平成27年度

会議・研修 「SSHにおける『国際化』の取組についての発表会」参加

主催/会場 金光学園中学・高等学校(岡山県浅口市)
参加生徒 応用数理科2年 青木馨 足立 安田 田中 中村 西内
 2月11日に岡山県の金光学園中学・高等学校で開催された、SSH交流会支援事業「SSHにおける『国際化』の取組についての発表会」の英語課題研究ポスター発表会に、本校生徒6名が物理分野「Effect of Turbine Blade Number and Angle on Wind Generator Efficiency」と生物分野「The Influence of LiCl on Planaria」で参加しました。この発表会は「校内に外国を再現する」というコンセプトで、30名を超える全国各地の大学や企業の研究者・有識者に加えて、20カ国80名を超える外国人留学生が助言者として招かれ、ポスターや生徒の口頭説明はもちろん、生徒の司会進行、学校長挨拶、講評なども含めてほとんどAll English で行われました。参加校は会場校に加えて中四国・九州までの8校で、49本の発表がありました。
 参加生徒は理科教員だけでなく、Wood先生やTravis先生からも指導を受け、ポスターや発表原稿等を作成し、発表に臨みました。また今回はWood先生にご同行いただき、現地でぎりぎりまでご指導いただきました。発表会では30分×2コマで多数の皆さんにEnglish presentation をお聞きいただき、質疑応答や英語発表及び課題研究内容について様々なアドバイスをいただきました。参加生徒にとっては大変貴重な経験となったようです。Wood先生も非常に面白い行事だったとおっしゃっていました。

会議・研修 Science Dialogueの開催

 サイエンス・ダイアログとは、(独)日本学術振興会JSPSのフェローシップ制度により来日している外国人研究者(JSPSフェロー)有志が、近隣の高等学校等において、英語で研究に関するレクチャーを行う機会を提供するプログラムです。
 今年のサイエンスダイアログは、愛媛大学からDavid Muranyi博士(ハンガリー)が講師としてご来校くださり、応用数理科2年生に対して講義をしていただきました。(ハンガリー+英会話の組み合わせは、映画「My Fair Lady」を連想させますね。)
 Muranyi先生はハンガリー自然史博物館(Hungarian Natural History Museum)の河川生態学がご専門の学芸員です。現在は昆虫のカワゲラ/stonefly/Plecoptera(水生である幼虫は1年夏の「園瀬川総合科学調査」での水質指標生物でおなじみ)の系統分布を研究されており、「日本産河川昆虫カワゲラの種多様性の系統発生学的再評価:DNAと形態に基づく種分類」の研究のために来日されているそうです。今回が初徳島で、これで四国四県全てご訪問となったそうです。(ご講演前に眉山山頂をご案内した際は、生物学者らしく土壌やコケを採集されていました。)
 事前に、ご講演のAbstractやkey words 、当日ご使用の5つのPowerPointファイルを全てお送りいただいていたので、生徒配付資料として印刷するとともに、英語科及びWood,Travis両先生のご指導をいただき、Science English Ⅱの時間を用いて、グループワークによる事前学習を行いました。
 ご講演は「Taxonomy, the biological discipline that has a single question: what is it?」と題して(1)ハンガリーの歴史文化等(2)ハンガリー自然史博物館について(3)カワゲラ類の謎-分類学的研究プロジェクト(4)形態分類学の仕事(5)現在の研究内容 の5部構成でした。生徒にとって、All Englishのご講演はやや難解でしたが、事前学習と、図や写真を多用したビジュアルなプレゼンのおかげで、それなりに理解できたようです。
 生徒からは「英語プレゼンテーションの良いお手本となった」「スライドがとても見やすくて分かりやすかった」「昆虫に興味があるので、興味を持って聞くことができた」「内容よりも英語そのものが難しかった」「英語を聞き取るのは難しかったけど楽しかった」「違う言語に触れつつ、Scienceを学べて良かった」「もっと英語を勉強してからもう一度聞きたい」といった感想が寄せられました。
 Muranyi先生、愛媛大学大学院の渡辺先生、そして機会を与えてくださったJSPSに感謝いたします。

ひらめき 三学期最初のScience Introduction

 応用数理科1年生は、昨年11月28日に行われた第1回目の徳島県SSH高校課題研究および科学部研究研修会の内容を踏まえて、Science Introductionの時間に校内でブレインストーミング+KJ法によるアクティビティを行い、課題研究のテーマ決めと研究班編成に着手しました。
 既に生徒自らの興味のある研究内容や方向性をもとに、班編制と研究テーマ決定ができた生徒もいます。今後の予定では、2月20日に開催予定の第2回研修会で、徳島大学の先生方の前で、研究テーマ・研究動機・仮説・方法・予想などを発表し、アドバイスをいただきます。その際にテーマ再検討となる場合もありますが、この研修会を経て各班で研究テーマを最終決定し、来年にかけて課題研究に取り組んでいくことになります。

星 日本学生科学賞徳島県審査表彰式

12月25日に徳島県教育会館にて、第59回日本学生科学賞徳島県審査の表彰式があり、最優秀賞の代表生徒1名が参加しました。審査結果は以下の通りです(再掲)。

最優秀賞(知事賞)「レーザー雨量計MARKⅡ」 
 応用数理科3年 嶋田大地 長谷原康介 西本允郁 府殿崚冬
優秀賞(教育長賞)「広石谷川に生息するコケ類および藻類と重金属の関係」
 応用数理科3年 片岡あい 杉内脩太郎 松岡菜奈
優秀賞(教育長賞)「希少糖が再生中のプラナリアに及ぼす影響」
 応用数理科3年 倉良詩夢 髙橋恵里 平間太雅
優秀賞(教育長賞)「ソフトテニスボールの回転運動」
 応用数理科3年 朝倉大智 太田匠 林太功磨 吉成翼
入賞「Kイオンによるアマガエルの体色変化」 
 応用数理科3年 株田亜美 池渕澄玲 小川早輝 北原優良
入賞「竹とんぼの形状と飛行に関する研究」
 応用数理科3年 井上創太 森前凌介
入賞「オセロにおける盤面と勝敗の関係性」
 応用数理科3年 天羽日々輝 井内啓介 河野晴太

花丸 高校・高専「気象観測機器コンテスト」 最終審査の結果

行事名 「第4回 高校・高専『気象観測機器コンテスト』」
場  所 元南極観測船SHIRASE5002(千葉県船橋港)
参加者 応用数理科2年 豊田 三木
日  時 平成27年12月20日(日)
     10時00分:開場ならびにセッション開始。
     12時30分~14時00分(昼食ならびに船内の見学)  
     14時00分~15時00分:セッションの実施  
            ~16時00分:表彰式の実施  
     16時00分頃:閉会  
  応用数理科2年生は全員が課題研究に取り組んでおります。そのうち気象に関する研究を行っていた2名は、財団法人WNI気象文化創造センター主催の「第4回高校・高専『気象観測機器コンテスト』」にエントリーしておりました。そして11月の事前審査の結果、千葉県船橋市の港に係留されている元南極観測船「しらせ」内部のオーロラドーム(元のヘリコプター格納庫)で行われる最終審査(ポスターと実機によるプレゼン審査)に行くことになり、「テザードローンによる空中電位測定」という発表テーマで参加しました。
 この日はウェザーニューズ社の「チャレンジングSHIRASE2015」というイベントも行われており、大学・企業など様々な専門家の方のみならず、一般の観覧客も訪れており、専門的な質問から子供達の素朴な質問まで様々な問いが寄せられ、貴重な経験をすることができました。
 まだ中間発表的な内容でしたが、ご来場の皆様から支持を集めることができ、「観客賞」を獲得することができました。参加生徒も、いただいたアドバイスを生かし、今後さらにデータを集めて研究を完成させたいと意欲を見せていました。

帰路は、SSH冬の情報交換会

(法政大学市ヶ谷キャンパス)

に参加されていた岩代校長先生と同じ便でした。

会議・研修 京都大学サイエンスフェスティバル参加報告

行事名 京都大学 高大連携事業「京都大学サイエンスフェスティバル」
日時  11月28日(土)9:30~16:00
場所  京都大学百周年記念ホール
参加者 「塩化リチウムがプラナリアの頭部再生に及ぼす影響について」研究班
     応用数理科2年 中村・西内・蓬莱 (観覧:川添・筑後・川崎・田中・村上)
     
 京都大学は、文部科学省のスーパーグローバル大学(タイプA:トップ型)、また科学技術振興機構の次世代人材育成事業「スーパーグローバルサイエンスキャンパス」に採択されています。そしてその中で、高大接続科学教育を研究開発するため、“科学体系と創造性がクロスする知的卓越人材育成プログラム「ELCAS」”と名付けた取り組みを行っています。そして徳島県教育委員会は、京都大学と連携協定を締結し、本校を含めて徳島県内の数校が連携校として「ELCAS」に参加しています。
 そうした取り組みの一環として、11月28日(土)に、京都大学吉田キャンパスにて「京都大学サイエンスフェスティバル」が開催されました。山極壽一総長の基調講演の後、京都大学と連携協定を結ぶ13の府県・市から代表校11本の発表が行われ、徳島県からは本校が県代表校として口頭発表に臨みました。他県の優れた研究に触れ、発表した生徒や観覧した生徒には大いに刺激となったようです。貴重な機会を与えてくださった京都大学の皆様、そして今回の参加でご支援くださった徳島県教育委員会、徳島県立総合教育センターの皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。

ひらめき 徳島県SSH高校課題研究および科学部研究研修会の開催

第一回研修
日時 2015年11月28日(土)13:00~17:00
場所 徳島大学総合科学部(総合科学部3号館東スタジオ)
 本校SSHではミッションの一つとして「地域における科学の中核校」を掲げており、その一環として徳島県の課題研究のレベル向上を図るべく、徳島大学総合科学部の全面的なご協力と、徳島県立総合教育センターや徳島県教育委員会のご助力を得て「徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会」を実施しております。他校にも呼びかけたところ、本校以外に2校の参加があり、当日は80名の生徒が総合科学部に集結しました。
 集まった生徒は12の班に分かれ、物化生地4分野5名の先生方と、徳大生のTAの皆さんに各班に付いてご指導いただきながら、「研究テーマの選び方と研究のすすめ方」について、ブレインストーミングとKJ法によってアイデアをまとめていくという手法を体験的に学びました。研修は3つのパートに分かれ、①研究対象の設定(何について調べるのか)、②研究目的(何のために調べるのか)、③実験方法の設定(どうやって調べるのか)という各テーマについて班ごとに活発な話し合いが行われました
 なお2月20日(土)午後の第2回研修では、各校各研究班で課題研究テーマ・仮説・研究方法・予想される結果などをまとめ、事前提出レポート1枚と当日10分程度のプレゼンにまとめて発表し、大学の先生方からアドバイスをいただくという内容で行う予定です。第1回に参加できなかった学校も参加可能です。この企画が本校だけでなく、県内高校の課題研究の向上に少しでも役立てば幸いです。
 ちなみに本校応用数理科1年生は、3学期に課題研究の研究班とテーマを決める話し合いを行い、第2回研修を経て予備実験を開始し、2年次に本格的に研究を進めていく予定です。 
 最後となりましたが、ご協力いただきました徳島大学の先生方・学生の皆さん、県総教センターの先生方、各校引率の先生方に心から感謝申し上げます。

会議・研修 国際科学オリンピック講習会(地学)参加

「地学オリンピック」挑戦者のための講習会が、徳島大学総合科学部を会場に開催され、応用数理科・科学部の希望者が参加しました。ご教授いただきました先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。

◇「地学オリンピック」講習会 11月21日(土)
午前 
・高校地学入門・気象海洋分野(総合教育センター班長 元山茂樹先生)
午後 
・天文宇宙分野(徳島大学総合科学部教授 伏見賢一先生)
・固体地球分野(徳島大学総合科学部教授 村田明広先生)

花丸 応用数理科・科学部11月上旬各種発表会等の結果

☆第72回科学経験発表会
(11/1 徳島県教育会館にて口頭プレゼン)

徳島県最優秀賞/特選「簡易比色計の制作による分光学の理解」
 普通科1年 倉良時央 竹林滉平
特選「空中電位の測定」
 応用数理科2年 豊田めぐみ 三木綾夏
入選「塩化リチウムがプラナリアの頭部再生に及ぼす影響について」
 応用数理科2年 西内日菜 中村真悠 蓬莱紫苑 永田あずさ
入選「植物の生長と匂い物質の関係性」
 応用数理科2年 露口風花 村上朋可 鶴岡佳苗 川﨑七海
入選「高分子化合物について」
 応用数理科1年 瀧口らな 竹田晴香

☆第59回日本学生科学賞徳島県審査
(読売新聞社主催:11/4徳島県立総合教育センター)

最優秀賞(知事賞)「レーザー雨量計MARKⅡ」 
 応用数理科3年 嶋田大地 長谷原康介 西本允郁 府殿崚冬
優秀賞(教育長賞)「広石谷川に生息するコケ類および藻類と重金属の関係」
 応用数理科3年 片岡あい 杉内脩太郎 松岡菜奈
優秀賞(教育長賞)「希少糖が再生中のプラナリアに及ぼす影響」
 応用数理科3年 倉良詩夢 髙橋恵里 平間太雅
優秀賞(教育長賞)「ソフトテニスボールの回転運動」
 応用数理科3年 朝倉大智 太田匠 林太功磨 吉成翼
入賞「Kイオンによるアマガエルの体色変化」 
 応用数理科3年 株田亜美 池渕澄玲 小川早輝 北原優良
入賞「竹とんぼの形状と飛行に関する研究」
 応用数理科3年 井上創太 森前凌介
入賞「オセロにおける盤面と勝敗の関係性」
 応用数理科3年 天羽日々輝 井内啓介 河野晴太

☆第4回高校・高専「気象観測機器コンテスト」第2次審査
(WNI気象文化創造センター主催:11/4締切書類審査)
最終審査進出「テザードローンによる空中電位の測定」
 応用数理科2年 豊田めぐみ 三木綾夏
※12/20(日)に元・南極観測船『SHIRASE 5002』内 オーロラホール (千葉県船橋港)にて,
実機とパネルによるポスターセッションを行う

会議・研修 「活断層と地震」講義および現地研修

 10月に徳島大学総合科学部教授の村田明広先生を講師にお招きして「活断層と地震」と題した講義と現地研修を実施しました。まず10月7日(水)に行われた出張講義では、1.東日本大震災、2.南海地震の再来、3.兵庫県南部地震と野島断層、4.徳島県の中央構造線断層帯、という4つの項目を中心に、豊富な写真や図を用いて、様々な内容をわかりやすくレクチャーしてくださいました。
 10月21日(水)には、応用数理科2年生全員で貸し切りバスで淡路島まで行き、野島断層保存館等で現地研修を行いました。行きのバスの中では中央構造線や淡路島の活断層地形などについて村田先生が作成された立体画像を用いて、また現地では活断層露頭や震災に遭った住宅などを実地見学しながら先生にご説明をいただきました。
 震災体験館がリニューアルされており、定員10名の震動台では、リビングのTVから緊急地震速報や緊急ニュースが流れる演出、東日本大震災の地震データによる揺れの再現などが新たに加わり、よりリアルな疑似体験ができました。
 その後、明石海峡大橋の松帆アンカレイジへ移動し、震源地の明石海峡を見ながらお話しをお聞きしました。
 研修を通して、地震災害と防災に関する知識と意識を高めることが出来ました。