2014年11月の記事一覧

ひらめき 徳島県高等学校課題研究および科学部研究研修会の開催

日時 2014年11月22日(土)13:00~17:00
場所 徳島大学総合科学部(共通教育5号館302-303教室)
 本校SSHではミッションの一つとして「地域における科学の中核校」を掲げており、その一環として徳島県の課題研究のレベル向上を図るべく、徳島大学総合科学部の全面的なご協力と、徳島県立総合教育センターや徳島県教育委員会のご助力を得て「高等学校課題研究および科学部研究研修会」を実施しております。他校にも呼びかけたところ、本校以外に4校の参加があり、当日は87名の生徒が総合科学部に集結しました。
 集まった生徒は12の班に分かれ、物化生地4分野4名の先生方と、教員志望およびこうした活動に関心のある徳大生および徳大OBのTAの皆さん(本校応用数理科OBの先輩もいらっしゃいました)に、各班に付いてご指導いただきながら、「研究テーマの選び方と研究のすすめ方」について、ブレインストーミングとKJ法によってアイデアをまとめていくという手法を体験的に学びました。研修は3つのパートに分かれ、①研究対象の設定(何について調べるのか)、②研究目的(何のために調べるのか)、③実験方法の設定(どうやって調べるのか)という各テーマについて班ごとに活発な話し合いが行われました
 本校応用数理科1年生は、3学期に課題研究の研究班とテーマを決める話し合いを行い、予備実験などをスタートさせ、2年次に本格的に研究を進めていきます。研究テーマの設定は最終的な課題研究の完成度や外部評価に極めて大きな影響を与えます。この企画が本校だけでなく、県内高校の課題研究の向上に少しでも役立てば幸いです。
 最後となりましたが、ご協力いただきました徳島大学の先生方・学生さんやOBの方々、県教委・県総教センターの皆様、各校引率の先生方に心から感謝申し上げます。

会議・研修 高大連携講座「研究者の研究倫理について」の開催

 応用数理科1年生を対象に、香川大学教育学部の笠潤平先生をお招きし、今後取り組むことになる課題研究に関わる内容の講義をお願いしました。
 11月21日の講義では、英国物理学会(IOP)による「科学者としての研究における倫理的な行動規範」に関する教材を用いて、研究倫理について楽しく学びました。内容は次のようなものです。10の様々なシチュエーションが設定され、「その時あなたはどうしますか?」という問いに対してアンケート形式で3~4択から選択し、選択肢ごとに-2~+2の配点が付いているので、10問答えてその合計点を出すと、あなたはよい科学者かどうか判定できるという形式でした(例えば0点よりも下なら「あなたはよい科学者でないだけでなく、おそらくあまりよい人間ではないですね!・・・」という身も蓋もない評価、一方で14点以上はベタ褒めになります)。もちろん“bad”“very good”と評価して終わりではなく、議論の題材や呼び水としての意味合いがあります。良い選択と思った選択肢が意外と低評価だったり、その逆もあったりと、みんなでいろいろ考えさせられる内容でした。そして英国流「良い科学者の6つの条件」について深く知ることができました。
 それから、STAP細胞の問題で一躍脚光を浴びるようになった「実験ノート」について、その必要性や書くべき内容、書き方と注意点などについてのお話を拝聴しました。
 今日学んだことを肝に銘じて、今後の課題研究に誠実に取り組んでほしいですね。

科学の甲子園徳島県大会に優勝しました!

第4回科学の甲子園徳島絵県大会に2年生7名1チームが参加しました。
出場生徒 応用数理科2年 井上 太田 林 結城 片岡 倉良 普通科 武内
 競技は物・化・生・地・数学・情報の筆記試験と実験競技で行われました。昨年の雪辱を見事はたし、徳島県で優勝しました。このメンバーは3月に茨城県つくばで行われる全国大会に出場します。

        

会議・研修 徳島県立博物館現地研修

 応用数理科1年生は11月14日(金)に本校の近くにある徳島県立博物館で現地研修を行いました。今回の研修では部門展示「四国南東部の地形と地質」と常設展示、企画展を見学させていただきました。学芸員の中尾賢一先生から、部門展示で展示されている海部郡内や室戸市の海岸の立体写真(アナグリフ画像)や地形図、露頭写真、標本等、それから常設展示入り口の実物大漣痕模型などを用いて、この地域の地形と地質についていろいろご説明いただき、質問にお答えいただきました。
 それから自由時間を取り、各自で興味のあるところを見学してもらいました。中尾先生には生徒の移動について回っていただきました。また希望する生徒は、企画展「空海の足音 四国へんろ展〔徳島編〕」も見学させていただきました。参加した生徒からは、県南で多様な地形・地質があることに興味を持ち、是非見に行ってみたいという旨の感想が多数寄せられました。
 なお、この見学に際して、中尾先生から様々なご教授を賜り、また授業での利用ということで博物館より観覧料の免除を賜りました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

会議・研修 「活断層と地震」講義および現地研修

 10月下旬と11月初めに徳島大学総合科学部教授の村田明広先生を講師にお招きして「活断層と地震」と題した講義と現地研修を実施しました。まず10月22日(水)に行われた出張講義では、1.東日本大震災、2.南海地震の再来、3.兵庫県南部地震と野島断層、4.徳島県の中央構造線断層帯、という4つの項目について、発生のメカニズム、地震や津波による被害状況および今後の予想や対策などのご説明をいただき、マグニチュードと震度、モーメントマグニチュード、室戸岬の海岸段丘とヤッコカンザシのことなど様々な内容について幅広く学びました。
 11月5日(水)には、応用数理科2年生全員で貸し切りバスで淡路島まで行き、野島断層保存館等で現地研修を行いました。行きのバスの中では中央構造線や淡路島の活断層地形などについて村田先生が作成された立体画像を用いて、また現地では活断層露頭や震災に遭った住宅などを実地見学しながら先生にご説明をいただきました。そして明石海峡大橋の松帆アンカレイジでもお話しをお聞きしました。
 研修を通して、地震と防災に関する知識と意識を高めることが出来ました。