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第106回全国高等学校野球選手権徳島大会準々決勝

~ 攻守に城南らしさ全開の戦いで、9年ぶりのベスト4進出を果たす ~ 

7月25日(木)、徳島市のむつみスタジアム(蔵本球場)で第106回全国高等学校野球選手権徳島大会準々決勝が行われました。対戦相手は、前年度優勝校の徳島商業高校に勝ち、勢いに乗る実力校、小松島高校です。 

《バッテリー》(城南)國平-島 (小松島)黒川、三原、黒川-松田

《長打》▽二塁打 (城南)蔭山、中山

《試合の概要》城南の先発國平と小松島のエース・黒川投手の投げ合いで、静かな立ち上がりとなったこの試合が動いたのは3回表。城南は先頭打者の9番遠藤が中前への安打で出塁し、1番大野の犠打と2番松尾のバント安打で一死一・三塁。3番中山の遊ゴロで1点を先制します。

4回表も、先頭打者の5番蔭山が中越二塁打で出塁し、6番國平の犠打で一死三塁。7番大川の二ゴロで2点目を挙げます。

5回表には先頭打者の9番遠藤が打った遊ゴロは失策を誘い、続く1番大野の犠打で二塁に進めます。二死となった場面で、3番中山が左中間への二塁打を放ち追加点を挙げると、4番島が中前への適時打を放ちリードを4点に広げます。

先発國平は丁寧に打たせて取る投球で、前半を1安打無失点に抑えます。野手陣も、特に内野手が軽快なフィールディングを見せ、要所をしっかりと締めます。

グラウンド整備後の6回表。円陣の先頭に立ったエースナンバーの馬詰は「みんな輝いとるで!攻めて、攻めて絶対勝つで!!」と気合いを入れます。この回から小松島は投手が交代し、城南もチャンスを作りますが無得点に終わります。

7回表、先頭打者の2番松尾が左翼線へ二塁打を放ち、3番中山の犠打で一死三塁。4番島の適時打でさらに1点を追加し、5点差とします。5番蔭山の安打、6番國平の犠打でさらに繋ぎ、代打に送られた宮本明の右前への適時打で一気に二者生還。リードをついに、7点まで広げます。

この回を守り切ったらコールドゲーム成立となる7回裏も、國平がマウンドに上がります。この回は二死まで取った後に連打を浴びますが、最後はきっちりと抑え試合終了。城南高校としては、決勝に進出した2015(平成27)年以来となるベスト4進出を果たしました。

《総括》試合には勝ち、内容では勝ったとは言い切れない2回戦と違い、すべての面において理想的な戦いができました。攻撃面では低い打球を打つことを徹底し、取るべきところで得点を取り切ることができました。投手の國平は強打の小松島打線を3安打無失点に抑える安定感抜群の投球を展開し、守備面でも無失策で堅実に守り抜く姿勢が光りました。

この試合のように、どんな展開にあっても「一球一心 ~ 心はひとつ ~ 」のチームスローガンを体現すべく、しっかり戦い抜く姿勢を持っていれば、相手に関係なく勝利に近づくことができると確信しています。2回戦の記事で言及したように、グラウンドの内外でしっかり人間力を高める努力を欠かさない、忙しさを言い訳にせず学習も野球も全力で取り組む部員たちですから、ここからの戦いもしっかり実力を発揮してくれるものと確信しております。

ここまでの2試合と異なり、時間を追うごとに気温が上がる厳しい状況の中、また平日であるにもかかわらず、この日もスタンドにはたくさんの方が応援に駆けつけてくださりました。この日の学校は、1・2年生が全員補習、3年生は選択制の補習がありましたが、午後から補習があるにもかかわらず応援に駆けつけてくれた生徒や、補習が終了し急いで駆けつけてくれた生徒の姿もありました。補習中も「野球部の試合が気になる」と言っていた生徒が多くいたそうです。また、保護者やOBの皆様におかれましては、仕事の日程調整も厳しい中、献身的にサポートしていただいたおかげで最高のパフォーマンスを発揮することができました。私たちは改めて応援の力に感謝するとともに、それに応えるべく次の1勝を積み重ね、恩返しすることを決意しています。

準決勝は7月27日(土)13時30分から、徳島市のむつみスタジアム(蔵本球場)で、鳴門渦潮高校と対戦します。土曜日ということもあり、「準々決勝に勝てば、観戦に行きます」という人も県内外から多く聞いております。この日残念ながら球場での観戦が叶わなかった人にも応援に来てもらえる状況が整いました。チーム一同、この試合同様に城南らしい戦いで勝つ姿を見ていただけるよう、強い執念を持って取り組みます。

ここからの戦いも一戦必勝、謙虚に次の1勝を積み重ねる覚悟です。

皆様、応援よろしくお願い致します!!

《文責》尾形