鏡のモニター画面に青色と緑色に光った部分が確認できます。それぞれ,青色の箇所は細胞の核,緑色の箇所は先に処理した抗体の存在を意味しています。すなわち,この観察方法によって,青色と緑色が重なっている領域が,ウイルスに感染した細胞であることが分かるのです。
ウイルスはとても小さく,光学レンズでは観察は不可能です。この方法は,光学機器で細胞に感染したウイルスの存在が確認できるように工夫した実験技術の一つです。マイクロピペットを用いるのに苦戦した生徒もいましたが,自分たちが染色した細胞を無事観察でき,結果をプリントアウトしていただきました。
講座の最後に,徳島文理大学薬学部について案内をしていただきました。薬剤師国家試験の合格状況や特待生制度のことなど,短い時間でわかりやすくまとめていただきました。葛原先生をはじめ,生化学教室のみなさんには,この講座のために,貴重なお時間をいただきまして,誠にありがとうございました。
お礼の言葉とともに,城南高校のSSH事業に対しまして,今後もますますのご支援,ご協力賜りますよう,どうぞよろしくお願いいたします
応用数理科3年 高大連携講座 (徳島大学理工学部光情報システム)
理工学研究部 教授 陶山史朗 先生
6/20(火)午後、応用数理科3年生は物理・化学・生物の各分野に分かれて高大連携講座に参加しました。物理分野を選択した16名の生徒は徳島大学理工学部光情報システムの陶山先生の研究室で研修を行いました。
研修前半では、陶山先生から光情報システムでの研究内容についてお話いただいた後、2班に分かれて、2つの実験室にて研究室の学生の皆さんから、各自が行っている3D技術に関する様々な研究内容について、わかりやすく熱心にご説明いただきました。本校生徒も、自らの課題研究を思い起こしながら集中して説明に耳を傾けていました。
後半は再び陶山先生のご説明の後、「アーク3D(光の散乱を利用して立体画像を浮かび上がらせるもの)」作成の実習を行いました。参加した生徒は各々「月と星」「ハート」「ピカチュー」などの画像について立体画像を作成観測し、楽しみながら体験的に学ぶことができました。
熱心にご指導いただいた陶山先生、研究室の皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。
208HR課題研究中間発表Ⅰ
6月14日(水)5~7限の3コマ通しで、応用数理科2年生の課題研究中間発表Ⅰが行われました。現時点での研究成果を11の研究班が発表し、お互いの研究についての情報共有や先生やクラスメートからのアドバイスを受け今後の研究を深化させることが目的です。学校長・教頭・理科教員の他、数学科・英語科の先生、ALTのMatt先生やTravis先生にもご参加いただきました。生徒も最初は緊張がありましたが、徐々に雰囲気にも慣れ、後半は大変活発な意見交換ができました。テーマ決めに苦慮し、実験データが得られていない研究班もありますが、今回いただいた質問やアドバイスを今後の糧とし、研究が進み成果が得られることを期待します。
高大連携応用数理科1年(徳島文理大学薬学部)
高大連携実験教室(サイエンスイントロダクション)2017年5月19日金曜日
徳島文理大学薬学部にて、放射線薬品学研究室 教授 張功幸先生、助教 伊藤優太先生・大澤昴志先生、学生 中西愛佑美さん(城南高校応用数理科OG)・人見優香さん・脇田佐和子さんによる指導で、応用数理科1年40名(男子19名女子21名)に対して、蛍光と化学発光に関する高大連携実験教室が行われました。小休止を挟んだ二部構成で3種類の実験を行いその解説を聞きました。
スタッフ紹介・安全上の注意・試薬の場所などのイントロダクションに続いて、次のような内容で実験を行いました。教授や学生など指導陣の中に徳島県出身や直接の先輩がいる事で、親しみと憧れを持って過度に緊張する事無く講義や実験を楽しんでいました。
実験1:蛍光フルオレセインを合成しよう。
レゾルシノールと無水フタル酸に濃硫酸を加えシリコンオイルのバスで加熱しながら色の変化も観察する。室温まで放冷し、エタノールを加える。また、水酸化ナトリウム水溶液に一部を加え、酸性条件と塩基性条件での比較ができるようにした上で、遮光下と遮光でUV照射とで比較する。
実験2:幾つかの蛍光物質の蛍光を見てみよう。
ペリレン,ローダミンB,9.10-ジフェニルアントラセン,9,10-ビス(フェニルエチル)アントラセンをアセトニトリルに溶かし、実験1同様の比較をする。
実験3:幾つかの蛍光物質の化学発光に挑戦。
実験2で用いた蛍光物質に、シュウ酸ビス(2,4,6ートリクロロフェニル)と30%過酸化水素水,サリチル酸ナトリウム,フタル酸ジメチル,t-ブタノールを加え、UVの代わりに化学変化でエネルギー供給し光る事や、これらを巧く混合する事で様々な色が得られる事、さらに撹拌のしかたで光る時や強さを変えられる事も学びました。
蛍光物質を合成し、UVからエネルギー供給し光る事を確認し、UVの代わりに化学変化でエネルギーを与え光らせるという3部構成で理解を深めるようになっています。芳香環を持った化合物中心であったので共役二重結合やエネルギー吸収、電磁波の波長とエネルギーや色といった高校の授業で学ぶ多くの内容に関連しています。
1年生なので、「化学」の授業も受けておらず、サイエンスイントロダクションでも化学分野の授業がまだなので、科学部化学班以外の生徒については化学の内容の予備知識も実験器具の扱いも不十分な状態での受講でした。保護めがねと手袋着用、劇薬はドラフトで大学生が付き、有機溶媒はジクロロエタンを避け毒性や刺激臭の低いアセトニトリルを選ぶ等という安全管理ときめ細かなガイダンスで実験操作は円滑かつ安全に行われました。主たる化合物の構造式を示しながらもわかりやすい解説で、生徒は難しさよりも興味を感じ、鮮やかな色の変化や個別での微妙な差異を楽しんでいました。UVライトの数などの制約で班別の形式を取っていましたが、実験自体は個別で行われたので、生徒一人一人が自分の試験管の色について責任を持って実験し、班で4色揃って比較できました。高価な試薬も含まれていたので高校では実施が厳しいのですが存分に実験させていただきました。また、発光とはいえ明るい所では見にくいため、専用のボックスを用意するなど随所にご配慮をいただきました。ご指導頂いただいた徳島文理大学の関係者のみなさまに心より御礼申し上げます。
第5回四国地区SSH生徒研究発表会
4月8日(土)の午後、高松市立高松第一高校体育館を会場に、第5回四国地区SSH生徒研究発表会が開催され、本校応用数理科3年生がクラスで参加しました。今回の発表会は、四国地区のSSH指定校8校が一堂に会し、互いの課題研究をポスター発表し、生徒同士の意見交換・交流を促進するとともに、大学・企業関係者・香川県教委・愛媛県内高校の校長,教頭,教諭の先生方、各校引率教員のアドバイスをいただき、参加生徒が今後の課題研究に生かすという趣旨で行われました。3時間のポスター発表で、今後の研究論文のまとめや、夏の発表会に向けて有益なアドバイスをいただきました。また他校生との交流は生徒にとって良い刺激となりました。お世話いただいた高松第一高校の皆様、本当にありがとうございました。来年度第6回四国地区SSH生徒研究発表会は本校で開催されます。多くの方々の参加をお待ちしております。
【参加校】 高松市立高松第一高校(幹事校),香川県立観音寺第一高校,高知県立高知小津高校,徳島県立徳島科学技術高校,徳島県立脇町高校,徳島県立城南高校,愛媛県立松山南高校,愛媛県立宇和島東高校