応用数理科3年 高大連携講座(徳島文理大学・今川先生)

 6月24日(火)午後,応用数理科3年生は,4班に分かれて高大連携講座を行いました。そのうち化学系班は,徳島文理大学薬学部教授の今川洋先生のご指導の下,「働く分子の不思議-甘味化合物と発光する化合物-」という内容での実験講座を受講しました。
 講座では,砂糖の300倍の甘さとされる人工甘味料のアセスルファムKの甘さを定量化する実験,味覚の受容体の働きを体感する味覚修飾の実験,最後にルミノール反応の実験を行いました。
 甘さの定量の実験では,一定濃度のスクロース溶液と,薄めたアセスルファムKの溶液をなめて,同じ甘さになる濃度を見つけることで甘さを定量化しました。アセスルファムK溶液の希釈では,針のついた注射器を使い,薬学部ならではの実験操作を体験することができました。
 味覚修飾の実験では,ミラクルフルーツやギムネマ茶によって味覚が変化することを,自分の舌で体験することができました。自分の味覚を使って実験する官能検査の一端を体験することができました。
 ルミノール反応の実験では,血液代わりのヘキサシアノ鉄(III)酸イオンを用いて,試験管内で血液を検出する反応を再現しました。現在の犯罪捜査の現場では既に新しい方法に切り替わっているが捜査技術にかかわることは秘密で,教えてもらえないという話も聞かせてもらいました。
 実験講座は予定の時間よりも早く終了したとのことで,これまでに多くの実験をこなしてきた応用数理科生の面目躍如でした。