2013年6月の記事一覧

理科・実験 308HR高大連携授業(出張講義)

 応用数理科3年生は6月21日午後に、徳島大学工学部での高大連携講座・本校での出張講義・本校での時事英語(Travis Frink先生)の3つに分かれて授業を実施しました。
 17名が参加した本校での出張講義は、徳島大学大学院・総合科学部総合理数学科の三好徳和先生をお招きして開催しました。三好先生は、遷移元素の沈殿反応やイオンの呈色等に関する“大学入試によく出る重要な反応”を、演示実験と生徒への発問を織り交ぜ、なぜそうなるのかも含めてご説明くださいました。それから化学に関する様々なトピックスや、クロスカップリング反応の演示実験をしながら、2010年ノーベル化学賞で、なぜヘック・根岸・鈴木の三名が受賞者に選ばれたのかの裏話などもお話しくださいました。そして現役の研究者としての研究への取り組み方と現在取り組んでいる研究の内容、どうやって進路選択をしたのか、高校時代にやっておくべきことなど、様々な内容についてお話しくださいました。
 お忙しい中、本校までお越しいただいた三好先生に厚く感謝いたします。

理科・実験 108HR高大連携授業(出前講義)

 応用数理科1年生は、6月12日(水)午後、京都光華女子大学から2人の先生を本校にお招きして、出張講義を受講しました。
 第1講「ライフデザインの描き方」では、ライフデザイン学科長で心理学がご専門の森際孝司先生から、「自分に最も合った職業を選ぶこつ」「理想の人生の描き方」「あなたの“能力”とは何か」といったことについてわかりやすくお話しいただきました。
 第2講「社会人基礎力の重要性~理系進学を目指す高校生の皆さんへ~」では、自動車メーカーのホンダでF1エンジンやハイブリッドカーの開発に関わった後、大学の先生となった徳島ご出身の高野拓樹先生から、経済産業省が提唱する“社会人基礎力”の概念に沿って、3つの能力・12の能力要素について、自らの経験を踏まえたお話しをいただきました。途中では景品付きのクイズもあって、みんなで盛り上がりました。
 生徒たちはお二人の、自らの体験を交えた熱心なお話をお聞きして、学ぶことの意義や自分の生き方などについていろいろ考えるきっかけとなったようです。森際先生・高野先生、本当にありがとうございました。

まる SSH高大連携事業308HR(6/14実施:徳島文理大学薬学部)

6月14日(金)14:00より,本年度,高大連携授業の一環で,徳島文理大学薬学部薬品物理化学教室において,ノーベル化学賞の化学反応実験を行った。
参加生徒は,本校応用数理科3年生の8名。福山 愛保研究室のスタッフ11名が指導に当たってくれた。(完全マンツーマンで丁寧に指導していただきました。)
実験テーマは,「ノーベル化学賞の鈴木-宮浦カップリング反応を使って,炭素と炭素をつなぐ」という大変興味深いものである。
14:00より第1セミナー室にて,スタッフ紹介
14:05~ ノーベル化学賞を受賞した鈴木-宮浦反応とはどんな反応なのか?説明を受ける。
14:30~ 実験器具・実験操作の説明を受ける。
14:45~16:35 鈴木-宮浦カップリング反応を用いて実験。材料は,フェニルボロン酸とp‐ブロモ安息香酸,炭酸カリウムに酢酸パラジウムを触媒に用いて反応させた。
試験管を攪拌させると,白色の結晶が析出。ビフェニル特有のニオイがする。希塩酸を加え,生成物を吸引ろ過により取り出す。ろ紙を用いて水分を拭き取り乾燥させる。
結晶をサンプル管に取り出し,NMRを測定し,生成物を確認する。
16:40 後片付け その後,福山先生を始め研究室のスタッフのみなさんと楽しいひとときを過ごせた。

①実験書の説明 ②実験開始
③クロスカップリングの実験 ④実験中
⑤福山 愛保先生による指導 ⑥NMRによる測定
⑦実験後片付け ⑧実験に関する質疑・応答中
 
⑨福山研究室の紹介