平成29年度
宮城総文自然科学分野ポスター発表
平成29年8月2日~4日 宮城県石巻市および仙台市で行われた全国高等学校総合文化祭自然科学部門に参加しました。
2日は石巻専修大学で、開会式・交流会に引き続き、ポスター発表を行いました。
ポスター発表の1次審査2次審査もこの日に行われました。
3日は午前中は石巻専修大学でポスター発表、午後は巡検で東北大学理学部を訪れ、生徒は研究室訪問、引率は情報交換会に出席しました。
4日は閉会式と表彰が行われ、残念ながら入賞はできませんでした。
ポスター発表では、入れ替わり立ち替わり多くの聴衆に興味を持ってもらえ、同じ高校生で30分以上質問してくれたり、大学の先生で専門に研究しているからと名刺を渡して質問やアドバイスを頂けたりと有意義な時間を過ごせました。
巡検で訪れた東北大学では、スクリーンを用いた4研究室の内容説明に続いて、生徒は研究室訪問で楽しむことができ、引率教員は大学教員と参加各校との意見交換会で情報交換ができました。
閉会式では、地元高校生が礼儀正しく心を込めて案内や帰りの見送りをして頂けました。
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第19回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表
8月10日(木)11日(金)岡山県岡山市の岡山大学のキャンパスで実施された第19回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表に本校から「紙鉄砲と音の関係」を研究した4名が参加しました。
初日はポスター発表で4分の発表に対して4分間の質疑を行いました。また,他校生との研究を聞いて質疑や評価カードの提出で交流を深めました。ポスター発表終了後は会場を変えて生徒交流会にも参加しました。
11日(金)は9:30~14:45まで創立五十周年記念館・金光ホールでステージ発表がありました。発表10分に対して5分間の質疑を行いました。すべての発表が終わってから講評と成績発表がありました。本校の発表はポスター発表の部で優秀賞を受賞しました。(各分野最優秀1優秀1)賞をいただいたこともうれしかったですが,各県の代表生徒たちが様々な研究を進めていることに大きな刺激を受けました。
SSH生徒研究発表会参加
8月9日(水)・10日(木)、平成29年度SSH生徒研究発表会が神戸国際展示場で国内外231校参加のもと開催されました。本校からは「防波堤の形状における波高減少効果」を研究している応用数理科3年生4名が参加しました。
初日は開会行事に続き、昨年度応用数理科1年生のJ-Linkツアーで訪問した理化学研究所多細胞システム形成センターの網膜再生医療開発プロジェクトリーダーである高橋政代先生から「iPS細胞で明日をつくろう」と題した基調講演がありました。その中では次世代の研究者である高校生に向けて「行きあたりばっちり!」「できると信じるプレーヤに!」とのメッセージをいただきました。その後会場を移動し、ポスター発表を行いました。発表は午前・午後合わせて5時間半あり、多くの方々に自分たちの研究を聞いてもらうことができました。ポスター発表終了後、全体発表校6校の選出と講評があり、1日目を終了しました。
2日目は全体発表校による6本の口頭発表がありました。どの研究も高度な内容で深い考察がなされており、会場からの質問も大変活発で参加生徒も大きな刺激を受けていました。その後1時間のポスター発表の後、表彰式がありました。生徒投票賞12校・ポスター発表賞21校・奨励賞6校・審査委員長賞3校・科学技術振興機構理事長賞2校・文部大臣表彰1校が表彰され、全体講評をもって全日程を終了しました。残念ながら本校は表彰に至りませんでしたが、是非今後の課題研究で表彰を目指してほしいと思います。
科学体験フェスティバルin徳島ブース出展
8月5日(土)・6日(日)、徳島大学において「科学体験フェスティバルin徳島」が開催されました。科学体験フェスティバルとは、次世代を担う青少年の科学する心を育成し、科学に対する関心を高めることをねらいに、毎年徳島大学理工学部において開催されているものです。学校関係や県内企業が50程度のブースを出展し、実験や工作など様々な楽しい催しを行っています。本校科学部も毎年出展しています。今年度の新出展テーマは、「川原の石を使ったオリジナルメモスタンドをつくろう」です。川原の石の断面を磨き結晶を観察した後、オリジナルのメモスタンドを製作するものです。整理券を用いて2日間で300名のお子様と加えてその保護者にも体験してもらうことができ、つくったメモスタンドにも満足されているようでした。
J-Linkツアーin関西(応用数理科1年生)
応用数理科1年生は8月2日(水)に県外研修を行いました。研修地は神戸ポートアイランドです。
☆理化学研究所 計算科学研究機構(スーパーコンピュータ『京』)
有名なスーパーコンピュータ『京』を運用している施設です。前年に好評だった施設で今年が2回目です。はじめに施設1階の展示スペースを見学した後、5,6階の間にある階段状の見学者ホールで、建物の耐震構造、計算科学研究機構の役割、スーパーコンピュータとは、『京』の特徴、スパコンが何に利用されるのか、スパコンの進歩とポスト『京』についてといったお話がありました。ご説明の後、正面スクリーンが上がると、筐体がずらっと並んだ『京』本体が姿を現しました。生徒からは歓声があがり、みんな興奮気味でした。その後『京』本体やモニター画面を見ながら質疑応答が行われました。熱心な生徒は出発ぎりぎりの時間まで質問をしていました。
☆理化学研究所 ライフサイエンス技術基盤研究センター(CLST)
ライフサイエンス技術基盤研究センター(CLST)は、ライフサイエンスの成果を創薬・医療につなげるための技術を研究する施設です。事前に「陽電子放出断層撮影(PET)とはどのような技術か」及び「がんとはどのような病気か」についてのレポートと2つ以上の質問の事前提出が義務付けられており、参加者は事前研修をして講義に参加しました。CLSTサイエンス・コミュニケーターの高橋涼香さんから、がん研究の研究者になった経緯や、がんとはどのような病気であるかのお話があり、その後CLSTで研究されているγ線を放出する目印をつけたPETプローブによって体の中の分子の動きを正確に見ることができる「PETイメージング」の説明を受けました。
今年が初めての訪問でしたが、生命科学や医学に興味関心をかき立てられる研修でした。
☆甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科
甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科では、川内敬子先生と、5人の院生・学部生TAの皆さんのご指導の下、「遺伝子組み換えの方法」というテーマで、2人一組で実験実習を行いました。最初に実験内容と操作に関する説明をお聞きした後、実験実習に取りかかりました。今回の研修で、マイクロピペットや遠心分離器の基本操作、DNA塩基配列や制限酵素が特定のDNA配列の箇所を切断することが理解できました。
また、今回は昼食に施設7階のカフェテリアを利用させていただき、普段の高大連携事業と違った大学の雰囲気も感じることができました。ご指導くださった川内先生を初め、お世話をいただいた学生さんや事務室の皆さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。