課題研究 マイクロプラスチック班 京都大学研修

8月8日(火)京都大学 地球環境学堂 田中周平准教授の研究室に魚類の消化管内に存在するマイクロプラスチックの検出法を教わりに行きました。

本校の課題研究で、魚類の消化管に取り込まれたプラスチックを調査している班がいます。この班では、今まで田中先生の論文を基に実験を行っていましたが、論文だけでは十分に手法が分からず、夏休みを利用して研究室を訪問させていただきました。我々が行っている実験では、強塩基で生物の有機物(消化管)を溶かし,残った物質がプラスチックかどうか染色して調べています。京都大学 田中先生の研究室では赤外分光光度計(FTIR)を利用し、プラスチックかどうか調べることができます。非常に高価な機械ですが、我々の処理済みのものに対し、赤外分光光度計(FTIR)を使わしていただき、プラスチックかどうか調べさせてもらいました。結果、我々の処理では、損傷が激しく、はっきりとプラスチックを検出することはできませんでしたが、処理方法や赤外分光光度計(FTIR)の仕組みなど、多くの学びがありました。また、研究室内の多くの実験機器や行っている研究について説明していただき、大変興味深かったです。田中先生の「機器の使い方が分からなくても実際に触って覚えよう」という言葉が印象に残っています。経験に勝るものはないと言いますが、一流の方は常にその姿勢であると感じました。

これからも、生徒達の研究を推進していくために、多くの経験を与えていきたいです。

消化管を溶かした残りを調べます  赤外分光光度計(FTIR)について教わっています 様々な環境に存在したプラスチック

  

  赤外分光光度計(FTIR)を使っています          時計台の前で記念撮影