平成26年度
evaluation speech
応用数理科の学校設定科目Science Englishの授業では,ネイティブ及び英語科の先生方のレクチャー,そして簡単なTopicについて各自で英文を考え,それを暗記し,マンツーマンやグループでお互いに発表し合うことなどを通し,発表の姿勢・適切なジェスチャー・視線の配り方・声の大きさや強調など,効果的な英語スピーチに関する様々な項目を体験的に学びました。
先日行われた1,2年生の“evaluation speech”ではみんなの前で,各自のスピーチを披露し,同時にTravis先生・Wood先生による評価と講評を実施しました。英語弁論大会の経験者,“ミニTED”と言えるような優れたスピーチを披露する者,度胸だけはあって聴き手を笑わせた者,普段の英語科目は苦手な者など,生徒の状況は様々でしたが,みんな自分なりに精一杯のパフォーマンスを披露してくれました。Travis先生・Wood両先生も手応えを感じているようでした。「課題研究の英語発表」というゴールに向けて,今後も頑張っていきます。
応用数理科3年 高大連携講座(徳島大学・三好先生)
7月1日(火)午後,応用数理科3年生は,班別に高大連携講座を行いました。化学班17人は,徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部教授の三好德和先生のご指導の下,「色の変化を考えよう〜様々な無機イオンの反応を学ぼう〜」という内容での実験講座を受講しました。
講座では,銀,銅,ニッケル,鉄,マンガンのイオン反応を例に,沈殿や錯イオンの生成や色の変化を確認し,化学平衡の移動についても学びました。
平常の授業では進度の関係でまだ実験をしていない分野ということもあり,色が変化したり,沈殿が生成したり消失したりすると,思わず歓声が上がるほどの盛り上がりを見せました。
銀イオンの実験では,生じた沈殿にさらに試薬を加えて反応させて,反応の可逆性を確認し,化学平衡の移動の観点から解説してくださいました。普段の授業では,沈殿が生成することだけを確認して終わってしまうところです。そこからさらにいろいろな変化を起こすことで,化学で学ぶさまざまな理論が典型的な例だけではなく,あらゆるところに関連していることを示す,奥の深い実験でした。生徒たちも,三好先生が矢継ぎ早に繰り出す質問にたじたじといった感じでしたが,全く別の分野の知識が関係しているとは思いもよらなかったはずで,教員にとっては,普段の授業の展開に貴重な示唆をいただいたように思います。
マンガンを用いた実験では,「高校入試に出てくる反応です」といいつつも,過酸化水素の酸化剤としての働きと還元剤としての働きがpHによって変わってくること,反応速度と触媒が大きく関係していること,いずれも高校化学の内容を鮮やかな実験で示してくださいました。
実験後には,大学入試に向けての勉強で留意すべきことや,大学入試の出題者の考え方についてのお話を伺うこともできました。
応用数理科3年 高大連携講座(徳島文理大学・今川先生)
6月24日(火)午後,応用数理科3年生は,4班に分かれて高大連携講座を行いました。そのうち化学系班は,徳島文理大学薬学部教授の今川洋先生のご指導の下,「働く分子の不思議-甘味化合物と発光する化合物-」という内容での実験講座を受講しました。
講座では,砂糖の300倍の甘さとされる人工甘味料のアセスルファムKの甘さを定量化する実験,味覚の受容体の働きを体感する味覚修飾の実験,最後にルミノール反応の実験を行いました。
甘さの定量の実験では,一定濃度のスクロース溶液と,薄めたアセスルファムKの溶液をなめて,同じ甘さになる濃度を見つけることで甘さを定量化しました。アセスルファムK溶液の希釈では,針のついた注射器を使い,薬学部ならではの実験操作を体験することができました。
味覚修飾の実験では,ミラクルフルーツやギムネマ茶によって味覚が変化することを,自分の舌で体験することができました。自分の味覚を使って実験する官能検査の一端を体験することができました。
ルミノール反応の実験では,血液代わりのヘキサシアノ鉄(III)酸イオンを用いて,試験管内で血液を検出する反応を再現しました。現在の犯罪捜査の現場では既に新しい方法に切り替わっているが捜査技術にかかわることは秘密で,教えてもらえないという話も聞かせてもらいました。
実験講座は予定の時間よりも早く終了したとのことで,これまでに多くの実験をこなしてきた応用数理科生の面目躍如でした。
生物学オリンピック講習会
6/21(土)に「日本生物学オリンピック講習会」が徳島大学で開催され、本校応用数理科2年生の希望者が参加しました。生物オリンピックで要求される高校生物+教科書外の知識獲得のため、午前に徳島県立総合教育センター指導主事の森誠一先生による「遺伝情報とその発現」の講義がありました。午後は去年の試験問題の解説を「遺伝学」分野は徳島大学教授 松尾義則先生、「遺伝子工学・発生学」分野は徳島大学准教授 渡部稔先生、「植物学」分野は鳴門教育大学名誉教授 米澤義彦先生により、最新の情報もふまえながらわかりやすく解説していただきました。また、渡部稔先生によるホタルのルシフェラーゼの実験では、薄暗い室内でホタルの光を一人ひとりが再現でき、大きな歓声があがりました。
今回の講習会は生徒にとって非常に有意義なものになったと思います。是非予選を突破してもらいたいと思います。熱心にご講義いただきました徳島大学・鳴門教育大学・徳島県立総合教育センターの先生方に感謝申し上げます。
化学グランプリ講習会
6/21(土)と22(日)の両日、高校生夢チャレンジ事業「日本生物学オリンピック講習会」と「化学グランプリ講習会」が徳島大学総合科学部で開催され、本校応用数理科2年生の希望者が参加しました。
22(日)の「化学グランプリ講習会」では、化学グランプリで要求される高校化学+教科書外の内容の知識やスキル獲得のため、午前中に徳島県立総合教育センター指導主事の平田義明先生による「高校化学」の講義、午後は鳴門教育大学教授の武田清先生による「化学熱力学」の講義と徳島大学総合科学部教授の三好德和先生による「有機化学」の講義がありました。
今回の講習会が予選・一次選考で役立つことを期待したいと思います。お世話いただいた徳島大学・鳴門教育大学・徳島県教育委員会・徳島県立総合教育センターの先生方に感謝申し上げます。