平成28年度
108HR高大連携授業(徳島文理大学薬学部)
応用数理科1年生は、5月20日(金)午後、徳島文理大学薬学部衛生化学講座にお邪魔して高大連携授業「食品中合成着色料の抽出と同定」に参加させていただきました。
薬学というと製薬・創薬が思い浮かびますが、それだけでなく、人々の健康を守るため、食品の安全性調査や成分分析も行っていることを知りました。私たちが食べる加工食品のほとんどには着色料や保存料、香料など「食品添加物」と総称される化学物質が含まれています。それらは安全性が確認されたものですが、中には許可されていないものや有害なものが含まれている場合があり、その際、食品を分析して何が入っているのか、様々な技術を駆使して化学分析を行っている人たちの多くは薬学部出身ということです。
今回の実験実習では、食べ物に含まれる着色料が許可されたものであるか確認するため、抽出、精製、分離、同定という一連の分析を行いました。陰イオン交換樹脂を用いた合成着色料の抽出を経て、薄層クロマトグラフィー(通常のシリカゲルでなく親水性のあるセルロース薄層)を用いた同定を行いました。
およそ2時間余りの高大連携授業でしたが、みんな楽しく熱心に実験実習に取り組んでいました。私たちのために、貴重な時間を割いてご指導いただきました薬学部教授の姫野先生をはじめ、角先生や薬学部5,6年生の皆さんに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
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