平成25年度

花丸 日本学生科学賞徳島県審査の結果

読売新聞社主催の第57回日本学生科学賞徳島県審査が11/6に行われました。
本校は最優秀賞2点(県代表として中央予備審査へ)、優秀賞5点、入賞2点という結果でした。
日本学生科学賞受賞一覧1107掲載.pdf

花丸 科学の甲子園徳島県大会

第3回科学の甲子園徳島県大会に1年生6名1チームが参加しました。

開催日時 2013年11月2日(土)9:30~
開催場所 徳島県立総合教育センター
出場生徒 応用数理科1年 朝倉・河野光佑・林・結城・片岡・倉良

午前中の筆記競技は物・化・生・地・数・情の6分野120分、午後の実験競技は2つの内容を平行して60分で行われました。筆記競技は彼らなりに頑張りましたが、1年生のためまだ授業で学習していない分野が多く、実験競技1も事前の練習が十分に生かせず残念でした。ただし部門別表彰で実験競技2の奨励賞は何とか獲得できました。今年の経験を来年にぜひ生かしたいものです。※競技内容は現時点では非公開のため、記事・写真ともありません。

理科・実験 化石採集フィールドワーク

実施日:2013年8月9日(金)
採集地:香川県香南町(三豊層群・新生代第四紀更新世)

 応用数理科では1年生の夏休み中に、徳島化石研究会会長の鎌田誠一先生を講師にお招きして、希望者を対象に化石採集のフィールドワークを実施しています。今年は昨年と同じく高松市の三豊層群露頭で実施しました。
 この日は昨年以上の猛暑で体力・気力を消耗した上、化石を含む地層の一部が土砂に埋まっていたりして、一人で球果化石を5個見つけた生徒もいましたが、全員が球果化石を採集できなかったのは残念でした(枝や樹皮などの材化石は昨年以上に多かったのですが)。猛暑の中、現地で熱心にご指導いただいた鎌田先生に厚く御礼申し上げます。
※鎌田誠一古代ロマン博物館

バス J-Linkツアーin関西 大学・研究所研修208HR

 応用数理科208HRは8月8日に、午前中は神戸大学(オープンキャンパス)、午後は高輝度光科学研究センター(SPring-8&SACLA)にて県外研修を行いました。
☆神戸大学(神戸市・六甲台キャンパス)
 キャンパス案内を兼ねて全員で六甲第2キャンパスの百年記念館まで下ったあと、この日の午前中に開催されていた工学部・農学部・経営学部の各オープンキャンパスに各自で参加しました。各学部学科のプレゼンや模擬講義・進学相談会はもちろん、学部生や大学院生による実験実習、学生が高校生に声掛けして研究室に案内して研究内容を説明するなど、大学祭のような活気あふれる雰囲気でした。

☆高輝度光科学研究センター(兵庫県佐用郡・播磨科学公園都市)
 こちらの研修に際しては、センターから貸与いただいていた解説DVDと、施設が登場する映画「日本沈没」と「神様のパズル」を用いて、終業式前に事前研修を行っておりました。
 高輝度光科学センターの中核施設は、世界に3基しかない第3世代放射光施設であるSPring-8と、一昨年3月に供用運転を開始したばかりの世界に2基しかないX線自由電子レーザー施設であるSACLAで、両方とも見学させていただくことができました。
 最初に中央管理棟上坪講堂にて、木村広報室長様による施設の概要説明の後、2班に分かれて施設見学と解説をしていただきました。ちょうど夏場のメンテナンス期間でSPring-8そのものは停止していたため、放射線管理区域である実験ホール(蓄積リング外周部)はもちろん、稼働中は研究者自身も入れない実験ハッチ内部まで見学させていただきました。その後、バスでSACLA外周部を車窓見学した後、管理棟でSACLAの概要説明を受け、施設見学させていただきました。共に世界最高性能を誇る2基の巨大施設とそこで行われている研究について、様々なことを深く知ることができました。お世話になった皆様に、心から感謝申し上げます。

はやぶさが持ち帰った小惑星イトカワの微粒子

分析に使われた簡易クリーンルーム

愛媛大学入舩先生謹製・超高温高圧発生装置

SPEED-1500。「神様のパズル」

撮影はこの周辺で行われた。

 

バス J-Linkツアーin関西 企業・大学研修108HR

 応用数理科108HRは8月7日に、午前中は新日鐵住金広畑製鐵所、午後は甲南大学フロンティアサイエンス学部にて県外研修を行いました。
☆新日鐵住金株式会社広畑製鐵所(姫路市)
 先端技術を用いて鉄スクラップなどの冷鉄源から様々な用途の高品質薄板鋼板を生産している製鉄所です。また日本国内で年間約百万トン発生する古タイヤを溶解炉の熱源や鉄源にしたり、熱分解してガスや油、鉄ワイヤーなどに分離して再資源化する施設もあり、資源リサイクル・持続可能な社会の実現に貢献しています。
 見学センターで広畑製鐵所に関する概況説明とビデオ上映のあと、作業服・ヘルメット・軍手を着用して、バスで製鐵所敷地と熱延ラインの見学に行きました。非常に広大な敷地には製鉄関係施設、線路・道路・橋・港湾施設などがありました。見学の目玉である熱延ラインは幸運にもちょうど稼働中で、バスから降りて施設内部に入り、加熱炉で1200℃に熱せられた鋼材(スラブ)が高速で圧延機に送られ、あっという間に薄板を丸めた熱延コイルに仕上げられていく様子を一通り見ることができました。赤熱したスラブの放つ強烈な赤外線を肌で実感しました。(広報センター以外は写真撮影等禁止でした。)
 ご説明・ご案内いただきました広畑製鐵所OBの生原さん・藤原さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

☆甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科(神戸市中央区)
 甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科では、生物無機化学がご専門の藤井敏司先生と、6人の学部生TAの皆さんのご指導の下、「光でお米の鮮度を調べてみよう」というテーマで、3~4人一班で様々な酵素反応に関する実験を行いました。最初に酵素や酵素反応に関する講義と本日の実験内容に関する説明をお聞きした後、実験作業に取りかかりました。みんな熱心に実験に取り組んでいました。
 ご指導くださった藤井先生を初め、お世話をいただいた学生や事務室の皆さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

園瀬川総合科学調査

 7月9日(火)午後、応用数理科1年生35名は、毎年恒例となっている園瀬川の総合科学調査を行いました。暑い日中に屋外での活動でしたが、最高気温は32℃で猛暑日ではなく、涼しい川の流れに浸かっての調査だったので、比較的楽に実施できました。また危惧された雷雨もなく、晴天に恵まれました。
 参加生徒は上流・中流・下流に分かれ、それぞれの地点でパックテストによる6種類の化学分析(pH、COD、アンモニア、亜硝酸、硝酸、リン酸)、流速の計測、水生昆虫の採集などを行いました。 その他、魚類やエビを捕らえましたが、それらは生物教室の水槽で飼育しています。

下流

中流

上流

理科・実験 308HR高大連携授業(出張講義)

 応用数理科3年生は6月21日午後に、徳島大学工学部での高大連携講座・本校での出張講義・本校での時事英語(Travis Frink先生)の3つに分かれて授業を実施しました。
 17名が参加した本校での出張講義は、徳島大学大学院・総合科学部総合理数学科の三好徳和先生をお招きして開催しました。三好先生は、遷移元素の沈殿反応やイオンの呈色等に関する“大学入試によく出る重要な反応”を、演示実験と生徒への発問を織り交ぜ、なぜそうなるのかも含めてご説明くださいました。それから化学に関する様々なトピックスや、クロスカップリング反応の演示実験をしながら、2010年ノーベル化学賞で、なぜヘック・根岸・鈴木の三名が受賞者に選ばれたのかの裏話などもお話しくださいました。そして現役の研究者としての研究への取り組み方と現在取り組んでいる研究の内容、どうやって進路選択をしたのか、高校時代にやっておくべきことなど、様々な内容についてお話しくださいました。
 お忙しい中、本校までお越しいただいた三好先生に厚く感謝いたします。

理科・実験 108HR高大連携授業(出前講義)

 応用数理科1年生は、6月12日(水)午後、京都光華女子大学から2人の先生を本校にお招きして、出張講義を受講しました。
 第1講「ライフデザインの描き方」では、ライフデザイン学科長で心理学がご専門の森際孝司先生から、「自分に最も合った職業を選ぶこつ」「理想の人生の描き方」「あなたの“能力”とは何か」といったことについてわかりやすくお話しいただきました。
 第2講「社会人基礎力の重要性~理系進学を目指す高校生の皆さんへ~」では、自動車メーカーのホンダでF1エンジンやハイブリッドカーの開発に関わった後、大学の先生となった徳島ご出身の高野拓樹先生から、経済産業省が提唱する“社会人基礎力”の概念に沿って、3つの能力・12の能力要素について、自らの経験を踏まえたお話しをいただきました。途中では景品付きのクイズもあって、みんなで盛り上がりました。
 生徒たちはお二人の、自らの体験を交えた熱心なお話をお聞きして、学ぶことの意義や自分の生き方などについていろいろ考えるきっかけとなったようです。森際先生・高野先生、本当にありがとうございました。

まる SSH高大連携事業308HR(6/14実施:徳島文理大学薬学部)

6月14日(金)14:00より,本年度,高大連携授業の一環で,徳島文理大学薬学部薬品物理化学教室において,ノーベル化学賞の化学反応実験を行った。
参加生徒は,本校応用数理科3年生の8名。福山 愛保研究室のスタッフ11名が指導に当たってくれた。(完全マンツーマンで丁寧に指導していただきました。)
実験テーマは,「ノーベル化学賞の鈴木-宮浦カップリング反応を使って,炭素と炭素をつなぐ」という大変興味深いものである。
14:00より第1セミナー室にて,スタッフ紹介
14:05~ ノーベル化学賞を受賞した鈴木-宮浦反応とはどんな反応なのか?説明を受ける。
14:30~ 実験器具・実験操作の説明を受ける。
14:45~16:35 鈴木-宮浦カップリング反応を用いて実験。材料は,フェニルボロン酸とp‐ブロモ安息香酸,炭酸カリウムに酢酸パラジウムを触媒に用いて反応させた。
試験管を攪拌させると,白色の結晶が析出。ビフェニル特有のニオイがする。希塩酸を加え,生成物を吸引ろ過により取り出す。ろ紙を用いて水分を拭き取り乾燥させる。
結晶をサンプル管に取り出し,NMRを測定し,生成物を確認する。
16:40 後片付け その後,福山先生を始め研究室のスタッフのみなさんと楽しいひとときを過ごせた。

①実験書の説明 ②実験開始
③クロスカップリングの実験 ④実験中
⑤福山 愛保先生による指導 ⑥NMRによる測定
⑦実験後片付け ⑧実験に関する質疑・応答中
 
⑨福山研究室の紹介  

理科・実験 108HR高大連携授業(徳島文理大学薬学部)

 応用数理科1年生は、5月29日(水)午後、徳島文理大学薬学部薬剤学教室にお邪魔して高大連携授業に参加させていただきました。「錠剤がどのようにつくられるか、その製造過程の一部を学ぶ」という内容で、製剤に関する3つのテーマ(湿式顆粒圧縮法・滑沢剤の至適濃度を決めるための安息角の測定・日本薬局方一般試験法の崩壊試験など)の実験実習を、クラスを3班に分けてローテーションで行いました。およそ2時間半の高大連携授業でしたが、みんな楽しく熱心に実験実習に取り組んでいました。私たちのために、貴重な時間を割いてご指導いただきました薬学部教授の櫻井先生をはじめ、研究室の先生方や学生の皆さんに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。