2015年7月の記事一覧
応用数理科3年 高大連携講座(徳島文理大学・角田先生)
7月14日(火)午後,応用数理科3年生は,3班に分かれて高大連携講座を行いました。そのうち化学系班16名は,徳島文理大学薬学部にお邪魔して,角田鉄人先生,加来裕人先生,堀川美津代先生,薬学部5年生の学生さんのご指導の下,「薬学実験体験ゼミ」を受講しました。
市販のビタミン剤中に含まれるチアミン(ビタミンB1),リボフラビン(ビタミンB2),ピリドキシン(ビタミンB6)それぞれについて,化学変換した後,蛍光発光あるいは色の変化によってその含有を確かめるというもので,日本薬局方に記載されている確認試験法を各自で行いました。それから塩酸ヒドララジン(抗高血圧薬)をアルデヒドで脱水縮合させて沈殿させる実験も行いました。様々な有機化学反応について学ぶことが出来ました。
角田先生からは,“ものづくり”というと機械や製品を思い浮かべる人が多いが,実は“化学”は分子レベルで世の中の役に立つものを作り出すという意義があり,興味関心を持った人はぜひ化学の分野を目指して欲しい,とのお話がありました。
園瀬川総合科学調査
7月13日(月)午後、応用数理科1年生と強い参加希望のあった普通科生徒を加えて、毎年恒例の園瀬川総合科学調査を行いました。園瀬川は本校の校歌で歌われている川です。前日に県南~徳島市内で強い雨が降りましたが、園瀬川上流部では降らなかったので水位の上昇がなく、また降水確率50%という予報でしたが、晴れ間があり、気象庁解析雨量予報の情報でも何とかいけそうだったので、予定通り実施することにしました。
気温・湿度とも高かったのですが、川の流れに足を浸しての調査だったので、それほど暑くは感じませんでした。
参加生徒は上流・中流・下流に分かれ、それぞれの地点でパックテストによる6種類の化学分析(pH、COD、アンモニア、亜硝酸、硝酸、リン酸)、水温や流速の計測、水生生物(水質指標生物)の採集などを行いました。
その後、高解像度降水ナウキャストで局地的に強い降雨予想が示され、上流・中流部は半時間ほど早めに切り上げましたが、学校に戻ると予想はいつの間にか晴天に変わっており拍子抜けしてしまいました。
◇上流
◇中流
◇下流
応用数理科3年 高大連携講座 (徳島大学工学部光応用工学科)
◇ソシオテクノサイエンス研究部 教授 陶山史朗 先生 ・ 講師 水科晴樹 先生
6/30(火)午後、応用数理科3年生は徳島大学工学部にお邪魔して、物理・生物の2班に分かれて高大連携講座に参加しました。物理の生徒は光応用工学科の陶山先生の研究室で研修を行いました。
研修前半では2班に分かれて、2つの研究室にて学生の皆さんから、ご自分が行っている様々な研究内容について、わかりやすくご説明いただきました。応用数理科の3年生は、自らも課題研究に取り組んだ経験がありますので、自分の研究体験を思い起こしながら熱心に取り組んでいました。
後半は共通講義棟に移動し、陶山先生から光応用工学科の研究内容についてお話いただいた後、円形カッターやプラスチックシートなど100円ショップで入手可能な材料を用いた「アーク3D(光の散乱を利用して立体画像を浮かび上がらせるもの)」作成の実習を行い、光と画像について楽しみながら体験的に学びました。
熱心にご指導いただいた陶山先生、水科先生、学生の皆様に感謝申し上げます。