会議・研修 高大連携講座「研究者の研究倫理について」の開催

 応用数理科1年生を対象に、香川大学教育学部の笠潤平先生をお招きし、今後取り組むことになる課題研究に関わる内容の講義をお願いしました。
 11月21日の講義では、英国物理学会(IOP)による「科学者としての研究における倫理的な行動規範」に関する教材を用いて、研究倫理について楽しく学びました。内容は次のようなものです。10の様々なシチュエーションが設定され、「その時あなたはどうしますか?」という問いに対してアンケート形式で3~4択から選択し、選択肢ごとに-2~+2の配点が付いているので、10問答えてその合計点を出すと、あなたはよい科学者かどうか判定できるという形式でした(例えば0点よりも下なら「あなたはよい科学者でないだけでなく、おそらくあまりよい人間ではないですね!・・・」という身も蓋もない評価、一方で14点以上はベタ褒めになります)。もちろん“bad”“very good”と評価して終わりではなく、議論の題材や呼び水としての意味合いがあります。良い選択と思った選択肢が意外と低評価だったり、その逆もあったりと、みんなでいろいろ考えさせられる内容でした。そして英国流「良い科学者の6つの条件」について深く知ることができました。
 それから、STAP細胞の問題で一躍脚光を浴びるようになった「実験ノート」について、その必要性や書くべき内容、書き方と注意点などについてのお話を拝聴しました。
 今日学んだことを肝に銘じて、今後の課題研究に誠実に取り組んでほしいですね。