2013年12月の記事一覧
徳島県高等学校課題研究および科学部研究研修会の開催
日時 2013年12月22日(日)13:00~17:00
場所 徳島大学総合科学部(3号館東側スタジオ)
本校では第1期SSHの指定を受けた平成15年度より課題研究に取り組んでおり、現在は応用数理科と普通科の科学部員が課題研究に取り組んでいます。このたび研究内容のレベルアップを図るため、徳島大学総合科学部の全面的なご協力と、徳島県立総合教育センターや徳島県教育委員会のご助力を得て「高等学校課題研究および科学部研究研修会」を企画し、他校にも呼びかけたところ、本校以外に4校の参加があり、80名余りの生徒が総合科学部3号館東側スタジオに集結しました。
集まった生徒は8名前後の班に分かれ、物化生地4分野5名の先生方と10人の大学生TAにご指導いただきながら、「研究テーマの選び方と研究のすすめ方」についてブレインストーミングを行うという内容で実施しました。研修は3つのパートに分かれ、①研究対象の設定(何について調べるのか)、②研究目的(何のために調べるのか)、③実験方法の設定(どうやって調べるのか)という各テーマについて班ごとに活発な話し合いが行われました。参加した生徒からは、課題研究テーマなどを考える上での効果的な手法を楽しく学ぶことができたという旨の意見が多数寄せられました。
本校応用数理科1年生は、3学期に課題研究の研究班とテーマを決める話し合いを行い、予備実験などをスタートさせ、2年次に本格的に研究を進めていきます。この企画が本校、そして県内高校の課題研究の向上に役立てば幸いです。
最後となりましたが、ご協力いただきました徳島大学の先生方・学生さん、県教委・県総教センターの皆様、各校引率の先生方に心から感謝申し上げます。
徳島大学総合科学部からは ・三好徳和先生(有機化学) ・石田啓祐先生(地質学) ・小山晋之先生(固体物性) ・渡部稔先生(分子生物学) ・佐藤高則先生(生化学) の5名の先生方がご指導くださいました。 また学生TAの一人は、 本校応用数理科OBの先輩でした。 |
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「活断層と地震」講義および現地研修
11月に徳島大学総合科学部教授の村田明広先生を講師にお招きして「活断層と地震」と題した講義と現地研修を実施しました。
まず12日(火)に行われた出張講義では、東日本大震災について、先生ご自身の現地調査をもとにした、地震と津波の被害状況等、そして南海トラフ巨大地震について、発生のメカニズムや地震および津波の被害予想、また中央構造線活断層と徳島県の対応、さらに兵庫県南部地震および2013年4月13日早朝に発生した淡路島地震とその被害状況について詳しくお話しいただきました。
翌週19日(火)には、応用数理科2年生全員で貸し切りバスで淡路島まで行き、野島断層保存館等で現地研修を行いました。行きのバスの中では中央構造線や淡路島の活断層地形などについて、村田先生が作成された立体画像を用いて、また北淡震災記念公園では、活断層露頭や震災に遭った住宅などを実地見学しながら先生にご説明をいただきました。そして明石海峡大橋の松帆アンカレイジでもお話しをお聞きしました。
前方右手山の斜面に、野島断層(走向NE-SW) とほぼ直交する志筑断層があり、神戸淡路鳴門 自動車道は一部がその直上を通っています。 |
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淡路市のシンボルキャラ「あわ神ファミリー」 の“あわ神・あわ姫”も村田先生の解説を拝聴? |
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徳島県立博物館現地研修
応用数理科108HRは11月20日(水)に本校の近くにある徳島県立博物館で現地研修を行いました。今回の研修では特別陳列「みんなの化石コレクション」と常設展示を見学させていただき、学芸員の辻野泰之先生と中尾賢一先生からお話を伺い、質疑応答にお答えいただきました。
「みんなの化石コレクション」では、県内の化石愛好家から博物館に寄贈された化石や個人のコレクションを多数集めて企画展規模の展示が行われており、徳島とその周辺に産する様々な化石や地質、過去の堆積環境・古気候などを詳しく知ることができました(本校がお世話になっている徳島化石研究会会長・鎌田先生のコーナーもありました)。
その後、ラプラタ記念ホールで南米産の大型ほ乳類化石を見学し、常設展示では、入り口にある県南の実物大漣痕模型に始まり、縞状鉄鉱層から化石人類に至る、地球史に沿った展示を見学し、先生方からレクチャーを受けました。それから自由時間を取り、各自で興味のあるところを見学してもらいました。先生方には展示室で待機していただき、生徒の質問にお答えいただきました。参加した生徒は、大変熱心に研修に取り組んでいました。
なお、この見学に際して、お二人の先生方から様々なご教授を賜り、また授業での利用ということで博物館より観覧料の免除を賜りました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。