平成29年度
徳島県SSH生徒研究合同発表会の開催
3月21日(水)に徳島県総合教育センター(板野町)にて平成29年度徳島県SSH生徒研究合同発表会が開催されました。日程等の都合で例年のあわぎんホールから変更となりましたが,応用数理科1,2年生及び普通科希望者が参加し,2年生は11の研究班全てが課題研究発表に臨みました。今年の発表数は県内6校から44作品です。
午前中に1Fホールにて開会行事と口頭発表,午後に研修室1・大研修室にてポスター発表,その後1Fホールにて講演会,表彰式と閉会行事が行われました。審査委員には徳島科学技術高校,脇町高校,本校の各SSH運営指導委員の先生方,徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会の先生方,徳島県高等学校教育研究会理科学会・徳島県教育委員会・徳島県立総合教育センターの先生方の合計30名です。また,大塚製薬株式会社東京本社総務部部長浜本光生様からは「大塚製薬の理念と実証」という演題でご講演をいただきました。
参加生徒は,他校の発表に触れ,審査の先生方からアドバイスをいただき,大いに刺激を受けたようです。いただいたアドバイスは研究の最終的なまとめに生かしていきます。
さて今回発表で使用した課題研究ポスターは,修正や追加実験を経て,4月8日(日)に本校で開催される四国地区SSH生徒研究発表会に持参して研究発表を行います。
本校審査結果は以下のとおりです。
【口頭発表】
優秀賞 「バドミントンのシャトルの回転が運動に及ぼす影響について」
【ポスター発表】
最優秀賞「レチノイン酸がプラナリアの頭部再生に及ぼす影響について」
優秀賞「牛乳パックの廃棄時に有効な折り目の研究」
優秀賞「レーザー雨量計MARKⅢの製作」
優良賞「ギター弦の基本振動と含まれる倍音の関係」
優良賞「和三盆の製法から学ぶ伝統産業の技術と応用」
京都大学サイエンスフェステバル・ポスターセッション
2018/03/17に京都大学でサイエンスフェステバルとポスターシェッションが同時開催されました。
ポスターセッションは今年度が第1回目となります。
本校から県の代表として応用数理科2年が口頭発表1組が和三盆に関する研究、ポスター発表2組がギターの弾く場所による音の変化の解析、雨量計の自作について発表しました。また、応用数理科や普通科の希望者が参観しました。合計生徒20名の参加でした。
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高大連携授業(マウスの実験)
◇総合科学研究部 教授 大橋眞 先生
3/13(火)午後、応用数理科1年生は化学・生物の2分野に分かれて高大連携講座に参加しました。生物の生徒は徳島大学から先生方をお招きして本校生物教室にて「マウスの解剖」実習を行いました。本年度は、普通科からの希望もつのり、合計31名の生徒が参加しました。
大橋先生のレクチャーの後、実際に班ごとにマウスの解剖を行い、実践的にその技能を学ぶとともに哺乳類の身体の構造について理解を深めました。過去の実習では実習前にギブアップした生徒もいましたが、今年の31名は生物への高い興味関心を持っている生徒が多く、お互いに協力して全員が実習・観察・スケッチに最後までとりくむことができました。
また、1月にすでに徳島大学で開催された実習に参加した生徒には、アドバンスということで、血球についての講義や胸腺や脾臓のスケッチをさせて頂き、さらなる生命への興味をもったようです。
生徒からは「マウスの体内をみることを通して生命の不思議を知った」「大切な命を無駄にしてはいけないと思い、積極的に多くを学ぼうと思った」など、新たなことを知った驚きや命について考える機会となったといった旨の感想が寄せられました。
大橋先生からは、既存の知識を覚えるのではなく、自分で疑問を持ち、行動する姿勢を常に持ち続けてほしいというアドバイスを頂き、生徒たちも真剣に耳を傾けていました。
長時間に渡り熱心にご指導いただいた大橋先生、実習に一緒にご参加くださりアドバイスをいただいた栗原先生、村本先生に感謝申し上げます。
課題研究校内口頭発表会の実施
2月21日(水)午後に応用数理科2年生が課題研究口頭発表会を実施しました。今回は応用数理科1年生も参加し、活発な質疑応答がありました。2年生にとっては課題研究も最終段階となっています。3月21の県SSH発表会、4月8日の四国SSH発表会では更によい発表ができるよう各グループとも最後の追い込みをしています。1年生にとっては、いよいよ課題研究がスタートします。テーマをしっかり決定し、充実した研究が始まることを期待します。
第2回徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会の開催
日時 2018年2月17日(土)13:00~17:00
場所 徳島大学総合科学部(総合科学部3号館東スタジオ)
本校SSHではミッションの一つとして「地域における科学の中核校」を掲げており、その一環として徳島県の課題研究のレベル向上を図るべく、徳島大学理工学部の全面的なご協力と、徳島県立総合教育センターや徳島県教育委員会のご助力を得て「徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会」を実施しております。
今回は昨年11月に引き続き第2回目の開催であり、15の研究班が集まりました。事前に参加班が課題研究計画書を作成して徳島大学に送付し、当日にコメントやアドバイスを記入した冊子をいただき研修がスタートしました。
今年の発表は、昨年度好評であったポスターセッション形式です。参加班をA,B,Cグループに分け、各グループ1時間で5回の発表をします。Aの発表時にはB,Cの生徒が聴衆となり、平行して大学の先生方は2グループに分かれて順に発表ブースを回っていき、その後B,Cと発表を交替していくやり方です。
大学の先生方には全ての班をまわってアドバイスいただきました。また、県教委・県総合教育センター皆様、引率教員・参加生徒も各班発表の質疑に参加し、おかげさまで非常に活発な研修会となりました。終了後「来て良かった」と感想を漏らす生徒もたくさんいました。今回いただいたアドバイスを今後の課題研究に是非生かしていきます。
ご協力いただきました徳島大学の先生方・学生さん、県教委・県総合教育センターの皆様、引率の先生方に心から感謝申し上げます。
第61回日本学生科学賞徳島県審査表彰式
平成29年12月27日徳島県教育会館で第61回日本学生科学賞徳島県審査表彰式が行われました。
最優秀賞(知事賞)は、煎茶の劣化防止を目指して(土居・酒井・盛),優秀賞(教育長賞)は、防波堤の形状による波高減少効果について(吉田・永尾・向井・吉田・竹田)と藍染めによる紫外線強度の測定とその表現(寺山・西浦),入賞(市川・早瀬・平岡・黒崎)(木下・清水・福寿)(冨本・披田・美浦)でした。なお、最優秀賞の研究は全国審査では入選2等(20~30位相当)になりました。応募数は県内は40件の研究から、全国は1万件の研究からということでした。最優秀賞の中学・高校各2件については内容の紹介と講評がありました。早めに着いたので少し準備もお手伝いしました。
夢化学21参加
徳島大学で行われた日本化学会の中国・四国地区の行事である夢化学21「一日大学院」に科学部化学班が参加しました。班に分かれて、実験をしたり研究室を案内していただきました。化学の日の記念バッジやニホニウム入りの周期表のファイルも頂きました。
第6回気象観測機器コンテスト
行事名 「第6回 高校・高専『気象観測機器コンテスト』」
場 所 元南極観測船SHIRASE5002オーロラホール(千葉県船橋港)
参加者 応用数理科2年
林・藤井・真木野「レーザー雨量計~MARKⅢ」
小林・四宮・多田・西村「波高観測機の製作」
日 時 平成29年11月18日
応用数理科2年生で気象に関連する課題研究を行っていた2つの研究班7名が、財団法人WNI気象文化創造センター主催の「第6回高校・高専『気象観測機器コンテスト』」最終審査(ポスターと実機によるプレゼン審査)に、17日金曜夕方から現地入りして参加しました。今年は北海道から鹿児島県まで初参加校も含む17校33チームが最終審査に臨みました。本校は第3回から4年連続で最終審査に進んでいます。
他校の学校の先生方や生徒たちにポスター発表を行い、専門的な質疑助言から素朴な疑問まで様々な問いが寄せられました。
今年は残念ながら賞の獲得はなりませんでしたが、生徒にとっては、貴重な経験となりました。また、他校の優れた研究を見ることができたことも生徒にとっては良い刺激となったようで、さらに研究を深めたいという意欲を見せていました。
WNI気象文化創造センター事務局長の三枝様をはじめ、お世話いただいた皆様に心から感謝申し上げます。
徳島県SSH高等学校課題研究及び科学部研修会
第一回研修
日時 2017年11月18日(土)13:00~17:00
場所 徳島大学総合科学部(総合科学部3号館東スタジオ)
本校SSHではミッションの一つとして「地域における科学の中核校」を掲げており、その一環として徳島県の課題研究のレベル向上を図るべく、徳島大学理工学部の全面的なご協力と、徳島県立総合教育センターや徳島県教育委員会のご助力を得て「徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会」を実施しております。当日は2校66名の生徒参加があり、大学の先生7名、徳大生TA9名、総合教育センター3名、教育委員会2名、引率教員6名が指導に当たりました。
集まった生徒は学校の枠を超え9班に分かれ、TAの皆さんに各班に付いてご指導いただきながら、自己紹介等のアイスブレーキングの後「研究テーマの選び方と研究のすすめ方」について、ブレインストーミングとKJ法によってアイデアをまとめていくという手法を体験的に学びました。研修は3つのパートに分かれ、①当該科目(数学・物理・化学・生物・地学)で興味があること、②分かっていない解明されていないと思われること、③どのようにしたら調べる(明らかにする)ことができるかいう各テーマについて班ごとに活発な話し合いが行われました。
なお2月17日(土)午後の第2回研修では、各校各研究班で課題研究テーマ・仮説・研究方法・予想される結果などをまとめ、事前提出レポート1枚と当日10分程度のプレゼンにまとめて発表し、大学の先生方からアドバイスをいただくという内容で行う予定です。第1回に参加できなかった学校も参加可能です。この企画が本校だけでなく、県内高校の課題研究の向上に少しでも役立てば幸いです
108HR高大連携講座(香川大学・笠先生 第2回)
応用数理科1年生は1学期に引き続き、11月17日(金)午後、香川大学教育学部の笠先生をお招きして、課題研究に関する高大連携授業を行いました。
はじめに「あなたはよい科学者か?」をテーマに科学者の倫理について考えるアクティビティを行いました。生徒からは活発な質問や意見も出て、今後課題研究を進めるに当たっての意識付けができました。その後実験ノートについてのレクチャーがあり、実験ノートの必要性や実験ノートに書くべきことについて学びました。
応用数理科1年生は、笠先生の高大連携講座、そして本校と徳島大学が共同開催する、課題研究のテーマ設定を主要な目的とする徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会で学んだことを活用し、自分たちで研究班を形成し課題研究テーマや実験計画などを決めていき、3学期から課題研究を本格的にスタートさせます。
野島断層見学
11月22日 午後の課題研究の時間を利用して、徳島大学理工学部の村田明広先生を講師に淡路島の野島断層の見学に行きました。高速道路につながる道ではバスの車窓から前週の講義で聴いた鳴門のレンコン畑付近の断層を確認しました。村田先生が用意して下さった赤青の眼鏡で立体視できる地図を見たりしながら淡路島に渡りました。野島断層の記念館に着くと実際の断層を確認したり、ラボ展示で断層の種類や液状化などを確認したり、シミュレーターで地震の揺れの体験をしました。さらにバスで海岸沿いの断層を確認しながら走り、断層が海に至った明石大橋の道の駅で、断層のずれによって距離が変わった橋脚も確認しました。
H29科学体験発表会
今年度は近畿高校総合文化祭のプレ大会として阿波銀ホールで開催されました。2年生の口頭発表・ポスター展示の他に1年生が運営役員として参加しました。
第61回日本学生科学賞徳島県審査の結果
第61回日本学生科学賞徳島県審査
(読売新聞社主催:11/1徳島県立総合教育センターにて審査)
※今年は昨年より受賞数を絞った辛めの審査だったそうです。
◇最優秀賞(知事賞) 1点 →中央予備審査へ
「煎茶の劣化防止を目指して」
応用数理科3年 土居 義典・酒井 喬介・盛 裕貴
※審査得点順位 徳島県第1位
◇優秀賞(教育長賞) 2点
「防波堤の形状による波高減少効果について」
応用数理科3年 吉田 裕哉・永尾 拓都・向井 伸吾・吉田 陸矢・竹田 晴香
「藍染めによる紫外線強度の計測とその表現」
応用数理科3年 寺山 依里奈・西浦 歩里
◇入賞 3点
「音響湿度計の製作」
応用数理科3年 市川 裕一朗・早瀬 智章・平岡 大空・黒崎 七穂
「ソフトテニスボールの汚れ防止」
応用数理科3年 木下 育・清水 桐也・福寿 慶太
「ワカメを用いたアルコール発酵」
応用数理科3年 冨本 春香・披田 壌・美浦 菜月
SSH研究成果発表会開催
日時 平成29年9月24日(日)12:00~16:30
場所 本校大会議室および多目的ホール
主な内容
(1)実践及び成果報告(SSH事務局)
SSHアメリカ研修報告(口頭:参加生徒代表)
(2)生徒課題研究口頭発表(3年生:物化分野計4件)
(3)生徒課題研究ポスター発表(3年生:12件)
生徒課題研究ポスター中間発表(2年生:11件)
SSHアメリカ研修ポスター発表(参加生徒代表2グループ)
(4)指導講評(参加者による協議・意見交換など)
今年度のSSH研究成果発表会は、応用数理科2・3年生が様々な課題研究の発表を行い、1年生も今後の課題研究の参考に参加しました。また本校SSH運営指導委員の先生方、徳島県教育委員会や徳島県立総合教育センターの方々、全国SSH校の先生方、県内中学高校教育関係者、県内中学生・高校生、応用数理科生徒保護者、本校普通科の参加希望生徒および保護者も対象として幅広く案内し、生徒の司会・運営でSSHの取り組みについて発表しました。特に本年度は県外からも多くの参加があり、本校から遠隔地にある先生方にも取り組みを知っていただくことができました。
参加した応用数理科の生徒にとって、発表そのもの、あるいは発表会運営について貴重な経験となりました。そして保護者の方々や中学生の皆さんに自分たちの取組を紹介する好機ともなりました。3年生は対外的に口頭・ポスター発表を行うのはこれが最後となります。この経験が今後に活かされることを期待します。
また、ご指導の先生方や参加された方々からは、生徒の課題研究(特に2年生の中間発表に対して)や本校のSSH事業全般について、様々なご質問、ご意見やご助言を賜りました。いただいたご
J-LINKツアー(2年)
平成29年8月10日(木曜日)に応用数理科2年生が、午前中は理化学研究所の放射光科学総合研究センターを訪問し、午後は神戸大学のオープンキャンパスに合わせた研究室訪問を行いました。
午前は兵庫県佐用郡佐用町光都 一丁目の施設を訪れ、大型放射光施設のSPring-8やX線自由電子レーザーのSACLAについて、職員の方に説明を受けた後、メンテナンスで休止中の内部を見せて頂きました。1年次にアメリカ研修で原子の合成ができる加速器について見学や受講した生徒もおり、比較して理解を深めました。案内の職員の方から日本の磁石が優れていることを実感するため、普段の生活では、磁石に引きつけられないと思われるアルミニウム板を持つ手に磁力を感じる実験をさせて頂きました。さらに、事件解決や工業製品の改良に利用できていることや、世界のトップクラスの日本の技術の粋を集めて作られた設備で有ることを分かりやすく説明をして頂けました。SPring-8の中でもガイダンスが聞けるように全員無線機を着けての見学というのも新鮮だと感じたようでした。全体の記念撮影の後、型に身体を合わせて記念撮影するなど楽しい研修となりました。
午後の神戸大学では、情報工学や情報科学に興味を持ち、工学部の吉本研究室を訪ねる班とオープンキャンパスに参加する班に分かれました。今年度は吉本先生は城南塾という本校での講演にもお越し頂いていたので、生徒も先のお話を踏まえての研究室訪問となりました。他の班も、自らも課題研究をしているため、大学での研究活動の楽しさや大変さをより実感しながら、自らの進路についても考える良い機会となりました。
宮城総文自然科学分野ポスター発表
平成29年8月2日~4日 宮城県石巻市および仙台市で行われた全国高等学校総合文化祭自然科学部門に参加しました。
2日は石巻専修大学で、開会式・交流会に引き続き、ポスター発表を行いました。
ポスター発表の1次審査2次審査もこの日に行われました。
3日は午前中は石巻専修大学でポスター発表、午後は巡検で東北大学理学部を訪れ、生徒は研究室訪問、引率は情報交換会に出席しました。
4日は閉会式と表彰が行われ、残念ながら入賞はできませんでした。
ポスター発表では、入れ替わり立ち替わり多くの聴衆に興味を持ってもらえ、同じ高校生で30分以上質問してくれたり、大学の先生で専門に研究しているからと名刺を渡して質問やアドバイスを頂けたりと有意義な時間を過ごせました。
巡検で訪れた東北大学では、スクリーンを用いた4研究室の内容説明に続いて、生徒は研究室訪問で楽しむことができ、引率教員は大学教員と参加各校との意見交換会で情報交換ができました。
閉会式では、地元高校生が礼儀正しく心を込めて案内や帰りの見送りをして頂けました。
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第19回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表
8月10日(木)11日(金)岡山県岡山市の岡山大学のキャンパスで実施された第19回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表に本校から「紙鉄砲と音の関係」を研究した4名が参加しました。
初日はポスター発表で4分の発表に対して4分間の質疑を行いました。また,他校生との研究を聞いて質疑や評価カードの提出で交流を深めました。ポスター発表終了後は会場を変えて生徒交流会にも参加しました。
11日(金)は9:30~14:45まで創立五十周年記念館・金光ホールでステージ発表がありました。発表10分に対して5分間の質疑を行いました。すべての発表が終わってから講評と成績発表がありました。本校の発表はポスター発表の部で優秀賞を受賞しました。(各分野最優秀1優秀1)賞をいただいたこともうれしかったですが,各県の代表生徒たちが様々な研究を進めていることに大きな刺激を受けました。
SSH生徒研究発表会参加
8月9日(水)・10日(木)、平成29年度SSH生徒研究発表会が神戸国際展示場で国内外231校参加のもと開催されました。本校からは「防波堤の形状における波高減少効果」を研究している応用数理科3年生4名が参加しました。
初日は開会行事に続き、昨年度応用数理科1年生のJ-Linkツアーで訪問した理化学研究所多細胞システム形成センターの網膜再生医療開発プロジェクトリーダーである高橋政代先生から「iPS細胞で明日をつくろう」と題した基調講演がありました。その中では次世代の研究者である高校生に向けて「行きあたりばっちり!」「できると信じるプレーヤに!」とのメッセージをいただきました。その後会場を移動し、ポスター発表を行いました。発表は午前・午後合わせて5時間半あり、多くの方々に自分たちの研究を聞いてもらうことができました。ポスター発表終了後、全体発表校6校の選出と講評があり、1日目を終了しました。
2日目は全体発表校による6本の口頭発表がありました。どの研究も高度な内容で深い考察がなされており、会場からの質問も大変活発で参加生徒も大きな刺激を受けていました。その後1時間のポスター発表の後、表彰式がありました。生徒投票賞12校・ポスター発表賞21校・奨励賞6校・審査委員長賞3校・科学技術振興機構理事長賞2校・文部大臣表彰1校が表彰され、全体講評をもって全日程を終了しました。残念ながら本校は表彰に至りませんでしたが、是非今後の課題研究で表彰を目指してほしいと思います。
科学体験フェスティバルin徳島ブース出展
8月5日(土)・6日(日)、徳島大学において「科学体験フェスティバルin徳島」が開催されました。科学体験フェスティバルとは、次世代を担う青少年の科学する心を育成し、科学に対する関心を高めることをねらいに、毎年徳島大学理工学部において開催されているものです。学校関係や県内企業が50程度のブースを出展し、実験や工作など様々な楽しい催しを行っています。本校科学部も毎年出展しています。今年度の新出展テーマは、「川原の石を使ったオリジナルメモスタンドをつくろう」です。川原の石の断面を磨き結晶を観察した後、オリジナルのメモスタンドを製作するものです。整理券を用いて2日間で300名のお子様と加えてその保護者にも体験してもらうことができ、つくったメモスタンドにも満足されているようでした。
J-Linkツアーin関西(応用数理科1年生)
応用数理科1年生は8月2日(水)に県外研修を行いました。研修地は神戸ポートアイランドです。
☆理化学研究所 計算科学研究機構(スーパーコンピュータ『京』)
有名なスーパーコンピュータ『京』を運用している施設です。前年に好評だった施設で今年が2回目です。はじめに施設1階の展示スペースを見学した後、5,6階の間にある階段状の見学者ホールで、建物の耐震構造、計算科学研究機構の役割、スーパーコンピュータとは、『京』の特徴、スパコンが何に利用されるのか、スパコンの進歩とポスト『京』についてといったお話がありました。ご説明の後、正面スクリーンが上がると、筐体がずらっと並んだ『京』本体が姿を現しました。生徒からは歓声があがり、みんな興奮気味でした。その後『京』本体やモニター画面を見ながら質疑応答が行われました。熱心な生徒は出発ぎりぎりの時間まで質問をしていました。
☆理化学研究所 ライフサイエンス技術基盤研究センター(CLST)
ライフサイエンス技術基盤研究センター(CLST)は、ライフサイエンスの成果を創薬・医療につなげるための技術を研究する施設です。事前に「陽電子放出断層撮影(PET)とはどのような技術か」及び「がんとはどのような病気か」についてのレポートと2つ以上の質問の事前提出が義務付けられており、参加者は事前研修をして講義に参加しました。CLSTサイエンス・コミュニケーターの高橋涼香さんから、がん研究の研究者になった経緯や、がんとはどのような病気であるかのお話があり、その後CLSTで研究されているγ線を放出する目印をつけたPETプローブによって体の中の分子の動きを正確に見ることができる「PETイメージング」の説明を受けました。
今年が初めての訪問でしたが、生命科学や医学に興味関心をかき立てられる研修でした。
☆甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科
甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科では、川内敬子先生と、5人の院生・学部生TAの皆さんのご指導の下、「遺伝子組み換えの方法」というテーマで、2人一組で実験実習を行いました。最初に実験内容と操作に関する説明をお聞きした後、実験実習に取りかかりました。今回の研修で、マイクロピペットや遠心分離器の基本操作、DNA塩基配列や制限酵素が特定のDNA配列の箇所を切断することが理解できました。
また、今回は昼食に施設7階のカフェテリアを利用させていただき、普段の高大連携事業と違った大学の雰囲気も感じることができました。ご指導くださった川内先生を初め、お世話をいただいた学生さんや事務室の皆さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。