野球部活動報告
令和6年度 徳島県高等学校総合体育大会協賛野球中央ブロック大会
~ 賞状の「準」の文字を、優勝への準備の「準」にするために ~
5月31日(金)から6月3日(月)の3日間、徳島県高等学校総合体育大会協賛野球中央ブロック大会が開催されました。
夏の選手権への前哨戦となる戦いという位置づけであるこの大会。126年目の夢実現に向けて、様々な成果と課題を得ることができました。
5月31日(金) 1回戦(むつみスタジアム) 城南 12 ー 2 城ノ内(5回コールドゲーム)
※ スコアボードの5回裏の2点は、正しくは1点です。
《バッテリー》(城ノ内)板東,矢野-佐藤 (城南)馬詰-島
《長打》▽三塁打 (城南)島 ▽二塁打 (城南)大野2,蔭山2,島,中山 (城ノ内)板東
《試合の概要》城南は1回裏に、安打2本で先制すると、その後も長打、単打を絡めて2回裏に3点、3回裏に7点と一気に突き放し、13安打12得点と大勝した。先発馬詰は城ノ内打線に6安打を浴びるなど苦しみながらも力投し、完投勝利を飾った。
6月1日(土) 準決勝(鳴門高校グラウンド) 城南 4 ー 1 徳島市立
《バッテリー》(城南)國平-島(徳島市立)玉沢,溝渕-水口
《長打》▽本塁打 (城南)蔭山 ▽三塁打 (徳島市立)矢野 ▽二塁打 (城南)蔭山 (徳島市立)川田
《試合の概要》
城南の先発國平は打たせて取る投球を展開し、4回までをすべて三者凡退に抑えた。
試合が動いたのは5回表、徳島市立の五番打者に右翼への三塁打を打たれ、その後の連係ミスで1点を先制されます。その直後の5回裏、七番大川がしぶとく四球を選び、八番遠藤のバントは失策を誘い無死一・二塁。九番橋本が送りバントを決め、一番大野が中前への適時打を放ち逆転に成功。さらに二死三塁から三番蔭山が右翼フェンス越えの2点本塁打を放ち、リードを4点に広げます。その後の追加点はありませんでしたが、國平はその後も安定感を発揮し3安打完投勝利。見事、2年ぶりとなる決勝進出を果たしました。
6月3日(月) 決勝(むつみスタジアム) 城南 2 ー 14 鳴門(6回コールドゲーム)
《バッテリー》(城南)池田,國平,馬詰-島(鳴門)藤原,酒部-上原
《長打》▽三塁打 (鳴門)桐川 ▽二塁打 (鳴門)谷口,上原,橋本,大岸
《試合の概要》1回表に鳴門は長短打を絡め5点を先制し、試合の主導権を完全に奪います。対する城南は8安打とチャンスを作るもののあと一本が出ず、終始劣勢に立たされます。5回裏には6番國平のタイムリー安打などで2点を奪いますが、6回表に5点を失い6回コールドゲームで試合終了。2年ぶりの優勝を逃し、準優勝となりました。
《大会の総括》決勝まで戦うことができ、4日間で3試合の経験を積むことができました。うち2試合は夏の選手権の会場であるむつみスタジアムでの試合ということで、この時期に経験できたことは大きなプラスに働くものとみています。
この3試合を通じ、努力家の3年生が得点に結びつく執念の活躍を見せたり、公式戦初出場の選手もしっかり役割を果たすなどの成果も見られた反面、もし夏の選手権で出たら確実に隙を突かれて敗戦につながるような失点も見られるなど、全体としてはこれが城南の野球とは思われたくない、まだまだこんなものではないといった消化不良の試合が続いたことも事実です。
結果としては準優勝。聞こえは良いですが、全く優勝に「準ずる」とは言えません。選手権が終わったとき、この「準」は、優勝への「準備」の「準」で間違いなかったと言えるよう、今後の取り組みが重要になります。
たくさんの方に応援され、学校生活でも組織を動かす原動力である硬式野球部。平日の試合では、短縮時間割が終わってすぐに自転車を飛ばし、急いで応援に駆けつけてくれた生徒や、常に全力応援でチームをサポートしてくださった保護者の皆様…スタンドから盛り上げてくださった皆様の期待に夏こそ応えることができるよう、一体感を持って練習に取り組み、1ヶ月後にはこの球場でより成長した姿を見せてくれるものと信じております。
今大会は平日も含む日程であったにもかかわらず、応援に来ていただき誠にありがとうございました!
選手権での躍進を信じ、チーム一同全力で取り組みますので、今後も応援よろしくお願い致します!!
《文責》尾形
2024(令和6)年3,4,5月 硬式野球部活動報告(練習試合)
~ 硬式野球部から発信する「YES!!城南」38名の部員が新しい「YES」を求めて戦う! ~
日頃は、本校硬式野球部の活動にご理解・ご協力いただき、誠にありがとうございます。
本校硬式野球部は4月に1年生選手11名、マネージャー5名を迎え、総勢38名の所帯となりました。人数が増え、チームに一体感を創出することができれば、今後ますますの躍進が見込まれます。
更新が滞っており誠に申し訳ありません。ここからは3,4,5月に行われました練習試合について報告いたします。
3月2日(土)
城南 0 - 7 玉野光南(岡山)
城南 8 - 5 玉野光南
3月8日(土)
城南 3 - 2 高瀬(香川)
城南 11 - 0 高瀬
3月9日(日)
城南 4 - 5 高松中央(香川)
城南 3 - 9 高松中央
3月16日(土)
城南 4 - 11 尽誠学園(香川)
城南 6 - 6 尽誠学園
3月17日(日)
城南 3 - 0 新居浜商(愛媛)
城南 5 - 0 新居浜商
4月13日(土)
城南 16 - 1 神戸(兵庫)
城南 3 - 5 長田(兵庫)
4月14日(日)
城南 8 - 2 高松西(香川)
城南 6 - 7 高松西(香川)
4月20日(土)
城南 3 - 13 阿波
城南 13 - 2 阿波
4月21日(日)
城南 6 - 2 板野
城南 3 - 5 藤井(香川)
4月28日(日)
城南 0 - 3 加古川西(兵庫)
城南 10 - 4 小禄(沖縄)
4月29日(月)
城南 2 - 2 富岡西
城南 2 - 6 富岡西
5月3日(金)
城南 4 - 3 観音寺一(香川)
城南 3 - 2 観音寺一
5月5日(日)
城南 4 - 3 飾磨(兵庫)
城南 5 - 0 相生産業(兵庫)
5月6日(月)
城南 11 - 7 社(兵庫)
城南 0 - 2 社(兵庫)
5月12日(日)
城南 4 - 11 神辺旭(広島)
5月19日(日)
城南 3 - 5 阿南光
5月25日(土)
城南 12 - 2 東温(愛媛)
城南 4 - 1 松山東(愛媛)
5月26日(日)
城南 7 - 0 高松桜井(香川)
城南 10 - 7 穴吹
4月に行われた生徒会役員選挙では、期待の2年生投手が選挙で当選し、生徒会長に就任しました。硬式野球部員の生徒会長就任は、2022(令和4)年の春季大会でベスト4に導いた投手以来で実に3年ぶりとなります。また、各種委員会の委員長やホームルーム委員長にも多くの部員が就任するなど、硬式野球部員が学校を動かす原動力になっております。
新生徒会長の掲げるスローガンは「YES!城南」。YESは「はい」という返事や、「よくやった、それでいい」という肯定の意味だけでなく、物事がうまくいった時などの興奮や喜びを表す言葉としても使われます。
城南生の信じる道は正しい、自信を持って突き進め、とプラスの方向に導く合言葉であり、硬式野球部にとっても「YES!城南」は、躍進することで人々に喜びを与えるという決意の表れのようにも感じます。
3年生にとっては残りわずかとなり、1,2年生の新戦力にとってもこれからの長いようで短い高校野球生活を後悔なく、充実したものになるよう、毎日新しい「YES」を求めて活動に取り組んでおります。
春季大会では「あと1アウトの重み」を県内どこのチームよりも深く思い知り、野球をさせていただいていることの感謝を胸に「一球一心 ~心はひとつ~ 」のチームスローガンのもと、夏の躍進を目指して日々の練習に取り組んでいる成果が花開き、実を結ぶことを信じております。勝利を目指して戦い抜く部員たちの姿を、今後も応援していただければ幸いです。
今回は記事の更新が遅れてしまいましたが、今後は少しでも早く広報していきたいと考えております。
皆様、これからも応援よろしくお願い致します。
《文責》尾形
2024(令和6)年度 徳島県高等学校総合体育大会協賛野球中央ブロック大会 組み合わせについて
~ 部員38名、夏の前哨戦を総力で戦います!! ~
4月24日(水)、徳島県高等学校総合体育大会協賛野球中央ブロック大会の組み合わせ抽選会が行われました。日程は以下の通りです。
本校の初戦は5月31日(金)14時30分から、徳島市のむつみスタジアム(蔵本球場)で行われる第3試合で、城ノ内中等教育学校と対戦します。
春季大会準々決勝の悔しい敗戦から、県内のどのチームよりもリードを維持しながら27個のアウトを取り切ることの難しさを思い知った私たちが、試練を乗り越え本物の強さを手に入れることこそ、夏の甲子園初出場に向けての至上命題です。
夏の選手権の前哨戦ともいえるこの大会も「一球一心 ~心はひとつ~」のチームスローガンのもと、全力で戦い優勝を目指します。なお、今大会の入場料は無料です。他競技においては、総体が最後の舞台となる部活動も多くあります。主要大会ごとに応援に来てくれる仲間がその大舞台で戦うにあたり、私たちは背中を押せるような戦いを展開していきます。
皆様、城南高校を「全力応援」よろしくお願い致します!!
《文責》尾形
第77回徳島県高等学校野球春季大会準々決勝
~ リードを守り、27個のアウトを取り切る試練を与えられた春 ~
3月31日(日)、阿南市のアグリあなんスタジアムで、第77回徳島県高等学校野球春季大会準々決勝が行われました。本校は、池田高校と対戦しました。
《バッテリー》
(城南)馬詰、國平-島(池田)幸田、香川-關口
《試合の内容》エース馬詰は5回までを無安打に抑える見事な投球を展開し、野手もその投球に応える堅実な守備でリズムよく試合を展開しました。野手陣も1、2回戦とは違い、1試合を通して無失策の堅実な守備でバッテリーを盛り立てます。
試合が動いたのは1回裏。今大会初スタメンとなる1番宮本が中前に安打を放ち、2番國平の犠打と3番中山の右中間への二塁打で一死二・三塁とし、4番島の犠飛で1点を先制します。
4回表には3番中山が敵失で出塁し、4番島が犠打で送り一死二塁。5番馬詰の安打で一・三塁としたところで重盗が成功し、リードを2点に広げます。さらに今大会好調の7番大川が左前に安打を打ち、二塁走者馬詰は果敢に本塁を狙いましたがタッチアウトとなり、3点目とはなりませんでした。
6回から8回にかけても堅実な守りと馬詰の気迫のピッチングで無失点に抑えますが、攻撃面ではこの間、先頭打者を毎回出しながらも得点には結びつかず、2対0のまま9回の攻防を迎えます。9回表、ここまで無失点の好投を続けてきた馬詰が、制球に苦しみながらも二死一塁という局面を迎えます。その後、四球と安打で満塁となり、押し出しと適時打でついに逆転を許しますが、代わった國平が確実に打ち取り、このピンチを切り抜けます。
1点ビハインドの9回裏。まだ終わったわけではないと最後まで声を枯らし続けながら立ち向かいましたが、この回は走者を出すことができず試合終了。2対3で敗れ、2年ぶりのベスト4進出を逃しました。
《試合の総括》2回戦の選手数からさらに体調不良者が増え、15名で戦う非常事態。一人でも「状況が厳しい」と思ったら負けるという中で、全員が共通して持っていた意識は「選手20名全員が揃って校歌斉唱できるまでは負けられない」というものでした。すべての者がチームの勝利を目指して行動・プレーすることによって、好ゲームを展開することができました。結果的には勝利まであとアウト一つというところまで到達しながら、そこを勝ち切れなかった悔しさはしばらく、夢にまで出てくるのではないかと思います。アウトも得点も、取るべきところで取り切らなくてはならない。これは夏への課題として、現状が分かって良かったと捉え、この課題を乗り越え絶対に今度は勝ち切る、というエネルギーにすることが求められます。課題も多く見つかりましたが、苦しい状況でも全員で力を合わせ、決して引かない城南の野球を十分に魅せることができた春の戦いでした。126年の歴史で、先輩方もまだ見たことがない夏の甲子園の舞台に立つという目標を成し遂げるため、明日から学年が一つ上がる部員たちは、成果と課題を胸により一層成長してくれると確信しております。
応援してくださった皆様のおかげで、今大会を戦い切ることができました。
チーム一同、温かいご声援に心より感謝申し上げます!!
《文責》尾形
第77回徳島県高等学校野球春季大会2回戦
~ ここにいないメンバーのためにも、雨中の激戦を絶対に勝つ!! ~
3月28日(木)、阿南市のアグリあなんスタジアムで第77回徳島県高等学校野球春季大会の2回戦が行われ、本校は小松島西高校と戦いました。
《バッテリー》(城南)馬詰、國平-島 (小松島西)早内、村瀬-藤本
《長打》▽二塁打 十川、島(城南)
《試合内容》試合が動いたのは4回表。高校の主要大会で初スタメンとなった2人が大きく躍動し、ニューヒーロー誕生を予感させる活躍を見せました。城南は先頭から2つの四球などで一死一・二塁の場面で7番大川が右前に安打を放ち満塁とします。その後、二死満塁の場面で9番遠藤がしぶとく押し出しの四球を選び、待望の先取点を獲ります。さらに1番大野が中前に適時打を放ちリードを2点に広げます。5回表にも安打と失策で1点を追加し、3点リードで前半戦を折り返します。
グラウンド整備後の6回表の攻撃前。円陣の中心に立ったのはこの日、スタメン出場の遠藤。「ここにいない4人のためにも絶対に、絶対に勝ちましょう」との力強い声に後押しされた攻撃は、先頭の8番十川が右中間への二塁打を放ち、9番遠藤の犠打で一死三塁。1番大野が執念で転がした遊ゴロの間に1点を追加し4対0とします。
後半にかけて風雨が強まり、守りにくいグラウンドコンディションの8回裏には、足を滑らせたことによる打球処理のミスや安打で2点を取られますが、同点・逆転を許すことなく9回の攻防を迎えます。
9回表、先頭の2番國平が四球で出塁し、3番中山が犠打で進め一死二塁。4番島が右翼線に二塁打を放ち、5対2とします。
9回裏のマウンドに立ったのは1回戦と同じく國平。守備のミスが出ながらも打たせて取る巧みな投球を見せ、無失点でしのぎ試合終了。選手10名で戦った2022(令和4)年以来となる、2年ぶりのベスト8進出を果たしました。
《総括》直前に体調不良者が相次ぎ、16名で戦うことになったこの試合。選手20名が揃わず、スタメンも2名入れ替えとなった危機的状況で、負ければチームが沈没しかねないという危機を救ったのは投手陣の力投と新戦力の台頭、そして「ここにいないメンバーのために絶対に勝つ」という執念そのものでした。馬詰は8回で12奪三振の力投を展開し、要所を締めて試合を最後まで優位に戦えるリズムを形成しました。当たり前の話ですが、試合に勝つためには、レギュラー9名の力だけでは不可能です。ここまで裏方に徹し、チームの勝利を信じてベンチを盛り上げてきたメンバーが出場し活躍する姿に感動を覚えるとともに、戦力の底上げを実感できたことが非常に心強く思います。そこに続くニューヒーローが続々誕生し、戦い方の幅が広がることが望まれます。
準々決勝の対戦相手は、かつて一世を風靡した「やまびこ打線」で全国的に有名な強豪・池田高校です。ここからも厳しい戦いが予想されますが、選手20名が揃って校歌斉唱するまでは絶対に負けられない戦いです。皆様の応援がいちばんのエネルギーとなりますので、これからも応援よろしくお願い致します。
《文責》尾形