平成27年度

会議・研修 107HR高大連携講座(香川大学・笠先生・第2回目)

 応用数理科1年生は、2月12日(金)午後、香川大学教育学部の笠先生をお招きして、課題研究に関する2回シリーズ後半の高大連携授業を行いました。「良い科学者になるには/研究倫理について」「実験ノートについて」「観察・仮説・検証の基本」といった内容で、講義と質問、配布されたワークシートを用いたアクティビティ、そしてご用意くださった実験実習を通して、課題研究の基礎となる内容を学びました。応用数理科1年生は、笠先生の6月の講座と今回の講座、徳島大学での研修など、様々な経験を積んできました。それらを糧に、今年度中には各自で課題研究のテーマや目的・計画などを決定し、2年次には本格的に課題研究に取り組んでいくことになります。

花丸 「SSH『国際化』発表会」で優秀賞をいただきました

 先日、岡山県の金光学園中学・高等学校で開催された、SSH交流会支援事業「SSHにおける『国際化』の取組についての発表会」の英語課題研究ポスター発表会に、本校から2チームがエントリーしていましたが、「Effect of Turbine Blade Number and Angle on Wind Generator Efficiency」のポスターが、参加者からの評価用紙の集計をもとにした上位16グループに与えられる優秀賞をいただきました。ご指導くださった理科・英語科・Wood先生・Travis先生に感謝申し上げます。

会議・研修 物理チャレンジ講習会参加

日時 2016年2月21日(日)10:00~16:00
場所 徳島大学総合科学部(総合科学部3号館共通教育実験室)
「物理チャレンジ」「国際物理オリンピック」挑戦者のための講習会が徳島大学総合科学部で実施され、県下から31名の生徒が集まりました。本校からは応用数理科・科学部より希望者3名が参加し、午前は久田旭彦先生から「物理学入門」と題して、運動方程式を中心とする講義・演習をしていただきました。午後は小山晋之先生から「実験課題レポートのまとめ方」と題して、斜面上での加速度測定実験をご指導いただき、実験データの取り方やまとめ方を学びました。ご教授いただきました先生方やお手伝いいただい徳島大学の学生の皆さんにこの場を借りてお礼申し上げます。

ひらめき 第2回徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会の開催

第2回研修
日時 2016年2月20日(土)13:00~17:00
場所 徳島大学総合科学部(総合科学部3号館東スタジオ)
 本校SSHではミッションの一つとして「地域における科学の中核校」を掲げており、その一環として徳島県の課題研究のレベル向上を図るべく、徳島大学総合科学部の全面的なご協力と、徳島県立総合教育センターや徳島県教育委員会のご助力を得て「徳島県SSH高等学校課題研究および科学部研究研修会」を実施しております。
 昨年11月に引き続き第2回目の研修を企画しましたところ、徳島市立高校理数科1年生1クラス12研究班のご参加をいただき、本校13班と合わせて25の研究班が集結しました。事前に参加25班が課題研究計画書を作成して徳島大学に送付し、当日はPowerPointによる簡単なプレゼンを行いました。計画書に対するコメントと合わせて、当日発表の各班プレゼンに対して、大学の先生方から質疑や有益な助言をいただくことができました。概ね計画書の方向で大丈夫そうな班から、根幹部分から見直しが必要な班まで様々でした。ほとんどの生徒は、大学の先生や他の生徒の前で発表を行うのは初めてで、良い経験になったようです。質疑の中で、研究目的や調べようとするデータ(変数)の定義が不明瞭だったり、予備実験や先行研究調査が不十分など、問題点が浮き彫りになった班は、指摘された問題点を解消して、今後の研究に生かして欲しいところです。
 研修会の後、希望する生徒に対して、久田先生がマイスナー効果など物理系の実験をいろいろ披露してくださいました。
 最後となりましたが、ご協力いただきました徳島大学の先生方・学生さん、県教委・県総教センターの皆様、引率の先生方に心から感謝申し上げます。

高大連携講座(数学)

今年度も平成27年12月11日(金)に鳴門教育大学の成川公昭先生,松岡隆先生が講師として来校してくださり,数学の高大連携講座を開催しました。 

 応用数理科2年生は成川先生により「IsoperimetricproblemとIsoparametric problem」の講義を受けました。Isoperimetric problemとは等周問題を意味しています。「周が一定の領域で面積が最大になる図形」について,具体例を交えて考察し,円であることに気づかされました。図形に対する直感的な見方だけでなく論理的に考察することの大切さに触れることができ,生徒たちは意欲的な姿勢で内容の理解に努めました。また,Isoparametric problemとは等周・等積問題(造語)を意味しています。「周の長さが同じ,面積が同じになる図形」について,既習図形の求積公式と等積変形の考えをもとに生徒同士が意見を交わす姿が見られました。長方形と二等辺三角形や長方形と扇型など見つけることが出来,数学的な活動の面白さを体験できました。

 応用数理科1年生は松岡先生による「図形の対称性と立体万華鏡」と題し,正多面体が見える立体万華鏡作りに挑戦しました。具体的には,対称性と立体万華鏡の仕組みについての講義を受けた後,正二十面体が見える立体万華鏡の制作に取りかかりました。難しい内容でしたが,生徒は積極的に取り組みました。はじめの説明ではわからなかったことも,制作を通じて数学的な見方や考え方ができるようになり,数学を楽しむことができました。また,正二十面体以外の正多面体が見える立体万華鏡のサンプルには好奇心をかき立てられたようでした。

  成川先生,松岡先生,そしてお手伝いいただいた鳴門教育大学の院生の方,本当にありがとうございました。

講義の様子「図形の対称性と立体万華鏡」