2022年11月の記事一覧

2022(令和4)年度 Liga徳島・三本松

~ 高校野球の「新時代」を切り拓く、今年も熱い秋の戦い ~

10月から11月にかけて、徳島科学技術高校第二グラウンドを主会場に開催された「Liga徳島・三本松」に参加しました。

このリーグの位置づけは、春夏秋に行われるトーナメントの大会とは別に、全国各地で行われている『選手たちの未来にフォーカスした』リーグ戦形式の取組み「Liga Agresiva(リーガ アグレシーバ)」の一角をなすものであり、徳島県でも本校をはじめ、趣旨に賛同した11チームが参加しております。徳島県では昨年度まで「オータムリーグ」と呼ばれておりましたが、今年度から地理的に近い香川県の三本松高校が参戦し、名称も「Liga徳島・三本松」と装いも新たになりました。

試合は特別ルールを適用して行われました。

特別ルールの一例として

 ・ 1試合7イニング制で延長戦なし、5回5点差でコールドゲーム成立

   ※ クライマックスシリーズのみ無死満塁からのタイブレーク適用

 ・ 打者は低反発バット(木とカーボンの複合)もしくは木製バットを使用

 ・ バントは禁止

 ・ 投手は変化球の投球禁止(ただし、クライマックスシリーズでは2ストライクから投球可)

 ・ ストライクの見逃しは1球目でもアウト(見逃し三振扱い)

 などが挙げられます。

審判やボールボーイなどは試合をしていないチームが行い、生徒が主体となって運営にあたります。

ここからは、本校関係の試合結果について報告いたします。

(リーグ戦)

 10月1日(土) 

     城南 〇 1 - 0 ● 徳島科学技術

     城南 〇 2 - 0 ● つるぎ 

 10月2日(日) 

     城南 〇 4 - 0 ● 徳島科学技術

     城南 〇 4 - 1 ● つるぎ

 10月9日(日) 

     城南 〇 8 - 0 ● 小松島西B

 10月15日(土) 

     城南 ● 2 - 3 〇 吉野川・池田辻

   城南 〇 4 - 2 ● 脇町

 10月22日(土) 

     城南 〇 6 - 1 ● 名西

   城南 〇 2 - 0 ● 小松島西A

 10月23日(日) 

     城南 △ 0 - 0 △ 小松島西A

   城南 〇 6 - 7 ● 小松島西B

 10月30日(日) 

     城南 〇 3 - 1 ● 三本松(香川)

   城南 ● 1 - 4 〇 徳島科学技術

          計  9勝 3敗 1分け(リーグ2位)

 今年のリーグ戦は、開始直後から昨年度のリーグ王者らしい戦いを展開し、白星を重ねてきましたが、最終節で逆転され2位となり、残念ながら連覇を逃しました。

(クライマックスシリーズ)

 11月3日(木) 

  準決勝 城南 〇 7 - 0 ● つるぎ(5回コールド)

  決 勝 城南 〇 5 ー 1 ● 名西

 

~ 昨シーズンの忘れ物を取り戻す、悲願のCS初制覇!! ~       

リーグ連覇を逃した悔しさを晴らし、昨年度タイブレークの末に敗れたクライマックスシリーズの借りを返したい。チーム全員が強い思いを持って迎えた準決勝では、見事な攻撃力を発揮してつるぎ高校にコールド勝ちし、2年連続の決勝進出を果たしました。

決勝戦は、秋季大会1回戦で激闘を展開し、城南にサヨナラ負けを喫したリベンジを期する難敵・名西高校との対戦となりました。

試合は1回表に先制を許して以降、先発國平は最少失点でしのぎますが、攻撃が不発で6回裏まで0-1とリードされる苦しい展開が続きました。しかし、この回先頭の代打蔭山が右翼手の頭上を遙かに超える三塁打を放ったことを皮切りに、頼れる2年生の連打で見事、逆転に成功。最終回は炭谷が無失点に抑え試合終了。1,2年生の戦力が見事に機能し、悲願の初優勝を果たしたことによって、今後のチームの躍進につながる大きな自信を得ることができました。

~戦いの先にある、高校野球と球児の「未来」~

トーナメント方式とは違い、多くの選手に出場・活躍のチャンスがあるリーグ戦では、新戦力の発掘という視点を冷静に持つことができます。

今年度であれば、ストレートのみという制限がありながら、41イニングを投げ抜く力投で最多勝投手になった馬詰や、主に先発投手としてそれに続く31イニングを投げてきた大川といった投手陣、攻撃面ではここまで公式戦未出場ながらチーム内で打率トップの活躍を見せた遠藤やチーム最多安打を放った中山と大野、捕手として守備率と盗塁阻止率でトップとなった上原を筆頭に、多くの選手が攻守に自信を付けたように思います。

また、現在の高校1年生が3年生になる2024(令和6)年の春から、硬式金属バットは飛びすぎないように規格変更することが決まっています。打席に立つことにより、そこへの移行をスムーズにできるだけでなく、木製バットを使用する大学・社会人・プロといった上のカテゴリーで通用するスキルを身につけることができます。

リーグ戦で試合を戦う中で、部員一人ひとりが未来における日本の野球界のあり方と、それぞれの夢へと続く道をいかに進むのか。これらについて考える良い機会であったように思います。

普段は限られたスペースでの活動を余儀なくされている本校にとって、この時期に多くの実戦経験を積むことができたことは意識の向上につながりました。リーグの運営に携わっていただいた事務局をはじめとする皆様への感謝を申し上げるとともに、本校を含め県内はもとより全国すべてのリーグ参加チームが熱い秋の戦いを活かし、今後活躍することを期待しております。

《文責》尾形

2022(令和4)年10月 硬式野球部活動報告(練習試合)

日頃は、本校硬式野球部の活動にご理解、ご協力いただき、誠にありがとうございます。

9月、10月に行われました練習試合につきまして、報告させていただきます。

 

 9月  7日(水)  城南 ●  4 - 8 ○ 徳島北

 9月10日(土)  城南 ●  6 - 8 ○ 川島

 9月11日(日)    城南 ○  4 ー 3 ● 板野

10月 8日(土)  城南 ○  9 ー 2 ● 東灘(兵庫)

        城南 ○  1 ー 0 ● 東灘 ※3回まで

10月16日(日)   城南 ○  3 ー 0 ● 洲本実(兵庫)

          城南  ○ 10   ー 4  ● 洲本実

10月29日(土) 城南 ○  7 ー 6 ● 穴吹

 

~課題は強くなるために、強くなる資格を持った者だけに与えられる~

9月前半の練習試合は、新人ブロック大会の辞退以降続いていた悪い流れが切れず、投手陣を中心に故障者が相次いだことも相乗して非常に内容の悪い試合が続きました。練習試合で苦しんだことが秋季大会1回戦を勝つことにつながったと言えばプラスですが、まだまだ課題が多いと感じさせられました。

10月の主戦場は「Liga 徳島・三本松」ということもあり、通常の形式での練習試合はあまり行われていません。10月の練習試合は結果でいえば全勝ですが、まだまだ春から勝ち上がるためには課題も多いと感じさせられるものであり、秋の深まりとともに下がる気温のごとく、寒い展開になる試合もありました。

この時期に求められるのは、新戦力の台頭とレギュラー陣の課題克服の両面から見たチーム力の底上げです。能力的にも15名の選手全員にレギュラー獲得のチャンスがあり、いかに強みを活かして競争を勝ち抜くのかを見守っている段階で、今後の成長が求められます。

10月からは本格的に、技術練習と並行してトレーニングが行われており、特にまだ身体が未成熟でパワー不足感が否めなかった1年生にとっては厳しい表情を浮かべる日々が続いています。とはいえ、2年生はより厳しい選手10名の状況から成長を遂げたことを考えると、仲間が1.5倍に増えた今年は必ず全員で乗り越えることができると信じています。

11月で練習試合は終わり、いよいよ冬を迎えます。今年のうちに練習試合を通じて課題を明確にし、この冬は課題意識を持って鍛え抜くことにより、春・夏には素晴らしいパフォーマンスを発揮できるよう取り組んでいきます。

《文責》尾形