平成26年度
高大連携講座「研究者の研究倫理について」の開催
応用数理科1年生を対象に、香川大学教育学部の笠潤平先生をお招きし、今後取り組むことになる課題研究に関わる内容の講義をお願いしました。
11月21日の講義では、英国物理学会(IOP)による「科学者としての研究における倫理的な行動規範」に関する教材を用いて、研究倫理について楽しく学びました。内容は次のようなものです。10の様々なシチュエーションが設定され、「その時あなたはどうしますか?」という問いに対してアンケート形式で3~4択から選択し、選択肢ごとに-2~+2の配点が付いているので、10問答えてその合計点を出すと、あなたはよい科学者かどうか判定できるという形式でした(例えば0点よりも下なら「あなたはよい科学者でないだけでなく、おそらくあまりよい人間ではないですね!・・・」という身も蓋もない評価、一方で14点以上はベタ褒めになります)。もちろん“bad”“very good”と評価して終わりではなく、議論の題材や呼び水としての意味合いがあります。良い選択と思った選択肢が意外と低評価だったり、その逆もあったりと、みんなでいろいろ考えさせられる内容でした。そして英国流「良い科学者の6つの条件」について深く知ることができました。
それから、STAP細胞の問題で一躍脚光を浴びるようになった「実験ノート」について、その必要性や書くべき内容、書き方と注意点などについてのお話を拝聴しました。
今日学んだことを肝に銘じて、今後の課題研究に誠実に取り組んでほしいですね。
科学の甲子園徳島県大会に優勝しました!
第4回科学の甲子園徳島絵県大会に2年生7名1チームが参加しました。
出場生徒 応用数理科2年 井上 太田 林 結城 片岡 倉良 普通科 武内
競技は物・化・生・地・数学・情報の筆記試験と実験競技で行われました。昨年の雪辱を見事はたし、徳島県で優勝しました。このメンバーは3月に茨城県つくばで行われる全国大会に出場します。
徳島県立博物館現地研修
応用数理科1年生は11月14日(金)に本校の近くにある徳島県立博物館で現地研修を行いました。今回の研修では部門展示「四国南東部の地形と地質」と常設展示、企画展を見学させていただきました。学芸員の中尾賢一先生から、部門展示で展示されている海部郡内や室戸市の海岸の立体写真(アナグリフ画像)や地形図、露頭写真、標本等、それから常設展示入り口の実物大漣痕模型などを用いて、この地域の地形と地質についていろいろご説明いただき、質問にお答えいただきました。
それから自由時間を取り、各自で興味のあるところを見学してもらいました。中尾先生には生徒の移動について回っていただきました。また希望する生徒は、企画展「空海の足音 四国へんろ展〔徳島編〕」も見学させていただきました。参加した生徒からは、県南で多様な地形・地質があることに興味を持ち、是非見に行ってみたいという旨の感想が多数寄せられました。
なお、この見学に際して、中尾先生から様々なご教授を賜り、また授業での利用ということで博物館より観覧料の免除を賜りました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
「活断層と地震」講義および現地研修
10月下旬と11月初めに徳島大学総合科学部教授の村田明広先生を講師にお招きして「活断層と地震」と題した講義と現地研修を実施しました。まず10月22日(水)に行われた出張講義では、1.東日本大震災、2.南海地震の再来、3.兵庫県南部地震と野島断層、4.徳島県の中央構造線断層帯、という4つの項目について、発生のメカニズム、地震や津波による被害状況および今後の予想や対策などのご説明をいただき、マグニチュードと震度、モーメントマグニチュード、室戸岬の海岸段丘とヤッコカンザシのことなど様々な内容について幅広く学びました。
11月5日(水)には、応用数理科2年生全員で貸し切りバスで淡路島まで行き、野島断層保存館等で現地研修を行いました。行きのバスの中では中央構造線や淡路島の活断層地形などについて村田先生が作成された立体画像を用いて、また現地では活断層露頭や震災に遭った住宅などを実地見学しながら先生にご説明をいただきました。そして明石海峡大橋の松帆アンカレイジでもお話しをお聞きしました。
研修を通して、地震と防災に関する知識と意識を高めることが出来ました。
科学技術憲章・制定記念シンポジウムに参加しました
徳島県では、わたしたちを取り巻く様々な課題を解決するために「産・学・民・官」が一体となって「県民総ぐるみ」で科学技術を推進すべく、今年10月7日に「徳島県科学技術憲章」を施行しました。そして「とくしま科学技術の日(10月31日→徳島・サイエンス)」を控えた10月27日(月)14時から、徳島県庁隣のホテルで「科学技術憲章・制定記念シンポジウム」が開催され、本校応用数理科1年生が高校の代表としてご招待いただきました。
〈第1部〉
基調講演「京都大学における科学技術研究最前線」
京都大学理事(産官学連携担当)・iPS細胞研究所顧問 阿曽沼 慎司 氏
〈第2部〉
パネルディスカッション「未来を切り拓く科学技術について」
・コーディネーター 徳島大学長・徳島県科学技術県民会議会長 香川 征 氏
・パネリスト 株式会社アスカ取締役社長 田中 義浩 氏
徳島活性化委員会代表 内藤 佐和子 氏
株式会社本家松浦酒造場代表取締役社長 松浦 素子 氏
四国大学・四国大学短期大学部学長 松重 和美 氏
飯泉嘉門 徳島県知事
シンポジウムに参加した生徒の中から、将来徳島県の科学技術の発展に貢献し、世界に羽ばたく人材が現れることを期待したいと思います。
なおシンポジウムの後、徳島県庁広報の取材収録を受けた生徒がおりました。11月中~下旬放送予定の徳島県の広報番組「週刊あわのかわらばん」(四国放送)に使われるかもしれません。
飯泉知事から生徒にお声がけいただいたので、県庁に急いで戻られるところをお引き留め
して記念撮影させていただきました。お忙しいところ誠にありがとうございました。