2014年6月の記事一覧

応用数理科3年 高大連携講座(徳島文理大学・今川先生)

 6月24日(火)午後,応用数理科3年生は,4班に分かれて高大連携講座を行いました。そのうち化学系班は,徳島文理大学薬学部教授の今川洋先生のご指導の下,「働く分子の不思議-甘味化合物と発光する化合物-」という内容での実験講座を受講しました。
 講座では,砂糖の300倍の甘さとされる人工甘味料のアセスルファムKの甘さを定量化する実験,味覚の受容体の働きを体感する味覚修飾の実験,最後にルミノール反応の実験を行いました。
 甘さの定量の実験では,一定濃度のスクロース溶液と,薄めたアセスルファムKの溶液をなめて,同じ甘さになる濃度を見つけることで甘さを定量化しました。アセスルファムK溶液の希釈では,針のついた注射器を使い,薬学部ならではの実験操作を体験することができました。
 味覚修飾の実験では,ミラクルフルーツやギムネマ茶によって味覚が変化することを,自分の舌で体験することができました。自分の味覚を使って実験する官能検査の一端を体験することができました。
 ルミノール反応の実験では,血液代わりのヘキサシアノ鉄(III)酸イオンを用いて,試験管内で血液を検出する反応を再現しました。現在の犯罪捜査の現場では既に新しい方法に切り替わっているが捜査技術にかかわることは秘密で,教えてもらえないという話も聞かせてもらいました。
 実験講座は予定の時間よりも早く終了したとのことで,これまでに多くの実験をこなしてきた応用数理科生の面目躍如でした。

生物学オリンピック講習会

 6/21(土)に「日本生物学オリンピック講習会」が徳島大学で開催され、本校応用数理科2年生の希望者が参加しました。生物オリンピックで要求される高校生物+教科書外の知識獲得のため、午前に徳島県立総合教育センター指導主事の森誠一先生による「遺伝情報とその発現」の講義がありました。午後は去年の試験問題の解説を「遺伝学」分野は徳島大学教授 松尾義則先生、「遺伝子工学・発生学」分野は徳島大学准教授 渡部稔先生、「植物学」分野は鳴門教育大学名誉教授 米澤義彦先生により、最新の情報もふまえながらわかりやすく解説していただきました。また、渡部稔先生によるホタルのルシフェラーゼの実験では、薄暗い室内でホタルの光を一人ひとりが再現でき、大きな歓声があがりました。 
  
 今回の講習会は生徒にとって非常に有意義なものになったと思います。是非予選を突破してもらいたいと思います。熱心にご講義いただきました徳島大学・鳴門教育大学・徳島県立総合教育センターの先生方に感謝申し上げます。

会議・研修 化学グランプリ講習会

 6/21(土)と22(日)の両日、高校生夢チャレンジ事業「日本生物学オリンピック講習会」と「化学グランプリ講習会」が徳島大学総合科学部で開催され、本校応用数理科2年生の希望者が参加しました。
 22(日)の「化学グランプリ講習会」では、化学グランプリで要求される高校化学+教科書外の内容の知識やスキル獲得のため、午前中に徳島県立総合教育センター指導主事の平田義明先生による「高校化学」の講義、午後は鳴門教育大学教授の武田清先生による「化学熱力学」の講義と徳島大学総合科学部教授の三好德和先生による「有機化学」の講義がありました。
 今回の講習会が予選・一次選考で役立つことを期待したいと思います。お世話いただいた徳島大学・鳴門教育大学・徳島県教育委員会・徳島県立総合教育センターの先生方に感謝申し上げます。

会議・研修 応用数理科3年 高大連携講座(徳島大学・伏見先生)

 6/17(火)午後、応用数理科3年生はクラスを進路や興味関心によって3班に分け、高大連携講座を行いました。そのうち物理系の班では、徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部教授の伏見賢一先生をお招きして「ニュートリノと宇宙暗黒物質」という内容での出張講座を開催しました。
 高校の50分1コマ×2に合わせて、前半は素粒子物理学の科学史~概容、ニュートリノの理論的予想から発見に至る過程から先端研究まで、ニュートリノを軸に様々な角度でのお話をいただきました。後半は宇宙暗黒物質(ダークマター)検出に挑む伏見先生の研究プロジェクトの最新情報、そして徳島大学での学生生活や将来の進路、研究者として歩んでこられた経験に基づくアドバイスや、研究者に必要な能力など、研究者を目指す生徒にとって役立つお話をたくさんいただきました。なお、伏見先生は大阪大学大学院ご出身ということで、講義の中に関西らしい小ネタをちりばめており、生徒は楽しく講義を拝聴していました。

会議・研修 応用数理科1年 高大連携講座(香川大学・笠先生)

 6/20(金)午後、応用数理科1年生は課題研究に向けて、本校SSH運営指導委員でもある香川大学教育学部教授の笠潤平先生をお招きし、自分たちでテーマを設定し、実験計画を立てるために必要な事について学びました。講座の前半は「変数」について、アクティビティや思考実験を交えて自ら考え、理解していく内容、後半は「公正な(フェア)なテストを計画する」というテーマで、40名を10班に分け、気柱共鳴に関する実験を題材に実験計画を立て、実際に各班で計画に従って実験を行ってみました。そして普通の理科の授業と探究活動の違いについて、みんなで考えました。
 巧みなアクティビティにより、生徒たちは自ら積極的に、楽しみながら取り組んでいました。そして今回の講座を通して、生徒たちは課題研究のイメージや方向性への理解が大いに深まったようです。

108HR高大連携授業(徳島文理大学薬学部)

応用数理科1年生は、6月6日(金)午後、徳島文理大学薬学部薬品分析学教室にお邪魔して高大連携授業に参加させていただきました。
 「薬を分析しよう」をテーマに、通先生や宗野先生の講義をお聞きした後、薄層クロマトグラフィーとガスクロマトグラフィーを用い、市販薬に含まれる成分を分析、同定実験に取り組みました。
 3時間近い長時間にわたっての高大連携授業でしたが、みんな時間を忘れて熱心に講義や実験に取り組んでいました。私たちのために、貴重な時間を割いてご指導いただきました徳島文理大学薬学部薬品分析学教室教授の通先生をはじめ、研究室の先生方や学生の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。