平成27年度

会議・研修 国際科学オリンピック講習会(化学・生物学)参加

「化学グランプリ」「生物オリンピック」挑戦者のための講習会が、徳島大学総合科学部を会場に2週連続で開催され、応用数理科・科学部の希望者が参加しました。ご教授いただきました先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。


◇「化学グランプリ」講習会 6月20日(土)
午前 
・高校化学(総合教育センター指導主事 平田義明先生)
午後 
・基礎化学・物理化学・無機化学(鳴門教育大学 武田清先生)
・有機化学(徳島大学 三好德和先生)

◇「生物オリンピック」講習会 6月28日(日)
午前 
・高校生物(総合教育センター指導主事 森誠一先生)
午後
・遺伝学(徳島大学 松尾義則先生)
・遺伝子工学,発生学(徳島大学 渡部稔先生)
・植物学(鳴門教育大学 米澤義彦先生)

会議・研修 応用数理科3年 高大連携講座

 6/23(火)午後、応用数理科3年生はクラスを進路や興味関心によって化学・物理の2班に分け、2人の先生方に出張講義をしていただきました。
(1)「色の変化を考えよう!~様々な無機イオンの反応を学ぼう!~」
  徳島大学総合科学部教授 三好德和先生
 遷移元素の沈殿反応やイオンの呈色等に関する“高校化学で重要な反応”について、オリジナルの資料と大学から持ってきていただいた試薬セットを用いて、あらかじめ班分けしたグループごとに実際に実験しながら学びました。授業では教卓での演示や解説に留まっていた実験もあり、実際に自らやってみることで理解が大いに深まったようです。今後の学習や大学入試にも寄与する内容でした。また1年次の12月に行われた課題研究研修会以来、いろいろな場面で三好先生と面識のある生徒も多く、和気藹々とした雰囲気での研修でした。
(2)「ニュートリノの不思議と宇宙暗黒物質探索」
  徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部教授 伏見賢一先生
 素粒子物理学と伏見先生が取り組む先端研究に関するお話でした。前半は素粒子およびニュートリノに関する解説、そして物理学の大きな謎の一つ「ニュートリノの正確な質量」の測定に挑戦する「CANDLES実験」に関する内容、後半は物理学そして宇宙の成り立ちに関する最大の謎の一つ、宇宙暗黒物質(ダークマター)探索について、世界中で進められている発見競争の現状と「KamLAND-PICO計画」に関する内容で、実験に携わる伏見先生自ら撮影された、開発中の実験施設や装置の写真が多用され、研究最前線の一端を知ることができました。また研究者になるにはなど、進路を考える材料となるお話もいただきました。

会議・研修 107HR高大連携講座(香川大学・笠先生)

 応用数理科1年生は、6月19日(金)午後、香川大学教育学部の笠先生をお招きして、課題研究に関する高大連携授業を行いました。内容は「課題研究・探究活動とはどんなものか」「データの信頼性と妥当性」「変数とは何か」という3項目でした。講義と質問、配布されたワークシートを用いたアクティビティを通して、課題研究の基本的な内容、目的、テーマ設定の基礎となる内容などを学びました。なお笠先生の講義の続きは秋にも予定されております。応用数理科1年生は、笠先生に教わったことなどを参考に、今年度中には各自で課題研究のテーマや目的などを決定し、3学期~2年次にかけて課題研究に取り組んでいくことになります。

会議・研修 208HR課題研究中間発表Ⅰ

 6月17日の午後5~7限目3コマ通しで、応用数理科2年生は課題研究の中間発表(13の研究班)を行いました。現時点でのまとめと、お互いの研究についての情報共有、先生やクラスメートからのアドバイスなどが目的です。また今回は日本語での口頭発表でしたが、研究と平行してScience EnglishⅡで英語による課題研究プレゼンを行うことから、Wood先生やTravis先生、英語科の先生にもご参加いただきました。今回の発表でいただいた質問やアドバイス(ダメ出し)を今後の研究の糧として欲しいものです。

理科・実験 107HR高大連携授業(徳島文理大学薬学部)

 応用数理科1年生は、5月15(金)午後、徳島文理大学薬学部薬剤学教室にお邪魔して高大連携授業に参加させていただきました。「錠剤がどのようにつくられるか、その製造過程の一部を学ぶ」という内容で、製剤に関する3つのテーマ(湿式顆粒圧縮法・滑沢剤の至適濃度を決めるための安息角の測定・日本薬局方一般試験法の崩壊試験など)の実験実習を、クラスを3班に分けてローテーションで行いました。実習後にはジェネリック医薬品に関するミニレクチャーもありました。およそ2時間余りの高大連携授業でしたが、みんな楽しく熱心に実験実習に取り組んでいました(ほぼ全員が生薬のセンブリを試しに舐めてみて、その苦さに驚いたり悶絶したりしていました)。私たちのために、貴重な時間を割いてご指導いただきました薬学部教授の櫻井先生をはじめ、研究室の先生方や学生の皆さんに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

お知らせ SSH学校設定科目Science Introduction

 応用数理科1年生では, 週1時間“Science Introduction”があり,クラスを10人ずつ4班に分け,週ごとにローテーションで物化生地各科目の実験実習を行い,実験操作やレポート作成の基礎を学びます。ここで学んだことを,主に2年次に行う課題研究で活用してもらいます。また高大連携講座や校外研修,課題研究の準備などもこの時間を活用して行います。

お知らせ SSH学校設定科目Science English

 応用数理科では,国際的に活躍できる科学技術研究者育成を目標の一つに掲げており,普通科と同じ内容の英語の授業に加えて,学校設定科目の「Science English」を,ネイティブの先生2名と英語科・理科教員で週1時間行います。
 1年次のScience EnglishⅠはクラスを20人ずつ2班に分けて“English presentation”の基本的スキルを学ぶ授業を実施します。2年次のScience EnglishⅡでは1年次を踏まえてより本格的な内容を実施します。2年では課題研究班をつくり,物化生地数の各分野に分かれて課題研究を行いますが,自らの課題研究内容をpower pointによる口頭発表,ポスター発表等にまとめていく際に,SEⅡでそれらを英語でも行います。口頭発表やポスター発表を,NHK・E-テレ「スーパープレゼンテーション(TED)」のように英語でプレゼンできるようにするのが目標です。3年次のScience EnglishⅢでは,今まで行ってきた課題研究の英語論文作成を行い,その後は大学入試対策なども行います。

会議・研修 第3回四国地区SSH生徒研究発表会報告

 4月11日(土)の午後、高知県立高知小津高校体育館を会場に、第3回四国地区SSH生徒研究発表会が開催され、本校応用数理科3年生がクラスで参加しました。今回の発表会は、四国地区のSSH指定校8校が一堂に会し、互いの課題研究をポスター発表し、生徒同士の意見交換・交流を促進するとともに、高知大学・高知工科大学・企業関係者・高知県教委・高知県教育センター・高知県内高校の校長,教頭,教諭の先生方、各校引率教員のアドバイスをいただき、参加生徒が今後の課題研究に生かすという趣旨で行われました。今後の研究論文のまとめや、夏の発表会に向けて有益なアドバイスをいただくとともに、他校生と交流は生徒にとって良い刺激となりました。
【参加校】 高知県立高知小津高校(幹事校),香川県立観音寺第一高校,高松市立高松第一高校,愛媛県立宇和島東高校,愛媛県立松山南高校,徳島県立徳島科学技術高校,徳島県立脇町高校,徳島県立城南高校