2018年9月の記事一覧

SSH研究成果発表会開催

 9月22日(土)12:20~16:30、本校大会議室および多目的ホールにて、本校応用数理科120名を含む約200名が参加のもとSSH研究成果発表会が開催されました。主な内容は以下のとおりです。
(1)実践及び成果報告(SSH事務局)
   SSHアメリカ研修報告(口頭:参加生徒代表)
(2)生徒課題研究口頭発表(3年生:物化生地分野計4件)
(3)2年生課題研究ショートショートプレゼンテーション(13件)
(4)生徒課題研究ポスター発表(3年生:11件)
   生徒課題研究ポスター中間発表(2年生:13件)
 SSHアメリカ研修ポスター発表(参加生徒代表2グループ)
(5)指導講評(参加者による協議・意見交換など)

 SSH研究成果発表会では、応用数理科3年生が課題研究の最終発表、2年生が課題研究の中間発表をおこない、1年生は今後の研究に生かすため参加しました。また本校SSH運営指導委員の先生方、徳島県教育委員会や徳島県立総合教育センターの方々、県内中学高校教育関係者、県内中学生・高校生、応用数理科生徒保護者、本校普通科の参加希望生徒および保護者も対象として幅広く案内し、生徒の司会・運営でSSHの取り組みについて発表しました。今年度は特に中学生の参加が多く、本日の発表会が進路選択の参考になったことと思います。
 本校応用数理科の生徒にとっては、研究発表の方法や、発表会運営について貴重な経験となりました。保護者の方々や中学生の皆さんに自分たちの取組を紹介する好機ともなりました。3年生は高校での口頭・ポスター発表を行うのはこれが最後となります。この経験が今後に活かされることを期待します。
 また、ご指導の先生方や参加された方々からは、生徒の課題研究(特に2年生の中間発表に対して)や本校のSSH事業全般について、様々なご質問、ご意見やご助言を賜りました。いただいたご意見・ご助言は今後の課題研究やSSH事業にぜひ活かしていきたいと思います。お越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。

107HR自由研究発表会の開催

 9月14日(金)午後の3時間を使って、夏期休業中の課題であった自由研究の発表会が開催されました。今年度は、研究を物理・地学分野、化学・生物分野に分け、2教室での発表4分・質疑2分の口頭発表をおこないました。ほとんどの生徒がパワーポイントを用いての発表が初めてであり、スライドの作り方もまだまだの点が見受けられましたが、各自趣向を凝らした研究がされており、生徒からも活発な質疑があり、今後の課題研究に発展できそうな研究もありました。探究活動のスキル向上につながる第一歩になったと思います。

J-Linkツアーin関西(応用数理科2年生)

 応用数理科2年生は8月10日(金)に、午前中は高輝度光科学研究センター、午後は神戸大学で研修を行いました。
 高輝度光科学研究センター(SPring-8&SACLA)では、はじめにX線自由電子レーザー施設であるSACLA(SPring-8 Angstrom Compact free electron LAser)の実験研究棟で、技術者の方から施設の概要をDVDと講義で学び、実験ブースを見学しながらレクチャーを受けました。その後、この日は施設が休止中だったため、普段は入れない放射線管理区域内の実験ホールを見学させていただきました。今回初めてSAKURAの加速器棟に入ることができ、400mのビームラインに沿って歩くことができました。次にSPring-8(Super Photon ring 8 GeV)に移動し、一周1400m超の実験ホールを約1/4周しました。光合成触媒タンパク質構造を世界で初めて解析したビームライン(BL)、小惑星イトカワの微粒子分析を行ったBL、和歌山毒物カレー事件のヒ素解析が行われたBLなど最先端の研究の一端を体感することができました。
 神戸大学では、生徒各自の進路志望等により、工学部・農学部・法学部のオープンキャンパスに参加したり、各研究室の催し物を見学しました。

J-Linkツアーin関西(応用数理科1年生)

 応用数理科1年生は8月6日(月)に神戸ポートアイランドでの県外研修を行いました。
☆理化学研究所生命機能科学研究センター(BDR)
 生命機能科学センターは、生命システム研究センター・多細胞システム形成研究センター・ライフサイエンス技術基盤研究センターを前進とする今年4月に発足した理研の新しいセンターです。生命科学に関する最先端研究を行っており、様々な研究分野の研究者が国内外から集まっています。
 事前に「セントラルドグマ」及び「幹細胞」についてのレポートと2つ以上の質問の事前提出が義務付けられており、参加者は事前研修をし見学に臨みました。最初にBDRサイエンス・コミュニケーターの高橋さんから、「CBDについて」、事前学習してきた「セントラルドグマ」と「幹細胞」についてのお話があり、それから「iPS細胞」に関するお話やCBDの最近の研究成果、事前にお送りした質問内容へのお答えをいただきました。その後、展示室と模擬実験室を2つの班に分かれて見学させていただきました。生命科学や医学に興味関心をかき立てられる研修ができました

☆理化学研究所 計算科学研究機構(スーパーコンピュータ京)
 有名なスーパーコンピュータ「京」を運用している施設です。こちらも今年初めて訪問しました。「京」のある計算機棟に、L字型に接する研究棟の5,6階の間にある階段状の見学者ホールで、建物の耐震構造、計算科学研究機構の役割、スーパーコンピュータとは、「京」の特徴、スパコンが何に利用されるのか、スパコンの進歩とポスト「京」について、「京」でどんな研究が行われているか、といったお話がありました。ご説明の後、正面スクリーンが上がると、筐体がずらっと並んだ「京」本体が姿を現しました。有名な施設を目の当たりにして、みんな興奮気味でした。そして「京」の本体やステータスを示すモニター画面を見ながら質疑応答が行われました。熱心な生徒は出発ぎりぎりの時間まで質問をしていました。

   
   

☆甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科
 甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科では、西方敬人教授より前半は講義、後半は演習(実験)をしていただきました。前半は、「細胞とは?細胞を調べてヒトを健康にする!」をテーマに、免疫を関係するマクロファージを中心にご教授いただきました。後半は「見てみよう・持って帰ろう自分の細胞」をテーマに、5人の院生・学部生TAの皆さんのご指導の下、口腔粘膜上皮細胞を染色し、固定する実験を体験させていただきました。ご指導くださった藤井先生を初め、お世話をいただいた学生や事務室の皆さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。