平成27年度

会議・研修 第39回全国高総文祭(滋賀びわこ総文)自然科学部門参加報告

 第39回全国高等学校総合文化祭自然科学部門が7月30日~8月1日まで滋賀県で開催されました。本校生物部門の口頭発表には生徒3名(片岡・松岡・杉内)教員1名が参加しました。発表テーマは「広石谷川に生息するコケ類及び藻類と重金属の関係」です。初日と2日目は開会行事の後、ポスターセッションや物理・化学・生物・地学の各分科会に分かれて口頭発表がありました。理研や企業の展示もありました。記念講演の後の交流会では、琵琶湖の葦について学んだ後、葦笛を製作しました。3日目は琵琶湖を航行する4階建ての客船ビアンカ船上にて、 立体顕微鏡によるプランクトン観察・琵琶湖のDVD視聴・パックテストによる水質検査などの研修を行いました。司会や研修のプレゼンテーション・道案内などの運営等、地元の高校生が大活躍でした。全国の仲間と交流や情報交換ができ、大いに勉強になりました。思い出深い3日間でした。

会議・研修 京都大学「高校生と大学生の探究成果ポスター発表会」参加

 応用数理科3年生の課題研究班9名が、8月1日(土)に京都大学人間・環境学研究科大講義室(京都市左京区吉田本町)で開催された「高校生と大学生の探究成果ポスター発表会(主催:京都大学大学院教育学研究科)」に参加し、ポスター発表(6本)を行いました。

 会場では京都大学院生12本と各地(京都・岡山・奈良・大阪・兵庫・福井・東京・愛知・徳島)から集まった高校生30本の発表が2交代制で行われました。自然科学系の発表はもちろん、人文社会科学系の発表も比較的多く、普段の発表会とは異なる内容を興味深く聞くことができました。参加生徒にとってはプレゼンテーション能力を試す良い機会となりました。

 

応用数理科3年 高大連携講座(徳島文理大学・角田先生)

 7月14日(火)午後,応用数理科3年生は,3班に分かれて高大連携講座を行いました。そのうち化学系班16名は,徳島文理大学薬学部にお邪魔して,角田鉄人先生,加来裕人先生,堀川美津代先生,薬学部5年生の学生さんのご指導の下,「薬学実験体験ゼミ」を受講しました。
 市販のビタミン剤中に含まれるチアミン(ビタミンB1),リボフラビン(ビタミンB2),ピリドキシン(ビタミンB6)それぞれについて,化学変換した後,蛍光発光あるいは色の変化によってその含有を確かめるというもので,日本薬局方に記載されている確認試験法を各自で行いました。それから塩酸ヒドララジン(抗高血圧薬)をアルデヒドで脱水縮合させて沈殿させる実験も行いました。様々な有機化学反応について学ぶことが出来ました。
 角田先生からは,“ものづくり”というと機械や製品を思い浮かべる人が多いが,実は“化学”は分子レベルで世の中の役に立つものを作り出すという意義があり,興味関心を持った人はぜひ化学の分野を目指して欲しい,とのお話がありました。

理科・実験 園瀬川総合科学調査

 7月13日(月)午後、応用数理科1年生と強い参加希望のあった普通科生徒を加えて、毎年恒例の園瀬川総合科学調査を行いました。園瀬川は本校の校歌で歌われている川です。前日に県南~徳島市内で強い雨が降りましたが、園瀬川上流部では降らなかったので水位の上昇がなく、また降水確率50%という予報でしたが、晴れ間があり、気象庁解析雨量予報の情報でも何とかいけそうだったので、予定通り実施することにしました。
 気温・湿度とも高かったのですが、川の流れに足を浸しての調査だったので、それほど暑くは感じませんでした。
 参加生徒は上流・中流・下流に分かれ、それぞれの地点でパックテストによる6種類の化学分析(pH、COD、アンモニア、亜硝酸、硝酸、リン酸)、水温や流速の計測、水生生物(水質指標生物)の採集などを行いました。
 その後、高解像度降水ナウキャストで局地的に強い降雨予想が示され、上流・中流部は半時間ほど早めに切り上げましたが、学校に戻ると予想はいつの間にか晴天に変わっており拍子抜けしてしまいました。

◇上流

◇中流

◇下流

理科・実験 応用数理科3年 高大連携講座 (徳島大学工学部光応用工学科)

◇ソシオテクノサイエンス研究部 教授 陶山史朗 先生 ・ 講師 水科晴樹 先生
 6/30(火)午後、応用数理科3年生は徳島大学工学部にお邪魔して、物理・生物の2班に分かれて高大連携講座に参加しました。物理の生徒は光応用工学科の陶山先生の研究室で研修を行いました。
 研修前半では2班に分かれて、2つの研究室にて学生の皆さんから、ご自分が行っている様々な研究内容について、わかりやすくご説明いただきました。応用数理科の3年生は、自らも課題研究に取り組んだ経験がありますので、自分の研究体験を思い起こしながら熱心に取り組んでいました。
 後半は共通講義棟に移動し、陶山先生から光応用工学科の研究内容についてお話いただいた後、円形カッターやプラスチックシートなど100円ショップで入手可能な材料を用いた「アーク3D(光の散乱を利用して立体画像を浮かび上がらせるもの)」作成の実習を行い、光と画像について楽しみながら体験的に学びました。
 熱心にご指導いただいた陶山先生、水科先生、学生の皆様に感謝申し上げます。