バス J-Linkツアーin関西(応用数理科1年生)

 応用数理科1年生は8月2日(水)に県外研修を行いました。研修地は神戸ポートアイランドです。
☆理化学研究所 計算科学研究機構(スーパーコンピュータ『京』)
 有名なスーパーコンピュータ『京』を運用している施設です。前年に好評だった施設で今年が2回目です。はじめに施設1階の展示スペースを見学した後、5,6階の間にある階段状の見学者ホールで、建物の耐震構造、計算科学研究機構の役割、スーパーコンピュータとは、『京』の特徴、スパコンが何に利用されるのか、スパコンの進歩とポスト『京』についてといったお話がありました。ご説明の後、正面スクリーンが上がると、筐体がずらっと並んだ『京』本体が姿を現しました。生徒からは歓声があがり、みんな興奮気味でした。その後『京』本体やモニター画面を見ながら質疑応答が行われました。熱心な生徒は出発ぎりぎりの時間まで質問をしていました。

☆理化学研究所 ライフサイエンス技術基盤研究センター(CLST)
 ライフサイエンス技術基盤研究センター(CLST)は、ライフサイエンスの成果を創薬・医療につなげるための技術を研究する施設です。事前に「陽電子放出断層撮影(PET)とはどのような技術か」及び「がんとはどのような病気か」についてのレポートと2つ以上の質問の事前提出が義務付けられており、参加者は事前研修をして講義に参加しました。CLSTサイエンス・コミュニケーターの高橋涼香さんから、がん研究の研究者になった経緯や、がんとはどのような病気であるかのお話があり、その後CLSTで研究されているγ線を放出する目印をつけたPETプローブによって体の中の分子の動きを正確に見ることができる「PETイメージング」の説明を受けました。
 今年が初めての訪問でしたが、生命科学や医学に興味関心をかき立てられる研修でした。

☆甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科
 甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科では、川内敬子先生と、5人の院生・学部生TAの皆さんのご指導の下、「遺伝子組み換えの方法」というテーマで、2人一組で実験実習を行いました。最初に実験内容と操作に関する説明をお聞きした後、実験実習に取りかかりました。今回の研修で、マイクロピペットや遠心分離器の基本操作、DNA塩基配列や制限酵素が特定のDNA配列の箇所を切断することが理解できました。
 また、今回は昼食に施設7階のカフェテリアを利用させていただき、普段の高大連携事業と違った大学の雰囲気も感じることができました。ご指導くださった川内先生を初め、お世話をいただいた学生さんや事務室の皆さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。