平成25年度
徳島県高等学校科学研究合同発表会の開催
3月25日(火)に県内6高校参加の下,とくぎんトモニプラザにて開催された平成25年度徳島県高等学校科学研究合同発表会に,応用数理科1,2年生が参加しました。2年生は会場設営および発表,1年生は会場設営と司会や会場係などを務め,本校生徒が発表会運営を行いました。
午前中に開会行事と口頭発表,午後にポスター発表と講演会,表彰式と閉会行事が行われました。来賓に(独)科学技術振興機構からお2人,審査委員には徳島大学と鳴門教育大学から6人の先生方,徳島県高等学校教育研究会理科学会・徳島県教育委員会・徳島県立総合教育センターから3人の先生方をお招きしました。徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部教授の玉置俊晃先生には,審査委員と講演会講師を兼務していただき、「医師と生命科学研究」と題してご講演をいただきました。
参加生徒は,他校の発表に触れ,審査の先生方からアドバイスをいただき、大いに刺激を受けたようです。 審査の結果,本校生徒が口頭発表及びポスター発表で最優秀賞をいただくことができました。 → 本校審査結果
高大連携講座「課題研究の進め方」の開催
応用数理科1年生を対象に、香川大学教育学部の笠潤平先生をお招きし、「課題研究の進め方」に関する2回の講義をお願いしました。第1回は昨年11月27日に「課題研究について~『公正な(フェアな)テストを計画する』~」を開催しました。講義では、授業と探究活動との違いや、説得力のある研究に必要な「データ」「証拠」「信頼性」「妥当性」等の概念、あるいは「変数」とデータ処理について、良い研究計画と悪い研究計画といった、課題研究内容の向上につながる様々な内容を、具体的事例や演示実験を交えてわかりやすくご教授いただきました。生徒にとっては、課題研究について今まであまり考えてこなかった角度からの様々な問いに、いろいろ物事を考える大変良い機会となったようで、課題研究に前向きに取り組もうという意見が多数寄せられました。
第2回目は2月26日に化学教室で10班に分かれて研修を行いました。「温泉たまご」を素材に、テーマや計測する変数の設定、実験計画など、ブレインストーミング的に班で話し合い、その内容をお互いに発表しました(先日の徳島大学での研修内容といろいろ共通点がありました)。その後、たまごをゆでる「温度」と「時間」に変数を絞り、「温泉たまごの最適条件」を各班2回総計20回の実験で探りました。「温かい生たまご」「白身が固まりはじめ黄身は少し軟らかすぎ」「非常に惜しい」といった笠先生の判定に一喜一憂しながら、みんなで楽しく実験を行い、課題研究の基礎を学ぶことができました。
笠先生にご教授いただいたことを、ぜひ今後の課題研究に行かしていきたいと思います。
SSH学校設定科目Science EnglishⅠ
応用数理科1年生では、普通科と同じコミュニケーション英語Ⅰ週4時間と英語表現Ⅰ週2時間に加えて、学校設定科目のScience EnglishⅠ(SEⅠ)を週1時間行っています。SEⅠではクラスを10人ずつ4班に分けて週ごとのローテーションで、ネイティブの先生2人を加えた4人の先生方による少人数授業を行ってきました。3月は学年末考査や高校入試等の行事があるため、時間割の関係で2月末がSEⅠ最後の授業でした。2年次のSEⅡでは、県外先進校の事例等を参考に課題研究の英語プレゼンテーションや英語論文の基本などを学習する予定です。
第2回徳島県高等学校課題研究および科学部研究研修会の開催
日時 2014年2月22日(土)13:00~17:00
場所 徳島大学総合科学部(3号館東側スタジオ)
昨年末に行われた第1回研修会に引き続き、第2回の研修会を開催しました。本校以外にも3校の参加があり、1年生50名余りの生徒が集まりました。
今回は第1回目の研修をもとに、前半は各校の研究班合計18班がそれぞれ研究テーマ・研究目的・実験方法の設定について発表し、それについて総合科学部の先生方やご参加の皆さんからご意見をいただき、後半は個別相談という予定で行いました。しかし結局4時間丸々各班発表とアドバイスになってしまいました。来年は総合科学部の先生方と相談して、運営やスケジュール等を改善していきたいと思います。ただし研究における実験結果の正しい評価、データ処理、対照群(コントロール)の設定、「大学での研究」と高校生が1年間で行う「課題研究」との違いなど、全ての課題研究に通じる重要なアドバイスを、参加者がお互いに共有することが出来ました。また、いくつかの班は事実上のダメ出しをいただきましたが、テーマの切り口を変えて新たなテーマを見つける手がかりをアドバイスいただきました。なお現時点で参加18班のテーマで競合するものはなく、今回の参加校同士が県の発表会等で直接対決という状況は回避できそうです。
おそらく今回参加したメンバーが約1年後に研究を完成させるとともに、早ければ今年秋以降、そして3年次の来年夏にかけて各種発表会やコンテストにエントリーすることになると思います。この研修が各校で課題研究の向上につながることを期待したいです。
最後となりましたが、ご協力いただきました徳島大学の先生方・学生さん、県教委・県総教センターの皆様、各校引率の先生方に心から感謝申し上げます。
徳島新聞“リケジョ”で取り上げていただきました
STAP細胞で小保方晴子さんが一躍時の人となったことで、今「リケジョ」が脚光を浴びています。
このたび徳島新聞社の紙面で、本校の“リケジョ”たちをご紹介いただきました。
担当記者様にご承認いただきましたので、本校HPに転載させていただきます。
「English Debate 入門」の開催
1月29日(水)午後、四国大学文学部准教授のMark Fennelly先生をお招きして、応用数理科1年生を対象に「English Debate 入門」と題した高大連携授業をしていただきました。授業では、説得力のある意見を英語でどのように述べるか、それから相手の意見をどのように攻撃して論破するかといったことに対して、基本的内容や重要ポイントを教わりました。ワークシートやカードゲームを用いた楽しくわかりやすい授業で、すぐ使える英文もいろいろ教えてくださいました。(なお授業では本校ALTのWood先生にもご協力いただきました。)
今回は事前準備として、クラスでDebateのテーマに関するアンケートを行い、アンケート結果とFennelly先生のアドバイスをもとに「死刑制度は廃止すべきである」というワンテーマに絞り込み、生徒各自に賛成・反対の立場での意見を考えさせていました。そして授業の締めくくりに、上記テーマについてMini Debate を行いました。
今回Fennelly先生から学んだことを、課題研究の英語発表における論理的で説得力のある発表や、質疑に対する的確な受け答えにつなげていきたいと思います。Fennelly先生にはお忙しい中本校までお越しいただき、本当にありがとうございました。
サイエンスダイアログの開催
サイエンス・ダイアログとは、(独)日本学術振興会JSPSのフェローシップ制度により来日している外国人研究者(JSPSフェロー)有志が、近隣の高等学校等において、英語で研究に関するレクチャーを行う機会を提供するプログラムです。
今年のサイエンスダイアログは、昨年と同じく岡山大学資源植物科学研究所(倉敷市)の鈴木信弘先生の研究室から、今年はAtif Jamal博士(パキスタンご出身)が講師としてご来校くださり、応用数理科2年生に対して講義をしていただきました。
講義はAtif先生のご準備の苦労が忍ばれるプレゼン資料を用いて、Introduction (speaker)/Introduction (Pakistan)/Importance of Science and Research/Importance of English/Research Activities in Lab/Questions and Answersという流れで行われました。All Englishということで、英語が苦手な生徒にはハードルが高かったですが、「英語の講義を聴く良い機会になった」「様々な新しいことを知ることができた」「英語の重要さを痛感した」といった内容の意見が多数寄せられました。
Atif 先生、鈴木先生、そして機会を与えてくださったJSPSに感謝いたします。
徳島県高等学校課題研究および科学部研究研修会の開催
日時 2013年12月22日(日)13:00~17:00
場所 徳島大学総合科学部(3号館東側スタジオ)
本校では第1期SSHの指定を受けた平成15年度より課題研究に取り組んでおり、現在は応用数理科と普通科の科学部員が課題研究に取り組んでいます。このたび研究内容のレベルアップを図るため、徳島大学総合科学部の全面的なご協力と、徳島県立総合教育センターや徳島県教育委員会のご助力を得て「高等学校課題研究および科学部研究研修会」を企画し、他校にも呼びかけたところ、本校以外に4校の参加があり、80名余りの生徒が総合科学部3号館東側スタジオに集結しました。
集まった生徒は8名前後の班に分かれ、物化生地4分野5名の先生方と10人の大学生TAにご指導いただきながら、「研究テーマの選び方と研究のすすめ方」についてブレインストーミングを行うという内容で実施しました。研修は3つのパートに分かれ、①研究対象の設定(何について調べるのか)、②研究目的(何のために調べるのか)、③実験方法の設定(どうやって調べるのか)という各テーマについて班ごとに活発な話し合いが行われました。参加した生徒からは、課題研究テーマなどを考える上での効果的な手法を楽しく学ぶことができたという旨の意見が多数寄せられました。
本校応用数理科1年生は、3学期に課題研究の研究班とテーマを決める話し合いを行い、予備実験などをスタートさせ、2年次に本格的に研究を進めていきます。この企画が本校、そして県内高校の課題研究の向上に役立てば幸いです。
最後となりましたが、ご協力いただきました徳島大学の先生方・学生さん、県教委・県総教センターの皆様、各校引率の先生方に心から感謝申し上げます。
徳島大学総合科学部からは ・三好徳和先生(有機化学) ・石田啓祐先生(地質学) ・小山晋之先生(固体物性) ・渡部稔先生(分子生物学) ・佐藤高則先生(生化学) の5名の先生方がご指導くださいました。 また学生TAの一人は、 本校応用数理科OBの先輩でした。 |
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「活断層と地震」講義および現地研修
11月に徳島大学総合科学部教授の村田明広先生を講師にお招きして「活断層と地震」と題した講義と現地研修を実施しました。
まず12日(火)に行われた出張講義では、東日本大震災について、先生ご自身の現地調査をもとにした、地震と津波の被害状況等、そして南海トラフ巨大地震について、発生のメカニズムや地震および津波の被害予想、また中央構造線活断層と徳島県の対応、さらに兵庫県南部地震および2013年4月13日早朝に発生した淡路島地震とその被害状況について詳しくお話しいただきました。
翌週19日(火)には、応用数理科2年生全員で貸し切りバスで淡路島まで行き、野島断層保存館等で現地研修を行いました。行きのバスの中では中央構造線や淡路島の活断層地形などについて、村田先生が作成された立体画像を用いて、また北淡震災記念公園では、活断層露頭や震災に遭った住宅などを実地見学しながら先生にご説明をいただきました。そして明石海峡大橋の松帆アンカレイジでもお話しをお聞きしました。
前方右手山の斜面に、野島断層(走向NE-SW) とほぼ直交する志筑断層があり、神戸淡路鳴門 自動車道は一部がその直上を通っています。 |
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淡路市のシンボルキャラ「あわ神ファミリー」 の“あわ神・あわ姫”も村田先生の解説を拝聴? |
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徳島県立博物館現地研修
応用数理科108HRは11月20日(水)に本校の近くにある徳島県立博物館で現地研修を行いました。今回の研修では特別陳列「みんなの化石コレクション」と常設展示を見学させていただき、学芸員の辻野泰之先生と中尾賢一先生からお話を伺い、質疑応答にお答えいただきました。
「みんなの化石コレクション」では、県内の化石愛好家から博物館に寄贈された化石や個人のコレクションを多数集めて企画展規模の展示が行われており、徳島とその周辺に産する様々な化石や地質、過去の堆積環境・古気候などを詳しく知ることができました(本校がお世話になっている徳島化石研究会会長・鎌田先生のコーナーもありました)。
その後、ラプラタ記念ホールで南米産の大型ほ乳類化石を見学し、常設展示では、入り口にある県南の実物大漣痕模型に始まり、縞状鉄鉱層から化石人類に至る、地球史に沿った展示を見学し、先生方からレクチャーを受けました。それから自由時間を取り、各自で興味のあるところを見学してもらいました。先生方には展示室で待機していただき、生徒の質問にお答えいただきました。参加した生徒は、大変熱心に研修に取り組んでいました。
なお、この見学に際して、お二人の先生方から様々なご教授を賜り、また授業での利用ということで博物館より観覧料の免除を賜りました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
日本学生科学賞徳島県審査の結果
読売新聞社主催の第57回日本学生科学賞徳島県審査が11/6に行われました。
本校は最優秀賞2点(県代表として中央予備審査へ)、優秀賞5点、入賞2点という結果でした。
日本学生科学賞受賞一覧1107掲載.pdf
科学の甲子園徳島県大会
第3回科学の甲子園徳島県大会に1年生6名1チームが参加しました。
開催日時 2013年11月2日(土)9:30~
開催場所 徳島県立総合教育センター
出場生徒 応用数理科1年 朝倉・河野光佑・林・結城・片岡・倉良
午前中の筆記競技は物・化・生・地・数・情の6分野120分、午後の実験競技は2つの内容を平行して60分で行われました。筆記競技は彼らなりに頑張りましたが、1年生のためまだ授業で学習していない分野が多く、実験競技1も事前の練習が十分に生かせず残念でした。ただし部門別表彰で実験競技2の奨励賞は何とか獲得できました。今年の経験を来年にぜひ生かしたいものです。※競技内容は現時点では非公開のため、記事・写真ともありません。
化石採集フィールドワーク
実施日:2013年8月9日(金)
採集地:香川県香南町(三豊層群・新生代第四紀更新世)
応用数理科では1年生の夏休み中に、徳島化石研究会会長の鎌田誠一先生を講師にお招きして、希望者を対象に化石採集のフィールドワークを実施しています。今年は昨年と同じく高松市の三豊層群露頭で実施しました。
この日は昨年以上の猛暑で体力・気力を消耗した上、化石を含む地層の一部が土砂に埋まっていたりして、一人で球果化石を5個見つけた生徒もいましたが、全員が球果化石を採集できなかったのは残念でした(枝や樹皮などの材化石は昨年以上に多かったのですが)。猛暑の中、現地で熱心にご指導いただいた鎌田先生に厚く御礼申し上げます。
※鎌田誠一古代ロマン博物館
J-Linkツアーin関西 大学・研究所研修208HR
応用数理科208HRは8月8日に、午前中は神戸大学(オープンキャンパス)、午後は高輝度光科学研究センター(SPring-8&SACLA)にて県外研修を行いました。
☆神戸大学(神戸市・六甲台キャンパス)
キャンパス案内を兼ねて全員で六甲第2キャンパスの百年記念館まで下ったあと、この日の午前中に開催されていた工学部・農学部・経営学部の各オープンキャンパスに各自で参加しました。各学部学科のプレゼンや模擬講義・進学相談会はもちろん、学部生や大学院生による実験実習、学生が高校生に声掛けして研究室に案内して研究内容を説明するなど、大学祭のような活気あふれる雰囲気でした。
☆高輝度光科学研究センター(兵庫県佐用郡・播磨科学公園都市)
こちらの研修に際しては、センターから貸与いただいていた解説DVDと、施設が登場する映画「日本沈没」と「神様のパズル」を用いて、終業式前に事前研修を行っておりました。
高輝度光科学センターの中核施設は、世界に3基しかない第3世代放射光施設であるSPring-8と、一昨年3月に供用運転を開始したばかりの世界に2基しかないX線自由電子レーザー施設であるSACLAで、両方とも見学させていただくことができました。
最初に中央管理棟上坪講堂にて、木村広報室長様による施設の概要説明の後、2班に分かれて施設見学と解説をしていただきました。ちょうど夏場のメンテナンス期間でSPring-8そのものは停止していたため、放射線管理区域である実験ホール(蓄積リング外周部)はもちろん、稼働中は研究者自身も入れない実験ハッチ内部まで見学させていただきました。その後、バスでSACLA外周部を車窓見学した後、管理棟でSACLAの概要説明を受け、施設見学させていただきました。共に世界最高性能を誇る2基の巨大施設とそこで行われている研究について、様々なことを深く知ることができました。お世話になった皆様に、心から感謝申し上げます。
はやぶさが持ち帰った小惑星イトカワの微粒子 分析に使われた簡易クリーンルーム |
愛媛大学入舩先生謹製・超高温高圧発生装置 SPEED-1500。「神様のパズル」 撮影はこの周辺で行われた。 |
J-Linkツアーin関西 企業・大学研修108HR
応用数理科108HRは8月7日に、午前中は新日鐵住金広畑製鐵所、午後は甲南大学フロンティアサイエンス学部にて県外研修を行いました。
☆新日鐵住金株式会社広畑製鐵所(姫路市)
先端技術を用いて鉄スクラップなどの冷鉄源から様々な用途の高品質薄板鋼板を生産している製鉄所です。また日本国内で年間約百万トン発生する古タイヤを溶解炉の熱源や鉄源にしたり、熱分解してガスや油、鉄ワイヤーなどに分離して再資源化する施設もあり、資源リサイクル・持続可能な社会の実現に貢献しています。
見学センターで広畑製鐵所に関する概況説明とビデオ上映のあと、作業服・ヘルメット・軍手を着用して、バスで製鐵所敷地と熱延ラインの見学に行きました。非常に広大な敷地には製鉄関係施設、線路・道路・橋・港湾施設などがありました。見学の目玉である熱延ラインは幸運にもちょうど稼働中で、バスから降りて施設内部に入り、加熱炉で1200℃に熱せられた鋼材(スラブ)が高速で圧延機に送られ、あっという間に薄板を丸めた熱延コイルに仕上げられていく様子を一通り見ることができました。赤熱したスラブの放つ強烈な赤外線を肌で実感しました。(広報センター以外は写真撮影等禁止でした。)
ご説明・ご案内いただきました広畑製鐵所OBの生原さん・藤原さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
☆甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科(神戸市中央区)
甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科では、生物無機化学がご専門の藤井敏司先生と、6人の学部生TAの皆さんのご指導の下、「光でお米の鮮度を調べてみよう」というテーマで、3~4人一班で様々な酵素反応に関する実験を行いました。最初に酵素や酵素反応に関する講義と本日の実験内容に関する説明をお聞きした後、実験作業に取りかかりました。みんな熱心に実験に取り組んでいました。
ご指導くださった藤井先生を初め、お世話をいただいた学生や事務室の皆さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
園瀬川総合科学調査
7月9日(火)午後、応用数理科1年生35名は、毎年恒例となっている園瀬川の総合科学調査を行いました。暑い日中に屋外での活動でしたが、最高気温は32℃で猛暑日ではなく、涼しい川の流れに浸かっての調査だったので、比較的楽に実施できました。また危惧された雷雨もなく、晴天に恵まれました。
参加生徒は上流・中流・下流に分かれ、それぞれの地点でパックテストによる6種類の化学分析(pH、COD、アンモニア、亜硝酸、硝酸、リン酸)、流速の計測、水生昆虫の採集などを行いました。 その他、魚類やエビを捕らえましたが、それらは生物教室の水槽で飼育しています。
下流
中流
上流
308HR高大連携授業(出張講義)
応用数理科3年生は6月21日午後に、徳島大学工学部での高大連携講座・本校での出張講義・本校での時事英語(Travis Frink先生)の3つに分かれて授業を実施しました。
17名が参加した本校での出張講義は、徳島大学大学院・総合科学部総合理数学科の三好徳和先生をお招きして開催しました。三好先生は、遷移元素の沈殿反応やイオンの呈色等に関する“大学入試によく出る重要な反応”を、演示実験と生徒への発問を織り交ぜ、なぜそうなるのかも含めてご説明くださいました。それから化学に関する様々なトピックスや、クロスカップリング反応の演示実験をしながら、2010年ノーベル化学賞で、なぜヘック・根岸・鈴木の三名が受賞者に選ばれたのかの裏話などもお話しくださいました。そして現役の研究者としての研究への取り組み方と現在取り組んでいる研究の内容、どうやって進路選択をしたのか、高校時代にやっておくべきことなど、様々な内容についてお話しくださいました。
お忙しい中、本校までお越しいただいた三好先生に厚く感謝いたします。
108HR高大連携授業(出前講義)
応用数理科1年生は、6月12日(水)午後、京都光華女子大学から2人の先生を本校にお招きして、出張講義を受講しました。
第1講「ライフデザインの描き方」では、ライフデザイン学科長で心理学がご専門の森際孝司先生から、「自分に最も合った職業を選ぶこつ」「理想の人生の描き方」「あなたの“能力”とは何か」といったことについてわかりやすくお話しいただきました。
第2講「社会人基礎力の重要性~理系進学を目指す高校生の皆さんへ~」では、自動車メーカーのホンダでF1エンジンやハイブリッドカーの開発に関わった後、大学の先生となった徳島ご出身の高野拓樹先生から、経済産業省が提唱する“社会人基礎力”の概念に沿って、3つの能力・12の能力要素について、自らの経験を踏まえたお話しをいただきました。途中では景品付きのクイズもあって、みんなで盛り上がりました。
生徒たちはお二人の、自らの体験を交えた熱心なお話をお聞きして、学ぶことの意義や自分の生き方などについていろいろ考えるきっかけとなったようです。森際先生・高野先生、本当にありがとうございました。
SSH高大連携事業308HR(6/14実施:徳島文理大学薬学部)
6月14日(金)14:00より,本年度,高大連携授業の一環で,徳島文理大学薬学部薬品物理化学教室において,ノーベル化学賞の化学反応実験を行った。
参加生徒は,本校応用数理科3年生の8名。福山 愛保研究室のスタッフ11名が指導に当たってくれた。(完全マンツーマンで丁寧に指導していただきました。)
実験テーマは,「ノーベル化学賞の鈴木-宮浦カップリング反応を使って,炭素と炭素をつなぐ」という大変興味深いものである。
14:00より第1セミナー室にて,スタッフ紹介
14:05~ ノーベル化学賞を受賞した鈴木-宮浦反応とはどんな反応なのか?説明を受ける。
14:30~ 実験器具・実験操作の説明を受ける。
14:45~16:35 鈴木-宮浦カップリング反応を用いて実験。材料は,フェニルボロン酸とp‐ブロモ安息香酸,炭酸カリウムに酢酸パラジウムを触媒に用いて反応させた。
試験管を攪拌させると,白色の結晶が析出。ビフェニル特有のニオイがする。希塩酸を加え,生成物を吸引ろ過により取り出す。ろ紙を用いて水分を拭き取り乾燥させる。
結晶をサンプル管に取り出し,NMRを測定し,生成物を確認する。
16:40 後片付け その後,福山先生を始め研究室のスタッフのみなさんと楽しいひとときを過ごせた。
①実験書の説明 | ②実験開始 |
③クロスカップリングの実験 | ④実験中 |
⑤福山 愛保先生による指導 | ⑥NMRによる測定 |
⑦実験後片付け | ⑧実験に関する質疑・応答中 |
⑨福山研究室の紹介 |
108HR高大連携授業(徳島文理大学薬学部)
応用数理科1年生は、5月29日(水)午後、徳島文理大学薬学部薬剤学教室にお邪魔して高大連携授業に参加させていただきました。「錠剤がどのようにつくられるか、その製造過程の一部を学ぶ」という内容で、製剤に関する3つのテーマ(湿式顆粒圧縮法・滑沢剤の至適濃度を決めるための安息角の測定・日本薬局方一般試験法の崩壊試験など)の実験実習を、クラスを3班に分けてローテーションで行いました。およそ2時間半の高大連携授業でしたが、みんな楽しく熱心に実験実習に取り組んでいました。私たちのために、貴重な時間を割いてご指導いただきました薬学部教授の櫻井先生をはじめ、研究室の先生方や学生の皆さんに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
JICA国際協力出前講座講演会について
応用数理科3年生は、昨年(2年次)、国際協力機構(JICA)のご協力で、鳴門教育大学留学生の方をお招きして、英語による講義やSkypeによる現地校との交流を行うとともに、「プチ理数科隊員になってフィジーの学生と交流しよう!」と題して、英語による日本の紹介プレゼンと身近な材料で行う実験動画を作成して現地に送ってもらい、その返信をしてもらうという試みをしました。
そして4月26日に、鳴門教育大学大学院留学生のEmosiさん(フィジー共和国教育省のカリキュラム研究開発の担当者だそうです)とJICA四国・国際協力推進員の中川さんをお招きして、講演や交流活動に対する講評をお聞きしました。
フィジーからの返信動画に加えて、中川さんがザンビアの現地校にもプレゼンや動画を持って行って見てもらった様子なども拝聴しました。自分たちが作成した英語による実験動画やプレゼンに対し、フィジーやアフリカの同年代の生徒から活発な反応があったことで、生徒達は英語学習に対する学習意欲や国際意識を高めたようです。
Emosiさん、中川さん、そして昨年お越しいただいたSeruさん、本当にありがとうございました。
第1回四国地区SSH生徒研究発表会報告
4月14日(日)の午後、高松市立高松第一高校体育館を会場に、第1回四国地区SSH生徒研究発表会が開催され、本校3年生3チームが参加しました。この行事は賞の授与等はありませんが、四国地区の昨年度SSH指定校6校が一堂に会し、互いの課題研究をポスター発表し、生徒同士の意見交換・交流を促進するとともに、大学や香川県教委、高松市教委の先生方・各校引率教員のアドバイスをいただき、参加生徒が今後の課題研究に生かすという趣旨で行われました。いろいろ有益な助言をいただき、生徒にとって良い刺激となりました。
応用数理科学校設定科目オリエンテーション
新年度がスタートし、各クラスで個人面談が行われ、各科目で最初の授業が始まっています。応用数理科各学年でも学校設定科目のオリエンテーションが行われています。
応用数理科1年生では、水曜5限目に物化生地全科目の基本的な実験スキルの習得を目指すScience Introduction、6限目に英語プレゼンテーションやコミュニケーション能力の向上を目指すScience EnglishⅠが開講されており、最初のオリエンテーションでは各科目の目的や科目内容の説明、スケジュールなどが示されました。両方とも基本的には1クラスを10名4組に分け、実験実習や英会話などを、少人数制で実施予定です。
Science EnglishⅠでは、オリエンテーションの後、早速10人ずつに分かれて「お試し授業」を行いました。