2013年8月の記事一覧

理科・実験 化石採集フィールドワーク

実施日:2013年8月9日(金)
採集地:香川県香南町(三豊層群・新生代第四紀更新世)

 応用数理科では1年生の夏休み中に、徳島化石研究会会長の鎌田誠一先生を講師にお招きして、希望者を対象に化石採集のフィールドワークを実施しています。今年は昨年と同じく高松市の三豊層群露頭で実施しました。
 この日は昨年以上の猛暑で体力・気力を消耗した上、化石を含む地層の一部が土砂に埋まっていたりして、一人で球果化石を5個見つけた生徒もいましたが、全員が球果化石を採集できなかったのは残念でした(枝や樹皮などの材化石は昨年以上に多かったのですが)。猛暑の中、現地で熱心にご指導いただいた鎌田先生に厚く御礼申し上げます。
※鎌田誠一古代ロマン博物館

バス J-Linkツアーin関西 大学・研究所研修208HR

 応用数理科208HRは8月8日に、午前中は神戸大学(オープンキャンパス)、午後は高輝度光科学研究センター(SPring-8&SACLA)にて県外研修を行いました。
☆神戸大学(神戸市・六甲台キャンパス)
 キャンパス案内を兼ねて全員で六甲第2キャンパスの百年記念館まで下ったあと、この日の午前中に開催されていた工学部・農学部・経営学部の各オープンキャンパスに各自で参加しました。各学部学科のプレゼンや模擬講義・進学相談会はもちろん、学部生や大学院生による実験実習、学生が高校生に声掛けして研究室に案内して研究内容を説明するなど、大学祭のような活気あふれる雰囲気でした。

☆高輝度光科学研究センター(兵庫県佐用郡・播磨科学公園都市)
 こちらの研修に際しては、センターから貸与いただいていた解説DVDと、施設が登場する映画「日本沈没」と「神様のパズル」を用いて、終業式前に事前研修を行っておりました。
 高輝度光科学センターの中核施設は、世界に3基しかない第3世代放射光施設であるSPring-8と、一昨年3月に供用運転を開始したばかりの世界に2基しかないX線自由電子レーザー施設であるSACLAで、両方とも見学させていただくことができました。
 最初に中央管理棟上坪講堂にて、木村広報室長様による施設の概要説明の後、2班に分かれて施設見学と解説をしていただきました。ちょうど夏場のメンテナンス期間でSPring-8そのものは停止していたため、放射線管理区域である実験ホール(蓄積リング外周部)はもちろん、稼働中は研究者自身も入れない実験ハッチ内部まで見学させていただきました。その後、バスでSACLA外周部を車窓見学した後、管理棟でSACLAの概要説明を受け、施設見学させていただきました。共に世界最高性能を誇る2基の巨大施設とそこで行われている研究について、様々なことを深く知ることができました。お世話になった皆様に、心から感謝申し上げます。

はやぶさが持ち帰った小惑星イトカワの微粒子

分析に使われた簡易クリーンルーム

愛媛大学入舩先生謹製・超高温高圧発生装置

SPEED-1500。「神様のパズル」

撮影はこの周辺で行われた。

 

バス J-Linkツアーin関西 企業・大学研修108HR

 応用数理科108HRは8月7日に、午前中は新日鐵住金広畑製鐵所、午後は甲南大学フロンティアサイエンス学部にて県外研修を行いました。
☆新日鐵住金株式会社広畑製鐵所(姫路市)
 先端技術を用いて鉄スクラップなどの冷鉄源から様々な用途の高品質薄板鋼板を生産している製鉄所です。また日本国内で年間約百万トン発生する古タイヤを溶解炉の熱源や鉄源にしたり、熱分解してガスや油、鉄ワイヤーなどに分離して再資源化する施設もあり、資源リサイクル・持続可能な社会の実現に貢献しています。
 見学センターで広畑製鐵所に関する概況説明とビデオ上映のあと、作業服・ヘルメット・軍手を着用して、バスで製鐵所敷地と熱延ラインの見学に行きました。非常に広大な敷地には製鉄関係施設、線路・道路・橋・港湾施設などがありました。見学の目玉である熱延ラインは幸運にもちょうど稼働中で、バスから降りて施設内部に入り、加熱炉で1200℃に熱せられた鋼材(スラブ)が高速で圧延機に送られ、あっという間に薄板を丸めた熱延コイルに仕上げられていく様子を一通り見ることができました。赤熱したスラブの放つ強烈な赤外線を肌で実感しました。(広報センター以外は写真撮影等禁止でした。)
 ご説明・ご案内いただきました広畑製鐵所OBの生原さん・藤原さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

☆甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科(神戸市中央区)
 甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科では、生物無機化学がご専門の藤井敏司先生と、6人の学部生TAの皆さんのご指導の下、「光でお米の鮮度を調べてみよう」というテーマで、3~4人一班で様々な酵素反応に関する実験を行いました。最初に酵素や酵素反応に関する講義と本日の実験内容に関する説明をお聞きした後、実験作業に取りかかりました。みんな熱心に実験に取り組んでいました。
 ご指導くださった藤井先生を初め、お世話をいただいた学生や事務室の皆さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。