平成30年度

J-Linkツアーin関西(応用数理科1年生)

 応用数理科1年生は8月6日(月)に神戸ポートアイランドでの県外研修を行いました。
☆理化学研究所生命機能科学研究センター(BDR)
 生命機能科学センターは、生命システム研究センター・多細胞システム形成研究センター・ライフサイエンス技術基盤研究センターを前進とする今年4月に発足した理研の新しいセンターです。生命科学に関する最先端研究を行っており、様々な研究分野の研究者が国内外から集まっています。
 事前に「セントラルドグマ」及び「幹細胞」についてのレポートと2つ以上の質問の事前提出が義務付けられており、参加者は事前研修をし見学に臨みました。最初にBDRサイエンス・コミュニケーターの高橋さんから、「CBDについて」、事前学習してきた「セントラルドグマ」と「幹細胞」についてのお話があり、それから「iPS細胞」に関するお話やCBDの最近の研究成果、事前にお送りした質問内容へのお答えをいただきました。その後、展示室と模擬実験室を2つの班に分かれて見学させていただきました。生命科学や医学に興味関心をかき立てられる研修ができました

☆理化学研究所 計算科学研究機構(スーパーコンピュータ京)
 有名なスーパーコンピュータ「京」を運用している施設です。こちらも今年初めて訪問しました。「京」のある計算機棟に、L字型に接する研究棟の5,6階の間にある階段状の見学者ホールで、建物の耐震構造、計算科学研究機構の役割、スーパーコンピュータとは、「京」の特徴、スパコンが何に利用されるのか、スパコンの進歩とポスト「京」について、「京」でどんな研究が行われているか、といったお話がありました。ご説明の後、正面スクリーンが上がると、筐体がずらっと並んだ「京」本体が姿を現しました。有名な施設を目の当たりにして、みんな興奮気味でした。そして「京」の本体やステータスを示すモニター画面を見ながら質疑応答が行われました。熱心な生徒は出発ぎりぎりの時間まで質問をしていました。

   
   

☆甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科
 甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科では、西方敬人教授より前半は講義、後半は演習(実験)をしていただきました。前半は、「細胞とは?細胞を調べてヒトを健康にする!」をテーマに、免疫を関係するマクロファージを中心にご教授いただきました。後半は「見てみよう・持って帰ろう自分の細胞」をテーマに、5人の院生・学部生TAの皆さんのご指導の下、口腔粘膜上皮細胞を染色し、固定する実験を体験させていただきました。ご指導くださった藤井先生を初め、お世話をいただいた学生や事務室の皆さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

   
   
   

第20回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会参加

 8月16日(木)・17日(金)、佐賀市文化会館で実施された第20回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会に,本校から「ギター弦の基本振動と含まれる倍音の関係」を研究した3年生4名が参加しました。
 初日は,ステージ発表のリハーサルと審査を含む67グループのポスター発表(物理分野13グループ・化学分野19グループ・生物分野10グループ・地学分野6グループ・数学分野9グループ)がありました。審査については発表4分・質疑4分とかなり短く,研究を要点をまとめ,質疑にも簡潔に答えました。また発表は2交代制であったため,発表をおこなっていない時には他校の独創性の高い研究や実験・考察を聞いて質疑をおこない,アドバイスシートを提出するなど有意義なひとときを過ごしました。その後佐賀県教育会館に会場を移し,生徒交流会に参加しました。趣向もこらされており,生徒も楽しめたようです。
 2日目は各県を代表する16グループのステージ発表があり,それぞれ発表10分・質疑5分で実施されました。講評でもありましたが,会場の高校生から活発な質疑があり,今後の大学生活や探究活動に大きな指針をいただきました。
 残念ながら,ポスター発表・ステージ発表で受賞することはできませんでしたが,参加生徒にとっては非常に貴重な経験ができました。現2年生は次期山口大会に向け研究を進めていきます

 

全国総合文化祭参加

8月6~9日まで長野県で開かれた第42回全国高等学校総合文化祭に参加しました。

研究発表(4部門)とポスター(パネル)発表に分かれて,全国から集まった高校生達が自分達の研究を発表しました。熱心に研究に取り組んできたことがよくわかる発表ばかりで,非常に聞き応えがありました。

本校はポスター発表の徳島県代表として,「レチノイン酸がプラナリアの頭部再生に与える影響について」というテーマで,2日間にかけて発表を行いました。ポスターでは37の発表があり,青森県から沖縄県まで出展し,地域に根ざしたユニークなものも多く,大いに盛り上がりました。本校の発表にも,多くの高校生・先生方が興味をもって聞きに来て下さり,数々の質問を頂き大変勉強になりました。

2日目の巡検研修では八島湿原の木道を歩き,高山植物の観察を行いました。台風が近づいてきたせいで,あいにくの天気だったため,本来のコースを短縮した研修となってしまいました。シシウドの花が雨に打たれて瑞々しく咲いており,天気であればさぞ美しい光景だったろうと思いました。

3日目は信州大学理学部理学科物質循環学コースの鈴木啓助教授による「北アルプスの雪氷から考える地球環境」と題した講演の後,生徒交流会が行われました。他県の生徒とチームを作り,地元に関するクイズで競いあい,交流を深めることができました。次年度開催の佐賀県のスタッフからのPRもあり,会場は笑いに包まれました。今回の大会では,残念ながら入選は果たせませんでしたが,他県の高校生との親睦も図れ,非常に思い出に残る大会となりました。

この場をお借りして,研究のご指導をして下さいました徳島大学の渡部稔先生,長野県のスタッフの皆様方にお礼を申し上げます。大変ありがとうございました。

平成30年度SSH生徒研究発表会

8月8日(水曜日)9日(木曜日)神戸国際展示場にて平成30年度SSH生徒研究発表会が開催され、本校から応用数理科3年5名が参加しました。8月7日の前日準備からポスター発表のブースに、和三盆に関する研究の展示を行いました。発表だけでなく、他校の発表を見て評価したり、外国からの参加者のブースで国際交流もしたりできました。また、秋山仁先生の講演や代表6校による口頭発表も参考になりました。

夢化学21参加

7/28(土曜日)に徳島大学常三島キャンパスで、日本化学会中四国支部の行事である「夢化学21」の実験講座に、科学部化学班と応用数理科・普通科の希望者が参加しました。開会行事の後、牛乳の中のカルシウムの定量(キレート滴定)・牛乳からチーズを作り生分解性プラスチックにする・髪の毛の鉛の濃度を原子吸光分析で測定するといった3つのテーマの班に分かれました。実験室や研究室で、先生方や学生の皆様と楽しく会話しながらも、分析実験の前処理などについても丁寧に指導していただけました。応用理数コースを中心とした理工学部の説明もあり進路の勉強にもなりました。