令和5年度活動内容
SSH台湾海外研修3日目
いよいよ台湾研修3日目です。本日は午前中は私立君毅高級中学校との交流、午後は国立陽明交通大学での授業です。
8:30に私立君毅高級中学に到着しました。到着後、君毅高級中学の教員生徒に家長會(保護者会)代表者も加わった歓迎会が行われました。歓迎会では君毅高級中学の校長先生と本校の秋山教頭先生が挨拶し、お土産の交換等を行い、生徒同士交流しました。
その後、ダンス教室に移動し、課題解決型ワークショップ(ペーパータワーを作る)を行いました。最初はアイスブレーキングを行い、城南高校と竹南高級中学の生徒同士でグループを作りました。このワークショップはA4用紙20枚でどれだけ高いタワーを作れるかのワークショップです。まず、グループで5分のミーティングを行い、5分間でタワーを作りました。その後、再びより高いタワーを作るにはどうするか5分のミーティングを行い、5分間でタワーを作りました。文化や言語や違う生徒同士どうすればコミュニケーションを取り、PDCAサイクルを回せるか、創意工夫しながら取り組んでいました。
次はロボット教室に移動し、ロボット工学に関する授業を英語で受講しました。ロボット工学の授業を担当したいただいた林玉潔先生は、アメリカでロボット工学を学ばれ、ロボット工学と英語に精通されております。また、君毅高級中学校のロボットコースはロボット相撲の世界大会で入賞している実力の持ち主です。初めに、虎のロボットを見せてもらい、その後ボールを入れるロボットを動かしました。ロボットのプログラミング等説明していただき、最後にロボット相撲を行いました。林玉潔先生の英語が非常に分かりやすくロボット工学についての理解が進みました。また、君毅高級中学校の生徒のロボット工学についての学習が進んでいることに驚きました。
午後からは、国立陽明交通大学に移動しました。国立陽明交通大学は台湾のトップ大学の1つです。藪下篤先生の講義を英語で受講しました。藪下篤先生は東京大学で博士課程を終えられ、その後国立陽明交通大学で研究を続けられています。初めは、先生がどのように研究者としての道を歩んでこられたかのお話をしていただき、グローバルに活躍する研究者に必要な資質能力について理解しました。その後「パルス波を用いたタンパク質の構造解析」について、説明していただきました。事前にキーワードをいただいており、事前学習していたこともあり、理解が進みやすかったです。波長の長い光を用いることで非常に短いパルス波を作り出すことができ、それにより、タンパク質の構造変化が時系列に分析できるとの内容でした。今後発展していく光を用いた分析についての内容であり、非常に興味深かったです。その後、藪下先生の研究室の大学院生と話をしました。女性の研究者であり、「台湾は半導体産業など理系の就職先が多く、理解分野に進む女性が多い」との話が印象に残っています。国を上げて、理系分野の産業を発展させていると思いました。
夜には夕食を兼ねて、致理科技大学日本語学科の学生さん達と一緒に「国定古跡」龍山寺とその近くの夜市に出かけました。見るものすべてが面白く、生徒達は現地大学生との交流を行い、非常に有意義な時間になったのではないでしょうか。
いよいよ研修も明日で最終日となります。海外での有意義な学びとなるよう、サポートしていきたいと思います。