令和5年度活動内容

応用数理科1年生自由研究発表会

9月29日(金)夏休みの宿題であった自由研究の発表会を地学室と物理室に分かれて行いました。

日焼け止めが付いたまま洗濯してしまい、それが洗剤成分と反応し赤色となりお母さんが驚いたことから、日焼け止めと洗剤の関係について研究したり、ある植物が土壌中のpHの違いにより生育が違うことを文献で見て、そこから検証実験を行ったりと、身近な現象に疑問を持ち、検証を行っていました。

実験を行い、定量し、比較する手法については、まだまだ十分ではないですが、身近な現象に疑問を持ち、研究に向かう姿勢は十分見られました。また、パワーポイントによるスライドの作成もある程度できていました。今後はスライドの見やすさやグラフや表の効果的な示し方など、自分の意見や考え方を効果的に伝える手法を学んで欲しいと思います。2年生の「理数探究」での課題研究へ発展していって欲しいと思います。

なお、自由研究のスライドは模造紙に貼り、文化祭にて展示を行いました。

 

 

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令和5年度SSH研究成果発表会について

9月22日午後 令和5年度徳島県立城南高等学校SSH研究成果発表会が本校大会議室、体育館等で行われました。

徳島県教育委員会からは藤本智美 統括指導主事はじめ5名の先生方、本校運営指導委員2名の先生方、富岡西高校、城北高校6名の先生方にお越しいただきました。

最初に事業報告を行いました。その後、体育館で行われている2年生普通科「未来探Q」101本、応用数理科「理数探究」9本(中間発表)、3年生応用数理科「課題研究」11本のポスター発表を見ていただきました。今年度2年生普通科では、今年度より学問分野別の課題研究を実施しており、理科教員による実験の実施も行っています。ポスター発表を見ていただいた後、大会議室にて、3年生の代表3グループによる課題研究の口頭発表を見ていただきました。

全体会の後は、情報交換会が実施されました。運営指導委員や徳島県教育委員会の方々にも残っていただき、活発な情報交換が行われました。

運営指導委員の方々からは、3年生応用数理科の課題研究について、時間がたつにつれ、研究が進んでおり、非常に興味深く面白かったとの意見をいただきました。実験結果の考察から次の検証実験に繫げている点が評価されました。また、2年生普通科の課題研究については、テーマ設定はとても面白いものが多いが、検証方法を工夫する必要があるとの意見をいただきました。これらの意見を参考にさせていただき、実験への見直しや、アンケート結果に数学的な統計処理を用いるなど、検証方法の見直しを行っていきます。

生徒の主体的な学びを進められるよう、検証を繰り返しながら、計画を進めていきたいです。

研究成果発表にお越しいただいた方々、本当にありがとうございました。

今回発表した研究要旨、ならびに口頭発表のスライドを以下に載せておきます。

9.22発表要旨一覧.pdfウズムシの摂食行動.pdfストリングラフィの波の特性.pdf跗節による分類と跗節腹面の毛の生態的意義.pdf

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科学部卒業生による 課題研究等のレクチャー

令和5年9月2日(土)本校化学室にて、卒業生有志が来校して

在校生(特に1,2年生)に課題研究についてのレクチャーをしました。

この催しは3年生が企画しており、大学での履修の仕方等も聞ける

良い機会となっています。

 

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課題研究 マイクロプラスチック班 京都大学研修

8月8日(火)京都大学 地球環境学堂 田中周平准教授の研究室に魚類の消化管内に存在するマイクロプラスチックの検出法を教わりに行きました。

本校の課題研究で、魚類の消化管に取り込まれたプラスチックを調査している班がいます。この班では、今まで田中先生の論文を基に実験を行っていましたが、論文だけでは十分に手法が分からず、夏休みを利用して研究室を訪問させていただきました。我々が行っている実験では、強塩基で生物の有機物(消化管)を溶かし,残った物質がプラスチックかどうか染色して調べています。京都大学 田中先生の研究室では赤外分光光度計(FTIR)を利用し、プラスチックかどうか調べることができます。非常に高価な機械ですが、我々の処理済みのものに対し、赤外分光光度計(FTIR)を使わしていただき、プラスチックかどうか調べさせてもらいました。結果、我々の処理では、損傷が激しく、はっきりとプラスチックを検出することはできませんでしたが、処理方法や赤外分光光度計(FTIR)の仕組みなど、多くの学びがありました。また、研究室内の多くの実験機器や行っている研究について説明していただき、大変興味深かったです。田中先生の「機器の使い方が分からなくても実際に触って覚えよう」という言葉が印象に残っています。経験に勝るものはないと言いますが、一流の方は常にその姿勢であると感じました。

これからも、生徒達の研究を推進していくために、多くの経験を与えていきたいです。

消化管を溶かした残りを調べます  赤外分光光度計(FTIR)について教わっています 様々な環境に存在したプラスチック

  

  赤外分光光度計(FTIR)を使っています          時計台の前で記念撮影

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第2回天体観測会in城南

 8月22日(火)午後6時より、本校大会議室並びに北駐車場にて行いました。薄雲がかかってコンディションは余り良くないですが、月や星が見えるのでそのまま実施にこぎ着けました。まず、大会議室で生徒有志によるスライドショーをしました。旧の七夕に当たるというので、夏の大三角をつくる星座についてギリシャ神話に関する説明をしました。次に、これも生徒が作った星座しおりを配ったり、石鉄隕石にも含まれるというペリドット(かんらん石)を黒砂から探したりしました。

 午後7時を過ぎると空がすっかり暗くなっていました。望遠鏡4台をセットして月や星を見ていきました。月齢5くらいなので細いながらもクレーターが見えました。天頂付近に大三角も見えて順番に☆を視野に入れました。圧巻ははくちょう座のくちばしにある二重星です。黄色と青色の星が回っています。アルビレオといいます。とてもきれいでした。

 楽しい時間は瞬く間に過ぎ、特別延長時間も超えてしまいました。こうして様々な体験をすることができました。来校された児童生徒並びに保護者の方々、いかがだったでしょうか。また、スタッフとして動いた生徒諸君、たいへんお疲れ様でした。次回は12月頃を予定しています。またどうぞお越し下さい。

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